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青に、ふれる。 23話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 23話のネタバレ
みんなで天体観測♪
修学旅行２日目の夜。
瑠璃子は神田や友人たちと一緒にホテルの屋上で天体観測を楽しんでいます。
この日は流星群が見えるかもしれないと言うことで、天体望遠鏡を持ってきていた男子がいたので瑠璃子が思いつき副担任の白河にお願いをして実現したのです。
流れ星を待つ一行は、流れ星にするお願い事を語り合います。
ケイちゃんが神田と白河にも願い事は何にするのかと問いかけ、白河は「秘密」と答えていました。
一方、神田は自分の願い事はもう叶っていると言うのです。
神田の夢は教師になることでしたから、すでに夢は叶っているのです。
どうして教師になりたかったのか？と生徒たちに問われ神田は、自分は不登校だったことがあると打ち明けます。
修学旅行も初めてだと話す神田に白河や生徒たちは驚いている様子。
神田は学生時代に「学校」で出会った仲間と同じ時間を過ごしたり夢を語り合ったりという経験をしてこなかったから、教師になると言うより「そういう経験」を誰かと共有したかったのです。
でも、夢はそれだけじゃないから教師になったと言うことは願い事の１つが叶ったと言うことだと神田は話します。
そう話す神田の表情は明るく、そんな神田の様子を瑠璃子は嬉しそうに見つめるのです。
生徒たちは神田が不登校だった原因を尋ねます。
そこで神田は自分が「相貌失認」で人の顔の判別ができないと言うことを打ち明けます。
生徒たちは初めて聞く言葉に戸惑いましたが、それぞれスマホで相貌失認の事を調べていきます。
そのうえで神田に色々と質問をし、神田はそれに答えます。
七実は他の人には黙っていた方が良いかと神田に問いかけ、神田は少しずつ皆に分かってもらいたいと言うので生徒たちも了承します。
そこから瑠璃子も七実も不登校だったと告白をし、神田と３人同じフリースクールに通っていたことを明かすので他のメンバーは更にびっくり。
その様子を白河は寂し気な表情で見つめてから見回りの時間だからと、その場を離れて思わずため息をつくのでした。
最高の思い出を…
ふいに七実が「小腹が空いた」と言いだし、この天体観測を言い出したのは瑠璃子だからと瑠璃子に買い出しに言って来てほしいと頼みます。
それに神田も付き添うことになり２人で近くのコンビニまで買い出しに行くことに…。
神田は相貌失認のことを生徒たちに話をしたとき、かなり緊張していたようで喉がカラカラになるほどでした。
瑠璃子から飲み物を受け取りのどの渇きを潤してから神田は瑠璃子に「お礼をしなければ」と…。
今まで神田の相貌失認の事を知っていたのは瑠璃子だけだったため負担を背負わせていたと神田は言いますが瑠璃子は、そんなに重いものではなかったから…と答えます。
神田は最初に話したのが瑠璃子で良かったと笑顔を向けたため、瑠璃子は照れくさそうです。
話しの途中で別の生徒が歩いてくるのが見え、思わず神田は見つからないようにと瑠璃子と逃げます。
逃げた後、瑠璃子から「なんで逃げるの？」と問われて「確かに」と言いつつも神田は耳まで真っ赤にして瑠璃子のことを見つめます。
神田の視線に思わず目をそらしてしまう瑠璃子。
瑠璃子は自分の表情を隠すように「早く皆のところへ戻ろう」と言い、さっさと階段を上っていきます。
そんな瑠璃子を神田は呼び止めて、瑠璃子の夢は何かと訪ねるのです。
瑠璃子はまだ「これ」とは決めかねていると。
カウンセラーやメイクセラピーにも興味があると話しながら…瑠璃子自身のやりたいことと自分だからこそ出来ることが一致するといいと語るのです。
また、瑠璃子は神田のように教師になりたい気持ちもあると打ち明け、まだハッキリとは決まっていなくて…と言う瑠璃子に神田は瑠璃子の役に立てることがあったら力になりたいと伝えます。
…と言ったそばから階段で足を踏み外してよろけてしまい「間抜けすぎ」と落ち込むので瑠璃子は思わず笑ってしまいました。
頼りないかもしれないけど相談ならいつでも…と言う神田に瑠璃子は「頼りにしています」と笑顔で答えるのでした。
屋上に辿り着くと流星群で流れ星が流れ始めているところでした。
流れ星を眺めながら神田は再度、瑠璃子にお礼を言います。
瑠璃子のおかげで今日は一生の思い出になりそうだと言う神田に瑠璃子は自分も…と答えるのでした。
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青に、ふれる。 23話の感想
ついに神田は生徒たちにも相貌失認のことを打ち明けましたね。
前回までに白河や一部の教師には話していたようですが、生徒たちには初めて話したことになります。
生徒たちと言ってもメンバーは瑠璃子の親友の七実や、他も瑠璃子と仲が良いメンバーだったから打ち明けやすかったんでしょうね。
とは言え、瑠璃子の後押しがなかったら打ち明けられなかっただろうな～とは思うので瑠璃子の力は大きいですよね。
本当に最初に相貌失認の事を打ち明けたのが瑠璃子だったのは正解だったと思いますよ。
打ち明けた後の神田の表情はつっかえていたものが取れたように晴れやかな表情でしたね。
ところで瑠璃子は神田のことが好きで、それを知っているのは七実だけ。
で、七実は瑠璃子に買い出しを頼んだのは…もしや神田と２人で行くことを見越してなのでしょうか？
なんて友達思いの子なんでしょ、七実は。
おかげで瑠璃子と神田の２人、かなり良い雰囲気になりましたね。
買い物帰りに別の生徒と遭遇したときに思わず逃げてしまった神田…神田も確実に瑠璃子のことが好きなのが見て取れますから、それもあってなんか「マズイ！」って思った感じで初々しさを感じてしまいました。
で！２人で逃げた後に顔を赤くしながら瑠璃子を見つめた神田の表情！
そりゃ瑠璃子も照れちゃますって。
神田に夢を尋ねられて、それに答える瑠璃子の表情もしっかりしていて成長を感じますね。
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