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海辺のエトランゼ とは?

出版社:祥伝社
発売日:2014/7/25
作者 :紀伊カンナ

「男が好きでもおかしくないよ」 好きになった相手と抱き合えたら。
 
そんなこと絶対叶わないと思ってた────。
 
2人は沖縄の離島の海辺で出会った。
 
小説家の卵でゲイの橋本駿(はしもとしゅん)は、物憂げに過ごす高校生・知花実央(ちばなみお)が気になりナンパめいた声をかける。
 
日に日に距離を縮めた2人だったが、実央は島を離れることに。
 
そして3年後、島に戻ってきた実央は「3年考えた。男でも駿が好き」と駿に迫る。
 
しかし駿はいざ実央と恋人同士に、となると1歩を踏み出せなくて──。
 
年下フリーターとゲイ小説家のじれったいほど切ない恋。 心が、洗われるようなボーイズラブ。

 

海辺のエトランゼ のあらすじ

「男が好きでもおかしくないよ」好きになった相手と抱き合えたら。そんなこと絶対叶うわけないと思ってた。
 
2人は沖縄の離島の海辺で出会った。
 
小説家の卵でゲイの橋本駿(はしもとしゅん)は、物憂げに過ごす高校生・知花実央(ちばなみお)が気になりナンパめいた声をかける。
 
日に日に距離を縮めた2人だったが、実央は島を離れることに。
 
そして3年後、島に戻ってきた実央は「3年考えた。男でも駿が好き」と駿に迫る。
 
しかし駿はいざ実央と恋人同士に、となると1歩を踏み出せなくて…。
 

海辺のエトランゼ のネタバレ

1話 のネタバレ

出会い

実央が家に帰るのは夜遅く。一緒に住んでいる人も心配していた。
 
ご飯も作らなくていい、と言った実央だったが一緒に住んでいる人は接し方が難しいと悩んでいた。
 
実央は高校生で、父親も母親も亡くしてしまいいつも孤独だと感じていた。
 
ある日駿は海辺の近くのベンチに座っている実央を見つける。
 
駿はあんなところに座ってて寒くないのかと思いながら店の手伝いをしていた。
 
駿は親戚のおばあちゃんの家を借りて、パンの配達やおつかいなどの雑用を手伝いながら小説を書いている。
 
気になって店のおばあちゃんに聞くと、丘のほうに住んでいて小さい頃はお母さんとよくうちのパンを買いに来てたという。
 
店の手伝いをしていると絵里が帰ってきた。どうやら海辺にいた男の子を見たとのこと。
 
駿好みの美少年じゃないのと言われ、確かにそうかもと思う駿。
 
後日、実央が座っていたベンチに座り学校に登校する実央に会う。駿は挨拶をしなぜ座っているのかと聞こうとすると無視されてしまった。
 
少しがっかりしてしまったが、いつものように店の手伝いをして屋根を直していると下校時間している生徒を見かける。
 
ふといつものベンチを見ると、実央がじっと海を見て座っていた。
 
駿は実央に店の余りだからと言ってパンの差し入れを渡した。
 
駿は家に帰ったら夕飯かと言うと実央は夕飯はもう終わってると言う。
 
実央は頭を下げ去っていったが、駿は家に帰りたくないのかなと考えていた。
 

お礼

次の日、駿は手伝いをしていると実央からパンのお礼だと言ってお母さんの苗を株分けしてくれたとおばあちゃんが言う。
 
おばあちゃんは駿に実央のことを話す。親が亡くなりかわいそう、気の毒だと話すと駿は実央からもらった苗をじっと見ていた。
 
いつものベンチに座っていると実央が座れないから詰めてと話しかけてきた。
 
駿はどうしていつもここに座って海を見ているのか聞いた。
 
実央は家に帰りたくないからと言うが、駿は1人でさみしくないのかと聞く。
 
しかし実央は答えなかった。
 
駿は綺麗だなと思い実央のことをじっと見ていると実央にいつも見ているのはそっちだ、気持ちが悪いと言われ昔のことを思い出した。
 

昔のこと

駿は家の決めた結婚も花嫁を置いて逃げ出してしまい、男が好きだと言ってしまった。
 
親には何かの間違いだ、何をして言ってるんだと責められ駿はごめんと謝り家を出ていった。
 
目が覚めると家にいた。駿は倒れてしまったのだ。
 
近くにいた実央も驚いた顔をしていたとおばあちゃんに言われた。
 
