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Contents
さんかく窓の外側は夜 5巻とは?
出版社:リブレ
発売日:2017/8/10
作者 :ヤマシタトモコ
謎多き冷川の過去 想像を絶する生い立ちを知るのは…刑事の半澤だけ
犯罪の芽を嗅ぎ付ける能力、どんな事件にも整然と対処する冷静さ、半澤が強いのは、あやしげな超常現象はもちろん、人という存在すら「信じず」に「疑う」から。そんな半澤がずっと気にかけてきた冷川は、今や三角という助手(兼、唯一の友人)と出会い心霊探偵として順調な様子だ。しかし冷川を過去に揺り戻す事件が…!
さんかく窓の外側は夜 5巻のネタバレ
25話 のネタバレ
三角を感じる冷川
三角は頭の中で、幽体離脱した際の冷川の雰囲気が危なかったことを心配していた。
冷川は
“三角くん…さっきはありがとう”
“驚いたので動揺しましたが…”
と言った。
2人の手は簡単には離れないほどピッタリとくっついおり、三角は
“…えと…離して大丈夫?”
と冷川に断りを入れた。
“ああ…きみに強く引き込まれて楔のようになってるんだ”
“引き抜くからゆるめて”
冷川は目を閉じ、三角を感じながらそう言った。
手がほどけると、冷川はもう一度三角に礼を言うのだった。
笑いながら追いかけてくる霊
依頼者と三角は、街中で霊らしき人に追いかけられていた。
特に三角は
“あああああほんとにやだほんとにやだ”
とあからさまに声に出して嫌がっていた。
冷川だけが悠長に構えているのだった。
ターゲットチェンジ
霊らしき人の行動パターンに仮設が見えた冷川は依頼者から霊を離すため、依頼者と三角に
“エンガチョ”
をさせた。
すると依頼者は
“すごい!今まで感じてた嫌な視線が急にいなくなって…”
と歓喜した。
一方三角は
“強い視線を感じる…”
と言って、小刻みに震え始めた。
依頼者は冷川に謝礼を渡すと、逃げるようにその場からいなくなるのだった。
三角に指示を出す冷川
冷川は三角に地図を見せ
“このあたりをぐるぐる回って走ってください”
“危なくなったらすぐ私の所に走って来て”
と言った。
三角が
“待って危なくなんの!?嫌だ!!”
と大声を出すと、冷川は
“大丈夫”
“きみをみすみす誰かのものにするわけがない”
と言うのだった。
三角と抱き合いながら除霊をする冷川
三角が早く逃げれば逃げるほど、霊らしき人は距離を縮めた。
三角は死に物狂いで走り、冷川の胸に飛び込む形で止まった。
冷川は息の整っていない三角を抱き締めたまま、仕事に関する自分の考えを話し始めた。
三角が
“そっそれ…今する話なのかよっ…!?”
と言うと、冷川は三角に顔をすり寄せて
“じゃあいつ?”
と言った。
冷川は除霊を進めながら
“きみと出会ってから目的がはっきりしてきたからとても楽しいのかも”
と言った。
三角が話が飛び飛びだと指摘すると、冷川は
“飛んでないですよ”
“きみと私の話をしてるずっと”
と言うのだった。
次の瞬間
“バキン”
という音がして、霊らしき人は泡を吹いて倒れた。
三角は肩で息をしながら、倒れた人を心配した。
冷川は三角と話を続けながら、口を開けて何かを飲み込んだ。
三角は冷川の方をジッと見るも、そのことについては触れなかった。
しばらくすると倒れた人は目を覚まし、自力で歩いて帰るのだった。
自分たちが除霊した人を見送る2人
冷川は除霊中にしていた話について
“このやり方はきみもとても気に入ると思いますよ”
と続けた。
三角が
“エコ…?リサイクル…なんかよくわかんねーケドそーなの?”
