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Contents
青に、ふれる。 1話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 1話のネタバレ
コンプレックスは誰にでもある！をモットーに明るく！
高校２年生になる物語の主人公である青山瑠璃子。
彼女の右目のところには生まれつき『太田母斑』と呼ばれるアザがあります。
それでも瑠璃子はコンプレックスなんて誰でもあるよね！と言う考えをモットーにして、日々明るく元気に過ごしています。
高校２年生に進級し、新学期。
新しいクラス割りが書かれた用紙を瑠璃子の友達である七美が持ってきてくれ、見ると瑠璃子と七美は同じクラスです。
高校１年生の時も同じクラスだったらしい２人。
七美は少し地味めで個性的な感じの女の子です。
七実は「また同じクラスなんていい加減にして」と冗談を言いながらも、嬉しそうな様子です。
七実からの情報だと今度の担任は新卒でイケメンなのだそう。
クラス表の担任の名前は「神田野光」と書かれていました。
新学期でクラスの集合写真を撮るため中庭に集まる生徒たちと教師。
もちろん瑠璃子の新しい担任の神田もそこにいました。
集合写真を撮るため出席番号順に並ぶので出席番号が１番の瑠璃子は神田に最初に呼ばれます。
瑠璃子の顔を見た神田は少し驚いた表情を浮かべますが、それ以上は何も言及することはありませんでした。
担任の神田は実は…
女子更衣室で神田がやけに生徒たちのことをガン見してくると話す女子生徒たち。
女子生徒の１人が地学室で拾ったと言う神田のメモ帳を読んでいます。
そこには生徒の特長を細かくびっしりと書かれていました。
しかし、瑠璃子のところだけ何も書かれていないのです。
瑠璃子は、その理由を神田に聞くためにメモ帳を届けることに。
なくしたメモ帳を必死に探す神田のもとにメモ帳を手にした瑠璃子がやってきて神田に声を掛けます。
メモ帳に書かれた生徒の特長は神田が生徒の区別をつけるために書かれたものだと気が付いていた瑠璃子は、なぜ自分のところだけ空欄なのか？と問いかけます。
神田はそれに瑠璃子のことは書かなくてもわかると答えるのです。
神田が自分の事だけわかる理由が顔にアザがあるからだと言われていると捉え、傷つく瑠璃子。
瑠璃子はアザのことを気にしていない風に装っているが、本当はアザがあることをずっとコンプレックスに思っていて自分の顔が大嫌いだったのです。
アザのことで気を使われるのも嫌だったからアザのことは気にしていないフリを瑠璃子は続けてきました。
前髪をあげアザを見せながら「こんなアザがあるから覚えるの簡単でしょ」と言う瑠璃子。
しかし神田の反応は薄いものでした。
そんな神田を「なんだこいつ」と思う瑠璃子でしたが神田は瑠璃子に本当は人の顔がわからないのだと話します。
神田は『相貌失認』で人の顔がわからない区別がつかないのです。
なぜか瑠璃子の事だけは区別がついたと言い、それはアザがあるから？と問う瑠璃子でしたが神田はそのアザはオーラだと思っていたのだと。
瑠璃子だけ区別がつくのは瑠璃子が特別なオーラを持っているからだと思っていたそうで、ついに人には視えないものが視えるようになったのか…と神田は語り始めます。
そんな神田の様子に思わず吹き出してしまう瑠璃子。
神田はそんな瑠璃子の顔をじっくりと観察し始めます。
顔は見えないが目や鼻や口などのパーツで見ているのだと神田は言いながら至近距離で見つめるので、恥ずかしくなってしまった瑠璃子は顔を赤くして走り去ってしまいました。
瑠璃子は自分の顔をあんなにまっすぐに見つめられたことは初めてでした。
アザをオーラだと言った神田の言葉を思い出し、つい笑顔になる瑠璃子。
そして自分の中で何かが変わった様子の瑠璃子は、鏡に映る自分の顔をまっすぐ見つめるのです。
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青に、ふれる。 1話の感想
顔にアザ…女の子ですから気にしないわけがないですよね。
でも明るく過ごすことができていた瑠璃子。
おそらくそう思えるようになるまでは色んな事があったんだろうなと予想できますね。
心無い言葉を投げかけられたりすることもあったはず。
だからこそ勘違いとは言え担任である神田の態度はショックだったんでしょうね…。
でも神田にも人の顔がわからないという特徴があって、アザをオーラと認識していたとは…そりゃ思わず笑ってしまいますね。
しかし、人の顔がわからなくて区別がつかないなら教師と言う仕事は苦労しますね。
ってか、あんな至近距離で見つめられたら恥ずかしいでしょう。
はたから見たら生徒と何してんの？ってなっちゃわないか心配な距離でしたよね。
でも気を使うことなく自分の顔をまっすぐ見つめてくれた神田に瑠璃子は悪い感情は抱かなくなったんではないでしょうか？
むしろ好きになっちゃうんじゃないか？とか思ってしまいます。
神田はクールなタイプだから生徒と和気あいあいって感じではないですが、なんとなく瑠璃子のことは特別に感じているみたいだし（オーラがどうのとか言うし）
この２人がどうなっていくのかなって気になるところではあるのですが、なにせ生徒と教師なのでどうなのかな～？
次回が楽しみです。
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