絵里に家のこと思い出すのかと言われてしまい咄嗟にないないと言ってしまった。
 
その夜、絵里に同性同士の恋愛は世間ではなんでおかしなことだと思われるのだろうかと聞く駿だった。
 

謝る実央

次の日、仕事をしていると実央がやってきた。
 
実央は昨日ひどいことを言ってしまったことを謝罪したが、駿は何故謝られなければいけないのかわからなかった。
 
自分のことをかわいそうな目で見る、家族がいなくて悲しい寂しいそんなことは自分にしかわからないのに気安く慰めるなと言う実央。
 
駿はただ単に気になって話したかっただけだと言った。
 
また引かれるかもしれないと思い怖くなったが、実央は笑ってよかったと言った。
 
店の中で騒がしくしている駿たちを見た実央は帰りますと一言言うが、食べていってと言われ強制的に食べることに。
 
絵里は駿が実央の夕飯の心配ばっかりしていたことや実央の話しばっかりしていると話してしまい、駿は焦るが実央はそれがなんだか嬉しくて笑っていた。
 

寄り道

夕飯も食べ終わり、駿は実央を家まで送る。実央は寄り道したいと言いだし寄り道することに。
 
自分しか知らない場所を駿はに教えたくて向かったが真っ暗な場所。
 
そこは星が良く綺麗に見れる場所だった。下を見ると夜行虫も見える。
 
小さい頃お母さんと来た場所だった、駿にあげると言った実央。
 
すると実央は明日引っ越すと言う。携帯も持っておらず連絡先も分からない。
 
実央ははやく大人になりたい、そう言って駿の頬にキスをした。
 
あっち着いたら電話する、そう言った。
 

再会

実央が島からいなくなってしばらく経ち、自分の書いていた小説が入選した。
 
その時に1度だけ実央から葉書が届いたがおめでとうと書かれていただけだった。
 
あの時、電話すると言っていたのに電話は全く来なかった。
 
絵里も出ていくことになったが、そろそろ新しい住人が来るという。
 
外を見ると実央が立っていた。
 
実央は大人になっていて何でもひとりでできるし全部自分で決められる、駿のことが好きだといきなり言う。
 
いつものベンチに移動し冗談だ、男が好きだなんていいこと何もないと言ってしまった駿。
 
実央は3年考え、理由なんていらない一緒にいたいから戻ってきたと言った。
 
電話も何もなく戻ってくるなら早く戻って欲しかった。そう言う駿に実央は謝り、キスをした。
 
2人はまだ言ってなかった言葉、「おかえり」「ただいま」を笑顔で言うのだった。
 
 
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2話 のネタバレ

電話したのに

次の日、実央は墓場に来てお母さんに話しかけた。
 
帰ってくると駿は小説を書いていた。実央は駿にキスしようとすると避けられてしまう。
 
実央が島に戻ってきてひと月。駿は変わらず困ったような顔ばかりする。
 
島を出る前、電話すると言っていて電話はしたが駿が電話に出たのではなく絵里が出ていた。
 
絵里は駿はがゲイだということを伝えたが実央は駿がゲイだということを知っていた。
 
その気もないのに電話をするのはやめて少しは考えなさいと言われ実央は考えてから電話をすることにしたのだった。
 
頼まれた物を買いに行き帰ってきた実央。そこには寝ていた駿がいた。
 
小説の締め切りが日曜日。空港に行き営業所から航空便を使う。しかし駿は今日は1日中寝ると言った。
 
実央は駿と一緒に寝ようと言うが駿は自分の部屋を片付けろと言い聞いてくれなかった。
 
駿は一緒に寝れない理由も教えてくれずようやく帰ってこれたのになんだか素っ気ないと感じた実央だった。
 

素っ気ない

家に戻ると絵里がいた。仲がよくていいなと言われるがそんなことないと言ってしまった。
 
その頃駿は小説を書いていたが何も思いつかずやる気が出なかった。
 
駿は近くで部屋の片づけをしている実央を見ていた。
 
実央は悲しい顔をして駿のことが好きだし帰ってこれて良かったと思っている。だけど駿はそうじゃない。それは好きじゃなくなったからなのかとと聞く。
 
タイミングが悪く編集の人からの電話。実央は雨の中出ていってしまった。
 

仲良しになりたい

次の日、実央は手伝いをしていると絵里と一緒に住んでいる子がが仲良くしているのを見る。
 