と言うと、冷川は胸に手を当てながら
“私はとても満足です”
と言うのだった。
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26話 のネタバレ
半澤夫婦の会話
半澤の妻は、半澤に
“古住さんからハガキがきてたわよ”
と言った。
妻が
“またうちにもいらしてってお伝えしておいて”
と言うので、半澤は
“あなたがいいなら”
と返した。
妻は
“もちろんいいわよ”
“大変な事件に遭われたんだしいつになっても楽になるってことはないでしょ”
と言うのだった。
古住と会う半澤
古住は
“最近自分が加害者なのか被害者なのか混乱するような気持ちに…”
と言った。
半澤が
“あなたはどっちでもないでしょう”
と返すと、古住は
“加害者遺族って被害者 加害者どっちなんでしょうね”
と言った。
半澤は前に、冷川少年に同じことを質問していたのだった。
古住は、へんな話だと予告してから
“職場によく来るお客さんがいるんですけど誰も顔を思い出せないんですよ”
“どの角度から見ても後ろ姿って印象なんですよ”
と話した。
この話もまた、前に冷川少年とした話に似ていた。
さらに古住は
“でもその人わたしのいるときにしか来ないって聞いて”
“悪霊かな あ 父の悪霊”
と言いかけた。
すると半澤は
“んなもん信じちゃだめだよ”
と、被せ気味に言った。
そして
“脅迫や虐待を受けてるときに、もうだめだ逆らえない…そう思い込んで信じてしまったらそれが現実になる”
“信じるな”
と言うのだった。
半澤は過去に
“あなたの信じない力ってすごい”
“本当に信じないのはきっとすごく難しいんですよ…僕の運命ではないけど”
と冷川少年に言われていた。
すると古住も運命という言葉を使って、半澤に質問した。
“運命って信じますか?わるい運命”
半澤は
“信じないね”
と言った。
冷川少年は過去に
“運命を信じてるんです”
“いつか出会うぼくのための運命”
と言っていたのだった。
古住の職場へ向かう2人
古住は急に席を立ち
“忘れ物をしたので店に戻りましょう”
と言った。
古住はスタスタと歩きながら
“わるい…こわい人…?が半澤さんを連れてこさせたような気も”
“わたしがこわい人を遠ざけるために半澤さんを呼んだ気も…”
と言った。
半澤は
“裏と表をごっちゃにしてしまっているように思います…”
と言う古住に
“裏も表もどっちもあなただよ”
と声をかけるのだった。
古住の職場へ着いた2人
半澤は、釘か何かが刺さって指から血が出た。
古住は、店から持って来た絆創膏を手にしたまま徐々に取り乱していった。
半澤は、目に涙を浮かべて
“わたしは自分が信じられない…”
と言う古住に
“それでいい信じるな疑え”
と言った。
そして
“自分を善良な存在だなんて間違っても思うな、人間はいつでもた易く悪に転じる”
“愚かで卑劣で弱い生き物だ常に疑え”
と続けた。
すると古住は半澤に礼を言いながら、大粒の涙を流すのだった。
半澤夫婦の会話 2
半澤が家に帰ると、妻が
“今日宝くじ買ったんだけどビビッときた”
“絶対当たってると思う”
と言った。
妻は、リアクションの薄い半澤に
“信じてないでしょう!”
と言いながら腹の肉をつまんだ。
半澤が
“あなたが当たってると思うんなら信じるよ”
と言うと、妻は
“適当に言っちゃってぇ”
と言って笑った。
“…適当じゃないさ”
“おれが唯一信じる人だ”
半澤は伏し目がちにそう言うのだった。
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27話 のネタバレ
依頼者との話し合い
依頼者は友人同士の中に紛れ込んでいる
“知らない人”
の正体を突き止めて欲しいと言った。
怪しまれず話を聞くために合コンなんかどうかという意見が出たが、三角はコミュニケーションに問題がある冷川は無理だと思った。
そこで三角と冷川は、迎を呼ぶことになったのだった。
ターゲットを探す3人
初めは嫌々オーラ全開の冷川だったが、仕事の話になると三角そっちのけで迎と話を詰めた。
適当に話すのが上手い迎は、1人で怪しい人物を特定した。
迎は足早に怪しい人物の元へ行こうとする冷川の腕を掴み
“力ずくで消そうってか、よくないなあ”
と言った。
冷川は
“消す以外無意味だと思いますけど”
“死んだら誰でも…生ゴミですよ”
と言うのだった。
2人で除霊する冷川と迎
冷川と迎は、迎主導で除霊を進めた。
迎は話すことで霊はだんだんほどけて壊れていくこと、そうすると力ずくで除霊しなくて済むことを冷川に説明した。
冷川は一人でやると疲れるからという理由で、三角を呼ぼうとする。
すると迎は
“それしかやり方知らねえんなら…覚えろ今から”
と言った。
冷川
“何のために?”
