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Contents
深夜のダメ恋図鑑 5巻とは？
出版社：小学館
発売日：2018/11/9
作者 ：尾崎衣良
イッツァダメ男パラダイス240万部突破！
ドラマも大反響の「深夜のダメ恋図鑑」原作コミックスはこちらです。5巻から読んでもばっちり楽しめる、いろんなジャンルのダメ男たち。
勧誘男・頑固男・オタ男・自称イクメン…要はみんなダメ！を痛快にぶった切ります。
さらに、諒くんのその後や、円＆八代くんカップルの進展も楽しめます。
深夜のダメ恋図鑑 5巻のネタバレ
父と兄のネタバレ
古賀円の場合
円は母が少しだけ入院すると聞いて久しぶりに実家に帰ってきており、家事をすることになった。
兄や父は円が作った夜ご飯を見てまずそうだとつぶやいた。
兄は円に彼氏がいないことを一瞬で悟った。
父は味噌汁に出汁をとった煮干しがそのまま残っていると指摘したが、円はカルシウム補給に良いからと言って食べさせた。
女なんだから味噌汁くらいちゃんと作れたほうがいいぞ？と兄は言う。
その時、兄のもとに会社から電話がかかってきた。
兄は焦って頭を下げながら会社へと行ってしまった。
円はとりあえず料理を頑張ろうと心に決めるのだった。
その後、円は一生懸命に料理をし続けたが、兄や父は女子力が足りないんだと笑うだけだった。
女なのに料理ができないなんて、3日で飽きられるぞと言う兄。
黙ってきいていた円は落ち着いた口調で、そう言うお前は男なのに仕事できねーのかよと言った。
できる男なら定時で終わるのに、夜遅く帰ってきてしかも夜呼び出されたりしないよね？と問い詰められ。何も言えない兄。
…って面と向かって言われたら嫌じゃね？と円は続けた。
兄は半泣きで嫌だけど、もう思いっきり言ってるよ！と叫んだ。
ところでお父さんと円は言い、父の方を向いた。
お母さんが3日いないだけで生活の心配がされるほど無能なの？と円は言う。
お母さんと結婚できてよかったねと円は続けた。
兄と父は円の言葉に怯えてしまうのだった。
頑張れ市来・のネタバレ
市来信博の場合
市来は姉と妹の間に生まれて育った。
女の立場が強すぎることに理不尽さを感じながら生きてきた市来。
セクハラの基準は女の主観であったり、男が少し押したりすると暴力だと言われることに市来はイライラしていた。
ある日、市来は女性社員にバレンタインデーに渡したチョコをなかったことにしてもらえないかと言われた。
女性社員は走って逃げて行ったが、市来は呆然としていた。
訳が分からないまま廊下を歩いていると、先ほどの女性社員が休憩室で話している声が聞こえた。
その女性社員が話すには、この間市来とデートに行った時の話をしていた。
食事に行った後、デザートにスイーツを頼んでもいいかと聞かれた市来はさっきお腹がいっぱいだと言っていなかった？と聞いた。
甘いものは別腹だと言う女性に、別腹って二段腹の二段目のこと？と聞くのだった。
その他にも自分のご褒美だと言って可愛いネックレスを買う女性に対して、何のご褒美？と市来は聞いたのだった。
たまらなくなった市来はそこに入って行き、市来目線の話を始めた。
女性社員はランチに市来の奢りだと言うこともあり、いっぱい食べ物を頼んで食べきれず残していたのだ。
あれ以上食べるとデブって思われそうで…と言い訳する女性社員がデザートを一目見たときに食べたいと言った矛盾が市来には分からなかった。
デザートを食べる余裕があるなら、その別腹にさっき残したものを入れればいいのではないかと市来は思ったのだった。
ご褒美というのも、以前仕事で大きなミスをした女性社員がなぜご褒美を買うのか市来には全く理解できなかった。
サイテーですねと言って女性社員は逃げて行ってしまった。
市来は、正論を言った俺がサイテーになるのかと思い、愕然とするのだった。
彼に彼女ができる日は来るのだろうか…
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衝撃の出会いのネタバレ
古賀円の場合
円は男性と食事に来ていた。
円は落ち込んでいる友達がいるから会ってみないかと聞かれ、会ってみることにしたのだった。
付き合った女性にフラれたと言う男性は、僕にはもったいないくらいの女性でしたと話した。
