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Contents
赤髪の白雪姫 15巻とは?
出版社:白泉社
発売日:2016/1/5
作者 :あきづき空太
煌晶石学者のラタ・フォルゼノに会うため、王城の夜会に出席した白雪とオビ。そこで彼と会い、オリンマリス研究への協力を得ることは出来るのか!? そして、夜会後に部屋で酔ったゼンと二人きりになった白雪は…!? 進むべき道を明るく照らす第15巻!
赤髪の白雪姫 15巻のネタバレ
66話のネタバレ
ラタとの交渉
ウィスタルに着いた白雪は木々にドレスの後ろを閉じてもらっていた。
北にあるリリアスはまだ冬のマントを着ているので薄着のドレスを新鮮に感じる白雪。
白雪が支度できるのを待っていたゼンとミツヒデのところにオビがやってきた。
話かけようとするミツヒデの横をすっと通り過ぎ、白雪や木々が準備している部屋に向かうオビ。
部屋に入る前にゼンたちにフッと笑いかけ、オビは声をかけることもなく部屋に入って行った。
実はオビが木々に耳飾りなど装飾品を注文していたのだった。
そしてついに夜会が始まった。
白雪の作戦の検討を祈るゼン。
白雪とオビが張り切って向かった先には、なんとラタが座っていた。
挨拶をする白雪を無視してお菓子を食べ続けるラタ。
食べ終わったラタは、白雪とオビをダンスに誘った。
一曲踊らないかという素振りで手を差し出すラタだったが、突然白雪の手を掴んで走り出した。
ラタは大急ぎで白雪を連れ出したが、気付いた時には白雪の前にオビが立ちはだかっていた。
ラタは逃げるのをやめて、オビと白雪に人を王城の夜会に呼びつけたのはお前らかと尋ねた。
それを白雪が肯定すると、ラタは王城に来るならリリアスで寝込んだところを襲われた方がマシだと叫んだ。
白雪は謝り、光る石のことについて知りたいと頭を下げた。
白雪の態度を見て話を聞く気になったラタは、椅子に座り白雪の話を聞くことにした。
そして白雪は、リリアスの研究者たちで合成した石をラタに見せた。
白雪は合成した石が熱を帯びる性質を長持ちさせるような合成法を教えてくださいとお願いした。
ラタは白雪たちが作った光る石を見てなかなかやるなと微笑んだ。
初めて見る笑顔に驚く白雪。
そこでラタは、白雪がどうしてその石を使ってオリンマリスを咲かせたいのかと尋ねた。
白雪は薬剤師の意地と自分への挑戦だと言った後、オリンマリスは綺麗ですよと満面の笑みを浮かべた。
それを聞いたラタは少し考えてから、少し踊ろうと白雪に手を差し出した。
今回は手本のような姿勢できちんと踊るラタだったが、次の瞬間に白雪はラタの足を踏んでしまった。
湿布を用意するという白雪の申し出を断り、ラタは白雪の手をオビに預けて行ってしまった。
振り返ったラタは、今まで誘われた夜会の中で一番悪くない話だったと言った。
そして連絡でも待っていろと言いその場を立ち去ったのだった。
67話のネタバレ
宣言
同じく夜会に出席していたゼンはオビから作戦が成功したという知らせを受ける。
一方の白雪は貴族に囲まれていた。
そこへやってきたのはヒサメだった。
ヒサメはゼンと木々が探していたという嘘をついて白雪を助け出した。
ミツヒデのところへ白雪を連れて行ったヒサメは、ミツヒデと何度かやりとりをして去って行った。
知らない相手に囲まれても、関係を築くべき時や相手はちゃんと分かると言うミツヒデ。
白雪とオビはきっと見逃さないと言われた2人は自信を取り戻した。
そこへやってきたのはイザナだった。
近くにいたミツヒデに、白雪は借りていくと言ったイザナは白雪を連れて足早に去って行った。
イザナはゼンの部屋へ行きゼンと白雪を菓子などでもてなした。
イザナは白雪にいつまでこちらにいるのかと尋ねる。
それに答えている白雪を見ながらチョコレートを口に運んだゼンは驚いた。
なんとチョコレートには度数の高いお酒が入っていたのだ。
それを見て笑うイザナは、引き続きリリアスは白雪に合いそうかと尋ねる。
白雪は、学ぶための環境が整っているリリアスについて満足していると述べた。
そして白雪はリュウと同じウィトラント城に行くことを指針としているとイザナに告げた。
へぇと驚くイザナは、少し笑って持っていたグラスを置いた。