と聞くと、迎はひと言
“三角”
と言うのだった。
店を出る3人
迎は
“おれらとそれ以外って感じちゃうときがあるよな”
“なあ三角、だからおまえも安全で優しいそれ以外のやつらより危なくても一緒のやつといたいんだろ”
と言った。
さらに迎は
“…おれはヒトにも優先順位をつけるから…おまえが危ないときはそいつがおまえに縋っても一瞬も躊躇なくそいつを蹴飛ばしておまえを助ける”
と言う。
“おまえがどーしてもそいつを離せねえならおまえも見捨てる”
そう言い残して、迎は帰って行ったのだった。
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28話 のネタバレ
休日なのに現場へ向かう半澤
休日に妻と出掛けていた半澤は
“ごめんすぐ戻るからこのへんで待ってて”
“ちょっと気になる”
と言って、前に事件があった現場へ向かった。
残された妻は
“はー”
と小さくため息をつくのだった。
現場へ向かう英莉可
英莉可は逆木に、放ったらかしも悪いし再生可能エネルギーを回収しに現場に行きたいと言う。
英莉可は逆木を残して
“行ーってこよヤだけど”
と言い、現場へ向かった。
その直後、半澤の妻と逆木はすれ違うのだった。
霊を招き入れる英莉可
英莉可は立入禁止の札がかかった現場に入ると
“いいよ入っても”
と言った。
すると手首の先だけの黒い何かが、英莉可の足首を掴んだ。
英莉可は霊に侵食されながら
“利用してごめんねあなたの運が悪かったんだ”
と言って、まるで血のような涙を流すのだった。
対面する半澤と英莉可
半澤は現場の敷地前で英莉可のパスケースを拾った。
半澤の姿を見た英莉可は、テキトーな言い訳をした。
半澤は
“ヒウラエリカさん?君は…このあたりは前にも来たことがあるのかな”
と聞いた。
英莉は怪訝な顔で
“あたしべつに…悪いことしてないですよ”
“勝手に入ったのは悪かったですけど…”
と言った。
すると半澤は数々の凶悪事件を口にし
“きみに何か関係があるんじゃないかって小耳に挟んでね”
と言った。
英莉可は能力を使って
“誰が言ったの?”
と言うと、半澤は英莉可に
質問し直した。
英莉可は半澤に自分の声が聞こえていることに驚き、咄嗟に逆木に連絡をした。
“誰に何の連絡?”
“…まいったねオカルトの類は信じねぇんだが…”
と半澤は言った。
“信じないから効かないの…?”
冷や汗をかきながら、英莉可はそう言うのだった。
半澤が信じた時
半澤を探しにやって来た妻の姿を見た瞬間、英莉可は能力を使って何か言った。
英莉可が
“信じたね”
と言った瞬間、半澤の妻の目から血のような涙が出た。
妻は地面に膝から座り込んでしまい、半澤は
“冴子ッ”
と妻の名を呼んだ。
半澤が妻に気を取られている間に、英莉可は現場から逃走するのだった。
逆木に事情を話す英莉可
英莉可は逆木に
“警察があたしの名前を知ってた装置もいくつか知ってた”
と言う。
さらに英莉可は
“どこかでミスった…誰かがあたしを売った”
と、焦った顔で言うのだった。
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29話 のネタバレ
英莉可に会った後の半澤夫妻
冴子は
“体調は悪くない…でも得体の知れない恐怖が…”
と言った。
半澤は
“信じたね”
と、英莉可に言われたことを思い出していた。
“怖いのは二人でいてもかわらない…まあ踏ん張るわよ…あなた何とかするって言ったしね”
“信じるわ”
出掛けることをためらっている半澤に、冴子はそう言うのだった。
半澤の依頼 4
半澤から話を聞いた冷川は、その話を面白がった。
そして
“彼は信じたんだ、たとえ一瞬でも彼ともあろう人が”
“だめですよ半澤さんあなたはそっち側にいてくれないと”
と言った。
冷川は冴子に起こった件を手伝うかわりに
“掌光の教え”
のことを調べて欲しいと、半澤に頼んだ。
すると半澤は驚き
“今さら何を…”
と言いかけた。
冷川は
“掌光の教え”
に非浦英莉可が関係している可能性があること、自分たちが知るよりよっぽど危険な集団になっているかもしれないことを伝えた。
半澤は
“あれよりか?”
