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Contents
花園メリーゴーランド 1巻とは?
出版社:小学館
発売日:2001/9/29
作者 :柏木ハルコ
主人公は、ちょっと無口な高校1年生の相浦くん。旅行中にバスを乗り過ごし、知らない集落に迷い込んでしまい…。
そして、土地の女性たちに誘われて、というか襲われて、いきなり貞操の危機に陥るが!
花園メリーゴーランド1巻のネタバレ
1話暗闇の向こう側のネタバレ
相浦基一について
女性はバスに乗り、柤ヶ沢と呼ばれる集落を目指していた。
女性の知人である相浦基一が経験したという出来事を確かめるためである。
そして、その出来事は数年前にさかのぼる。
相浦は中学三年生のときに、父親から先祖代々伝わる刀があると知る。
父親は相浦に、刀の名前は烏丸だと伝えた。
続けて父親は、相浦に
『この刀はお祓いをしないといけない』
と寺の住職に取られてしまったことを話した。
相浦は数日経った後も、父の話が忘れられずにいた。
相浦は、烏丸を手に入れたいと考えるようになる。
谷竹村
相浦は中学卒業後の春休みを使い、烏丸を探しに向かう。
相浦は、父親の故郷である谷竹村を目指す。
谷竹村は何時間もかけて行かなければならない程、山奥にある村だった。
相浦は、1日2本しか動かないバスに乗り込む。
相浦は移動に疲れてしまい、バスの中で眠る。
相浦を乗せたバスは、山奥へと走らせる。
相浦は、バスのアナウンスの音で目が覚める。
相浦は、すぐにバスの運転手に確認する。
相浦は、降りるはずのバス停が過ぎたことを知る。
相浦はバスから降り、歩いて道を戻ることにした。
相浦は焦りながらも、村人に道を聞きながら谷竹村を目指す。
しかし、相浦は道に迷ってしまう。
相浦は、バスで寝過ごしたことを後悔する。
日が沈み、周囲は真っ暗になる。
相浦は、何も見えない暗闇を必死に走る。
途中、相浦は足を滑らせ転倒する。
相浦は暗くなる前に引き返せばよかったと、さらに後悔した。
相浦が再び道を走っていると、エンジン音が近づいているのに気づいた。
相浦の目の前に、原付に乗った人が現れる。
相浦は、音がする方に声を掛けた。
原付に乗っている人は、相浦の声で停止する。
原付は、若い女の子が運転していた。
相浦は若い女の子に、谷竹村に行きたいと話す。
若い女性は谷竹村が遠いこと、歩いて行けるのは柤ヶ沢ぐらいしかないと説明した。
相浦は若い女の子に、柤ヶ沢には泊まれるとこはあるかと尋ねる。
若い女の子は、相浦に
『ウチに来る?』
と言う。
相浦は若い女の子の提案に承諾し、原付の後ろに乗る。
相浦は若い女の子の運転する原付に乗りながら、自分の段取りの悪さに落ち込む。
相浦を乗せた原付は橋を渡り、柤ヶ沢に向かう。
相浦は柤ヶ沢へ向かう道中に、鬼の様なお面がいくつも飾られているのに気付いた。
相浦は、その光景に不安を感じる。
暫くして、集落に到着した。
柤ヶ沢
相浦は若い女の子に案内され、自宅に招かれる。
若い女の子は玄関で出迎えにきた祖母に、相浦を連れてきた理由を説明する。
相浦は、部屋に案内される。
相浦は上着を脱ぎながら、部屋の内装を確認する。
相浦が案内された部屋は和室で、古いポスターや人形が飾ってある。
相浦は眉間に皺を寄せ、怪訝な顔をする。
襖が開き、先程の祖母が現れる。
祖母は、相浦にお風呂に行くように伝える。
相浦は、脱衣所に案内される。
相浦はコンタクトを外し、風呂場に入る。
相浦は風呂場の浴槽に影があるに気づき、目を細める。
浴槽には巨大な男性器の模型を持った、お爺さんが入浴していた。
相浦は驚き、風呂場から逃げ出す。
数分後、お爺さんは風呂場から出る。
相浦はお爺さんが出たことを確認し、再び風呂場に入る。
相浦は風呂場に置いてある男性器の模型を見ながら、恐怖を感じる。
相浦が頭を洗っていると、脱衣所から声が聞こえ動きが止まる。
若い男の子は歌を歌いながら、風呂場のドアを開ける。
相浦は、若い男の子と目が合う。
相浦は思わず、若い男の子の陰部を見つめる。
若い男の子は特別驚くことなく、風呂場のドアを閉める。
若い男の子は脱衣所から離れ、母親に相浦の存在を知らせに向かう。
相浦は動きが止まったまま、若い男の子の陰部が大きかったことに驚いていた。
サクラタケ
相浦は風呂場から上がり、廊下を歩いていた。
相浦は、女性に声を掛けられる。
女性は若い男の子と一緒に現れ、相浦に風呂場のお湯加減について尋ねた。
相浦は、女性にお礼を伝える。
相浦はこの女性が、若い男の子が探していた母親だと知る。
相浦は母親に連れられ、食事に招かれる。
食卓には、全員が集まっていた。
母親以外は、皆黙々食事をする。
母親は相浦に
『サクラタケって知ってる?』
と話す。
相浦は、サクラタケの存在は知らないと伝えた。
母親は相浦に、サクラタケの汁物を渡す。
相浦は、サクラタケを口に運ぶ。
若い女の子と老夫婦は、相浦がサクラタケを食べる瞬間をジッと見つめる。
相浦は見られていることには気付かず、サクラタケを噛む。
相浦は母親に、美味しいと伝える。
母親は、相浦の様子に笑顔を見せる。
相浦は食事を済ませ、部屋へ戻る。
相浦は部屋の電気を消すが、豆電球が切れていることに気づいた。
相浦は仕方なく、真っ暗のまま布団に入る。
相浦は、布団の中で天井を見つめる。
相浦は部屋の前の廊下で、誰かが歩いている気配を感じた。
