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Contents
バラ色の聖戦 19巻とは?
出版社:講談社
発売日:2016/8/12
作者 :こやまゆかり
パリコレデビューをかけた選考で落選した茜子はモデル引退を決意。真琴(まこと)は茜子(あかねこ)の想いも背負いパリコレオーディションに挑む。オーディションの課題はシンプルなドレスで人気ブランド「クロンヌ」のゴージャスな世界観を表現すること。真琴と紗良(さら)はどう魅せるのか!?
バラ色の聖戦 19巻のネタバレ
Stage.91 去りゆく薔薇 のネタバレ
ネットに晒される茜子
茜子がステージの上でころんだことは、ツイッターや2ちゃんねるですごい騒ぎになっていた。
さらに茜子と紗良がケンカをしたと知った真琴は、また紗良がなにかやったのかと疑うのだった。
引退宣言
忘年会ではしゃぐ茜子を見た浅野は
“茜子があんなふうにヘンにはしゃぐ時はよくないんだ、昔から…”
と言った。
その後、浅野の言葉通り茜子は突然引退宣言をした。
驚いた浅野と真琴が必死に止めようとしたが、茜子の決意は揺るがなかった。
突然のことについていけない真琴の頭の中には、走馬灯のように茜子との思い出が蘇り涙が溢れ出た。
自分のために泣いてくれる真琴を見た茜子の目にも涙が浮かび、茜子は真琴に後のこと頼んだ。
真琴は茜子と抱き合って泣き続け、茜子のためにも絶対パリにいくと固く決意するのだった。
引退を聞いた周囲の反応
マネージャーから茜子が引退すると聞いた紗良は、とうとうこれで怖いものは無くなったと歓喜した。
同じく茜子引退を聞いた三原編集長は驚きもせず引き止めるとも言わず、茜子の引退記念号をやると言った。
しんみりしているスタッフたちをよそに、編集長は
“パリコレモデル決定の時期に大御所モデルが去るドラマチックな展開は売れる”
と盛り上がるのだった。
偵察
真琴は西野に言われた通り、クロンヌの世界観を知るため店舗偵察をすることにした。
凝ったレースやビジュー、豪華な刺繍…真琴は1着1着にただならぬこだわりを感じた。
そんな中ファーを使った服や小物が多いことに気付いた真琴は、ファーを使うことに決めるのだった。
西野のアドバイス
真琴が何十店舗もまわって手に入れたロングサイズのファーを見たまどか社長と西野は、素晴らしい&アレンジしやすいと言って盛り上がった。
“よし…これで勝負する!!”
と決意する真琴に西野は
“必ず表現のヒントになるからクロンヌのオーナーデザイナー羽鳥さんのことも調べなさい”
とアドバイスするのだった。
ネット検索
インターネットで羽鳥のことを検索した真琴は、ペットを飼い出したことをきっかけにファーを使うことをやめていると気付いた。
さらに動物愛護団体をお気に入り登録していることがわかり、クロンヌはこれからノーファーブランドへと変わろうとしていると確信するのだった。
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Stage.92 真琴VS.紗良、激戦開始!! のネタバレ
作戦を練る真琴
小物に何を使うかまた一から考え直すことになった真琴は、アイデアが浮かばず歯痒い気分になった。
しかし、なんとか他の方法を考えて絶対紗良に勝つと誓うのだった。
酔っ払って饒舌な父親
真琴が悩んでいると知った父親は
“そーゆー時は考えてることと反対のことを試してみると意外とうまくいくもんだ”
と言った。
それを聞いた真琴はファーを使わないの反対はファーを使うなのでそれはムリだと笑うのだった。
ひらめき
愛理と敦司の話をしているとき、真琴はふと敦司との会話を思い出した。
そして何か思いつき、それしかないと拳を握りしめるのだった。
クロンヌ オーディション当日
会場で真琴に会った紗良は、もう自分だと決まっているというような余裕の笑みを浮かべた。
真琴は相変わらずむかっ腹の立つ紗良の態度を見ながら
“今日はこの女と一騎打ちだ”
と思うのだった。
ファーを選ばなかった紗良
第1次審査で50人近くが振り落とされると説明があり、応募者は息を呑んだ。
紗良は小物にシンプルなパールを身に付け、真琴のファーを見てクスクスと笑うのだった。