と言ってニヒルな笑みを浮かべた。
冷川と半澤の話についていけない三角は
“あのーおれの知らない話ですね?”
と尋ねた。
半澤が
“教えてやらねえのか?相棒だろ?”
と聞くと、冷川は
“…わざわざ言葉にして表現するのは…不愉快?な気分がするのでしたくありません。”
と返した。
半澤は冷川に
“おまえは…ヤバイと思ったらまず退けよ”
と言って、帰るのだった。
話したくない話
三角は自分の知らない話を知りたい、でも話したくない話はムリにはきかないと言った。
冷川が
“…ええとこれはたぶんとても話したくない話です”
と言うと、三角は
“あっそじゃあいいよ”
と返した。
すると冷川は
“なぜかきみにしられたくないように思う一方で知られたいという気もする”
と言って話し始める。
冷川は掌光の教えは昔掌光会と名乗っていたこと、自分もその団体にいたことを話したのだった。
過去の取り調べと共に見る冷川の過去
半澤は冷川に
“きみは被害者加害者どっち?”
と質問した。
言葉をあまり多く知らない冷川は
“ひが…?って何?ですか?”
と質問し返した。
すると半澤は質問を変え
“きみはいつからあそこにいた?”
と言った。
冷川は
“…ずっと”
と答えた。
その後少しずつ言葉を覚えていった冷川は
“語彙が乏しいときは考えることができなくてでも今こうして言語が記憶をひもといてくれる”
“自分が何をされ何をして何を思ったか…初めてわかる”
と言った。
そして大人になった冷川は
“何回聞いても同じです私は苦しくて壊した私があらかじめ壊されていたから”
“…それだけ”
と、半澤に話すのだった。
掌光会での冷川少年
冷川少年は大掌様と呼ばれ、親とも隔離された場所で生活していた。
冷川の母親は掌光会の副会長をしているのだった。
冷川少年の世話役の女性も能力者のような振る舞いで、冷川はその世話役に言われるままに除霊を行なっていた。
冷川少年が
“おかあさんは?”
と聞くと、世話役は
“大掌様は聖なるお方ですからお母様はいらっしゃいませんよ”
“いいかげん俗世の執着からお離れになって”
と答えた。
冷川少年が
“ここやだ”
と言うと、世話役は
“ぜいたくはわるいことですよ!大掌様は人々のお役に立たないと!”
と返した。
世話役は特別とか本当とか運命とか言う言葉で冷川少年を威圧し、さらに
“皆があなたを信じているんですから!!”
という言葉で冷川を追い詰めた。
“私は苦しくて壊した私があらかじめ壊されていたから”
大人になった冷川は、同じ言葉を発するのだった。
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30話 のネタバレ
起爆剤
ある日大掌様と呼ばれている冷川少年の元に、背中に黒い物が幾つも刺さっている男性がやって来た。
それを見た冷川少年は
“のろってやるってなに?”
“それとくべつ?ぼくもほしい”
と言った。
席を外した世話役は、部屋の外で聞こえた音に驚いた。
冷川少年は倒れている男性に
“ありがとう…ねちゃったの?”
と声をかけるのだった。
破壊開始
冷川少年を隔離している部屋に入ってきた世話役は
“…何を…したんですか?”