相浦は不安を感じつつ布団から立ち上がり、部屋の襖を開ける。
襖の外には、先程の母親が立っていた。
母親は相浦に、部屋の電気の代わりにランプを持ってきたことを伝えた。
母親は、部屋の布団近くにランプを設置する。
相浦は気配の正体が母親だと知り、安堵する。
母親は相浦に、ランプの付け方を説明する。
ランプが点灯し、母親の姿が照れされる。
相浦は、母親の姿に驚愕する。
母親は、裸の上から薄いネグリジェを着ていた。
その為、母親の乳房が丸見えになっていたのだ。
相浦は目のやり場に困り下を向くが、パンティも丸見えだった。
母親は相浦の横を通り過ぎ
『大丈夫そうね、おやすみなさい』
と伝えた。
母親は、相浦の部屋から立ち去る。
相浦は困惑したまま、再び布団に入る。
しかし、相浦は落ち着くことができずトイレのために部屋を出た。
相浦は廊下を歩いていると、襖が少し空いている部屋を見つける。
相浦は、襖から部屋の中を確認する。
部屋の中では、先程の母親が着替えていた。
母親は、薄いネグリジェから普通の寝巻きに着替えていた。
相浦は、母親の行動に言葉を失う。
相浦はトイレから戻り、布団の中で横になる。
相浦は烏丸を探すことが目的だと、自分に言い聞かせる。
翌日、相浦は若い女の子に
『一泊4500円になります』
と聞かされた。
相浦は、若い女の子の言葉に驚いた表情を見せる。
相浦は若い女の子から、ここが民宿だと知らされる。
相浦は急いで鞄から財布を探すが、見つからない。
相浦は両親に電話し、助けを求める。
相浦は、自分の不甲斐なさに落ち込む。
相浦は部屋の窓から見える景色を眺めながら、ここまできたら烏丸を手に入れたいと強く誓った。
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2話こたつウィメンのネタバレ
相浦が笑われた理由
相浦は、雪が積もった柤ヶ沢を散策していた。
道中の祠には、男性の生殖器の模型が祀られていた。
相浦は山道で迷っていた時に助けてくれた若い女の子と一緒に原付に乗る。
若い女の子の名前は、澄子。
澄子は相浦を原付の後ろに乗せ、谷竹村行きのバス停に向かう。
相浦と澄子は、道の真ん中に女性4人が集まっているのに気付いた。
女性達は相浦の存在に気づき、誰かと問う。
澄子は女性達に、相浦が民宿のお客だと説明する。
女性の1人は相浦に、サクラタケの汁物を食べたかについて尋ねる。
相浦は女性の質問に、素直に答える。
女性達は相浦の言葉に、口角を上げ笑い出す。
澄子は原付を発進させ、女性達の前から立ち去る。
相浦は女性達が笑い出した理由が分からず、澄子に質問する。
澄子は相浦の質問に、分からないと素っ気なく答えた。
烏丸を探す相澤
相浦は、谷竹村に到着する。
相浦はお寺の住職に、刀の行方を尋ねる。
しかし、住職は刀の存在は知らないと話す。
相浦は調べてみると住職に言われ、連絡先を渡す。
相浦は、柤ヶ沢近くのバス停まで戻る。
相浦は、烏丸の手がかりが無くなってしまったことに落ち込んだ。
相浦は柤ヶ沢まで続く道を歩いていると、足を滑らせ尻もちをついた。
そこへ、先程会った女性の1人が軽トラを止め声を掛けてきた。
相浦は女性の軽トラに乗り、柤ヶ沢へ向かう。
相浦は、緊張した表情で助手席に座る。
女性は軽トラを運転しながら、相浦に柤ヶ沢について話し始める。
柤ヶ沢は、昔の城主が逃げ込むために作られた隠れ里だと知る。
悪戯される相澤
女性は、村の雑貨屋の前で軽トラを停める。
相浦は歯ブラシを買うために、雑貨屋に入る。
雑貨屋には、先程の女性達と男性がコタツに入って雑談していた。
相浦は女性達の姿を見つけ、動きが止まる。
雑貨屋に居た女性達は、軽トラを運転していた女性のことをサキちゃんと呼ぶ。
サキは相浦に、休憩をするように声を掛ける。
相浦は断りきれず、コタツに入る。
女性達と雑談していた男性は、相浦と入れ変わるように立ち去る。
相浦は用意されたお茶を飲む。
少しぽっちゃりしている女性は、相浦にここへ来た理由を尋ねた。
相浦は女性達の視線に戸惑うながらも、素直に理由を話す。
女性達は相浦の理由を聞き、労いの言葉をかける。
相浦は少しずつだが、緊張がほぐれていくの感じた。
サキは相浦に
『背が高いし、女の子にモテるやろ?』
と言う。
相浦はサキの言葉に照れるが、質問に対しては否定する。
女性達は、民宿の若い男の子について話し始める。
女性達は、若い男の子をマサシと呼んでいた。
相浦は、マサシが13歳だと知る。
ぽっちゃりした女性は、他の女性達に
『マサシのマラだけは立派やな』
と話す。
女性達は、声を高くして大笑いする。
相浦は女性達の言葉からでた、マラの意味が分からず戸惑う。
女性達は相澤に、マラは男性器のことだと説明する。
相浦は、女性達が男性器の大小で盛り上がっていることを知る。
相浦はさらに戸惑い、その場から去ろうと動き出す。
しかし、ぽっちゃりした女性がコタツの中に入り相浦の足を掴む。
ぽっちゃりした女性は相浦に
『おまえのマラを見せてくれ』
と言う。
相浦は、突然の申し出に困惑する。
他の女性達は
『ヤエちゃんやめてやれや』
とケラケラと笑いながら話す。
ヤエは、相浦の股の間に顔を出しチャックを外そうと手を動かす。
相浦はヤエの行動に驚くが、ヤエの顔に手を突き出し拒否する。
相浦はヤエの力が緩んだ隙に、コタツから立ち上がる。
相浦は出口に向かって走りだそうとする。
ヤエは、逃げ出そうとする相浦の両脇から腕を通し拘束する。