クロンヌ オーディション
紗良は皇室の内親王のような気品ある美しさを表現し、審査員たちは言葉を失った。
一方真琴は大奥でかしずかれる正室のような威厳を表現するのだった。
質疑応答 紗良編
紗良は羽鳥がペットを飼ったことがきっかけで毛皮を扱わない方向にいっていると気付いていた。
紗良がクロンヌや羽鳥のことをしっかり研究していると知った審査員たちからは”紗良に決定か”という声が上がった。
審査員たちの反応を見た紗良はしたり顔をするのだった。
質疑応答 真琴編
真琴もノーファーブランドのことを知っていたと聞いた紗良は驚いた顔をした。
審査員たちもザワつく中、真琴は
“これはじつはファーではないのです”
と言うのだった。
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Stage.93 真実の瞬間 のネタバレ
続・質疑応答 真琴編
審査員の1人が真琴のファーを手に取ったが、フェイクには見えないと言った。
そこで真琴はある繊維メーカーに頼んで作ってもらったと話したが、審査員たちは
“あわててごまかしてるとしか思えないな”
と言うのだった。
回想 フェイクファーができるまで
敦司がある生地メーカーが極細繊維を開発した記事を新聞で見たと話していたことを思い出した真琴は、敦司にその会社名・多田野繊維を聞いてネット検索した。
するととても画期的な技術を開発していることがわかり、これはいけるかもしれないと思った。
そして真琴は多田野繊維へ行くことにしたのだった。
続・回想
現地で実物を見た真琴は、これは間違いないと確信した。
そして社長にロングファーの写真を見せ、そっくりな物を5日間で作って欲しいと頼んだ。
真琴は
“多田野繊維の技術はすごい”
“どうしてもこのファーで表現してなんとしてもパリいきを勝ち取りたい”
と話した。
初めは無理だと言っていた社長だが、真琴の熱意を聞いてリアルな料金の話をしてきた。
真琴は20万という料金を聞いて一瞬たじろいだが
“かまいません”
“動物の命を守るこのファーだからこそ意味があるのです”
と言い切った。
真琴の並々ならぬ熱意を聞いた社長は、ロングファー作りを決めるのだった。
質疑応答 真琴編 2
審査員たちが真琴の話を信じられないでいる中、羽鳥だけは多田野繊維のプロパールを知っていた。
羽鳥は真琴のファーを手に取るとクロンヌはもう毛皮使用をやめること、これから多田野繊維と取り引きするつもりだということを話した。
羽鳥に認めてもらえたと感じた真琴は、紗良より優位に立てたかもしれないと思うのだった。
オーディションの結果
羽鳥はクロンヌは絶対ファーという真琴の信念に感動したと言い、合格者は真琴かに思われた。
しかし真琴と紗良の表現力は甲乙つけがたく、2人とも2次審査を受けることになった。
オーディションは建て前で合格者は自分に決まっていると思い込んでいた紗良は、2次審査の話を聞いて驚くのだった。
感謝の電話
真琴は多田野繊維のフェイクファーはパリコレで使われることになると敦司に話し、敦司の目ききに感謝した。
話を聞いた敦司はただただ驚くのだった。
毒親
母親からお茶に誘われた紗良が喜んでいると、母親は紗良に頼みがあると言ってきた。
姉のクリニックに最新設備を入れるため1億円貸してあげてと言われた紗良は驚き、無理だと断った。
すると母親は自分はいずれ姉と住みたいから今住んでいる家を売ればいいと言い、それを聞いた紗良はショックを受けて泣き出した。
しかし母親はさらに
“お姉ちゃんたちは立派な仕事についてるけどあんたはしょせん水ものの芸能界じゃない、いつ落ちぶれるかわからない子よ”
と言った。
母親の本心を聞いた紗良は、自分がこの世界でどんなに頑張っても絶対に愛してもらえることはないと思い知るのだった。
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Stage.94 決別 のネタバレ
続・毒親
紗良は乾いた笑いを浮かべ、ボロボロと涙を流した。
それでもまだ金の話を続ける母親に、紗良は
“帰ってよ!そんなにお姉ちゃんが大切なら今からでもあの家を出ていってくれていいわよ!!”
