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Contents
青に、ふれる。 17話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 17話のネタバレ
瑠璃子のアザのことを貶す客に神田は…？
友達のケイちゃんの家の喫茶店でクリスマス期間限定のアルバイトをしている瑠璃子。
最終日は大橋が訪れたりと気持ちのアップダウンが激しい1日でした。
そんな中、瑠璃子はアザのことを男性客に突っ込まれてしまいます。
最初は笑顔で答えていた瑠璃子ですが男性客はセクハラに近い言動をしたり、瑠璃子のアザのことを貶しはじめ瑠璃子は思わず黙り込んでしまいました。
その様子を見ていた神田が瑠璃子と男性客の間に割って入ります。
瑠璃子を傷つけた男性客に対し神田は会計を自分が払うから今すぐ帰るようにと話します。
本来であれば瑠璃子のアザを貶すような言葉やセクハラまがいの言葉で瑠璃子のことを傷つけたことを謝ってほしいが、今の彼らでは瑠璃子の気持ちを余計に傷つけてしまう。
彼らが言った言葉がどれだけ瑠璃子のことを傷つけたか気が付かないほど、心に余裕がないほど疲れているようだから甘いものを食べて自分を癒してあげてくれと神田はケーキを手渡そうとします。
男性客は神田の言葉を理解することもなくケーキを叩き落とし、不機嫌なまま店を出ていきました。
そこへケイちゃんとケイちゃんのお母さんが戻ってきて何があったのかと問われ、男性客が瑠璃子に絡んでいたと別のお客さんから伝えられます。
話しの流れで、さっきの男性客が叩き落したケーキをみんなで食べることになりますがケイちゃんとお母さんは用事で席を外すことになり瑠璃子と神田は2人きりに…。
ケーキを食べながら神田と瑠璃子はさっきの男性客とのやり取りのことを話します。
神田はこの日、瑠璃子が普段接している世間と言うものを目の当たりにし今まで全く知らなかったし想像もしていなかったと申し訳なさそうに話す神田に瑠璃子は「慣れているから平気」と笑顔を向けます。
そんな瑠璃子に神田は無理に笑わなくていいと、今日のようなことに慣れる必要もないし平気にならなくてもいい、怒ったって良いと瑠璃子の目をまっすぐ見て言うのです。
そんな神田の言葉を聞いた瑠璃子の目から涙が流れます。
でもこれは神田が男性客に対して怒ってくれたことが嬉しかったからと瑠璃子は言います。
そんな瑠璃子に神田はさっきは「俺」の方が危なかったと、瑠璃子に対して酷いことを言った男性客に対してキレてしまうところだったと話すのです。
普段、神田は自分のことは「僕」と言うのに「俺」と言ったことに瑠璃子は突っ込みます。
これに神田は顔を真っ赤にして慌てて話題を変えてごまかそうとするので、瑠璃子は笑顔になってしまうのでした。
瑠璃子の気持ちに気が付いた大橋は
瑠璃子を送るために店に戻って来た大橋は偶然、瑠璃子と神田の様子を見ていました。
瑠璃子の様子から大橋は瑠璃子が好きな人が誰なのかを悟ったのです。
そのため何となく店に入れずにいた大橋でしたが、ちょうどケイちゃんが戻ってきたところで連れられて店に入っていきました。
大橋の姿を見た神田は気を遣って先に帰ることに…。
瑠璃子は何の疑問もなく神田を見送ります。
ケイちゃんは買ってきたチキンを家に持って行くと瑠璃子と大橋を店に残して出ていき、今度は瑠璃子と大橋が2人きりです。
大橋は瑠璃子の好きな人が誰なのかわかっちゃったと打ち明けます。
さっき神田といる瑠璃子のことを見ていて神田といる時の瑠璃子は楽しそうだけど、大橋といるときは困った顔をさせていると話します。
大橋は瑠璃子に告白したものの1度断られていますが瑠璃子が好きだと言った相手に告白をしないと言ったことで、それなら振り向いてくれるのを待つと言っていたのですが、それは瑠璃子のことを困らせているんだと大橋は気が付いたのです。
それに気が付かなかったことを謝る大橋に瑠璃子は「気持ちを伝えてもらえて嬉しかった」と自分の気持ちを伝えます。
大橋はまた瑠璃子に気を遣わせてしまった…と落ち込みますが瑠璃子は気を遣ったわけじゃなくて大橋のおかげで気持ちが楽になったし、今もまた少し息がしやすくなったと伝えるのです。
そうまっすぐ前を見て話す瑠璃子を見て大橋は自分は瑠璃子の好きな相手にはなれないとはっきり感じ、神田は大橋のことを見てクリスマスだし自分たちの関係を誤解しているかもしれないと。
だから早く神田のところに行った方が良いと瑠璃子のことを促します。
大橋の言葉に瑠璃子は慌てて神田のことを追いかけるのでした。
そこへケイちゃんが戻ってきて大橋は瑠璃子に完全にフラれたと伝えます。
何となく納得いかないケイちゃんでしたが「俺じゃダメなんだ」と呟く大橋を見て何かを感じたらしく、大橋のことを元気づけることに気持ちを切り替えるのでした。
…神田を追いかけて店を出た瑠璃子は神田の後ろ姿を見つけ呼びかけます。
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青に、ふれる。 17話の感想
瑠璃子のアザのことを貶して酷いことを言った男性客を神田は見事に排除しましたね。
まぁ、男性客は何がダメだったのかおそらく理解していないでしょうけど。
瑠璃子が傷ついたことをいち早く気が付いて、その原因から瑠璃子を守った神田は凄くカッコいいです！
瑠璃子も代わりに怒ってくれたこと嬉しく思っていましたよね。
普段は一人称が「僕」の神田が思わず「俺」と言ったのは素を出したと言うことで、どれだけ瑠璃子に対して気を許しているのかがわかる場面でもありました。
瑠璃子と神田が2人でいる様子を見た大橋は完全な失恋を悟ってしまいましたね。
まぁ…正直、今は大橋が入り込む余裕はない状態ですし仕方ないですね。
それなのにグイグイ入り込もうとしたらどうしようかと思いましたが、そんなこともなく潔く身を引いた大橋は偉いと思いました。
瑠璃子の友達のケイちゃんは大橋を応援していたから、この結果は納得いかないでしょうけどね。
瑠璃子と大橋に気を遣って帰った神田を追いかけるように言うところも好感度高いです。
ケイちゃんの言葉じゃないけど、きっと大橋に合った女の子が現れると思うので頑張ってほしいです。
さて、大橋に言われて神田のことを追いかけた瑠璃子ですが…この日はクリスマス。
神田と瑠璃子の2人に何か大きな進展があるのでしょうか？
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