他の女性達は拘束された相浦に近寄り、再びチャックを下りし始める。
相浦は抵抗するが、遂に女性達に自分の男性器を見られてしまった。
女性達は、露わになった相浦の男性器を見つめる。
女性達は、相浦の男性器が小さくて可愛いと笑い出す。
相浦は女性達に馬鹿にされ、羞恥心で顔が歪む。
女性達は笑いながら、相浦に挿入させてあげようと話し始める。
サキは、女性達に促されズボンと下着を脱ぎ始める。
相浦は、3人がかりで身体を抑えられる。
サキは背中を押され、相浦の上にまたがる。
相浦の男性器が、サキの中に少し入る。
相浦は力を振りしぼり、女性達の拘束から逃げ出す。
相浦は、雑貨屋から飛び出す。
相浦は、雑貨屋の外に居た澄子にぶつかる。
相浦は澄子の存在に驚き、動揺する。
澄子は相浦に、迎えに来たことを伝える。
相浦は動揺したまま、澄子に
『コンタクトレンズが無くなった』
と話した。
澄子は相浦の言葉が理解できず、困惑した表情を見せる。
澄子は、雑貨屋から顔を出したサキに声を掛けられる。
相浦はサキが顔を出したことに驚き、その場から逃げ出した。
相浦は、襲われそうになった出来事が理解できずに混乱する。
相浦は、民宿に戻る。
民宿の母親は、相浦の存在に気づき声を掛ける。
相浦は、母親の声を無視する。
相浦は、自分の部屋に籠った。
お詫び
民宿の母親は夕飯の準備をしていた。
そこへ、サキが訪ねる。
サキは母親に、相浦の上着やマフラーを渡す。
サキは、母親に
『みづえさん、あの子に悪い事しちゃったから謝ってくれる?』
と申し訳なさそうな表情で話す。
みづえはサキの言葉の意味が分からなかったが、承諾する。
みづえはサキが帰った後再び夕食の準備に取り掛かるが、雑貨屋に居た女性2人が訪ねる。
女性2人はみづえに、相浦へお詫びとして煮物を渡して欲しいと伝えた。
3話ためらい、そしてのネタバレ
混乱する相浦
相浦は、民宿の家族と一緒に夕食を食べる。
相浦は夕食を少しだけ食べ、その場から立ち去る。
みづえは、相浦の様子を心配そうに見つめる。
相浦は風呂に入り、部屋の布団で横になる。
相浦は雑貨屋の出来事を思い出し、赤面しながら顔を歪める。
相浦は、自分の状況が理解できずに混乱する。
そこへ、みづえが部屋を訪ねる。
みづえは、部屋の中に入る。
みづえは相浦に、サキ達からお詫びの品をいただいたと伝える。
相浦は、お詫びの品を見つめる。
相浦は、お詫びの品がなぜチョコレートと煮物なのかが理解できずに困惑する。
みづえは相浦に
『嫌なことでもされたの?文句言ってあげようか』
と言う。
相浦はみづえの言葉に動揺するが、大丈夫と伝える。
みづえは相浦の仕草を見て、サキ達に何かされたと確信する。
みづえは、眉間に皺を寄せる。
みづえは、相浦の顔を見つめる。
相浦はみづえの表情に疑問を感じる。
みづえは決心した表情を見せ、相浦に襲いかかる。
みづえに襲われる相澤
みづえは部屋の電気を消し、相浦を抱きしめる。
相浦はみづえに抱きしめられ、動揺する。
相浦はみづえに声を掛けようとするが、みづえに止められる。
みづえは、相浦の目の前で上着を脱ぎ始める。
相浦は状況が理解できず固まっていると、みづえに掛け布団をかけられる。
相浦は布団の中で、みづえの上に跨る形になる。
相浦はみづえに、言葉を詰まらせながらも止めるように訴える。
みづえは、相浦の静止を無視する。
みづえは、相浦の下着の中へ手を入れる。
相浦は、今まで感じたことのない感覚に襲われる。
みづえは、相浦の男性器を上下にさする。
相澤はみづえの腕を掴み、反論する。
みづえは頬を赤らめながら
『したことないの?』
と相浦に言う。
相澤はみづえの言葉や行動に、心臓の鼓動が早くなる。
みづえは、緊張している相浦を抱き締める。
みづえは相浦の上に跨り、相浦の男性器を愛撫する。
相浦はみづえに愛撫され、男性器を硬くさせる。
相浦は、みづえの愛撫で果てる。
みづえは相浦の顔を見つめながら
『かわいい』
と微笑んだ。
相浦の自慰行為
相浦は布団の中で、みづえに愛撫される。
相浦は、みづえにされるがまま襲われる。
そのとき、部屋の外から子供達の声が聞こえた。
民宿の子供達は、指を切った様子でバタバタと騒いでいる。
みづえは子供達の声に反応し、布団から起き上がる。
相浦は、みづえが突然起き上がったことに目を見開いた。
みづえは相浦に、声を掛けずに部屋から立ち去る。
みづえは指を切った子供のもとに戻り、手当てをする。
相浦はみづえが立ち去ってしまったことに、呆気に取られる。
相浦は、布団の中で顔を埋める。
相浦は、ティッシュに手を伸ばす。
相浦は布団の中へ潜り、自慰行為を始める。
相浦は声を荒くさせ、快楽を感じる。
そこへ、部屋の襖を叩く音がする。
相浦は音に気付き、みづえが戻ってきたと思い立ち上がる。
相浦は、急いで襖を開ける。
廊下に立っていたのは、澄子だった。
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4話淀みに浮かぶうたかたはのネタバレ
コンタクトレンズ
澄子は、相浦の部屋を訪ねる。
相浦はみづえが戻ってきたと思っていたため、動揺する。
相浦は澄子に、用件を尋ねる。
澄子は相浦に、手の平を見せる。
澄子の手の平には、相浦が雑貨屋で落としたコンタクトレンズが乗っていた。
相浦はコンタクトレンズの存在に驚いた。
澄子は相浦にコンタクトレンズを渡し、立ち去る。
