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アヤメくんののんびり肉食日誌 12巻とは?

出版社:祥伝社
発売日:2020/4/8
作者 :町麻衣

【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉収録】
アヤメ&椿、付き合って3年目――同棲前契約!?
後輩・テンマと浮気してしまったかも問題に加え、院への進学資金不足でドン底の椿。一時は就活に切り替えたものの、夢はあきらめられない。揺れる椿だったが、せめて隣に立つ彼氏には正直であろうとテンマとの疑惑を告白。翌日、彼女にアヤメが告げた言葉とは――!? 仁英&桐生の先輩カップルの“結婚観について”編も収録!

 

アヤメくんののんびり肉食日誌 12巻のネタバレ

73話のネタバレ

ヒクイドリの解剖

アヤメは家でフライドチキンを頬張っていた。
 
つけていたテレビからは恐竜の番組が流れており、アヤメはそれを見て美味しそう…と思うのだった。
 
その時、斎藤教授からヒクイドリの解剖をするという連絡が来たので、アヤメはすぐに学校へ向かうことにした。
 
アヤメが大学に着くと、仁英がヒクイドリを抱えて体重を測っていた。
 
へたれている仁英に、私の体重とそんな変わらんじゃん、と言う怜子。
 
仁英は怜子との夜を思い出し、どうりで重たいと思ったと挑発した。
 
そこへ入ったアヤメは、仁英の言い方は女性に失礼だと指摘する。
 
謝罪を要求された仁英は、素直に頭を下げるのだった。
 
斎藤教授はメスを握り、ヒクイドリの解剖を始める。
 
ヒクイドリの爪を露出させた斎藤教授は、これが恐竜とのつながりを示していると説明した。
 
学生たちは必死にメモをとっている。
 
次にヒクイドリの足に水をつけて地面に押しつけると、その跡は恐竜にそっくりだった。
 
アヤメはそれを愛おしいものを見るように見つめていた。
 
そこへ入って来たのは、びしょ濡れになった就活服を着た椿だった。
 
椿は就活から急いで解剖に向かって来たのだ。
 
椿はアヤメから借りた臓器Tシャツを着て解剖に向かった。
 
怜子はそのTシャツ良いねぇ…と見つめていたが、高山や里中は笑いを堪えられなかった。
 
笑われて赤くなる椿にアヤメは後ろから近づいて、可愛いですよと囁いた。
 
椿はその言葉に赤くなった。
 
その夜、ベランダから花火を見ていた椿とアヤメ。
 
どの恐竜が美味しいかを議論していたアヤメと椿の間に体を押し込んで割り込んだのは天馬だった。
 
天馬は血で汚れてしまった服を着替えるためにアヤメの家に寄っていたのだ。
 
天馬はアヤメがいるにも関わらず、椿を花火に誘った。
 
アヤメ先輩は僕たちのこと何も知らないみたいですよ…と意味ありげに言う天馬。
 
椿は慌てて天馬の背中を押し、玄関へと送った。
 
椿は天馬と2人っきりになり、アヤメに変な事を言わないで欲しいと言う。
 
あの夜何があったか覚えてなくて…と言いかける椿に、覚えてないならしょうがないですよと微笑む天馬。
 
花火のことは考えておいてくださいね、と天馬は言い去っていった。
 
ベッドに入ったアヤメは椿の背中にキスをしながら、寝ちゃうんですか…?と尋ねる。
 
椿はアヤメに全てを話そうと思い、天馬との事を打ち明けた。
 
ちょっと考える時間をくださいと言い、アヤメは隣の部屋で寝ることにした。
 
椿はアヤメを傷付けてしまったことやお金の問題、進まない卒業論文のことで自己嫌悪に陥っていた。
 
次の日、椿は就活の結果を待っていた。
 
18時までに電話が来たら採用だったが、なかなか電話はならない。
 
もうダメかと落ち込んでいたところに、電話がかかって来た。
 
電話の主はアヤメだった。
 
今から椿先輩の家に行ってもいいですか?と言うアヤメ。
 
椿は自分の家の電気が止まっている事を知られたくなかったが、アヤメはもう家の前まで来ていると言う。
 
この状況を見られて別れ話をされるのではないかと考えた椿は泣き崩れた。
 
アヤメが扉を開けて入ってくる。
 
椿が泣いていたことに気付いたアヤメ。
 
そしてアヤメは電気を付けようとしても付かないことにも気付く。
 
そしてため息をついて、もうこういうのは終わりにしましょうとつぶやいた。
 
椿は泣きながら、家を去っていくアヤメを追いかけた。
 
アヤメが行った先はコンビニだった。
 
電気代が払えていなかった椿に代わって、アヤメはお金を出したのだった。
 
そしてアヤメは僕と一緒に住んでもらっていいですか?と言うのだった。
 

74話のネタバレ

アヤメと同棲!?

