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執事たちの沈黙 6巻とは?

出版社:小学館
発売日:2018/5/25
作者 :桜田雛

執事の秘密が、お嬢様にバレた…!!!
 
お嬢様、ようやく執事の正体に気づかれたのですね。
執事との道ならぬ恋、まだお続けになるのですか…?
 
箱入りお嬢様の最愛の彼氏は、ギャンブルと女遊びを愛するクズ。
しかしそのクズの正体は、彼女の執事・和巳だった。
 
恋に盲目なお嬢様は、執事とクズが同一人物と気付かない。
なぜ気付かないかは、誰にもわからない。
それは今世紀最大級の謎だと思われた。
 
しかし。
油断した和巳のミスにより、あっけなくお嬢様に秘密がバレてしまう。
再び爆発する、お嬢様の思春期。
執事・和巳に今、最大のピンチが訪れる…!?
 
奇才・桜田雛が描く、美しくも可笑しすぎる新境地。
偏愛系年の差ラブストーリー第6巻!!
 
contents
執事たちの沈黙
裏執事(かきおろし)

 

執事たちの沈黙 6巻のネタバレ

第19話のネタバレ

贈り物と嘘

お嬢様の椿(つばき)に仕える、品行方正な執事の和巳(かずみ)。
 
行きつけのバーで、椿に誕生日プレゼントを渡す。
 
和巳から香水を贈られた椿は、「どうして和巳にドキドキしちゃうの」と告げた。
 
和巳は「喜んで頂けて嬉しい」と微笑んでその言葉を流した。
 
大学生の頃から和巳を知るバーテンダーはその姿を見て、和巳が女の子に物を贈るのは初めてではないか、と考えた。
 
帰りの車で和巳は、「その香水は蘭から頼まれて買ったもの」と嘘をつく。
 
椿は沈んだ表情で、そう、と頷いた。
 

ずっとそばに

料亭で蘭と食事をしながら、和巳は「香水を贈ったことで、椿が自分に心揺らぐなんて」と動揺した様子を見せる。
 
蘭は「結局女が好きになるのは、一番そばにいる男よ」と笑った。
 
椿が自分のことを好きになってしまうのでは、告白でもされてしまったらそばにいられなくなる、と心配する和巳。
 
和巳にその気がないなら問題ない、杞憂だと蘭は言い切った。
 
歳三(としぞう)として会うことも、連絡を途絶えさせれば止められるし簡単に別れられるのでは、と考える蘭。
 
和巳は「大切な人がまた自分から離れたら、今度は椿が泣き止まなくなる」と蘭が家から出て行ったことを当て擦った。
 
蘭が家から出て行った当時、泣き止まない椿に和巳は、「自分がずっと椿のそばにいる」と伝えて落ち着かせていた。
 
蘭はそのことを思い出し、「ずっとなんていられないのに」と悲し気に微笑んだ。
 

執事の計画

和巳から贈られた香水は、蘭の好みとは違っていた。
 
そのため、椿は和巳の嘘に気付いていた。
 
どうして嘘をつくんだろう、どうして和巳のことばかり考えてしまうんだろう、歳三に会って安心したい、と悩む椿。
 
一方和巳は、歳三として椿と円満に別れる方法を思案していた。
 
椿の読む少女マンガを参考に立てた計画は、自分の知り合いに椿をナンパさせ、そこに歳三として止めに入るというものだった。
 
これで椿がより歳三にときめく。
 
そして現在和巳にも惹かれている状態なので、純粋な椿が困惑する。
 
そうすることで、椿が自ら歳三から身を引いてくれるのではないか、という考えだ。
 