相浦は澄子を呼び止め、お礼を伝える。
相浦は、澄子のズボンが汚れていることに気付いた。
相浦は、澄子が探してくれたのだと感じる。
相浦は部屋に戻り、布団に入る。
相浦は澄子に、みづえとの出来事や自慰行為を気付かれてないか不安になる。
相浦は自分に起こった出来事に、様々な感情に振り回される。
相浦は、ふと烏丸のことを思い出す。
相浦は、烏丸を手にする瞬間を想像した。
サクラタケの真実
翌日、相浦は民宿の皆と朝食を食べる。
相浦は普通に話かけてくるみづえに、目線を合わせられずご飯を食べ進める。
相浦は食事を終え、民宿の玄関外に立つ。
相浦は両親からの書留を待つが、届けられた郵便物の中には入っていなかった。
相浦はもう1日滞在しなければならないのだと思い、表情を曇らせる。
相浦は民宿の玄関に設置されている公衆電話を使い、友達に電話をかける。
相浦の電話に出たのは、友達の双子の妹春子だった。
春子は相浦に、兄に伝言をしようかと提案する。
相浦は春子と親しい仲ではなかったが、村人に襲われていることを話す。
しかし、民宿の玄関にサキが現れる。
相浦はサキの存在に驚き、その場から立ち去る。
サキは、逃げ出す相浦に声を掛ける。
サキは相浦に、昨日の悪戯に関して謝罪する。
相浦は、サキの謝罪に対して何も言わず下を向いた。
サキは止めていた軽トラに乗り
『昨日の夜に襲われたか?』
と相浦に尋ねる。
相浦はサキの言葉に、顔を赤らめて反応するが否定する。
サキは、相浦の反応にセックスしたなと笑う。
相浦はサキに、セックスしてないと訴える。
サキは、相浦の言葉に目を見開いて驚いた。
サキは相浦に
『みづえさん今年厄年だから、何かすると思ったんだけどな』
と話す。
サキは相浦の男性器を触りながら、セックスをすると厄落としになると説明した。
相浦は意味が分からず、困惑する。
サキは相浦に、厄年の女性はセックスをした後に、貰ったお金を賽銭にすることで厄落としになると説明した。
相浦はサキの説明に、眉間に皺を寄せる。
続けて、サキは相浦に
『サクラタケを食べれた人が合格』
と言う。
相浦は、サキの言葉に疑問を感じる。
サキは相浦に、サクラタケは体質的に合わない人がいることを話す。
サキは相浦が不快にならずにサクラタケを食べれたため、テストに合格したのだと伝える。
サキは相浦に
『だけど、兄ちゃんがみづえさんの好みだったからだと思うよ』
と笑顔で言う。
相浦は、サキの言葉に顔を赤らめる。
相浦とサキは、話しながら雑貨屋で来ていた。
相浦はサキとの会話が終わり、雑貨屋から立ち去ろうと歩きだす。
サキは相浦に、測溝に穴が空いていることを伝える。
相浦はサキに注意され、測溝の穴を確認する。
相浦は、測溝に誰かが落ちた痕跡があるのに気付いた。
サキは相浦に、澄子が何かを探していて落ちたと笑顔で説明する。
相浦は、澄子の左足が汚れていたことを思い出す。
相浦はサキと離れ、民宿に向かう。
相浦は歩きながら、澄子の顔を思い浮かべた。
5話行きはよいよいのネタバレ
お宮
相浦は、サキに説明されたことを思い出しながら柤ヶ沢を歩く。
相浦は、昨晩のみづえや澄子のこと考える。
相浦は、表情を曇らせる。
相浦は民宿の目の前まで着くと、外に出ていたみづえに声を掛けられる。
相浦はみづえの声に気付き、顔を上げる。
みづえは、何人もの中年女性と話し込んでいた。
中年女性達は相浦の存在に気付き、振り向いた。
相浦は、振り向いた中年女性達と目が合う。
中年女性達は怪訝な表情で、相浦を睨む。
中年女性達はみづえに声を掛け、その場から去る。
相浦は立ち去る中年女性達の後ろ姿を見つめ、不安な表情になる。
みづえは相浦に、風呂と牛小屋の掃除を頼みたいと話す。
相浦は、みづえの頼み事を承諾する。
相浦はみづえに掃除の方法を説明されている間に、サキに言われた迷信について考えていた。
みづえは相浦に
『お宮に行くから、よろしくね』
と笑顔で言う。
みづえは民宿から離れ、お宮に向かう。
相浦は、風呂掃除を始める。
相浦は風呂掃除を終わらせ、牛小屋に移動する。
しかし、みづえの説明をしっかりと聞いていなかったため立ち尽くす。
相浦は考え事をしていた自分に、アホだと落ち込む。
相浦は民宿の中に入り、幼い男の子に声を掛ける。
相浦は幼い男の子にお宮の場所を教えてもらい、外を歩き始めた。
相浦はお宮を発見し近づくが、音がしないことに疑問を感じる。
相浦は、お宮の中を確認する。
相浦は、中央の神棚に蝋燭が2本立っているのを見つける。
相浦はお宮の中が暗く人が見えなかったため、目を凝らす。
相浦は蝋燭の前に薄らと何人もの人が、座礼しているのを発見する。
相浦は、その異様な光景に言葉を失う。
相浦がお宮の中に気を取られている隙に、後ろから犬が近づき吠える。
相浦は犬の吠える姿に驚き、お宮の入り口にガタガタを寄り掛かる。
犬は、相浦に覆い被さる。
相浦は犬に押され、バランスを崩す。
相浦はバランスを崩したまま、お宮の中へ上半身が入る。
お宮の中に居る村人達は、相浦の存在に気付き振り返る。
相浦は、お宮の中に居る村人達と視線が合う。
お宮の中に居る村人は全員女性で、恐ろしい表情をしていた。
相浦は、女性達の表情に目を丸くする。
相浦は、女性達の中にみづえを発見する。
しかし、みづえは相浦に
『出て行きなさい!』
と強く言う。
相浦はみづえの鬼気迫る表情に驚き、急いでお宮から立ち去る。
相浦は民宿まで、必死に走る。
相浦は息を切らしながら、民宿の玄関を開いた。