椿は何分かかけてその言葉の意味を理解したが、天馬とセックスしてしまったかもしれない私でもいいのかと尋ねる。
 
アヤメは、先輩を信じてますと微笑んだ。
 
そしてアヤメは椿の涙を拭い、これはいい提案なんですよと言うのだった。
 
早速アヤメの父であるアヤオに確認をとる2人。
 
アヤオは何のためらいもなく許可を出した。
 
私も研究費集めには必死だからその気持ちは分かる、と椿に理解を示すアヤオ。
 
しかし同棲の許可は条件付きだと言うアヤオは、2人に同棲前契約書を作って提出するように求めた。
 
それをアヤオと椿の両親が納得すれば正式に許可すると言うアヤオだった。
 

同棲前契約書

椿は怜子に同棲前契約書のことを話していた。
 
アヤオは2人に価値観をすり合わせる作業をして欲しいんだと思う、と怜子は言う。
 
お金や家事のことがちょっとした喧嘩に繋がるからだ。
 
私も作っておけば良かったとつぶやく怜子に、作っておけば離婚はなかったのかと尋ねる椿。
 
怜子はそれを否定し、別れるときにあんな泥沼にならなかっただろうなって…と微笑んだ。
 
それを仁英は盗み聞いていた。
 
セックスのこととかも決めるの?と話していた2人。
 
怜子は避妊しない男はブッコロスことにしていると笑いながら言った。
 
仁英はそれを聞いて、クリスマスの夜のことを思い出していた。
 
クリスマスの夜、仁英が我慢しきれず怜子の後ろに回った時、怜子は仁英の動きを止めてカバンの中にゴムがあると言った。
 
仁英はヤる気満々じゃんとささやいた。
 
怜子は興奮しながらも、あぶねぇ…と思っていたのだった。
 
それを思い出した仁英はミノの話を全く聞かずに、あぶねぇ…とつぶやいた。
 
それから椿とアヤメは何度も話し合いを重ねて、ついに結婚前契約書を作成することができた。
 
椿の両親は即決で許可を出した。
 
対してアヤオはそこに、夢を叶えるために積極的に学業・研究に励むものとする、という項目を付け足して許可した。
 
そして2人は同棲を正式に許可されるのだった。
 
研究室でそれを報告していた2人の話を聞いて、天馬は悲壮な顔で叫ぶのだった。
 
 
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75話のネタバレ

ミノの秘密

ミノは恋人と1週間前に別れたばかりだった。
 
なぜ別れてしまったのか。
 
その理由は、玄関で彼女とキスしていた時のことだった。
 
置いてあった蟻塚を落としてしまい、ミノが必死にアリに謝っているところを見て彼女が引いてしまったのだ。
 
ミノはギャップ萌えならぬギャップ萎えされやすい傾向にあった。
 
彼女とセックスをしている時も崩れた蟻塚から逃げて来たアリを彼女の体から引き剥がし、みぃつけた、とつぶやくこともあった。
 
アリが体の中に入っていたかと思うと恐ろしい、と言う彼女。
 
そんな時もミノはその可能性はゼロではないが、もしそうだとしても全員メスだよと叫ぶのだった。
 
ミノは子猫にこっそり餌をやるのが日々の楽しみになった。
 
彼女のいない日々を送るミノは周りのカップルたちを羨ましいと思いながらも、優しい眼差しでそれを見つめていた。
 
ミノは自分の遺伝子を後世に残せず淘汰されるのかと思うと悲しくなってしまった。
 
そんなある日、ミノは風邪を引いてしまう。
 
高熱の中、1人で部屋にいるのは耐えられずミノは元カノに連絡を送るのだった。
 
しばらくして家の中に誰かが入って来た。
 
それは、ガスマスクをつけたツッキーだった。
 
ミノは間違えてツッキーに愛のメッセージを送ってしまったのだ。
 
ツッキーはミノにおかゆを作り、ミノはそれを泣きながら食べた。
 
ツッキーは目を輝かせながら味を聞いて来た。
 
実は、それはミノがいつも猫にあげているキャットフードだったのだ。
 
ミノは無表情になり、そのおかゆを飲み込んだ。
 

76話のネタバレ

テレビ出演

椿がテレビをつけると、そこにはアヤメが映っている番組の予告編が流れていた。
 
そういえばロンドンで取材をされたかもしれない、とベッドで眠そうに答えるアヤメ。
 
言ってよ!と言う椿に、これは契約違反ですか?とアヤメは微笑んだ。
 
それを見てキュンとする椿。
 
そしてアヤメは椿の手を取り、甲と乙はスキンシップをとるように努めるものとする、を実行しましょうかと言うのだった。
 
次の日、予告されていた番組の本編を見ていた研究員たち。
 
出て来たアヤメは、なぜロンドンに来たのか?と言う質問に答えていた。
 
しかしその答えはほとんど発表前の非公開な情報で、アヤメの言うことにはほとんど効果音が入って聞こえないようになっていた。
 
その夜、椿は番組のことをアヤメと話していた。
 
そして椿はアヤメの母のことを尋ねる。
 
アヤメは少し黙っていたが分かりました、と言ってロンドンに行った時の話から始めた。
 

アヤメの母

ロンドンに留学していた純は、久々にアヤメと会えたので熱い抱擁を交わした。
 
今日は1日純の行きたいところに付き合うよ、と言うアヤメ。
 
純はアヤメをシャーロックホームズ博物館などに連れて行った。
 