料理もできて掃除もできて…と話す男性に、円は料理ができないから尊敬しますと笑うのだった。
男性は、家事が苦手なんですか？と円に聞いた。
料理なんてほとんどしないし、掃除も週1やれば良い方だと言う円は身振りの勢いで水をこぼしてしまった。
円は焦って床を拭こうとするも、男性は全く動かない。
その後、お会計では男の僕に花持たせてくださいよと言って男性がお金を払うことになった。
傷心している男性に全額を出してもらうのも気が引けると思いながらも円は外で待っていた。
出てきた男性に、お代はいいですか？と聞いた円。
男性はやっぱり気になっちゃうか…と言い、5000円でいいですよと言って円からお金を受け取った。
最後に円は男性のフルネームを聞いた。
男性は、国分諒だと答えた。
円は佐和子から色々と話を聞いていたので、諒という名前を聞いたときに心当たりがあった。
その仮定が正しければ、水をこぼした時に全然手伝う素振りを見せなかったり、店員さんの前でだけ格好付けようとする態度にも納得がいくと言う円。
何より諒に言われて5000円を払った円だったが、消費税やサービスを合わせて2人で1万円に達している気がしなかった。
しかし別れた女性の悪口は何一つ言っていなかったから、佐和子には言わないでおこうと思う円だった。
一方の諒は、円のことを低スペックだと言い愚痴を言っていた。
話の聞き手は、諒を円に紹介した市来だった。
部屋くらいちゃんと掃除しないと、女が恥ずかしくならないのかな？と言う諒に、佐和子はなぜ諒を野放しにしてしまったのか…と心の中で嘆く市来だった。
勧誘男のネタバレ
千鳥佐和子の場合
大学時代、佐和子は会社に内定したもののこのままでいいのかと迷っていた。
一生続く現実に不安しかなかった佐和子は、本当にこれでいいのかと暗い顔をしていた。
そこへ話しかけてきたのはゼミ仲間の北俣だった。
悩みを聞いた北俣は、佐和子に占いを紹介すると言って占い師の元へ連れて来た。
占い師は佐和子の手相を見て、自分の心を素直に表現できない人なんだねと言った。
君の悩みは、心から来るものじゃないか？と言われた佐和子は心の鍛錬をすればもっと楽に生きられるのではないかと考えた。
そしてそれには口座代金が20万かかると言う。
佐和子は北俣と一緒なら人生頑張れそうな気がする…と心の中でつぶやいた。
そして次の瞬間、20万！？と佐和子は我に帰った。
佐和子は怪しいと思いその講座を辞退することにした。
北俣は佐和子のもとへやって来て、なぜ辞退するのかと必死に佐和子を勧誘した。
今は無理をしてまで行く価値があるんだと言う北俣。
まず信じなきゃ！と身振り手振りで訴える北俣に、佐和子はそうやって必死に勧誘しなきゃいけない時点でその信仰はたいしたことないからと言い去って行った。
目が覚めた佐和子は一心不乱に勉強し資格試験にも合格した。
結局自分を救うのは自分なんだぞと、過去の自分に言いたいと佐和子は語るのだった。
そして占い師が言っていたことは、よく考えれば誰にでも当てはまるじゃないかと呆れる佐和子だった。
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私が出会った男のネタバレ
福間千代の場合
千代とその彼は、色々あったが結婚の話を進めることになった。
彼は結婚したら子供は５人くらい欲しいと微笑んだ。
千代とともに参加した共通の友人との飲み会でも５人の子供が欲しいと明言し、それを達成するためには何歳で子供を生まなければいけないのかを計算する彼。
なんとかなる！と言う彼だが、千代は愕然としていた。
千代は彼の他人事感が嫌だったのだ。
妊娠・出産は女性の体に負担がかかることを彼は全く理解していないようだった。
そんなに欲しかったら、あんたが1人くらい産んでみたら？と思う千代。
自分が産む立場でもそんな呑気なこと言っていられるのか…と千代はつぶやくのだった。
頑張れ市来・のネタバレ
市来信博の場合
世の中は女が優遇されすぎではないだろうかと、市来は思っていた。
映画館のレディースデイはあってもメンズデーは無かったり、女性専用車両はあっても男性専用は無かったりと男女平等とは程遠い現実に市来は絶望していた。
そもそも男子トイレには便器ごとに仕切りがある訳でもなく人権が尊重されていないと感じていた市来。
