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Contents
ホリデイラブ 1巻とは？
出版社：DeNA
発売日：2018/5/1
作者 ：こやまゆかり
30歳のネイリスト主婦・杏寿。優しい夫と子供にも恵まれ、幸せな毎日を送っていた。そんなある日、見知らぬ男からかかってきた一本の電話が、その全てを壊し始める……!!
ホリデイラブ 1巻のネタバレ
1話 月曜2時に のネタバレ
プロローグ
杏寿の夫である純平の単身赴任が決まってから3年、杏寿は仕事に家事に育児に走りまわる生活を送っていた。
週末に帰ってきた純平と娘の七香と1週間ぶりの食卓を囲む。
思いのほか早く寝た七香を見て、杏寿は純平と二人ゆっくりできると期待に胸を膨らませていた。
浴室で入念に体を洗う杏寿、そこへ純平がやって来るも先に寝ると言いに来ただけだった。
風呂から上がりホントに寝ている純平を見た杏寿は
“純平にとってあたしはもう女じゃないの！？”
と、寝ている純平の頬を両手でつまむのだった。
七香の前でハグをする杏寿と純平
昨日の夜のことについて話していると、杏寿が自宅の一室でネイリストをしているサロンの予約入った。
純平が杏寿の仕事を応援する言葉を掛けると、二人はハグをする。
七香と共に忙しくも幸せな生活を送っているかのような夫婦だが、純平の心はどこか違う所にあるかのようだった。
初対面なのにつっこんでくる客
杏寿は新規客の坂口を迎えるが、電話とはイメージも声も違う気がしていた。
坂口は自分の部屋のインテリアの参考にしたいから写真を撮りたい言うが、部屋というより杏寿の写真をパシャパシャと撮る。
不思議そうな表情を浮かべる杏寿だが、客ということもあり黙って写真を撮られるしかなかった。
坂口は施術中に
“これから離婚の話し合いなの”
と話し始め、杏寿の家庭について質問ぜめをする。
それなりに返答する杏寿に対し、坂口はさらに突っ込んだ発言を続ける。
そして
“杏寿さんのケータイかして”
と言う坂口に、杏寿は疑問を持ちながらもケータイを渡す。
坂口は出会い系アプリを起動して見せ
“他の男から見ればあなたはまだまだ女なのよ、杏寿さんも幸せにならなきゃ”
と言うのだった。
2話 723件のメッセージ のネタバレ
勝手に出会い系アプリに登録される杏寿
ネイルの施術中で杏寿の両手が塞がっていることをいいことに、坂口は強引に出会い系アプリに登録する。
坂口自身もその出会い系アプリで出会った彼氏がいて、幸せだと言う。
どんどん入ってくるメッセージに、戸惑いと驚きを隠せない杏寿。
キョーレツな客だった坂口は、ネイルが気に入ったと言って帰って行った。
純平に里奈との浮気疑惑が持ち上がる
3年以上もガラケーを使っていた純平は、杏寿と七香と一緒にスマホを購入しに行った。
杏寿は、ひょんなことから純平が意図的にガラケーのメールを削除していることに気付く。
まさかと思う杏寿だったが、スマホになってから初めて来たメールが会社の事務の女性だったこと、とりとめもない内容のメールだったことから何か怪しいと勘付く。
浮気を真っ向否定する純平。
疑惑の中純平は単身赴任先へ戻り、杏寿もまた忙しい平日へ戻るのだった。
平凡で幸せな日常が壊れ始める
七香が寝た後、何となく純平のガラケーを手に取る杏寿。
夫婦のメールのこれまでのやり取りを見返して改めて自分たちは大丈夫と思った杏寿は、純平におやすみコールをする。
すると、純平の様子がいつもと違っていた。
“実は…杏寿に謝らなきゃいけないことがあるんだ…”
と話し始める純平の声を聞き、杏寿は嫌なことが起こる気がした。
純平の話によると夜中の12時ころ里奈からメールで誘われ、思わず里奈の家へ行ったところ留守のはずだったダンナと鉢合わせたらしい。
純平は里奈のダンナに殴られ
“このことを全て自分の口から奥さんに話せ”
と言われ、慰謝料も請求すると言われたという。
そして明日向こうの家へ行き、純平が本当に杏寿に話したかどうか里奈のダンナが杏寿に直接確認するらしかった。
“本当のこと言って”
と問いただす杏寿に対し、純平は
“本当に何にもない”と返すのだった。
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3話 食い違い のネタバレ