と泣きながら母親を追い出した。
そしてこれまで死にものぐるいで戦ってきたことはすべてなんの意味もなかったんだと泣き崩れ、母親との関係を切る決心をするのだった。
ハリウッド進出!?
信輝はハリウッド映画を製作した紀里川監督を紗良に会わせた。
紗良の人柄に惚れ込んだ監督は、次のハリウッド映画のヒロイン役に抜擢した。
紗良はハリウッド進出というケタ違いの仕事柄舞い込んだにも関わらず、生気のない人形のような顔をしているのだった。
??VENUS新年会パーティー
三原編集長は真琴と紗良を呼び、クロンヌの2次審査は用意された衣装や小物を即興で着こなすという個人のセンスが問われるものだと発表した。
編集長は真琴と紗良に意気込みを語ってもらうため、2人をステージに誘導した。
いまの心境をマスコミに聞かれた真琴は、絶対に世界に行くという強い意志を語った。
一方母親に一生認められることはないと分かった紗良は脱力感に襲われ、パリコレは真琴にゆずると発言した。
周囲は戦いを放棄した紗良に驚き、編集長は
“正式なことは厳正なる話し合いの上ご報告いたします!!”
とコメントした。
しかし編集長以外の人間は、真琴に決まったも同然だとお祭り騒ぎをするのだった。
仲間内の飲み会
皆が盛り上がる中、まどか社長は冷静を装っていたがじつは1番興奮していた。
浅野は真琴に
“この仕事をモノにできるかどうかは真琴ちゃんしだいだ、頑張れよ!次は世界的スーパーモデルだ!”
と声をかけるのだった。
やっと2人きりになれた真琴と浅野
俺たち付き合ってて意味あるのかと浅野に言われた真琴は、別れを覚悟をした。
しかし浅野は真琴にプロポーズし、子供にも責任をもつ覚悟だと言った。
驚きで頭がついていかない真琴は言葉を失い、浅野にパリコレが終わったらもう一度話そうと言われるのだった。
紗良の噂
紗良は気力がわかず、自宅で抜け殻のようになっていた。
紗良が撮影のスケジュールをしばらくずらすことはモデルたちの間で噂になっていた。
そんなときジェシーが紗良の姉が知人に訴えられたというニュースに気付き、その場は騒然となるのだった。
家族会議
紗良の自宅にはマスコミがやってきて、紗良も母親も訳がわからず困惑した。
紗良たちは家族会議を開き、紗良の姉・清美に話を聞くことになった。
清美は紗良の名前を宣伝に使い多額の借金をしてクリニックを開業したが、経営が上手くいかず自己破産の申告をしたと話した。
さらに金を借りた人が裁判をおこしたため事が大きくなったと言い、泣きながら謝るのだった。
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Stage.95 女王復活!? のネタバレ
続・家族会議
紗良の父親は清美の話を静かに受け止めた。
一方母親は
“この恥さらし!!あんたなんか産むんじゃにった…!!”
と取り乱した。
紗良は可愛がっていた姉のことを突き放そうとする母親を見て言葉を失った。
父親は止めてもひどいことを言い続ける妻を平手打ちし
“子供たちはお前の見栄の道具じゃない!!”