俺が王城から白雪を移したのは、リリアスで薬剤師としての白雪、そしてゼンの側の者としての白雪を見たからだったと言うイザナ。
イザナは白雪にもっと腕を上げて欲しいと考え、リリアス行きに決めたのだった。
それを聞いた白雪は驚いて言葉が出てこなかった。
イザナは椅子から立ち上がって、オリンマリスの研究に成功したらその灯りを北の拠点に広めるための役目を白雪に与えると言った。
白雪が薬剤師としての活躍を期待されているが故の言葉だった。
イザナはおやすみと言って部屋を後にした。
緊張していた白雪は力が抜けたように息を吐いた。
白雪はオリンマリスを広める役割について少し不安を抱えていたが、お前は向いているとゼンは言った。
そしてゼンは白雪の手を取り、踊り始めた。
踊りながらゼンは、白雪は自分の場所を選びそこで頑張っていればいいのだと言うゼン。
その言葉に力をもらった白雪は、分かったと微笑んだ。
楽しそうに踊っているゼンだったが、急に白雪にもたれかかって来た。
ゼンは酔った…とつぶやくのだった。
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68話のネタバレ
ゼンの本音
酔ったゼンはうつろな目で白雪に話し始めた。
オビが白雪のそばに付いたことで白雪の心が決まったのは悔しいが、ゼンは白雪とオビが2人揃っているのが好きだと言う。
ただ白雪が先の事を決めるときは側にいたいとつぶやくゼン。
白雪は酔っているゼンに笑いかけ、伝えるよと約束した。
白雪は眠ってしまいそうなゼンを必死に寝台へ移動させようとするも、重たいゼンを動かせず困ってしまった。
そこへやってきたミツヒデがゼンの部屋へ入るとゼンと白雪がソファで眠っていた。
風邪ひくよと言うオビの声で目が覚めた白雪は寝ぼけたまま起きてこない。
困ったミツヒデは、あることを考えた。
夜中ゼンは目が覚めて水を飲みに寝台から立ち上がった。
ズキズキする頭をさすりながら再び寝台に横になろうとしたゼンは、隣に白雪が寝ていることに気付く。
驚いて寝台から落ちてしまったゼン。
物音を聞いてやって来たミツヒデに、何もしていないからなと念を送るゼンだった。
翌朝、リリアスへ向かう白雪とオビを送っていたゼンたち。
白雪は朝までゼンの寝台で眠ってしまっていたことが恥ずかしくオビの背中に隠れてばかりいた。
そして中継地で昼食を食べた白雪とオビは、そこでゼンたちと別れることになっていた。
ゼンはオビと白雪を抱きしめる。
そして俺たちもお前らのことをちゃんと見ているから、お前らも見てろよと言うのだった。
その言葉に笑顔になった白雪とオビ。
2人はオビの黒い馬に乗ってリリアスへと帰って行った。
69話のネタバレ
鉱石市場
リリアスに向かっていたオビと白雪は、採石場が近いという町に寄り道をしていた。
ここで2人はラタと待ち合わせをしていたのだ。
ラタが指定した宿へ尋ねるも、ラタはいないと言う宿主。
オビと白雪は町中を探し回り、やっとラタを見つけた。
ラタは何も言わずに白雪を石屋へ連れて行った。
そこでは白雪がリリアスで手に入れたものよりも質の良い石が揃っていた。
お前らのしつこさに免じて光る石の作り方くらいは教えてやるよと言うラタ。
材料を袋に詰めた店主は、60万ディルを白雪に要求した。
そんな大金は持っていない白雪は、一度リリアスに帰りお金についてシダンらと相談することにした。
60万ディルだと聞いた一同は顔をしかめた。
大切な研究費を光る石に多く充てられないからだ。
そんな中、鈴は一稼ぎ狙ってみようかとある提案をした。
それは以前白雪たちが薬室長のために作ったリリウィス茶を販売することだった。
さっそく売人に茶を売り込む鈴と白雪だが、薬膳茶は苦い印象が強いから売れないだろうと言う。
そこで白雪は、一度自分たちで販売するから売れ行きを見て判断して欲しいと売人に行った。
資金調達
そして白雪と鈴は店を構えて茶を販売することになった。
しかし茶は思ったように売れない。
そこへやってきたのは、ユズリやキリトだった。
どうしても薬膳茶を売ってお金を稼がないといけないことを理解しキリトは、自分の仲間を大勢呼んできた。
10人ほどが薬膳茶を片手に美味しいと言う姿を見てどんどん人が集まってくる。
そうして薬膳茶の売店は大繁盛に終わった。
やっとの思いで60万ディルを手に入れた白雪は石を購入し、技術習得のためラタのもとへ向かった。