それを見た実央は羨ましいと感じていた。
 
実央は駿のところへ行きおやつのおはぎを渡した。しかし駿は小説を書くのに夢中で聴こえていなかった。
 
駿が小説を書き終わると隣には寝ている実央が。駿は仕方なく実央を起こした。
 
小説も書き終わった為2人は空港へ向かう。帽子を被っている実央に少し疑問を感じた駿。
 
知らない人と目が合ったり話したりすることが苦手だから被っていると説明すると駿はかっこいいんじゃない、モテそうだし彼女でもつくればいいと言った。
 
どうしてそんなことを言うのか疑問でしかなかった実央。駿だけ空港に行き実央は帰っていった。
 
空港につくと駿のスマホに着信が。出ると実央だった。
 
実央は空港にいた。約束守ったよと言う。
 
駿は実央を見つけると、実央は駿が自分のことを好きだと思ったから好きになったと言う。
 
すると駿はもう船がないから帰れないし寝るとこ探そうといい2人で泊まれる場所を探した。
 
部屋に入ると駿は実央にキスをした。普通の女の子を好きになった方が幸せなのにといい抱きしめベッドに向かった。
 
寝転んでいると実央は駿にセックスしようと言う。しかし駿は2日間寝ておらずまた今度と言ってそのまま寝てしまった。
 
 
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3話 のネタバレ

駿は夢を見ていた。昔の夢だ。
 
花嫁の衣装を見て綺麗だなという駿。
 
しかし花嫁は本当に結婚していいのか、本当にそれでいいのかと問う。
 
目が覚めると実央は寝言を言いながら寝ていた。駿は実央をそっと抱きしめた。
 
朝になって島に戻ってきた実央と駿。実央は駿ととにかくセックスがしたかった。
 
何度も言うが明日やまた今度などと言って話をそらされる。好きだとは言ってくれるのにどうしてしてくれないのか。
 
実央は婚約していた人のことが気になり、駿に聞く。
 
すると駿と実央の後ろには駿の婚約者がいた。
 

駿のお嫁さん

次の日、実央は手伝いをしながら考えていた。
 
駿のお嫁さんはすごく綺麗な人。そんなことばかり考えていると顔が真っ青よと言われた。
 
帰ると駿のお嫁さんがいた。彼女は桜子(さくらこ)と名乗った。
 
お友達?と聞かれると駿は迷わず恋人だと言った。実央はうれしくなってしまった。
 
部屋に戻ると駿は手紙を読んでいた。家から顔を見せに来いとのこと。やっぱり帰るのかと不安になる実央だった。
 
実央は駿にキスをし、今日もしないのかと聞く。すると駿は最後まではしないけどしてみるかと聞き返す。
 
駿は実央のモノを触っていると実央は直ぐに達してしまった。
 

離れたくない

ある日、桜子に案内をしてほしいと言われた実央。
 
実央は車で案内することになったのだが桜子とは少し話しずらいと感じる。
 
山の方に案内すると実央は桜子に復縁しにきたのではないかと聞く。
 
しかし復縁するために来たのではなくお父さんの具合が悪く一度帰った方がいいからだ言った。
 
実央は駿が女の人は好きになれないと知っていたのにどうして結婚しようとしたのか聞いた。
 
桜子は駿はがいいと言ったから、女の人を好きになれないと知っていたから結婚しようとしたと言った。
 
家に戻り桜子と駿は話をする。
 
しかし駿は家とも縁を切っており今さら戻る気はない、桜子も関係はないのに他人の家のことなんて放っておいてと言ってしまう。
 
すると桜子はこれ借りますよと言い包丁をところは手にする。
 
駿は怖くて動けなかったが実央はは包丁を振り回す桜子を止めた。
 
桜子は見損なったと言って出ていこうとするが実央は駿に追いかけないのかと聞く。
 
しかし駿は実央がいるから島から離れる気はないと言い追いかけなかった。
 
実央は逃げ出したままずっとこの島にいるのか、家から逃げているだけだと駿に言う。
 
自分はいいからお父さんのことをみてあげてほしいと言った実央は家から出ていった。
 
昔駿に教えた自分しか知らない場所。
 
あんなことを言ってしまったけど本当は駿と離れたくない。そう思いながら泣く実央だった。
 
 