お昼ご飯を食べていたところに、アヤオから連絡があったアヤメ。
 
アヤメは純に、付き合ってくれないかと言いアヤオが待つカフェへと向かった。
 
純は場違い感を感じていたが、そこへアヤメの母がやって来た。
 
場の空気は重くなる。
 
アヤオは20年も連絡して来なかったのになぜ今更?と尋ねると、アヤメの母は2人に会いたかったからだと言う。
 
アヤメの母はアメリカの天文台で研究者として働いていたのだが、長期プロジェクトが打ち切りになったためアヤメたちに会いに来たのだ。
 
それを聞いて下を向くアヤメ。
 
純が励まそうとするとアヤメは立ち上がり、その話に興味があります!と母に詳しい話を求めるのだった。
 
その夜、アヤメと母は2人で話していた。
 
あなたの話は面白かったけど、あなたは親戚の集まりで会った知らない人のようだと言うアヤメ。
 
そしてアヤメは、あなたが居ても居なくても僕の人生は変わらないと思う、と言うのだった。
 
椿に一連のことを話したアヤメは、ひどいことを言ってしまったかもしれないと反省した。
 
頭をガシガシとかいたアヤメは椿の方を向いた。
 
でも僕には、一度愛した人を嫌いになるっている気持ちがまだ分からないのだとアヤメは言うのだった。
 
 
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77話のネタバレ

結婚式

怜子は結婚式に来ていくための服を選んでいた。
 
その日は怜子や仁英の先輩の結婚式であり、怜子は着飾って現れた。
 
その姿にドキッとする仁英。
 
2人は久しぶりに会う先輩たちとの会話を楽しんだ。
 
一通り挨拶を済ませた仁英と怜子は、何も話さずに向かい合って座っていた。
 
すると急に怜子は走って会場を飛び出した。
 
仁英はそれを追いかけてやっと捕まえた。
 
夜道を歩く2人。
 
怜子は肌寒くなった時や靴連れした時のためのグッズを持って来ており、仁英がコートを貸したり怜子を背負ったりする出番は無かった。
 
怜子はそういう人だと分かっていたが、仁英はその背中を見つめることしかできなかった。
 
その時、怜子はくるりと振り返り、まだ帰りたくないと叫んだ。
 
抱きしめてやろうか?と言う仁英に怜子は寄りかかる。
 
仁英はそれをギュッと抱きしめるのだった。
 

78話のネタバレ

クジラ研究者ツッキー

椿と天馬は斎藤教授の授業を受けるために用意をしていた。
 
しかしその教室へ入って来たのはツッキーだった。
 
孫が生まれそうだということで、ツッキーが代わりに授業をしに来たのだ。
 
いつもの毒舌で授業を進めていくツッキー。
 
途中まで上手くいっていたが、突然前に映していたスライド資料の画面が切り替わり、ツッキーの母から電話がかかって来た。
 
お正月に帰ってくるのかという甲高い声を切り、ツッキーはざわついた教室に喝を入れ口頭で授業を始める。
 
次にツッキーが見せたのはクジラが浜に打ち上げられた時の写真で、ツッキーはなぜ鯨の研究を始めたのかを語り始めた。
 
打ち上げられた鯨を解剖していたツッキーたちは鯨の上ではしゃいでいたが、突然クジラのお腹に溜まったガスが爆発しツッキーは吹っ飛んだ。
 
それでもツッキーは楽しくて笑っていた。
 
次にツッキーはクジラの体の切れ目から足を滑らせてクジラの口腔に入ってしまう。
 
悪臭で気を失いそうになったツッキーだったが、クジラの口から垣間見える海はとても綺麗だった。
 
そうやって、クジラ研究者ツッキーが誕生したのだった。
 
 
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アヤメくんののんびり肉食日誌 12巻の感想

ついにアヤメと椿が同棲を始めました。
 
家賃の良い物件が見つかった椿は、これで院進することができます。
 
もう終わりにしましょう、と言ったアヤメは別れ話をしているのかと思いましたが電気代を払いに行っただけだったんですね。
 
このシーンにはヒヤヒヤしました。
 
同棲前契約書を完成させた2人は、ついに同棲を許可されます。
 
それによって2人のラブラブ度はさらに高まっていきます。
 
ラブラブな椿とアヤメを見ていて、とても微笑ましかったです。
 
今回はアヤメの母親が初登場しました。
 
掴み所のない感じがアヤメに似ていますね。
 
母との気持ちにまだ上手く折り合いを付けられていないアヤメですが、まだ愛した人を嫌いになったことがないから分からないと言います。
 
あのシーンは何とも言えない感情になりましたね。
 
そして後半ではミノやツッキーの裏話が出て来ました。
 
やはり高学歴な研究者は変な人しかいないのか…。
 
読んでいて、とても面白かったです。
 
さて、院進する条件が整った椿に卒論という大きな壁がのしかかります。
 
同棲していることもあって、集中したい椿と甘えたいアヤメの間でまたすれ違いが起きてしまうような予感がしています。
 
次の展開に、期待が高まります。
 
 
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