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赤髪の白雪姫 16巻とは?

出版社:白泉社
発売日:2016/8/5
作者 :あきづき空太

白雪がゼンの元を離れ、北の地・リリアスへ赴任して2年、ゼンはイザナから北のウィラント城行きを指示される。ゼンはミツヒデたちを伴いセレグ騎士団の基地へと向かうが、そこで出会ったのは、ベルガット家からやってきたという謎の双子で…?

 

赤髪の白雪姫 16巻のネタバレ

72話のネタバレ

お風呂

白雪は仕事の息抜きに、天幕街の風呂に行く約束をユズリとしていた。
 
それをきいた鈴はオビやキリトたちを誘って皆で風呂に行くことにする。
 
湯船に浸かるオビやリュウ。
 
オビは鈴にオリンマリスの研究をした後は、どこかに行くのかと尋ねる。
 
鈴はこのまま残って研究を続けるのだと答えた。
 
その後も色々な話をして気分転換ができた研究員たちだった。
 
鈴はオビに、リリアスの冬にはくれぐれも気をつけてねと言った。
 
オビはそれが理解できずに首を傾げるのだった。
 
帰り道、白雪はオビと話していた。
 
今日あったことを話し終えた白雪は、オビに頼みたいことがあると切り出した。
 
それは、馬の乗り方を教えてもらうことだった。
 
オビは白雪を後ろに乗せるのも俺の仕事だと冗談を言った。
 
ちょうどそこへ、衛兵がやってきた。
 
衛兵が言うには、兵士が4人熱で寝込んでいるという。
 
白雪はいずれ薬学の館に薬の依頼がいくはずだと言ってその場を去っていった。
 
白雪とオビは顔を見合わせて、北の流行り風邪が始まったことを察した。
 

北の流行り風邪

薬室の館はあっという間に患者でいっぱいになり、白雪は調剤に追われた。
 
焦って緊張する白雪に、リュウは言った。
 
薬の効果を上げろと言われているのではないから、いつもより早く正確にこなしていけばいい、と。
 
それを聞いた白雪は落ち着きを取り戻し、薬を作っていった。
 
あっという間に夜になった。
 
薬室にいたリュウは、診療の依頼に来た兵士に薬を作る専門だと思われてしまう。
 
そこへやって来たオビ。
 
リュウは、俺は薬は作るけど人は診れないように見えるかいと聞いた。
 
答えに困りながら、リュウは対人関係が得意な白雪と役割分担してるように思っていたよと言うオビ。
 
それを聞いたリュウは頼りなく見える薬剤師のままじゃだめだと思うんだとつぶやいた。
 
そこへ、影で会話を聞いていた白雪が決まり悪そうに出てきた。
 
白雪はリュウを兵舎への診察に誘った。
 
リュウは一瞬驚いたが、白雪とともに診察へ向かうのだった。
 

73話のネタバレ

オリンマリスの報告

白雪たちはオリンマリスの種を回収していた。
 
薬学の館へ向かう研究者たちは、王城の薬室に研究の報告はしたのかと尋ねる。
 
まだだと答えたリュウは、シダンが書いた方がいいと言う。
 
シダンはオリンマリスの花は毒のない灯りの花を咲かせたという報告をしようと笑った。
 
研究者たちは、後一歩で完成するその研究を成功させるため気合を入れ直すのだった。
 

十数ヶ月後

リリアスでは冬はとっくに過ぎて暖かい日差しに包まれていた。
 
リュウの背はグンと伸び、今や白雪も越えるほどになっていた。
 
いつも通り白雪から事務連絡を受けたリュウは、先に食堂へ向かった。
 
一方、白雪は階段に座りオビと話していた。
 
白雪は昔騎士団に所属していたラタに教えてもらい、馬に乗れるようになっていた。
 
オビは内心残念に思っていたが、今度ゼンに会いにいく時は馬で行って驚かせようと笑った。
 
リリアスでの任期もあとひと冬だった。
 

王城にて

ゼンの目が覚める頃、イザナはゼンの横で立っていた。
 
驚いているゼンに、イザナは各地を駆け回ってもらって助かっていると礼を言った。
 
そしてゼンの顔をまっすぐ見つめたイザナは、この城を出てウィラント城へ行く気になったら言いなさいと告げる。
 
突然のことに言葉が出ないゼン。
 
そしてイザナは、ゼンたちにしばらくセレグを拠点に動けと伝えるのだった。
 
ゼンは少し笑って、ではセレグに参りますとイザナに言った。
 
 
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74話のネタバレ

セレグへ

ウィラントには、その半分以上の土地を領地に抱えていた北の大貴族ベルガットがいる。
 