そんな時、市来は休日にやっていたスケートのアニメが目に入った。
市来はじっとそれを見つめ、可憐だ…とつぶやいた。
それ以来、市来はスケートアニメの主人公であるキャラクターに心を奪われてしまうのだった。
ある日、コンビニにやって来た市来はスケートのキャラクターフィギュアが販売されているのを見つける。
市来は周りを見渡した後スッとそのフィギュアを手に取り、レジへと向かった。
市来は自分が買ったと思われないように電話をかけるフリをして店員に怪しまれないよう努力した。
市来は店から出るとそのフィギュアを開封した。
フィギュアはよくできていた。
市来はそのキャラクターのフィギュア集めに没頭し、気付いたら10体ほどのフィギュアが部屋に並んでいた。
そこへ入って来た妹は、兄がフィギュアを見てニヤついている光景を目にし、気持ち悪いと叫んで出て行ったのだった。
市来は、まじで女ムカつくよ…と言い涙を流すのだった。
夫の役目、妻の役目のネタバレ
子供の熱
ゆうこは夫に電話をかけ、保育園で熱を出したと連絡をした。
大変だなとゆうこに同情して電話を切る夫に、ゆうこはなぜ病気の子供のお迎えは妻の仕事ということになっているんだろうとうなだれた。
ゆうこも仕事があり、息子が熱を出した日は頭を下げて早退していた。
最初のうちは応援してくれた仲間だったが、息子は熱を出しやすく頻繁にゆうこが早退することから迷惑だと言われているような雰囲気をゆうこは感じていた。
しかし園に迎えに行くと子供の笑顔は輝いていて、ゆうこはまた頑張ろうと思うのだった。
ある日、ゆうこは企画会議に向けて気合を入れていた。
１ヶ月ほどかけて準備した企画に、ゆうこは自信を持っていたのだ。
しかしその時、保育園から電話がかかって来て息子が熱だという連絡を聞いたゆうこ。
大事な企画会議に参加したいゆうこは夫に電話をかけどうしても今日だけお願いできないかと頼んだ。
しかし夫は無理の一言で、今晩はなるべく早く帰るからと言うだけだった。
ゆうこは仕方なく企画会議を早退し息子を迎えに行くのだった。
その日夜遅くに帰って来た夫に、ゆうこは冷たくあたった。
息子がお腹痛いと言って起きて来た時も、息子に触れることもせず明日ゆうこと病院に行きなさいと言った夫。
ゆうこは激怒した。
あなたの気持ちもわかるけれど、子供が熱を出して迎えに行くことも許されないようならそんな会社は辞めてしまえとゆうこは言った。
そして夫が仕事で信頼を勝ち取って出世していく裏で私がたくさんの人に頭を下げていることを忘れるなと叫ぶゆうこ。
それが当然だと思うな！と言うゆうこに、夫は驚いて愕然とするのだった。
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深夜のダメ恋図鑑 5巻の感想
今回は千代の話が多かったので個人的には嬉しかったです。
ついに結婚することになった千代ですが、やはり子供の数について男性は楽観的というイメージがあります。
女性は嫌でも仕事を休んで出産に備えなければなりません。
好きな仕事を続けられる男性に実感が湧かないのも分かりますが、もう少し広い視野を持って考えて欲しいですね。
番外編のゆうこの言葉にもあったように、子供を産んだ後も困難は続きます。
大事な会議や発表の前に子供の熱が発覚したら親は連れて帰らなければなりません。
男性の出世の裏には、女性の努力があるんですね。
そしてそういったことは、きちんと男性に伝えなければ分からないということも番外編で分かりました。
子育てに関しては、きちんと夫婦で話し合う場が定期的に必要なのだと思わずメモしてしまいました。
また、市来の苦悩シリーズも面白かったです。
いつもは円や佐和子が女性目線で話していましたが、市来は男性目線の話。
なるほどと思う部分もありました。
女性専用車両やレディースデーなど、女性に有利なサービスが多く存在するのは確かに男性にとって不平等かもしれませんね。
なんだか深く考えさせられました。
さて、結婚の話が着々と進む千代に比べ彼氏募集中の佐和子と円。
2人は無事良い男性と巡り会うことができるのか。
そして、千代の結婚話はいったいどうなるのか。
次巻に期待が高まります。
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