電話の続き
杏寿が電話で浮気について追求すると、純平は必死に
“オレにとって大切なのは家族だけだ”
と言う。
杏寿は、久しぶりにドキドキしたという純平の言葉にショックを受けていた。
そして杏寿は
“杏寿しか愛してないって言って、その女とはただのアソビだって”
と言う。
純平は頭を抱えながら
“信じてくれ、ごめん”
と言った。
家族に相談できない杏寿
翌日杏寿は寝不足でひどい顔をしていたが、サロンの予約は実姉と実母ということに少しホッとする。
姉が手土産に持ってきてくれた美々屋のロールケーキを食べていると、美々屋が消費期限切れの牛乳を使用していたため商品回収を行うとのニュースが流れた。
杏寿は、母の
“信頼って壊すのはカンタンだねぇ…”
と言う言葉と自分たち夫婦の関係を重ねて
“ホントになぁ…”
と思った。
杏寿は純平を良く思ってくれている家族に何も話すことはできないまま、姉と母を見送った。
そして一人、純平を許したい気持ちと許せない気持ちとで葛藤するのだった。
渡から真実を聞かされる杏寿
夜の8時過ぎ、渡から杏寿に電話がかかる。
杏寿は、礼儀正しくて繊細な感じの声だという印象を持った。
渡は
“おたくのご主人とうちの里奈はセックスの真っ最中でした、ゴミ箱には使用済みのコンドームが捨ててありました”
と言う。
そのとき純平は、渡の背後で脂汗をかきながら目を閉じていた。
一方真実を聞いた杏寿の肩は、小刻みに震えていたのだった。
4話 4人の男女 のネタバレ
慰謝料などについて話す渡と杏寿
渡と杏寿は、冷静な大人の会話をしていた。
すると突然渡が
“お前は向こうへ行っとけ！！”
と大声を出したため、杏寿は驚く。
子供を寝かしつけているはずの里奈が、降り来ようとしたのだった。
里奈は渡の言葉を聞いて、そそくさと二階へ戻って行く。
杏寿は、慰謝料を請求するという渡の意向を真摯に受け止めるも
“私も被害者です”
と言う。
それから杏寿は、純平と里奈が出会い系アプリで出会ったことを渡の口から知らされる。
杏寿があまりにいろいろ知らない様子なので、渡は怖い顔で
“ご主人は都合の悪いことは何にも話してないようですね”
と言う。
純平は両腿の上で握り拳をつくり、耐えがたい表情をしている。
渡にデートしていることがバレた二人は一度離れたが、純平のことが忘れられなかった里奈は今年から純平の会社に派遣で勤め始めたらしい。
渡は二人のメールのやりとりを全て自分の携帯に転送しており、それを杏寿にも送ることになった。
渡は
“うちはもう離婚になるでしょう”
と言い、杏寿は
“うちの主人は私とは絶対に別れたくないと言っています”
と言った。
杏寿の言葉を聞いて、渡は驚いた顔をする。
“もうじきご主人を帰しますので”
渡はそう言って、杏寿との電話を切った。
杏寿は平静を装い、台所の片付けの続きを始めたのだった。
怒りをあらわにする渡
渡は純平が杏寿に全てを話していなかったことに激昂し
“この腐りきった汚い男が！！”
と、罵った。
そして、純平の前にあるテーブルに力強く蹴りを入れた。
渡は純平に誓約書を突き付け
“今月中に会社を辞めて岐阜から立ち去れ、でなければ職場に全てを暴露する”
と言った。
純平はこれまで頑張ってきた仕事を辞めなければならなくなった現実に対し、人生終わりだと思った。
里奈は二階の寝室で
“純平さんひどいよ、こんなに好きなのに”
とポロポロと涙を流していた。
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5話 回想編?始まり? のネタバレ
泣き続ける里奈と不穏な様子の渡
純平が帰って行く姿を、里奈は二階の窓から泣きながら見ていた。
渡は純平がサインした誓約書だけが置かれたリビングのテーブルに両手をついて立ったまま、不穏な表情を浮かべていた。
事故を起こしそうになる純平
純平は一刻も早く岐阜から立ち去りたいと車を走らせるが、杏寿と顔を合わせるのが怖かった。
気が動転して危うく止まっているトラックに突っ込みそうになる純平。
“いっそこのまま死ねたら楽なのに”
そんなことを思うのだった。
出会い系でやり取りを始めた里奈と純平
酒の席で純平は、同僚が出会い系で知り合った人妻と関係を持ったことを聞く。
純平に出会い系をすすめてくる同僚に
“おもしろそう、やってくれ?”