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4話 のネタバレ

桜子さんと

昔学生時代、駿には好きな男の子がいた。
 
告白しないのかと桜子に言われうまくいかないのがわかっていたから告白なんてしなかった。
 
お前にはわからないと駿に言われた桜子。そんなことを思い出していると実央がやってきた。
 
桜子はどうして駿を引きとめないのか、どうしてわがままを言わないのかと実央に聞いた。
 
自分は好きじゃなくても一緒にいたいと桜子は言ったのに駿は聞いてくれなかった。
 
実央は自分じゃなくてもそれでいい、決めるのは駿だというが桜子は今自分が必要とされているからそんなことが言えるんだと言った。
 
だけど実央は駿が大事なんだと言った。
 
駿が帰るのは寂しいけど家族がいない辛さは知っている。だから帰ってほしいと桜子に言うのだった。
 

決心

実央は気がつくと家にいた。電話にも出ず心配した駿。
 
駿は恐る恐る桜子はどこに行ったのかと聞く。しかし桜子は来るなと言っていた。
 
駿は昨日のことを深く反省し謝る。駿は桜子に会ってきちんと話することを決意する。
 
話そうとすると桜子は愛想がつきた、さようならと一方的に別れを告げられた。
 
船乗り場に着くと桜子は駿にキスしてと頼む。
 
桜子はしてくれたら諦める、いままで一度もしてくれなかったと言うが実央はよくないと思った。
 
駿は優しいから最後くらいってなるかもしれない。そう思った実央は自分が桜子にキスをした。
 
桜子は怒りながらも少し悲しい表情をしながら去っていった。
 
実央は思い切り駿のことを叩いた。すぐにできないと言わなかったことがとても悲しくて泣いてしまった実央。
 
実央はもう知らないと言い部屋にある布団にくるまった。
 
駿は仕方なくお風呂に入り、おばあちゃんに朝まで部屋に入らないでと言った。
 

恋人らしく

駿はお風呂から帰ってくると拗ねている実央を慰める。
 
いつか好きになった相手と抱き合えたらと思っていた、でもそんなことは叶わないと思っていた。
 
だから駿はそんなことができなくても満足だった。
 
駿は入れて欲しい、実央にそう言い2人はセックスすることができた。
 

女の子が好きでも

行為が終わった後実央は女の子が好き、だけど駿のことを好きになった。男が好きでもおかしくないと駿に言う。
 
駿は家に帰ると実央に言うと実央は少し悲しい顔をしてうん、と言った。
 
次の日、実央はいつものベンチに座っていた。
 
実央はあの時、駿が見つけてくれて良かった。あっちいっても風邪は引かないでと悲しそうな顔で言った。
 
すると駿は一緒に行こうと実央に言う。
 
実央は迷わず駿と一緒にいたい。そう答えた。
 
出発日、実央は墓場に行きお母さんに行ってきますと言うと風で帽子が飛んでいってしまった。
 
誰かにキャッチされたと思ったら駿だった。
 
駿にどうしたのと聞かれなんでもないと答える実央。
 
実央は駿にいこっか、と言い2人で出発するのだった。
 
 
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海辺のエトランゼ の感想

ある島で出会った駿と実央でしたが、最後はハッピーエンドを迎えられて良かったです。
 
はじめは実央にとって駿はあまり印象良くなかった感じがしましたが、話していくうちにどんどん話せるようになった気がします。
 
実央が引っ越すと言った時はどうなるかと思いましたが、「ひとりじゃ何もできない早く大人になりたい」という実央の気持ち。
 
まだ高校生なのにいろいろ考えていてすごいなと思います。
 
すごくクールであまり話さなかった実央も、駿に恋したことですごく明るくなったことがわかります。
 
すれ違いなどもあってとても切ないお話もありイラストも可愛く見やすかったので、読み応えがありました。
 
駿と実央の過去が思ったより辛かったので泣きながら読んでいました。
 
同性同士の恋愛が世間ではおかしいというのがなくなればいいのにと思った漫画でした。
 
2人が今後どうなっていくのか、とても楽しみです。
 
 
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