民宿玄関には、学校から帰ってきた澄子がいた。
澄子は、相浦の慌てた姿に疑問を感じる。
相浦は澄子の姿に動揺したが、掃除のことを思い出す。
相浦は澄子に、牛小屋の掃除の仕方が分からないと伝える。
澄子の部屋
澄子は、相浦の代わりに牛小屋を掃除する。
相浦は、澄子にお礼を伝える。
澄子は相浦のお礼の言葉に返事をせず、掃除を続ける。
相浦は、今日知ったサクラタケのことやお宮での出来事で不安な気持ちになる。
相浦は澄子にサクラタケについて、サキから聞いたと話す。
澄子は相浦の言葉に掃除をする手を止める。
澄子は相浦に
『体質的に合わない人がいるだけで、気にするようなことじゃない』
と言う。
澄子は、再び掃除を始める。
相浦は澄子に
『そんなものを客に出すなんて、ヘンだよ』
と気持ちを抑えられず訴えた。
澄子は相浦の訴えに、表情を固くする。
相浦は澄子の表情に、ハッとする。
相浦は、澄子に謝罪する。
澄子は相浦に
『普通じゃないところはあると思う』
と静かに言う。
相浦は澄子の予想外の返答に、言葉を失う。
澄子は掃除を終え、相浦を自分の部屋に招待する。
相浦と澄子は、ベッドに横に並んで座った。
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6話娘・澄子のネタバレ
サクラタケの迷信
相浦は、澄子の部屋の床に座る。
澄子は相浦の隣に座ったまま、サクラタケについて話し始める。
澄子は相浦に、柤ヶ沢を作った殿様を殺した側近がサクラタケが食べれない体質だった迷信を話し始めた。
澄子は相浦に
『殿様はサクラタケが好物だったから、信用する材料として使ってる』
と伝える。
相浦は澄子の説明を聞きながら、表情を曇らせる。
澄子は相浦に、自分自身も馬鹿らしい迷信だと感じていると話す。
しかし、澄子の表情は複雑だった。
相浦は澄子の表情を見つめ、サクラタケについてはもう大丈夫だと伝えた。
相浦は澄子にお宮での出来事を相談しようと話し掛けるが、玄関からみづえの声が聞こえた。
相浦は他にも来客者の声が聞こえ、驚いた表情を見せる。
澄子は相浦を部屋に置いたまま、立ち去る。
澄子は、みづえや来客者の元に向かう。
相浦は、部屋に1人残される。
相浦は1人になった途端、お宮で見た村人の顔を思い出す。
相浦は視線を下に向け、不安な表情になる。
相浦は1階から歌声が聞こえたため、顔を上げる。
1階では、お宮に集まっていた女性の村人達が宴会とカラオケを始めていた。
相浦は突然始まったカラオケ大会に驚いていると、澄子が部屋に戻る。
澄子は夕食の御膳を持っていた。
澄子は相浦に、夕食は来客者がいるから個々で食べて欲しいと言う。
相浦は自分の客間に戻ろうとするが、下からサキ達の声がするのに気付いた。
相浦は澄子に、一緒に食べていいかと話す。
澄子は相浦の提案に動揺するが、承諾する。
澄子の笑顔
相浦は、澄子の部屋で食事をする。
澄子は、相浦と向かい合わせで食事をする。
相浦は澄子に、宴会が始まった理由を尋ねる。
澄子は相浦に、お宮の集まりのついでに宴会をしていると思うと説明する。
相浦は一瞬迷ったが、お宮の中に入ったことを澄子に話した。
澄子は、相浦の言葉に目を見開いた。
相浦と澄子の間に沈黙が流れる。
澄子は相浦に
『明日帰るんなら大丈夫だと思う』
と伝える。
相浦は、澄子の大丈夫の言葉に安心した表情になる。
すると、1階から2階にバタバタと駆け上がる音が聞こえた。
サキ達は笑いながら、澄子の隣の部屋に入る。
澄子の隣の部屋は、弟のマサシの部屋だ。
ヤエ達はマサシに、男性器を見せろと笑いながら言う。
相浦は隣から聞こえるヤエ達とマサシの声に、怯えた表情になる。
澄子は、恥ずかしそうに顔を赤らめる。
相浦は澄子に
『もう少しここに居たい、ここの人怖い』
と不安な表情で訴えた。
澄子は、相浦の不安そうな表情を見つめる。
澄子は、相浦の目を真っ直ぐ見つめ
『大丈夫だから』
と力強く言う。
相浦は澄子の言葉に、驚いて顔を上げる。
澄子は立ち上がり、部屋の襖につっかえ棒を挟む。
澄子は相浦が隣の部屋の音が気にならないように、ヘッドホンを付けてあげる。
相浦はヘッドホンから流れる音楽を聞きながら、目の前に座った澄子を見つめる。
相浦は、今までの澄子の優しさを思い出す。
相浦は澄子に
『流れてる音楽ブルーハーツだよね、俺好きなんだ』
と照れた表情で伝えた。
澄子は相浦の言葉を聞いた後、徐々に表情が柔らかくなる。
澄子は相浦に
『私も好き』
と満面の笑みで応えた。
相浦は澄子の笑顔に、顔を赤らめた。
7話二人の時間のネタバレ
ブルーハーツ
民宿では、村人が集まって宴会をしていた。
相浦は、澄子に渡されたヘッドホンから流れる音楽が好きだと伝えた。
澄子は相浦の言葉に、私も好きと笑顔で応えた。
ヘッドホンから流れている音楽は、ブルーハーツのリンダリンダだ。
相浦は澄子の笑顔に、表情を顔を少し赤らめる。
相浦は澄子に、好きな楽曲は何かについて問う。
澄子は相浦に、好きな楽曲名をいくつか伝えた。
相浦は澄子の好きな楽曲を聞き、自分も好きだと興奮しながら伝える。
相浦は澄子に、野外演奏のビデオも観たかについても質問する。
澄子は、田舎だからビデオは売ってないと落ち込んだ様子を見せる。
相浦は澄子に
『ここにいる間沢山助けてもらったから、帰ったら送るよ』
と照れながら言う。
澄子は相浦の提案に顔赤らめ、下を向いた。
相浦は澄子の予想外の反応に、不安を感じる。