と言った。
翌日の純平は、出会い系に登録したことすら酔っ払って覚えていなかった。
“オレこーゆーのが苦手なのに”
と、消そうとするも次々入ってくるメッセージに見入ってしまう。
まじめで丁寧なメッセージを送ってきた相手がどんな人なのか気になった純平は、思わずメッセージを送ってしまう。
それからサイトを通じて杏寿以外の女性とメールのやり取りするようになった純平は、ワクワクした気持ちになっていた。
純平は杏寿に申し訳ない、深入りはしない方がいいと思いながらも
“一度お会いしてみませんか”
というメッセージを送ってしまったのだった。
6話 回想編?深み? のネタバレ
実際に会う純平と里奈
初めて会った里奈を見て、純平はかわええと思った。
里奈の方も、細やかな気配りをしてくれる優しい純平にときめいていた。
お互い好印象だった二人は、番号とアドレスを交換するのだった。
里奈にドキッとしてしまう自分と、里奈の言動や仕草に
“これはやばいんじゃないか”
と思う純平がいた。
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7話 壊れたもの のネタバレ
浮気発覚後に初めて顔を合わす杏寿と純平
深夜2時前、もうとっくに京都に着いているはずの純平が帰って来ないため心配する杏寿。
純平は杏寿に会うのが怖くて、なかなか家に帰れなかったのだ。
杏寿と対面するやいなや、土下座をして謝る純平。
七香を気遣い、二人は車で話すことにした。
初めは冷静だった杏寿だが、気持ちを吐露すると共に涙が溢れる。
杏寿は、純平が仕事を辞めることになったと聞き
“この人はこれから最も情けない状況で生きることになるのだ”
と思った。
泣きながら
“杏寿や七香だけは失いたくないんだ”
と言う純平に、
“あたしたちも終わりよ”
と杏寿。
“嫌だ頼む、杏寿と離婚なんてしたくない”
と泣き続ける純平。
杏寿は
“最後の土日よ、七香を傷付けたくないからいつもと全く変わらない態度で過ごすわ”
そう言って車を後にした。
純平を残し先に家に戻った杏寿は
“もう二度と何もなかった頃と同じようには戻らない”
そう、強く思った。
8話 回想編?誘い? のネタバレ
猛烈に反省する純平
純平は一人、猛烈に後悔していた。
そして
“もしもあの日に帰れるなら絶対に行くなと全力で引き止めるのに”
などと、非現実なことを考えていた。
初めて会った日から一度離れるまでの里奈と純平
里奈と初めて会ったときから、純平は里奈に夢中になっていた。
しかし突然里奈から
“主人にバレてしまいましたので、純平さんのアドレスも消して私もアドレスを変えます”
というメールが届いた。
杏寿のことをこれ以上裏切れないし、寂しいけどこれでいいと自分を納得させる純平だった。
里奈と再会する純平
ある日、里奈は派遣の事務として純平の会社に入ってきた。
まさかと思った純平だったが
“偶然ですね”
と里奈に言われ、
“偶然なのか”
と納得する。
歓迎会の席で里奈は、自ら純平の隣に座って楽しそうに話しかける。
純平は至近距離の里奈に、ハナの下を伸ばしまくるのだった。
同僚の女性に
“あの手の女は無邪気なフリして魔性だからそのうち奥さんにまで関わってきますよ”
と忠告される純平だったが、さほど気にも留めなかった。
以前のように盛り上がる里奈と純平
里奈は上手い理由をつけて、純平のメールアドレスをゲットする。
それからの二人は再び頻繁にメールのやり取りをするようになっていた。
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9話 回想編?過ち? のネタバレ
里奈からの誘いに乗る純平
“私と純平さんって職場でウワサになってるらしいですよ”
という里奈からのメールに純平が返信すると、里奈は
“会って話しましょう”
とメールを送る。
ダンナが出張の家に行くなんてさすがにまずいだろうと思った純平だったが
“話を聞くだけだから”
と、真夜中に里奈の家へ向かったのだった。
