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Contents
赤髪の白雪姫 20巻とは?
出版社:白泉社
発売日:2019/1/4
作者 :あきづき空太
リリアスでの休暇を白雪と共に楽しく過ごすゼン。ある日、見知らぬ女性と歩くオビを発見し、あとをつけてみるが…!? 一方、ミツヒデと木々が休暇に合流! そこで木々が「ミツヒデに求婚して振られた」事をゼンに報告。それぞれと二人きりで話し合い、二人の想いと決意を聞いたゼンは……!?
赤髪の白雪姫 20巻のネタバレ
96話のネタバレ
オビの密会
王城では白雪が薬室の勤務に就いていた。
そこへオビがやってきて、明日の仕事について尋ねる。
早朝から昼までだと答える白雪に、オビは明日は白雪に付いていられないことを謝る。
オビはリリアスを離れている間の埋め合わせをしなければならないのだと説明する。
次の日の朝、オビと偶然会ったオビはまだ時間があるから白雪を手伝うと申し出る。
白雪はそれでは傷の具合を見ようと言い、オビを部屋に連れて行った。
オビの傷はだいぶ治ってきたので、白雪はもう痛むことは無いよと微笑んだ。
そんな白雪を見て、オビは嬉しくなるのだった。
白雪の仕事が始まった頃、ゼンがやって来た。
オビはもう行ったのかと尋ねる白雪はその辺にいるとは言っていたけれどと、辺りを見回した。
すると遠くに着飾った女性と会ってるオビを見つけた白雪。
知っている娘かと、ゼンも目を丸くして尋ねるも白雪は首を振る。
そういえば昨日も気まずそうに白雪に予定を尋ねていたなとゼンは思い返した。
しばらくして1人で出て来たオビを、ゼンは追うぞと歩き出すのだった。
街を1人で歩いているオビを、白雪とゼンは尾行した。
オビは女性用の櫛屋に入っていく。
ゼンと白雪は意中の女性に贈るのかと推測した。
オビが櫛屋から出てくるのを待っていたゼンと白雪は、お茶を飲みながら話していた。
するとその後ろから現れたのはオビだった。
ご飯を食べることになった3人だったが、オビは機嫌が悪かった。
ゼンや白雪が気を遣って話すが、オビは何も答えず黙々と食べている。
その時、オビが急に笑い始めた。
オビは2人が気まずそうなのが面白くてしばらく雰囲気に合わせていたのだった。
会っていた女性は誰なのかと聞かれたオビは、見合いの相手ですと答える。
隠していたから心配だったと言う白雪。
オビは自分の居所だっていう感覚がない場所にいると調子が鈍ると苦笑いした。
調子が狂った状態で白雪たちには会いたくないと思い、オビはこのことを秘密にしたのだった。
オビが隠していたことが明らかになり、ゼンとオビはいつものように楽しく話し始めた。
すると白雪は急に話し出した。
何かが起こった時、別の場所にいても私は皆の方を必ず向いているからねと白雪は言う。
3人は手を合わせて笑うのだった。
お酒も進み、白雪が飲み物を頼もうとした時、白雪はあるものを見つけた。
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97話のネタバレ
久々の5人
白雪が見つけたのはミツヒデと木々だった。
2人は偶然同じ店に居合わせたのだ。
2人を交えて、白雪たちはミツヒデから収穫祭の話を聞いた。
木々のドレス姿を見たかったと嘆く白雪に、実際綺麗だったと言いかけて止めるミツヒデ。
そのミツヒデの様子に、他の3人は首を傾げた。
今度はゼンがリリアスであったことを話していたが、早朝勤務だった白雪は眠気に襲われていた。
白雪はそこで帰ることにするが、オビが送っていくと言い宿まで付いて行くことにした。
楽しかったと笑う白雪に、オビは腕をこっちにくれるかいと言う。
その時オビは見張りの兵士に呼ばれた。
その兵士は、妹を今朝のオビの見合いに送ったのだった。
今日は見合いをありがとうと言う兵士に、近くの櫛屋でお土産でも買ってあげてくれと笑うゼオビ。
オビの左手は白雪の右手を掴んでいた。
白雪は影に隠れているため兵士から姿は見えない。
兵士と別れた後、白雪は外の寒さからか目が覚めてきた。
宴会に戻ろうかなと言う白雪に、明日も皆リリアスにいるから大丈夫だよと言うオビ。
白雪はそうだねと笑うのだった。
ゼンへの報告
ゼンはミツヒデと木々から色々な話を聞いていた。
何日もお前たちだけで間はもつのかと聞かれた2人は押し黙ってしまう。
そこへオビが帰って来た。
木々は黙っているミツヒデを見て、ゼンに報告があると切り出した。
