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執事たちの沈黙 7巻とは?

出版社:小学館
発売日:2018/9/26
作者 :桜田雛

お嬢様と執事の禁断の恋、ドロ沼加速中!
 
お嬢様、期待してはいけません。
執事が彼氏になっても、所詮クズはクズなのですから…。
 
箱入りお嬢様・椿(つばき)の彼氏は、ギャンブルと女遊びを愛するクズ。しかし、そのクズの正体は、彼女の執事・和巳(かずみ)だった。
 
ようやく「執事=クズ彼氏」ということに気付いたお嬢様。
 
露見した真実に彼女の思春期は、またもや爆発するが、禁断の交際は不思議と続いていく。
 
そしてインコ条例(東京都青少年の健全な育成に関する条例)を気にしつつも、2人の恋は加速してしまい…?
 
一方で和巳の兄が、暗躍の兆しを見せ始め――…。
 
奇才・桜田雛が描く、美しくも可笑しすぎる新境地。偏愛系年の差ラブストーリー第7巻!!かきおろし「裏執事」も収録。

 

執事たちの沈黙 7巻のネタバレ

第23話のネタバレ

兄からの電話

お嬢様の椿(つばき)にとお付き合いを始めた執事の和巳(かずみ)。
 
椿の散らかった部屋を片付けていると、兄から電話がかかってきた。
 
和巳は、忙しいからと電話に出ない。
 
掃除を続けていると、以前歳三(としぞう)として椿と会っていた時期に作った合成写真が大切そうに入れられた箱出てきた。
 

写真

和巳は椿に、どうして写真を持っているのかと怒る。
 
歳三の写真……といっても、普通の人が見たら和巳の写真。
 
そんな写真を椿が大切に保管しているなんて、椿の父親に知られてしまったら大変だ。
 
しかし椿は「歳三と和巳は見た目が似ているだけだから大丈夫」とふわふわ笑う。
 
和巳は写真を燃やし、焼き芋を作った。
 
ひどい、と椿は怒るが、すぐに引き下がる。
 
その姿に和巳は、椿がまだ写真を持っていることを察し、問い詰めた。
 
そこに椿の父親が帰宅し、娘は年頃なんだからあまり馴れ馴れしく近づくなと忠告する。
 
和巳は、写真の在処を椿から聞き出すことは叶わなかった。
 

夜這い

椿が眠ったのを見計らい、屋敷に忍び込んだ和巳。
 
椿の飼い猫の歳三が、和巳に写真の在処を示した。
 
勉強机の、鍵が付いた引き出しだった。
 
和巳は椿のヘアピンを使って鍵を開けると、中からアルバムを見つける。
 
そこには案の定歳三の写真が。
 
そして、和巳と幼い椿が写っている写真も大切に保管されていた。
 
和巳は椿の中の寂しさをアルバムから感じる。
 
そのとき、部屋に椿の父親が入ってきた。
 

ずっと飽きない

咄嗟に椿のベッドの中に隠れた和巳。
 
目を覚ました椿は、なんでいるの、と驚く。
 
和巳は笑って「夜這い」と告げた。
 
キスをして、それから椿にスマホを出せと要求する。
 
椿のスマホを受け取った和巳は、椿とのツーショットを撮る。
 
そのまま椿のベッドで眠ろうとする和巳。
 
椿は戸惑うが、和巳は疲れてるからと一蹴する。
 
毎日椿のせいで疲れている、飽きないけれど、と呟いた和巳。
 
椿は和巳に抱きつき、「ずっと飽きないで、ずっと一緒にいて」と涙をこぼした。
 

椿の部屋からそのまま出勤した和巳。
 
椿の父親から「昨日おまえの兄からメールが来ていた」と知らされ動揺する。
 
メールの内容は、和巳に電話に出るように伝えておいてくれ、というもの。
 
椿の父親は和巳に、一度実家に顔を出すように言う。
 
 
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第24話のネタバレ

雪の朝

よく雪の降る12月の朝。
 
出勤した和巳に、はしゃいだ様子の椿が駆けよってくる。
 
雪だるまで猫の歳三を作った椿。
 
インスタで1万いいねもらったのよ、と自信満々に和巳に見せる。
 
感心して見ていると、庭の片隅に、小さな雪だるまがふたつ、寄り添っているのを見つける。
 
それは椿と和巳に似ていた。
 
それはインスタに載せてないから! と慌てる椿。
 
和巳は、「椿といるといやでも元気になる」と笑った。
 

突然の有給休暇

屋敷に入った和巳は、椿の父から、今すぐ一週間有休を取るように言われる。
 