支配力が強すぎたベルガットの体制をゼンの母親である元国王が一変させてからは、北の土地にも王国の支配が及ぶようになったのだ。
 
ウィラントにはそういう経緯があり、ゼンにハルトの後を継がせるというイザナの考えもあるのだろうとミツヒデは考える。
 
木々は、セレグに行けと言われた理由は聞いていないのかと尋ねる。
 
ゼンは首を振り、言わないということは行けばわかるという事じゃないかと言うのだった。
 
準備を整えたゼンたちは早速セレグへと向かった。
 
セレグに向かう途中の街で一晩を過ごしたゼンたち。
 
ミツヒデは早起きして剣術の練習をしていた。
 
そこへやって来たのはゼンと木々だった。
 
3人で話しているところに、さらにヒサメが顔を出した。
 
ヒサメも隊を連れて巡回中なのだと言い、ゼンたちをセレグまで送り届けると申し出るヒサメ。
 
ゼンはそれを引き受けることにした。
 

ヒサメの耳打ち

ヒサメはセレグに向かう間、ゼンと2人きりで話していた。
 
お耳に入れておくことがあると、ヒサメはゼンに近付く。
 
少し前からセレグ騎士団にベルガット家の者が在籍していると言うヒサメ。
 
それはなぜかと尋ねるゼンに、ヒサメは少し笑って答えた。
 
セレグ騎士団は他とは違うところがある、と言うヒサメ。
 
誰かに用があるのかと思いますよねと言うヒサメに、ゼンは何にせよ会ってみないと分からないなと返すのだった。
 

75話のネタバレ

剣術の試合

セレグ騎士団の基地に着いたゼンたち。
 
ミツヒデと木々は、その日たまたま行われていた試合に出て欲しいとお願いされ、渋々それを受け入れた。
 
試合は大盛り上がりで、若い兵士たちは勢いよく剣を振っていた。
 
次の試合に出てきたのは、ある双子の兵士だった。
 
この2人こそが、ベルガット家から騎士団に入った兵士だったのだ。
 
ゼンはこの2人をじっと見つめていた。
 
勝負は、その双子の圧勝だった。
 
試合の後、ゼンのもとへ挨拶に来た双子。
 
彼らの名前はツルバとタリガだった。
 
双子は似ていて見分けがつかないと言うゼンだったが、間違ってしまった時は正直に言ってくれと双子に伝えた。
 
双子は目を合わせて、承知しましたと声を揃えた。
 
その頃、ミツヒデと木々の試合が始まった。
 
両者は互いに相手の手の内が分かっており、一向に決着がつかない。
 
その試合は、ゼンの引き分けという号令で終わるのだった。
 
試合の後、貴重なものを見せて頂きましたと丁寧に礼をして帰る双子をゼンは見送った。
 
その夜、表情を作っていたのはバレバレだったなと言い合っていたのは双子のツルバとタリガだった。
 
今後判断できることもあるだろうと言うツルバ。
 
そして2人は急に薄ら笑いを浮かべて、とにかく始めようかと何かに取り掛かるのだった。
 
 
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76話のネタバレ

求婚へ

双子の前にスッと現れたのは、なんとゼンだった。
 
ちょっと話があったんだと言うゼンに、ツルバとタリガは目を見開いた。
 
せっかく騎士団に所属しているのなら本来の自分に向けられるものを知る方がこの先いいだろうと言うゼン。
 
それは双子がベルガット家だとバレないように偽名を使っていたのを改めたらどうかというゼンの提案でもあった。
 
考えてみますと言うツルバ。
 
ゼンが去った後、2人は何と言うかつられる方だなと話すのだった。
 
一方のゼンは、イザナがこれを知りながらセレグ行きを命じたのかと勘ぐった。
 
次の朝、ゼンは若い子息が続けて3人も襲われているというニュースを聞いて驚いた。
 
何者かに矢で射られるなどして重傷のようだった。
 
何か狙いでもあるのかと考えるゼン。
 
一方で、ヒサメは軍の練習中である双子の行動をじっと見ていた。
 
その夜、ヒサメはミツヒデとゼンのところへやって来て広がっている噂を話した。
 
それは木々が婿を迎えないのはゼンの側に仕えるミツヒデがいるからではないか、というものだった。
 
驚いて目を丸くするミツヒデとゼン。
 
そしてヒサメは、木々の居場所を尋ねる。
 
部屋に行ったと聞いたヒサメは、星も明るいのでちょっと求婚を、と言い木々のもとへ向かった。
 

77話のネタバレ

ヒサメと木々

ミツヒデはゼンに、今自分がどんな顔をしているかと聞いた。
 
変な顔だと答えたゼンは、今から求婚すると言われた後では仕方ないと言う。
 
しかし若い子息が続けて3人も襲われているというのに、このタイミングで求婚はおかしいとゼンは感じていたのだった。
 