木々はミツヒデに求婚して振られたと言う。
目を丸くして口を開けるオビとゼン。
ゼンは立ち上がり、木々と外で話を聞くことにした。
一連の話を聞き、ゼンは泣いたか?と聞いた。
驚く木々に、ゼンは木々が泣かされたらその相手を倒すと胸の内で決めていたのだ。
泣かされてませんよと笑う木々。
木々はゼンの胸に手を置いて、私はこの先もゼンの側にあるものですと言う。
だから今、ミツヒデを頼みますと続ける木々。
人の話を聞いて良い方向に導くのはゼンの仕事だと、木々は笑うのだった。
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98話のネタバレ
ミツヒデの決意
ミツヒデを置いて帰ることにした木々とオビ。
オビは縁談のことを木々に話した。
それに対してハルカ侯爵あたりに相談すればいいのにと言う木々の言葉を聞き、お茶を吹き出すオビだった。
オビは少し悩んだ後、俺の情は白雪のところにあるんでと笑った。
オビがそれを話すなんて驚いたと言う木々に、木々のことも聞いてしまったからと返すオビ。
木々は優しく笑うのだった。
一方、ゼンとミツヒデは2人で話していた。
ミツヒデはずっと独り身でいると報告したが、なぜそうなると叫ぶゼン。
俺はゼンを守るために生きていくと真剣な顔で言うミツヒデに、それが全てと言っているように聞こえるぞと返すゼン。
全てだと言ったミツヒデは拳を握りしめた。
セレグ基地でゼンを守れない恐怖を味わったことを、ミツヒデはまだ乗り越えることができていなかった。
ゼンはミツヒデに背中を向けて、ミツヒデにセレグ騎士団に戻れと言い放った。
どうしてそうなるんだと叫ぶミツヒデに、ゼンはこの先お前に守られる為だけには生きないからだと答えるゼン。
そしてゼンは勝手に思い詰めるなとミツヒデに頭突きをした。
ゼンはミツヒデたちに背負わせたくないし、お前たちはそういう守り方をずっとしてくれていると言うゼン。
ミツヒデは泣いていた。
決めた道があれば意味のない繰り返しにはならないとゼンは笑った。
ゼンは俺よりずっと強くなったなと言い、ミツヒデは微笑んだ。
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99話のネタバレ
それぞれの休暇
薬室では大掃除が行われており、白雪は雑巾でドアを磨いていた。
そこへやって来たオビは早速やってるねと言い、手を振った。
午前中に掃除を手伝うことになっていたオビは、助かるよと笑う白雪を見て目を丸くした。
おととい辺りから目が丸くなるねと言う白雪に、オビはこの休暇が楽しみなんだと笑った。
オビは最近休暇をとっていたのだ。
一方、騎士団基地ではマスクを被った騎士と試合をするというイベントが行われていた。
マスクで顔は見えないが、兵士たちはそれがゼンだと勘付いていた。
こんな時に試合の好きなオビはいないのかと兵士たちは嘆くのだった。
街中では木々が観光をしており、それを見つけたリュウは木々に声をかけた。
世間話をしていた2人のところに、白雪が合流した。
その時、リュウは木々の耳飾りが片方無くなっていることに気付くリュウ。
それを聞いて、わざと片方だけ付けているんだと言う木々。
木々は王城と家に1つずつ置いておくことで気持ちが整うのだと言う。
そして白雪たちを見て、今はもう両耳に耳飾りをしてもいいかなと木々は笑った。
突然の吹雪
剣の試合が終わったゼンが基地を歩いていると、兵士たちの会話が聞こえてきた。
擦り傷を作ってしまったと言うその兵士に、別の兵は今治療室には白雪どのがいるぞと答えた。
怪我をした兵士が、白雪はむさくるしい雪原に時折現れる一輪の花だと言っているのを聞いていたゼンであった。
その夜、白雪とゼンはミツヒデたちとご飯を食べる約束をしていた。
ミツヒデたちは先に行っているので、ゼンと白雪は地図に従って店へと向かう。
その2時間後、大掃除の疲れで眠っていた鈴やリュウは外の景色を見て絶望した。
外は出歩けないほどの吹雪が吹いていた。
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100話のネタバレ
2人きりの夕食
店に着いた白雪とゼンは店員に連れられて個室へと通された。
ミツヒデたちは先に着いているはずだが、その姿は見えない。
店員はゼンに手紙を手渡した。
それは明らかにミツヒデからのものだった。