最近労基が厳しくて、と嘆く椿の父。
 
一週間は代わりの家政婦が来るとのこと。
 
和巳は、せめて椿についての引継ぎをしないとと慌てる。
 
好き嫌いは、制服のスカーフは、とくどくど話し出す和巳。
 
なにもできないと思われていることに怒った椿は、和巳を屋敷から追い出した。
 

代わりの家政婦

やってきた家政婦は、人のよさそうな中年の女性。
 
朝食の支度の際、なにか嫌いなものはありますか? と聞かれ、椿は人見知りしてもじもじしてしまい、なにも言えない。
 
そして出された朝食は、人参のポタージュ。
 
無理やり食べて、渋い顔をする椿。
 
謝る家政婦に、せっかく作ってくれたのに、と椿は罪悪感をおぼえる。
 
朝の身支度も上手くできない。
 
椿は、和巳がいないとだめな自分が嫌になる。
 

見合い写真

突然の休暇に、自宅で暇を持て余す和巳。
 
どうせ耐えきれず、椿から電話がかかってくるだろうと思った矢先に着信が。
 
和巳が表示を見ないで電話に出ると、それは兄からの呼び出しだった。
 
翌々日、指定されたホテルのラウンジに出向く和巳。
 
兄から渡されたのは、いくつかの見合い写真だった。
 
兄は再来年社長に就任する予定で、和巳を副社長にするつもりだった。
 
そのとき妻がいた方がいいだろうと考えての言葉。
 
和巳は副社長になることも見合いも断る。
 
兄は「出来の悪い弟だ」と言って立ち去った。
 
和巳は見合い写真を置いてラウンジから出る。
 

バー

その足で和巳は行きつけのバーでヤケ酒をする。
 
兄と会ったことだけでなく、椿が連絡をしてこないことも、和巳の不機嫌の理由。
 
自分から連絡できない和巳に、バーテンは椿のインスタの画面を見せる。
 
バーテンと椿は、いつのまにか相互フォローになっていた。
 
インスタの写真は、「今日もがんばろう!」「にんじんを食べられました」といった、前向きな内容。
 
その空元気に気付き、和巳はバーを出る。
 

酔った勢いで……

酒臭いのを隠すためにマスクをして、屋敷に訪れた和巳。
 
出迎えた椿の父に、「椿から勉強を教えてほしいと言われて」と嘘をつく。
 
有休中なのに過保護なんだから、と言われながら、椿の部屋に入る。
 
椿は、休暇中の和巳に連絡することを遠慮していた。
 
人参を食べたことを褒める和巳。
 
インスタ見たの、からかいに来たの、と怒る椿。
 
そして、家政婦への罪悪感と、和巳がいないとなにもできない自己嫌悪を吐露する。
 
和巳は「気付けて、変わりたいと思えたなら変わっていける」と言い、えらいえらいと椿の頬を撫でた。
 
酔ってるんでしょ、と和巳の胸に頬を寄せる椿。
 
鼓動が早い。
 
淫行条例があるから、と言う和巳に椿は、好きな人に触りたいのは当然でしょ、と返した。
 
和巳は椿を抱きよせ、ヤりたい、と呟く。
 
 
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第25話のネタバレ

お嬢様の決意

椿の首元や鎖骨に何度もキスする和巳。
 
しかし飲みすぎて勃たないから、と和巳は途中で止めて帰宅した。
 
自室にひとり残された椿は、飲みすぎて勃たないってどういうこと? と首を傾げる。
 
ネットで質問してみたところ、「彼氏さんは早漏なのでは」という回答が来た。
 
椿は早漏の意味を知らない。
 
愛読している少女マンガに同じ単語が出てきたことを思い出した椿は、そのページを改めて読み、「早漏とは、よくわからないけれど切ないこと」だと学んだ。
 
そして、恋人として一緒に向き合っていかなくては、と気合いを入れる。
 

人参

 
一夜明けて、和巳は「酔って理性を飛ばすなんて」と昨夜の行いを反省していた。
 
そこに椿が訪ねてくる。
 
首元に大量の絆創膏が貼ってあり、不思議に思った和巳がひとつめくると、そこには昨夜つけたキスマークが。
 
バレたら大変よね、と顔を赤くする椿。
 
そして、大きな買い物袋を持って和巳の部屋に入った。
 
中身は人参とバナナ。
 
早漏に効くものを調べたの、と言う椿。
 
しかしその鞄からは、0点の小テストが。
 
早漏と誤解を受けていることと、椿が勉強をおろそかにしていることを怒った和巳。
 
椿の荷物から、人参を一本手に取った。
 

放っておけない!