澄子は1階から名前を呼ばれ、相浦に何も告げずにその場から立ち去る。
相浦は、部屋に1人取り残される。
相浦は澄子が襖を開けたまま立ち去ったため、閉めるために立ち上がる。
相浦は、空いた襖の間から廊下を見る。
廊下には、サキが酔い潰れた状態でこちらを見ていた。
相浦は廊下にサキが居たことに気付き動揺した。
サキは相浦の肩に腕を回し
『みづえさんとセックスしてあげなよ』
と言う。
サキは相浦の肩に腕を回したまま、笑い出す。
相浦はお宮のことを思い出し、サキに質問する。
サキは相浦にお宮のことについて質問され、動きを止める。
サキは相浦に
『明日帰るんなら、忘れろ』
と真剣な表情で伝えた。
相浦は先程まで酔っていたサキの表情が真剣になったため、顔が強張る。
そこへ、相浦とサキの前にヤエ達がお酒を手に持ったまま現れる。
相浦はヤエ達が合流したため、再び雑貨屋で経験した出来事が起きるのではないかと身体を固くする。
サキやヤエ達は相浦に悪戯することはなく、今夜頑張れと笑い合う。
笑い合うヤエ達の後ろから、澄子が声を掛ける。
澄子はヤエ達に、食事のお膳を下げたいから廊下を通りたいと言う。
ヤエ達は澄子の言葉を素直に受け入れ、その場から立ち去る。
相浦と澄子は、食事のお膳を台所に運ぶ。
澄子は相浦に、部屋で話したビデオの話を始める。
澄子は相浦にビデオを送ってもらうお礼に、ブルーハーツのテレホンカードを差し出す。
相浦は澄子の申し出を断るが、ビデオが届く方が楽しみだと笑う澄子の笑顔に顔を緩ます。
相浦は澄子に、住所を教えてほしいと話す。
澄子は、相浦に渡したテレホンカードの上に住所を書き始める。
テレホンカードは相浦の手のひらにあり、澄子は構わず書き進める。
相浦は澄子の手が、手の下に添えられてることや手のひらに感じるペンの感触に変な気分だと感じる。
澄子は住所を書き終え、相浦に笑顔で楽しみだと伝えた。
相浦は澄子に、笑顔で返事を返す。
その頃、民宿の宴会は終わり村人達は帰っていった。
みづえとの入浴
相浦は澄子と離れ、宴会が終わったことを確認する。
相浦は風呂場に行き、入浴する。
相浦は最後の夜に、澄子と話せてよかったと考えていた。
相浦はお宮のこともあったため、みづえは会いに来ないだろうと考えを巡らす。
しかし、相浦は風呂場の扉が開く音がしたため顔を上げる。
風呂場の入り口には、みづえが立っていた。
みづえの表情は、お宮で見た顔と違い笑顔だった。
8話カオスの夜のネタバレ
風呂場で襲われる相浦
相浦は、来ないだろうと考えていたみづえが現れたことに狼狽える。
みづえは笑顔のまま風呂場の浴槽に近づき、お湯の温度を確かめる。
相浦はみづえが近づいてきたため、浴槽内で後ずさる。
みづえは浴槽の横に座り、腕を入れたまま温度調整を始める。
相浦は、みづえが酔っているのではないかと感じた。
みづえは相浦に、お宮の中に入っちゃだめだよと話す。
みづえは相浦に
『明日帰るならいいんだけど、ちょっと寂しいね』
とパッと笑顔を見せる。
相浦はみづえの笑顔と言葉に、少し顔を赤らめる。
みづえは、えへへと笑いながら立ち上がる。
みづえは風呂場に置いてある洗面器に足を乗せてしまい、転倒する。
みづえは上半身を起こし、足を怪我したかもしれないと言う。
相浦はみづえが怪我をしたと聞き、身体を近づける。
みづえは近づいてきた相浦の腕を掴み
『掴まえたわ』
と笑顔で言う。
相浦はみづえに腕を掴まれ、恐怖を感じる。
相浦は後ずさろうと身体を動かすが、みづえは掴んだ腕を離さない。
みづえは相浦の目の前で、服を脱ぎ始める。
みづえは裸になり、浴槽に入る。
相浦は裸になったみづえに、驚き言葉を失う。
みづえは狼狽える相浦に近づき、キスをする。
相浦はみづえの身体を突き放し、抗議する。
みづえは相浦の抗議を気にしていない様子で、うふふと笑う。
相浦はみづえに、襲われていることを澄子は気づいているのかと考えを巡らせる。
相浦はみづえに、厄落としのことについて問う。
みづえは相浦の背中に回り、後ろから男性器を触る。
相浦はみづえに男性器を掴まれ、さらに動揺する。
みづえは相浦に
『澄子に厄落としのこと聞いたの?』
と言う。
相浦はみづえの言葉を聞き、
『澄子はお母さんが、セックスで厄落としをしてるって知ってる?』
と聞き返した。
みづえは相浦の質問に、分からないと答えた。
みづえは相浦に
『でも厄落としして災いが無くなるなら、澄子も喜んでくれるわ』
と笑いながら話す。
相浦はみづえの言葉に、息が詰まるほど驚いた。
相浦は、澄子が喜ぶという言葉に疑問を感じる。
みづえは混乱している相浦に、容赦なく襲い掛かる。
みづえは、相浦を浴槽の端に座らせる。
みづえは相浦に
『柤ヶ沢はこーいうところだから、心配せんでいい』
と顔を蒸気させたまま伝えた。
相浦は自分の思考が、徐々に停止していくのを感じた。
みづえは、ゆっくりと相浦の男性器を口に含む。
相浦はみづえにフェラされ、初めての感覚に襲われる。
相浦はみづえに愛撫され、感じるまま息を荒くさせた。
我に戻る相浦
相浦はみづえ愛撫され続け、何も考えられなくなっていた。
相浦はみづえにキスをされ、胸を揉み始める。
相浦はみづえに誘導されるがまま、乳首を舐める。
相浦は、ふと風呂場の窓から夜空を見つめる。
相浦は夜空を見つめながら、澄子のことと烏丸のことを思い出す。
みづえは、外を見つめる相浦の頬に手を添える。
みづえは相浦に
『入れるからね』