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70話のネタバレ
オリンマリスの新たな発見
ラタの研究室にやってきた鈴と白雪は、ラタに光る石の合成方法を習うこととなった。
まずフォスキアという石を削り、ルクティリカという石が溶けたところにそれを入れる。
こうして光る石が完成するのだ。
ラタは簡単そうに成功させたが、白雪と鈴は失敗を繰り返しあっという間に夜になった。
しかし2人は手応えを感じるまでもう少しやりたいと作業を続けるのだった。
連日の練習の末、ついに2人はラタが完璧だと認める石を合成することができた。
一方でシダンはオリンマリスの光が、冬の冷気と光合成の熱の温度差で発生することを見つけた。
つまりオリンマリスを光らせるためには熱を与えながら冷気にもさらす必要があり、シダンとリュウはその研究のためにまた悩み始めた。
71話のネタバレ
リュウのひらめき
白雪やシダンを含む研究員たちは夜ご飯を食べながらオリンマリスの育て方について議論していた。
光る石に当てながら、冷気にもさらすという方法を思いつかないまま一同は帰路についた。
そんな中、リュウはあることを閃いた。
リュウはユズリが以前見せてくれた植物を思い出して、光る石にオリンマリスの種を埋めるのはどうかと提案した。
シダンはそんな方法があったかと驚いた。
白雪たちはそのままラタのもとへ向かうことにした。
また妙なことを言い出したなと言うラタは、種を入れてもルクティリカは固まるだろうとアドバイスをした。
そしてついに白雪は光る石の中にオリンマリスの種を埋め込むことに成功した。
十数日後
買い出しをしていたリュウと白雪にオビは付き添っていた。
オビがリュウに種の様子を尋ねると、もうすぐ結果が出るよと言うリュウ。
その夜、結果を見るために集まった研究員たちは試験官を見て目を輝かせた。
光る石を用いて育てたオリンマリスがオリジナル同様に強く光っていたのだ。
一同は喜びのあまり大声で叫ぶのだった。
天を見上げて、あとは種の力を信じて待とうとつぶやくシダン。
白雪はこの冬の間にオリンマリスが見られるといいですねとリュウに言うのだった。
そして白雪はシダンたちにイザナから言われたことを報告した。
オリンマリスを咲かせることができたら北の拠点にその花を広めるよう指示を受けたと言う白雪。
イザナ陛下が直々に指示を下したことに一同は声を揃えて驚くのだった。
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赤髪の白雪姫 15巻の感想
ついに夜会で白雪はラタと会うことができました。
ラタは孤独に一つのことを追い求め、愛想は良くありませんが探究心は人一倍強い研究者です。
時々、石を前にしたときだけ微笑むあの笑顔は憎めませんね。
本当に光る石のことが好きなのだなということが伝わってきました。
そんなラタの力を借りて、白雪たちのオリンマリスの研究は一歩前に前進しました。
そこで大きな役割を担ったのは実はリュウでした。
光る石の合成方法を習得しても、それにオリンマリスの種を埋め込むことを思いつかなければ花は咲かったからです。
ここでも最年少のリュウの天才的な頭脳が目立っていましたね。
あとはオリンマリスの発芽力に賭けることになった研究員たち。
白雪たちはオリンマリスを咲かせることができるのでしょうか。
また、夜会で酔ったゼンはオビが側にいることで成長していく白雪を見て悔しいと言っていました。
王である以上ずっと白雪の側にいられないゼンの本音が、お酒の勢いで出てしまったのでしょう。
そしてその気持ちを汲み取った白雪は、自分の気持ちはまっ先に伝えるよとゼンに約束します。
遠距離恋愛になっても、白雪とゼンがお互いを思い気持ちはそのままのようで安心しました。
一方のオビも、ゼンの不在を狙うようなこともせず白雪の応援に徹していました。
学問は苦手ながらも白雪の側で護衛を続けるオビは、王城にいるときよりもいきいきとしているように思われます。
楽しい仲間たちに囲まれて、白雪は今後どのような成長を見せてくれるのか。
これからに期待が高まります。
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