手早く人参を洗って皮をむいた和巳。
 
椿を壁際に追い詰め、口に人参を突っ込んだ。
 
嫌がる椿に、「これからは毎日勉強しますって言ったら許す」と告げる。
 
人参を抜くと、椿は涙目で和巳を見上げ、抱きついた。
 
そして、セックスができないわけじゃなくて安心した、と顔を赤くする。
 
話聞いてたか、と呆れる和巳。
 
椿は、これも大事なことでしょ、と言う。
 
いつかはしたいと思ってるし、と話す椿。
 
そのとき、お腹に和巳のものが当たっていると気付いて真っ赤になった。
 
ほっときゃ治まる、と椿から離れようとした和巳。
 
しかし椿は、放っておきたくない、と告げる。
 
 
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第26話のネタバレ

タバコのにおい

椿の父親は、娘が門限を3分過ぎても帰ってこないうえに、電話にも出ないことを心配しながらタバコを吸っていた。
 
帰宅した椿は、寄り道をしていて、と誤魔化す。
 
彼氏か、と訊ねると、椿は真っ赤になった。
 
なんて男だ、と怒る椿の父親。
 
そのタバコのにおいに、つい「タバコ……」と呟く。
 
椿の父親はその反応に、タバコを吸うような大人が相手なのか、と驚愕する。
 

タバコの味

彼氏になにをされたんだ、と問い詰められる椿。
 
椿は和巳の家で、「子供の世話になるほど困ってない」と言われた。
 
子供じゃなくて彼女だ、といじける椿。
 
タバコを吸っていた和巳は、そのまま椿に口付ける。
 
苦い、と嫌がる椿に、やっぱり子供だと和巳は言い返したのだった。
 
そんなやり取りを思い出してしまった椿。
 
えっちなことなんてしてないから! と椿の父親に叫び、自室に逃げ込んだ。
 

父親の来訪

和巳は、椿が置いていったバナナを剥いて食べていた。
 
すると突然、椿の父親が、合鍵を使って部屋に入ってきた。
 
椿のことで話をしたいと言う。
 
タバコのにおいに反応したこと、そして以前彼氏のことを調べるように言いつけたことを話す椿の父親。
 
きっと相手は、きちんと身をわきまえられる大人だと諭す和巳。
 
しかし火に油で、子供と付き合うなんてろくな大人じゃないと決めてかかる椿の父親。
 
 
とにかくその男を連れてこいと言われた和巳。
 
さすがにそれは椿が傷つくのではと進言するも、給料もボーナスもカットすると言い返された。
 
ふざけるなと怒る和巳。
 
舐めた口を利くなと怒る椿の父親に、給料払わないくせになにをと吐き捨てる。
 
そんな和巳に椿の父親は、「今は自分の秘書だから実家も黙っているが、クビにしたら連れ戻されるだろうな」と脅しをかける。
 
それが嫌なら無償で出社すればいい、と笑って家を出ていった椿の父親。
 
キレた和巳は、タダほど怖いものは無いと思い知らせてやる、と決意した。
 

理由

翌日、屋敷に出勤した和巳。
 
起きてきた椿は、お休み中なのに和巳がいる、と喜ぶ。
 
椿の分だけ朝食を準備する和巳と、和巳に嫌味を言う椿の父親。
 
様子がおかしいと気付き、おろおろする椿。
 
和巳は「今までは厳しくするよう言われていたので椿に厳しくしていた」と言い、今は無償だからいくらでも甘やかせる、と微笑む。
 