ミツヒデたちはリリアスでゼンが過ごす残り少ない時間を、白雪とゆっくり過ごしてほしいという思惑があった。
気遣いを頂いてしまったねと笑う白雪に、ここは素直に頂こうと返すゼンだった。
料理はどれも美味しく、2人は楽しそうに笑った。
食べ終わった後、飯がうまいとオビがここに決めたんだろうなと思うよな、とゼンは言う。
その言葉にうなずく白雪は、お茶を入れようとして窓の外の景色に驚いた。
外は大吹雪で、今日は泊まっていく他選択肢は無いと言う店員。
2人の間に緊張が走る。
白雪はぎこちなく笑い、ゼン殿下と同じ部屋にいていいものかなと言った。
ゼンは飲んでいたお茶を机に置き心配そうな白雪を励ますかのように、夜を徹して語らうのはどうかと申し出る。
白雪はうなずくのだった。
2人は今日あった出来事やリリアスでの仕事のことを話し合った。
その時、レストランのホールから楽しげな演奏と歌が聞こえてきた。
見に行こうと言う白雪の手を掴み、ゼンは白雪にキスをした。
白雪は、私が寝付くまでこの歌を歌ってもらおうかなと笑った。
その後、部屋を出てホールを見下ろし演奏を聴いていたゼンと白雪。
ふとゼンが前を見ると、そこにはオビと木々、ミツヒデの姿があった。
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101話のネタバレ
宿にて
結局男女に分かれて宿泊することになったゼンたち。
男部屋で久しぶりに2人と気兼ねなくくつろげて良かったと言うオビ。
ゼンはオビの不在を静かだと思うこともあるだろうが、帰っても心配をかけないように過ごすことにすると言う。
それを聞いてニンマリと微笑むオビだった。
次の日の朝、目覚めた木々の隣ではまだ白雪が眠っていた。
しばらくして起きた白雪の髪を、木々は結うことにした。
いつか王城の時の話を聞かせてくれると嬉しいですと言う白雪。
白雪は居場所というのは縁のある人たちとつながっていると話し始める。
離れていても、またこの国で会えることが一番ですと言い笑う白雪を見て、木々は微笑んだ。
別れ
王城ではオビが鈴とユズリを呼んである場所に連れて行った。
それはゼンのところだった。
ゼンは明日王城に戻るから挨拶をしたかったのだと言う。
北の地も苦労があるだろうが、この先も皆で賑やかに日々を過ごしてくれと笑うゼンに、2人は顔を見合わせた。
鈴は賑やかに過ごすのは得意ですと言い、オビたちが来てからは一層に、とユズリが付け加えた。
一方でラタのところには白雪が差し入れに来ていた。
多く注文したお裾分けだと言う白雪に、ちょうどお腹が減っていたのだとラタは礼を言った。
差し入れはサンドイッチだった。
それを頬張りながら、ラタは同封されていた手紙を見た。
そこには研究成就を祈るというゼンからの手紙が入っており、ラタは手に持っていたコーヒーを落としてしまうのだった。
次の日、王城へと帰る準備が整ったゼンたち。
ゼンは白雪と握手を交わした。
馬に乗ったゼンは門の所で振り返り、雪が溶ける頃また会おうと笑うのだった。
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赤髪の白雪姫 20巻の感想
ついにオビに初めてお見合いの話が舞い込んできました。
丁寧に断り、お土産の櫛まで下見に行くオビは何だか意外でした。
そしてゼンたちとの宴会の帰り、オビは白雪を宿舎に送り届けます。
道中、白雪の腕を貸してと言ったオビの真意は何なのでしょう?
途中で兵士に声をかけられても手を繋いでいたので、恋人がいるように見せたかったのでしょうか。
一方、ゼンは木々の告白を断ったことを知りミツヒデを呼び出しました。
一度決めると周りが見えなくなるミツヒデは、ゼンを守るということに一生の全てを捧げるつもりでいました。
それに対してゼンは、ミツヒデに守られる為だけに生きていくことはできないと言います。
ゼンは自分に依存するような状態になっていたミツヒデに危機感を抱いたのでしょう。
ゼンの頭突きで、ミツヒデはもう一度自分を見つめ直すことにします。
そうしてまた一回り大きくなった側近たち。
今までとは違う空気感ですがより深い結束を感じるような2人です。
さて、王城へ戻るゼンはイザナにウィスタリア城へ行くことを望んでいると言うことを心に決めています。
この思いはイザナに届くのでしょうか。
白雪たちのこれからに目が離せません。
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