セックス中に渡が帰宅して修羅場になる
里奈の家で、二人の再会は偶然じゃなかったことを聞く純平。
里奈の気持ちを確信した純平は、恐る恐る里奈の手に触れキスをする。
そのまま二人は、セックスに突入。
するとセックスの最中に玄関が開く音がして、慌てて離れる二人。
渡がリビングに入ってきたとき、純平は下着姿でズボンを履こうとしていたところだった。
渡は
“誰だお前！人の家で何やってんだ！！”
と言って、純平に殴る蹴るの暴力を振るった。
“やめて！！純平さんが…”
と泣きながら懇願する里奈の声で、渡は殴るのを止めた。
そして渡は、純平に
“今から自分の奥さんにたった今人のヨメさんと浮気してバレましたと電話しろ”
と言う。
純平が
“帰ってから必ず話します”
と言うので、渡は
“明日の夜奥さんに確認の電話をするからもう一回ここへ来い”
と言った。
“つつみ隠さず全てを話せ”
と、渡は念を押した。
“誰か、悪い夢だと言ってくれ”
純平はそう思ったのだった。
特別編 10年前の二人・前編 のネタバレ
杏寿と純平がまだお互いの名前も知らなかった頃
杏寿はランチである店に入る前、胸をドキドキさせながら深呼吸していた。
杏寿はその店によく来ている純平のことが気になっていたのだった。
偶然隣の席になった杏寿と純平
ある日純平に会えることを期待しながら杏寿がカウンター席でランチを食べていると、偶然隣の席に純平が座った。
しかし部長に誘われて同じ会社の人同士でランチを食べることになり、純平の席とは離れてしまう。
折角のチャンスを逃してしまって落ち込んでいるのは、実は純平も同じだった。
純平も杏寿のことが気になっていたのだ。
純平に思いを寄せていることがバレる杏寿
別の日、ななめ向かい合わせに座ることになった杏寿と純平。
そこへまた部長が来て
“杏寿ちゃん、ステキな彼がいるらしいねえ”
と言う。
それを聞いた純平は、かなり落ち込んだ。
“だってほぼ毎日喫茶店で会うんでしょ、今日はいる？”
部長はベラベラと一人でしゃべり続ける。
しかしよくよく部長の話を聞いていると、その彼とは自分のことだと気付いた純平。
見つめ合い、顔を赤らめる杏寿と純平。
部長は焦り、同僚の女性は笑いをこらえきれず
“ぶーっ”
と言うのだった。
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ホリデイラブ 1巻の感想
ストーリーの始めの方から純平は、家族といても何か違うことを考えているような素振りがありました。
ですので、修羅場へ向けてのストーリー展開に違和感がなく読みやすかったです。
夫が不在の既婚者の家に、しかも夜中にノコノコと行った純平は危機感が足りないと思いました。
杏寿には何もないと言っておきながら、そのときの純平に下心があったことは確かでしょうね。
本当は里奈とセックスをしたのに、杏寿に嘘をついた純平は本当に最低だと感じました。
そのうえ渡とも
“つつみ隠さず全てを話す”
という話になっていたのに、純平は腰抜けですね。
まだ潔く浮気を認めてくれたら…許せないことに変わりはないけれど、まだマシだったと思います。
もし純平が自分の夫だったら…と想像してみると、呆れ果ててもう自分の夫ではない誰か別の人に見えてしまうだろうとも思いました。
杏寿と純平は仲の良さそうな普通の夫婦だという印象ですが、里奈と渡は二人ともクセが強そうな印象を受けました。
特にヤバそうなのは里奈だと予想します。
杏寿のサロンに坂口を寄越したのも、きっと里奈でしょうね。
里奈は純平のことを本気に好きになっていたのに、純平が誓約書にサインしたことでプライドも心も傷付けられたのでしょう。
きっとこれから杏寿に執着していろいろと何か仕掛けてくるハズ。
七香にだけは危害を加えないで欲しいと願うばかりです…。
これから4人の男女がどのような人生を送って行くのか、楽しみです。
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