と言う。
相浦は、みづえの言葉に我に戻る。
相浦は、みづえの身体を押し退ける。
みづえは相浦に押され、浴槽の中に投げ飛ばされる。
相浦は浴槽から抜け出し、自分の部屋に急いで戻る。
相浦は布団の中に潜り、ここは普通じゃないと考える。
相浦はみづえが部屋に入ってこないように、部屋の物を襖の前に置き始める。
相浦は、再び布団の中に潜る。
相浦は、恐怖を感じる。
相浦は恐怖を打ち消すために、布団の中でブルーハーツのリンダリンダを歌う。
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9話夢の続きのネタバレ
変な夢を見る相浦
相浦はみづえから逃げ出し、布団の中に籠る。
相浦は眠り、夢を見ていた。
相浦は、夢の中で体育館のような広い場所で立っていた。
その場所では、皆がカラオケをしていた。
相浦は澄子に会えるように、ブルーハーツの楽曲をカラオケボックスに入れようとする。
しかし、番号を送信するがカラオケボックスに登録されない。
相浦は焦り何度も送信するが、結果は変わらない。
相浦の周囲には、柤ヶ沢で出会った村人達が現れ出す。
相浦は理由が分からず、怒り出す。
相浦は自分を呼ぶ声が聞こえ、目を覚ます。
相浦は、朝日に目を細めたまま襖を見る。
相浦は襖の向こう側に、朝日に照らされた人影を見つめる。
相浦は直感で、廊下にいる人影は澄子だと感じる。
澄子は襖を開けることなく、相浦に朝食が用意できたことを伝える。
相浦は澄子が去った後に、ゆっくりと上半身を起こす。
相浦は、自分がいつの間にか寝てしまったのだと気付いた。
相浦は布団から起き上がり、部屋の外に出る。
窓の外は、雪が強く降っていた。
大雪
相浦は、民宿の家族と朝食を食べる。
相浦は、部屋に設置されているテレビの中継を見つめる。
テレビの中継では、雪が夕方まで続くと話していた。
相浦は食事を食べながら、みづえの様子を確認する。
みづえは、相浦に話しかけることはなく過ごしていた。
食事を終えた相浦は、荷物の整理をする。
相浦は、玄関から外の様子を見に外に出る。
柤ヶ沢の雪は、止むことはなく降り続けていた。
相浦は、両親に頼んでいた書留が届くか心配になる。
相浦は玄関の外に座り、郵便が届くのを待つ。
そこへ、澄子が相浦に声を掛ける。
澄子は相浦に、雪のせいで郵便がいつ届くか分からないと説明した。
続けて、澄子は相浦に
『後日精算するから今日は帰った方がいい』
とみづえの伝言も伝えた。
相浦は澄子の言葉に驚いていると、民宿のお婆さんが現れる。
お婆さんは相浦に
『引き止めるわけにもいかないからな』
と早く帰るように促した。
足止め
相浦は、澄子とお婆さんから交通費を借りる。
相浦は支度を済ませ、見送りにきた澄子とお婆さんに挨拶する。
相浦は澄子に、帰宅したらブルーハーツのビデオを送ることを再度伝える。
澄子は相浦の言葉に、笑顔で返事する。
相浦は民宿を後にし、歩き出す。
相浦は柤ヶ沢での2日間のことを考えていると、後ろから声が聞こえた。
相浦は振り返り、声の主がみづえだと気付いた。
相浦は、みづえが追いかけてきたことに動揺する。
みづえは相浦に、隣のおじさんが車で町に送ってくれることになったと話す。
相浦はみづえの言葉に驚いたが、素直にお礼を伝える。
相浦は、歩き出したみづえの後を追う。
みづえは相浦に
『昨日はごめんな、ここのことは内緒にしてな』
と振り返ることなく伝えた。
相浦はみづえの謝罪に責めることなく、後ろ姿を見つめる。
相浦は、待機していた車の助手席に座る。
みづえは、相浦に別れの挨拶をする。
みづえの表情は、寂しそうに見えた。
みづえは、相浦を乗せた車が見えなくなるまで手を振る。
相浦はみづえから離れ、助手席に座ったまま下を向いた。
相浦は、複雑そうな表情を見せる。
運転席に座る男性はタバコを吸いながら、相浦と同じく無言で運転する。
相浦は男性に、送迎のお礼を伝える。
男性は相浦に、用事があったから大丈夫と言う。
相浦は男性に、柤ヶ沢で男性を見たのが初めてだと気付いた。
男性は相浦の表情に、どうしたと尋ねる。
相浦は男性に、あまり男の人を見なかったと話す。
男性は柤ヶ沢にいる男のほとんどが、酒造りで離れていることを説明した。
相浦は男性の説明に、納得する。
男性は運転しながら、道の先にこちらに歩いてくる女性を見つける。
男性はその女性を、さっちゃんと呼ぶ。
女性は男性に呼び止められ、窓に近付いた。
女性は男性に
『橋が渡れなくなってた』
と神妙な面持ちで話す。
相浦と男性は、女性の言葉に声を出して驚いた。
相浦と男性は、女性と一緒に橋まで移動する。
村から離れるための唯一の橋は、大雪のせいで木が倒れ道を塞いでいた。
相浦が橋の光景に、口を開けて驚く。
男性は女性に、ここまでどうやって来たかについて尋ねる。
女性は町からタクシーで来たが、橋は歩いたと説明する。
しかし、橋に倒れ込んでいる木の状態は悪化している。
相浦は男性と女性に、歩いて渡ると話す。
相浦は橋に足を乗せた瞬間、木が橋の下に流されていった。
橋は風も強く大きく揺れる。
男性は橋の状態から、相浦に渡るなと注意する。
相浦は橋を渡れない事実に、眉間に皺を寄せ顔を青ざめた。
男性は再び相浦を乗せ、民宿に戻る。
相浦は、民宿の外で雪かきをするみづえを見つける。
みづえは相浦に気づき
『なんで、いるの』
と目を見開いたまま言う。
相浦はみづえの恐ろしい表情に、身体を固くする。
