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私が15歳ではなくなっても。 とは?

出版社:ファンギルド
作者 :あむ

「本当はずっと前から、こんな瞬間を待ち望んでいたのかもしれない」――娘に疎まれ、妻には責め立てられながらも中年サラリーマン・岩下は抑圧された日々を慎ましく生きていた。少なくとも、彼の目の前にある日突然現れた一人の少女・シイナと出会うまでは――。彼女が岩下に持ちかけたのは、「2万円でお食事」――パパ活の誘いであった。自分の価値を探し求める15歳の少女と、理性と欲望の狭間でもがく40歳中年男の痛々しくも眩い、小さな逃避行の物語が始まる――。

 

私が15歳ではなくなっても。 5話 私の価値 のネタバレ

1回10万円

しますかと言われたので、自分の娘の年の子とするなんてと戸惑う自分と、正反対の自分が戦っていた。
 
シイナは1回10万円でと言うので、帰りますと言ってその場を走り出す。
 
シイナは自分から金をむさぼり取るつもりだ、会社も電話番号も知られてしまったので終わりだと落胆していた。
 
一方のシイナは雨の降る中、一人で突っ立っていて、帰りたくないと独り言を言っていた。
 
その後、1ヶ月経過したが、シイナからは何の連絡もなかった。

選択した人生

今となってはあの日の子とが夢か幻かに感じられる平凡な日々を過ごしていた。
 
突然辞めた人の現場の担当を振られ、引き継ぎもないまま、片道2時間の現場に急遽配属される。
 
それは過酷な日々の始まりで、睡眠時間が減り最悪な朝を迎え、現場のトイレが最高に汚い事も嫌気がさしていた。
 
そして、現場で被る事が義務化されている安全帽子も、暑い中で装着すると、とても蒸して不快感が増していた。
 
それでも今の人生を選択したのは自分で、年収が多少上がっても、日々は変わらず過ぎていくだけと考えていた。
 
せめて家族が幸せならと思えるならいいが、また旅行に行ってくると言う妻の書き置きを見て、そうも思えないでいた。

激励

誰かここから出してくれといいながら、自宅のトイレで自己処理している事を娘は知っていて、とても嫌な顔をしていた。
 
シイナは学校でかなりいじめられていた。靴の中には画鋲がたくさん入っていた。
 
画鋲をだしていると、一生家で男に媚びていろよと言ってきた女子がいた。
 
ネットで性的な配信をしていて、鬱憤を晴らしていた事がバレてしまったからだ。
 
人と話す事が苦手だったが、配信では知らない人からの激励に答えなくてはと思うようになった。
 
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私が15歳ではなくなっても。 5話の感想

1回10万円でと言うシイナに迷っていましたが、そこは迷う事じゃ無いだろと強く思いました。
 
頭ではこれからどうしようよ思っているくせに、いざシイナから誘われると迷っているんですからね。
 
理想と欲望のせめぎ合いとはこの事なんでしょうね。だからと言って欲望に身を任せていては社会不適合者ですからね。
 
シイナから自分の名刺を出された時は、とても落胆したと思います。
 
シイナはとても抜かりない子なんですね。その後、シイナから連絡がなかったのはどうしてでしょうか?
 
シイナも相当の訳ありでしょうから、よく分りませんけどね。
 
片道2時間の現場に急遽配属されるって、サラリーマンの悲しいサダメですよね。
 
それなのに家に帰っても大事にされないなんて、確かに鬱憤も溜まる一方だと思いました。
 
家族が本当に幸せにと思う前に、自分が幸せになれていない事に気付くべきだと思います。
 
シイナはネットで性的な配信をしていたんですね。それが学校でバレてイジメにあっていました。
 
皆それぞれ事情はありますが、幸せに直結する努力をすべきだと思います。
 
自宅のトイレで処理しているのを知っている娘が嫌うのもなんとなく分りました。
 
キモイと言うのはこういうところからなんでしょうね。普通にそう思うと思いました。
 
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