一方で木々を呼び出したヒサメは、結婚を申し込むよと言う。
 
じっとヒサメを見ていた木々は、その理由を聞いた。
 
ヒサメは、今君にこの口説き文句を使えるのは僕だけだからだよと言った。
 

次の日の朝

木々はミツヒデとゼンを集めて昨晩ヒサメから聞いた情報を共有した。
 
実は襲われた3人は木々の家系であるセイラン家の婿となる有力候補だったのだ。
 
そしてヒサメはその事件と関係のありそうなベルガット家の2人に目を付けていたのだった。
 
ヒサメは求婚をすると言いながら、この情報を伝えようとしていたのだった。
 
そして木々はそれを父に伝えに行くと申し出た。
 
ミツヒデは木々に気を付けろよと言った。
 
木々は軽く微笑んで、すぐ戻ると返すのだった。
 
早速父親の元へ向かった木々と付き添いのヒサメは、事情を話した。
 
そして木々の父親は、少し考えた後ベルガット家から木々との縁談が来たと言う。
 
それは、あの騎士団にいた双子のうちの1人だった。
 
ベルガットは大貴族であり、簡単に断れる相手ではなかった。
 
木々はこの状況でもまっすぐ前を見ていた。
 

リリアスにて

雪でミツヒデの雪像を作っていたオビは、それが割れてしまったことに気付く。
 
不吉だなと言うオビに、白雪は近付いた。
 
リリアスでは急に冷え込んで昨晩雪が降ったのだった。
 
オビは明日から1日中、兵の任務に就くことになっていた。
 
書類で指を切ったら包帯を巻いてねと笑うオビに、包帯なら鈴の方が上手だからと返す白雪。
 
そこへ衛兵がやってきてオビを呼んだ。
 
ゼン殿下の伝者が来ていると聞いたオビは白雪と共に向かった。
 
届いた手紙を読むオビは、伝者からもう一つの情報を耳にした。
 
それは、貴族が襲われている事件で、ミツヒデに首謀の疑いがかかっているということだった。
 

特別編のネタバレ

タンバルンからの客

リリアスに、ある2人の少年がやって来ていた。
 
それは、鹿月と巳早だった。
 
薬学の館へ向かった鹿月は、リュウに白雪の居場所を尋ねた。
 
館の中を歩く鹿月は、その端正な顔立ちから注目の的となった。
 
一方の巳早は、街でオビと会ってしまった。
 
仲の良くない2人は会ってすぐ喧嘩が始まってしまう。
 
そこへ買い物が済んだ白雪がやって来た。
 
久しぶりに見る巳早に白雪は驚いた。
 
そして次にやって来たのは鹿月だった。
 
鹿月は白雪に抱きついて再会を喜んだ。
 
オビは騎士として鹿月が抱きつくのを止めるべきか悩んでいたのだった。
 
ご飯を食べながら、巳早は最近ラジ王子の評価が高くなっていると言う。
 
市民に対し、ロナ王女を抱き上げてくるくる回って見せたのだ。
 
白雪はそれを聞いて自分のことのように嬉しくなるのだった。
 
白雪は、鹿月にあとどれくらいリリアスにいるのか尋ねた。
 
すると鹿月は少し考えた後、これを飲んだらもう帰ると言う。
 
鹿月の目的は白雪に会うことだったのだ。
 
巳早は鹿月に連れまわされてぐったりしていたが、山の獅子の鹿月は豪快だと笑う白雪とオビであった。
 
 
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赤髪の白雪姫 16巻の感想

さて、今回はダイナミックに時が流れました。
 
何より驚いたのは、あっと言う間にリュウの身長がグンと伸びていたことです。
 
リリアスに来て最初の冬はまだ小さかったリュウ。
 
オビに、今のままじゃダメなんだと打ち明けるシーンもありました。
 
薬剤師としての知識や調剤の技術はリュウの方が上ですが、対人関係となると白雪の方が上です。
 
このようにお互いの良いところを認め合い、追いかけあっている白雪とリュウは本当に理想の組み合わせだなと感じます。
 
そして、やはりリュウが自分の気持ちに正直になるのはオビの前だけです。
 
正直な気持ちで人を前進させるのはオビの才能なのでしょうか。
 
一方のゼンも、2年弱はほとんど城外で視察などを行い、忙しい日々を送っていました。
 
その功績をイザナも認めており、ゼンをウィスタリア城へ置くことも考えている様子でしたね。
 
ゼンがウィスタリア城へ行けば、白雪と共に過ごすことができます。
 
早く2人揃った王城での生活が見てみたいと個人的には思っているので、これからの展開に期待です。
 
 
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