学校帰りの椿にその計画を実行したところ、椿は和巳の想定通り歳三にときめき、和巳からの優しさにも惹かれている様子だった。
 
そして自分の気持ちに混乱し、歳三の前から走って立ち去った。
 
 
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第20話のネタバレ

正体が……

走り去った椿を見送った和巳は、公園のトイレで執事服に着替えてから屋敷に戻ろうとする。
 
しかし椿はまだ帰っておらず、物陰からトイレに入っていく和巳を見つめていた。
 
和巳の計画通り、和巳と歳三の両方に惹かれる自分は不純だと考え、歳三に別れを告げようと考える椿。
 
そのとき、公園のごみ箱が少しだけ燃えているのが目に入る。
 
和巳の煙草が火元だった。
 
椿は慌てて男子トイレに入り、火事が起きていることを伝える。
 
既に着替えを済ませて髪を整えていた和巳は慌ててトイレから出て、椿に怪我は無いか確認する。
 
火事と言われたが火は大したものではなく、安心する和巳。
 
しかし椿は、どうして歳三が和巳の恰好を? と混乱していた。
 
和巳は「これからハローワークに行くところだ」と誤魔化す。
 
そこに先ほど椿をナンパさせた知り合いが通りかかり、「和巳さん、いや今日は歳三さんでしたっけ」と声をかけてしまう。
 
そして和巳のポマードのにおいを嗅ぎ取った椿は、真相を確かめるために屋敷へと走る。
 

確信

まだギリギリ椿のことを騙せる、と考える和巳。
 
屋敷に帰った和巳を出迎えた椿は、「あんたが歳三なんでしょ」と詰め寄る。
 
世界には似た顔の人が3人いるといいますし……と言い訳する和巳。
 
椿はまた信じかけたが、和巳を捕まえ、「歳三のスマホを持っているはず」と歳三に電話をかける。
 
和巳の持つサブのスマホが鳴り、やっぱり和巳が歳三だ、と確信する椿。
 
椿はショックを受け、部屋に閉じこもってしまう。
 

執事の告白

話そうとしても部屋に入れてもらえず、椿の機嫌を取ろうとケーキを作ったり庭で花を摘んでくる和巳。
 
和巳の気持ちがわからない、はしゃぐ自分のことを見て笑ってたの、と言う椿。
 
笑うわけない、と和巳は吐き捨てる。
 
そして、「こうなったら執事を辞めるしかない」と呟くと、椿はドアを開けて「それはダメ!」と叫ぶ。
 
和巳はそのまま部屋に入り、歳三のふりを続けていたのは、椿のことが好きになったからだ、と告げた。
 
椿のことを可愛いと思っている、と告白した和巳に、椿は涙を流す。
 
 
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第21話のネタバレ

秘密の彼女

告白をされたことで、これからは歳三ではなく、和巳の彼女なんだと呟く椿。
 
和巳は椿に、けじめとして恋人にはなる、と伝える。
 
そして、椿と付き合っていることがバレたら自分だけが捕まってしまう状態であることを説明した。
 
だから秘密にしなくてはならない、と椿にキツく言い聞かせる。
 
しかし椿は、和巳の顔に見惚れたりしてと上の空で、話をよく聞いていない様子。
 
和巳は不安に思うが、ちょうど椿の父親が帰ってきたため、慌てて出迎えに行った。
 
その夜、椿から「秘密ってなんだかいいね」と楽しそうなLINEが届き、何もわかっていない、と和巳は絶望する。
 

普段通りなんて無理!