アイスをあーんして食べさせたり、椿が父親と出かける用事をやめさせ、自分と一緒に屋敷で過ごそうと提案したり。
 
白旗を上げた椿の父親。
 
うちの給料なんて無くても好きに暮らせるのに、と呟く。
 
そして、「和巳がここで働いてくれる理由について、本当はとても感謝している」と告げて書斎へと入っていった。
 
それを聞いて、理由ってなに? 和巳はずっと一緒でしょう? と不安な顔をする椿。
 
肯定し、椿を抱きしめた和巳の表情は、厳しいものだった。
 
 

裏執事のネタバレ

vol.1

蘭(らん)から、飲みに付き合うよう呼び出された和巳。
 
二人、バーで飲んでいると、あんたってクズよね、と唐突に言われる。
 
雲行きが怪しくなってきたと思い、帰ろうとする和巳。
 
蘭は和巳のカフスボタンに目を留め、和巳にしてはセンスがいいと言う。
 
和巳は「昔付き合った女性のだれかにもらったはず」と曖昧な記憶を辿る。
 
蘭は再び和巳にクズねと繰り返す。
 
和巳はカフスボタンを引きちぎった。
 

vol.2

少女マンガを読みながら、強引な男性って素敵、とときめく椿。
 
それを聞いた飼い猫の歳三。
 
椿と蘭が出かける用事があり、屋敷で蘭の飼い猫、クレオパトラを預かることになった。
 
クレオパトラに恋する歳三は、強引に迫ってみようとクレオパトラに近付く。
 
しかしなにかをする前にクレオパトラから唾を吐かれる。
 
落ち込む歳三を、和巳は無言で慰めるのだった。
 
 
 
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執事たちの沈黙 7巻の感想

椿のベッドに隠れる二人で隠れたり、椿が和巳の家に上がり込んだり。
 
ドキッとするシーンがたくさんの巻でした……!
 
和巳の体を心配し、一生懸命に色々なことを考えて実行する椿がとっても可愛いです。
 
がんばって和巳を誘ってみたり、キスマークを絆創膏で健気に隠したり。
 
真っ直ぐで純粋で、相変わらずとってもキュンキュンします。
 
そして、椿が、彼女の持つ寂しさや孤独を感じさせる言動を見せるたび、絶対幸せになってほしい! と思ってしまいます。
 
第24話の雪ではしゃぐ二人の姿にも、とてもほんわかしました。
 
和巳は椿に振り回されていますし、椿が和巳に頼りきり、という印象が強いですが、和巳も椿に救われているんだなと思います。
 
和巳についての謎も深まってきました。
 
実家は会社を経営している、厳格な家みたいです……。
 
和巳にお見合いや副社長就任を当然のように押し付けたり、かなり理不尽な扱いをされているように感じます。
 
第26話の最後にほのめかされた、和巳が椿の家に勤めることに事情がありそうな様子。
 
こちらも気になってしょうがないです。
 
巻末には、物語に登場する用語辞典が載っています。
 
和巳が説明する形を取っているので、和巳の価値観が大きく反映されていて面白かったです。
 
作者さんがどんなことを考えながらお話を進めているのかが垣間見えたりして、とっても読み応えがありました。
 
 
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