相浦は民宿に入った後も、居間にいた澄子とお婆さんに同じ様に驚かれる。
相浦は、恐怖に襲われた。
10話それは雪のせいのネタバレ
邪魔者
相浦は大雪のせいで橋が渡れず、足止めされる。
夜になっても柤ヶ沢の雪は、止むことなく降り続けていた。
相浦は、民宿で夕食をとる。
夕食には、みづえとお婆さんの姿はなかった。
相浦は、いつもと違う光景に戸惑う。
相浦は隣に座る澄子を見るが、目は合わない。
澄子は相浦に声を掛けることなく、食事をする。
そこへ、みづえとお婆さんが帰宅する。
みづえとお婆さんは、居間で食事する澄子に声を掛ける。
澄子はみづえとお婆さんに呼ばれ、居間から立ち去る。
澄子は廊下で、みづえとお婆さんと話し合いを始める。
相浦はその話し合いでは、自分が邪魔者扱いされていると感じる。
話し合いが終わり、3人が居間に戻る。
相浦は、テレビから雪の状況について放送が始まったため耳をすませる。
テレビは、柤ヶ沢の橋の復旧に3?4日かかると放送する。
相浦は復旧に時間がかかることを知り、冷や汗をかいた。
春子に電話する相浦
相浦は食事を終え、玄関にある公衆電話からに電話をかける。
相浦は、昨日かけた友人の家に電話する。
電話には、昨日かけた友人の妹が出る。
友人の妹春子は、相浦に心配してたと話す。
相浦は春子に、柤ヶ沢の橋が壊れて足止めにあっていることを説明する。
相浦は春子に、怖いと訴える。
しかし、テレホンカードの残高が無くなり電話が切れてしまう。
相浦は、電話が切れたことに唖然とする。
相浦は民宿の男の子マサシに、テレホンカードを売ってる場所を聞いた。
相浦はマサシから、雑貨屋にあると教えてもらう。
相浦は、雪の中歩いて雑貨屋に向かうことを決意する。
近づく相浦と澄子
相浦は、雪が降る柤ヶ沢の道を傘をさしながら歩き進める。
相浦は、途中柤ヶ沢の村人とすれ違う。
村人はすれ違う相浦の顔を、怪訝そうな表情で見つめる。
相浦は、村人や民宿の皆の反応を思い出す。
相浦は、自分のせいで帰れなかったわけではないのにと苛立つ。
相浦は突然右足が雪の中にはまり、バランスを崩す。
相浦は、雪で隠れていた側溝の溝に自分の右足が入ってしまったと気づいた。
相浦は溝から右足を出すが、痛みを感じ顔を歪める。
相浦は右足に、線状の出血した傷を確認する。
相浦が傷を確認していると、隣に置いてあった傘が風に飛ばされる。
相浦は、高く飛ばされた傘を目で追いかける。
相浦は虚しく感じ、そのまま雪が積もる道端に倒れ込む。
相浦は嫌だ、泣きそうと1人声を呟いた。
相浦は雪に顔をつけたまま、烏丸のことを思い出す。
そこへ、懐中電灯を持った澄子が現れる。
相浦は澄子に声を掛けられ、顔を上げる。
澄子は相浦が怪我した部位に、ハンカチで手当てする。
相浦は澄子に、ハンカチに血がつくと言う。
澄子は相浦に、大丈夫と伝える。
相浦は、澄子の顔を見つめる。
相浦は澄子に、謝罪とお礼を伝える。
澄子は相浦に、なんで倒れていたのかと尋ねる。
相浦は澄子に、雑貨屋にテレホンカードを買いに行こうとしたことを説明する。
澄子は相浦に、昨日あげたブルーハーツのテレホンカードは使ったのかと言う。
相浦は澄子に、記念にもらったものだからと話す。
澄子は相浦の言葉に
『あはは、バカだね』
と笑顔を見せる。
相浦は澄子の笑顔に、顔を赤らめる。
相浦は澄子に、一緒にライブに行こうと言う。
澄子は相浦の言葉に、終始笑顔を見せる。
相浦は澄子の反応に嬉しくなり、ブルーハーツの歌を歌いながら身体を揺らす。
相浦は、雪で足が滑る。
澄子は相浦の身体を支えようとするが、一緒に倒れる。
相浦は澄子に謝罪する。
澄子は相浦に
『バカね』
と表情穏やかに言う。
相浦は高鳴る気持ちに抑えられず、澄子を抱きしめた。
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花園メリーゴーランド1巻の感想
花園メリーゴーランド1巻を読んで素直に思ったことは、常識から逸脱した物語だと思いました。
相浦は中学卒業後に父から聞いた烏丸を探しに行きますが、その姿はまるで何かに取り憑かれたようでした。
私だったら、長い時間をかけて刀を探しになんか行きません。
相浦は烏丸を探しに行った先で、柤ヶ沢に偶然たどり着きます。
柤ヶ沢の雰囲気がまた異様な感じで、とんでもないところに来てしまったんじゃないかと思いました。
相浦がみづえにサクラタケを食べさせている描写は、これから何か起きるんじゃないかと思えるものでした。
なので、胸が透けるネグリジェを着たみづえが現れたときは正直驚いて叫んでしまいました。
現実では経験できないことが起きてる!!と驚きました。
そこから、相浦が帰るまで2日間毎日みづえに襲われる流れが続きました。
最後の夜は挿入近くまでいくところでしたが、相浦はギリギリのところで拒否。
相浦は村人達のセックスに対する寛容さに戸惑い、自分の価値観がガタガタになっていました。
だからこそ、相浦がみづえを拒否したときはガッツポーズしてしまいました。
柤ヶ沢で巻き起こる不可解な出来事や習慣に気味が悪く感じますが、次の展開が知りたくなる物語になっていると思います。
隠れ里と言われている柤ヶ沢みたいな村は、日本のどこかに存在してるんじゃないかと思うとドキドキします。
次巻を読むのが楽しみです。
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