翌日、椿との関係に悩み、胃を痛めながら出勤した和巳は、エプロンをしている椿に出迎えられる。
 
内緒で朝食を作っている途中だった、椿の父親はもう出勤しているから大丈夫、と言う椿。
 
しかし、椿の浮かれた様子に和巳の不安は深まる。
 
蘭と食べたチョコのピザがおいしかったからと、椿は和巳にチョコのパスタ(マシュマロ添え)を作っていた。
 
和巳はそれを不意打ちで椿に食べさせ、椿はその不味さに驚く。
 
呆れてため息をついた和巳に、怒らせてしまったのかと椿は焦る。
 
怒っていない、ただ朝食を作ってくれるよりも、勉強をがんばったりしてくれた方が嬉しい、といつもの調子で話す和巳。
 
どうして普段通りなの、と椿は癇癪を起こしながら登校した。
 

吹雪の中……

翌日は猛吹雪だった。
 
こんな天気で椿を学校には行かせられないし、今日は出勤しなくていいと椿の父親から電話で連絡を受けた和巳。
 
和巳は昨日の椿の様子を思い出し、まるで椿の気分が空に表れたみたいだと呆れた。
 
しかし、彼氏を喜ばせたいという椿なりの真っ直ぐな気持ちで朝食を作ったのだろう、ということはわかっていた。
 
後でフォローの電話でも入れるか、と考えながら和巳はうたた寝をする。
 
チャイムの音で起きた和巳は、100件も来ていたLINEに驚く。
 
LINEは椿からのものだった。
 
ドアの前にいるのも椿だろうと予想して開けるとその通りで、和巳は「こんな吹雪の中で死にたいのか!」と怒る。
 
LINEの返事がないから嫌われたかと思った、と言う椿に、今さらこれくらいで嫌わない、何年一緒にいると思っているんだとため息をつく。
 
ちゃんと好きって言ってと駄々をこねる椿に、「言葉ばかり欲しがるな、大人になれ」と和巳はキスをする。
 
椿の父親にバレないうちに家に帰さないと、と考える和巳に、ちゃんと対策をしてきたと言う椿。
 
椿は布団に詰め物をして、寝ているふりをして出てきていた。
 
椿の父親は布団をめくってそれに気付き、椿はどこに行ったのだろうかと心配する。
 
 
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第22話のネタバレ

風邪を引かれたら

椿の父親から電話を受けた蘭は、自分のところに来ている、と話してアリバイを作った。
 
そして和巳に電話し、「椿がそっちで風邪を引いたらさすがに庇いきれない」と笑った。
 
和巳は慌てて、「今すぐ風呂に入ってあったまれ」と椿に言う。
 
しかし椿は、普段和巳が使う風呂は緊張すると思いなんとか逃れようとする。
 
そして、「狭いお風呂は嫌だし、着替えがないから」と誤魔化して拒否した。
 
和巳は替えの服を買ってくるからその間に風呂に入っておけと言い、外に出る。
 
外の吹雪を体感し、こんな天気の中歩いて家まで来た椿に和巳は呆れた。
 

お風呂で……

帰ってきた和巳は、まだ風呂に入っていない椿の手を握る。
 
その手がとても冷たくて、和巳は椿を連れて一緒に浴室に入った。
 
服を脱ぎだした和巳に椿は慌てるが、そのまま自分の服を脱がされ、恥ずかしさのあまり泣いてしまう。
 
昔から着替えを手伝っているのに何を今さら、と和巳は思うが、椿は「好きな人だから」と怒る。
 
和巳はため息をつき、バスタオルで椿を包んで抱きかかえ、湯船につかる。
 
1分だけ我慢しろという声が耳元で響き、椿は恥ずかしがって嫌がる。
 
真っ赤になってしまった椿を見て、「普段生意気なおまえがしおらしいと気分が良い」と舌なめずりをした和巳は、椿のうなじにキスをしてからかう。
 
椿は、「淫行条例にお仕置きされちゃえばいい」と怒る。
 
それを聞いた和巳は「淫行条例には、ひとつだけ解決策がある」と笑った。
 
期末試験でいい点取れたら教える、と楽しそうな顔をする和巳に、椿は「ずるい」と拗ねた。
 

兄登場!