と怒鳴りつけた。
紗良は両親のやり取りを見ながら、母親はどの子供も愛しておらず自分だけが大切なんだと悟った。
すると母親は家族にバカにされてきた過去を話し、自分のようなとりえもなにもない人間が上へいこうと思ったら人の力をアテにするしかないと言った。
母親の言葉を聞いた娘たちは唖然とし
“そんなカラッポな人の見栄のために努力してきたなんてバカみたい”
“もうこっちから切るわ”
と言って去って行くのだった。
夫にも愛想を尽かされる紗良母
娘たちに置いて行かれた母親は夫に八つ当たりし、あなたとの結婚も失敗だったと口走った。
父親は小さくため息をつき
“お前の依存症にはもううんざりだ”
と言ってその場を後にするのだった。
言葉が出ない紗良
子供たちだけになると姉たちは紗良に謝り、本当は私たちもいつ手の平を返されるかとビクビクしていたと話した。
さらに
“マインドコントロールって怖いね…でももう呪縛は解けたのよ”
と言うのだった。
紗良の心を動かした真琴
1人離れたところでボーッとしている紗良を見かけた真琴は声をかけ、紗良の本心を聞き出そうとした。
紗良は敵意剥き出しながらも
“信じてたものが偽物だとわかってボーゼンとした”
と話した。
すると真琴は
“力をつけるためにそれは必要だったんじゃないの?それをムダにしていいの?”
と言った。
真琴の言葉を聞いた紗良はハッとした顔をするのだった。
母親のようにはなりたくない
スタッフに呼ばれて行ってしまった真琴の後ろ姿を見ながら、紗良はこれまで頑張ってきたことを思い返した。
そして紗良は
“このまま終わったら私もお母さんと同じカラッポの人間だ”
と思うのだった。
蘇る紗良
周囲が最近の不調を心配する中、紗良は見事に蘇り雪の妖精のように飛びまわった。
そこへ真琴やジェシーも加わり、息ピッタリの素晴らしい撮影を終えた。
“紗良あんたやっぱすごいよ”
真琴にそう声を掛けられた紗良は、改まって
“私にもう一回チャンスもらえないかしら”
と言った。
そしてクロンヌのオーディションにチャレンジしたいと言い、真琴に頭を下げた。
すると真琴はしょうがないなという顔をし、紗良の申し出を受け入れるのだった。
大喜びの三原編集長
紗良の気が変わったことを聞いたまどか社長は残念がり、一方で三原編集長は大喜びした。
それから社員たちに
“このトラブルもいい記事になる、盛り上げて書けよ!!”
と興奮気味に指示を出すのだった。
卒業
紗良の母親は、紗良にパリへ連れて行ってもらうことを楽しみにしていた。
これまでの紗良は母親の反応が怖くてオーディションにおちる可能性など口にすることができなかったが、今回はサラリとその可能性を口にした。
母親がいつものように親戚にどう話したらいいか気にしていると、紗良は
“知らないわ”
“あなたからは卒業よ”
と言うのだった。
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バラ色の聖戦 19巻の感想
茜子の引退話・クロンヌ オーディション・プロポーズと盛り沢山の19巻でしたね!
茜子の引退は予想できることでしたが、登場人物たちにとってはかなりの衝撃だったようです。
茜子の引退ショーを見てみたいですが、次巻で最終巻なので真琴の話メインで終わりそうですよね。
個人的には次巻で終わらずもっともっと読みたいですが…。
それにしてもクロンヌオーディションでの真琴の独り勝ち状態は気持ち良かったですね?。
しかも真琴合格は敦司のおかげでもあるという点も、見応えがあって良かったです。
敦司もこれで少しは元気になってくれたら良いのですね。
そして個人的に1番良かったのは、やっと紗良が母親のことを突き放せる日が来たこと!!
もう母親にどんなひどいことを言われてもこれまでのように傷付くことはないでしょうね。
親は自分がされたことをそのまま自分の子供にもやってしまう傾向があるようですが、紗良の母親はまさにそうでしたね。
負の連鎖は紗良の代でおしまいにして欲しいものです。
紗良と母親とのいざこざがパリコレを目指すというメインの流れともうまく噛み合っていて、本当に構成が上手いなぁと感心しました。
おもしろすぎてあっという間に19巻まで読んでしまったような気がしますが、こんな面白い漫画がどんなラストを迎えるのか…20巻は特に大注目です!
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