先に風呂から上がった和巳は、歯止めが利かなくなっている自分に気付く。
 
このままうっかり椿に手を出してしまったらと考え、これからは気をつけよう、と決めた。
 
その背後で和巳の携帯電話が鳴っていた。
 
着信元は和巳の兄だった。
 
和巳の兄は「都内は大雪のはずだから自宅にいるだろう」と思って電話をかけていた。
 
居留守を使われたと思った和巳の兄は、「愚弟め」と吐き捨てる。
 
 
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番外編のネタバレ

深夜、小料理屋で酔いつぶれた椿の父親。
 
女将からの連絡を受けて迎えに来た和巳。
 
女将から「お嬢さんのこと悩んでたわよ、ちゃんとケアしてあげなきゃ」と笑われ、深夜1時に呼び出される自分こそケアしてほしい、と苦笑いする。
 
椿といいその父親といい、自分に迷惑ばかりかける、と嘆きながら椿の父親を車に運ぶ和巳。
 
目を覚ました椿の父親は、「ずいぶんと飲まれましたね」という和巳の嫌味に、「椿のいない家に早く帰っても仕方ないから」と切ない表情をする。
 
椿は今夜、蘭の家に泊まりに行っていた。
 
椿に電話して何をしているのか聞いたとき、「パパには内緒」と言われていた椿の父親は、自分は頼りないんだろうか、本当は蘭のところで暮らしたいのではないか、と落ち込んでいた。
 
和巳はそれを見かねて、「絶対に内緒ですよ」と言って、自分に送られた椿の写真を見せた。
 
それは、椿が手作りのガトーショコラを持って微笑んでいるものだった。
 
椿が蘭のところに泊まっている理由は、父親の好物のガトーショコラの作り方を教わって作るためだった。
 
和巳は「椿の気持ちを疑っては可哀想ですよ」と微笑む。
 
椿の父親は和巳を抱きしめ、お礼を言った。
 
そのまま抱きしめる力が強くなり、和巳が困惑していると、「吐く……」と言って椿の父親は和巳の肩に嘔吐した。
 

裏執事のネタバレ

vol.1

椿は、猫の雑貨を作るハンドメイド作家、KAZUの大ファン。
 
雑貨のモチーフが、飼い猫の歳三にそっくりだからだ。
 
新作のティッシュボックスが出たのを見て、「売り切れる前に買っておいて」と和巳にお願いする。
 
和巳はその様子を見て「いいお客様がいてKAZUさんは幸せですね」と笑う。
 
KAZUの正体は和巳で、副業としてハンドメイド作品を作っていたのだった。
 

vol.2

バックパッカーとなった白鳥(スワン)を探していた業田(ごうだ)。
 
現地の人たちから話を聞き、たどり着いた先で、ようやく白鳥を見つける。
 
白鳥の髪型は変わらないがヒゲが長く伸びており、ウサギに群がられていた。
 
髪とヒゲの比率! と業田は思わずツッコミを入れる。
 

執事たちの沈黙 6巻の感想

ついに執事とお嬢様としての恋人関係が始まりました!
 
椿が和巳と歳三の間で揺れている姿をずっと見ていたので、なんだか安心しました。
 
これでようやく順調に愛を育めるのかと思いきや、淫行条例が邪魔をしていますね……。
 
椿の可愛さと純粋さ、そして理性の間で揺れ動く和巳。
 
椿のことが大切で大好きなんだな、と読みながら嬉しくなってしまいます。
 
蘭は彼らの関係をどう思っているんでしょうか……。
 
アリバイは作ってあげているけれど、彼らの関係を「今のうち」と思っているのでは? と感じる言動が見られます。
 
椿の父親は以前、「椿にはいずれ相応しい相手を選ぶ」と言っていますし、なにより椿をとても大切にしていますから、バレたときに認めてもらえるか怪しいなとも思います。
 
歳三としての秘密が無くなったとはいえ、二人の間にまだまだ障害は残っているようです。
 
第22話のラストで和巳の兄が出てきました。
 
和巳は実家に近寄りたくなさそうな様子が第18話でほのめかされていました。
 
これからどのようにお話が展開されていくのでしょうか……とても楽しみです。
 
番外編では、椿の父親と和巳の様子が描かれていました。
 
二人とも椿を大切にしていることを感じられてほっこりしました。
 
 
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