と言った。
冷川少年は
“わかんないっけどっげ…元気をもらったのでご面会できますっ”
と言って、その場で飛び跳ねた。
“のろってやるっのろってやるっのろってやるのろってやるっ”
と言いながら飛び跳ね続ける冷川少年に驚いた世話役は
“けがらわしいーっ”
と声を上げた。
それでも飛び跳ね続ける冷川少年の着地音は
“ドーンドーンドーンドーンドーン”
と響き渡るのだった。
警察が到着
掌光会の施設内から警察へ通報があり、半澤たちは現場に向かった。
半澤は窓際に子供の姿を見つけ、同僚たちと施設内へ入った。
施設内外には異臭がしており、半澤は入って直ぐに5体以上の遺体を目にして驚く。
遺体の腐敗の進度が違うことから、集団自殺の可能性は低いとみなされた。
半澤が2階へ上がると、少年が立っているのだった。
冷川と半澤の出会い
冷川少年は
“?ご…ご面会のですか?”
と言った。
半澤が
“いや…おじさんは警察だここは危ないから外に出よう”
と言うと、冷川少年は何も答えなかった。
半澤は言葉巧みに冷川少年に外へ出るよう誘導し、2人は死体や物が散乱している中を歩いた。
半澤が何があったのかわかるか尋ねると、冷川少年は
“それはーええっとぼ…ぼくがいっつもお腹へってて怒ってたからだと思いますっ”
“ご面会の人がくれたとくべつをつかったらよ…よくてだから他の人からももらって使いました!良かったと思います!”
と言った。
さらに半澤が外で何したいか尋ねると
“うんめいを探しますっ!うんめいはっぼくを助けてくれて!ぼくのものでっ会ったらわかるんです!ぼくの!”
と言うのだった。
初めて冷川の能力を見る半澤
半澤たちが下へ降りると、警察官の1人が倒れていた。
半澤の同僚は地下にある遺体の損傷がひどいこと、損傷とは腐敗ではないことを報告した。
それから、その遺体を見てから同僚が奇声を上げて倒れたと言った。
恐怖に満ちた顔で倒れている警察官は、冷川少年を見て
“あ…”
と声を発した。
それを見た冷川少年は
“ちゅ…ちゅーとはんぱなとくべつはぁっない方がいいことだとぼくは思うっしずめっしずめ!”
と言いながら飛び跳ねた。
すると、倒れていた警察官は意識を取り戻した。
一部始終を見ていた半澤は、冷川少年に
“きみは…被害者か加害者どっちだ?”
と尋ねるのだった。
冷川理人の思い
三角は冷川の事務所で作業しながら
“なんかさー母親があんたのことちらっと話したら生活感希薄で心配になったらしくて”
“うち来てメシ食ってく?おれの作ったメシですけど”
と、冷川を誘った。
冷川は
“えっ…うーん…慣れない習慣なので遠慮しておきます”
と返した。
すると三角は笑いながら
“まあ来たくなったら言って”
と伝えた。
“…明日も来てください”
冷川は改まって三角にそう言うのだった。
おまけまんが
みかどくんはいいにおい(肉)
冷川は三角が事務所に入って来るや否や、ふらふらふら?っと三角に接近した。
“三角くんきみいいにおいがします!”
冷川はそう言って、三角の服をくんくんくんくん匂いまくった。
すると三角は持ってきた弁当を開け
“これのにおいじゃね?”
と言った。
冷川の腹は大きく
“ぐう?”
と鳴り、口からは大量のヨダレが出た。
聞けば冷川は昼食を食べており、それなのに
“いくら払えばいいんですか?”
と三角に詰め寄った。
“おいしい”
三角からからあげを百円で買った冷川は、めずらしく大きな声を出すのだった。
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さんかく窓の外側は夜 5巻の感想
冷川のセリフは相変わらずエロく、回を増すごとに三角への愛を感じるようになってきました。
これはきっと冷川の過去を知った私が、冷川に同情というか母性本能をくすぐられたというか…これまで以上に冷川のことが気になっているからかもしれません。
また半澤と冷川の過去の会話が小出しにされることで、ストーリーに引き込まれていく感じがしました。
冷川と半澤は全然違うのに、ある出来事を共有したことで似た思考になっている節がありますよね。
似ていないけど似ている…不思議な関係です。
この漫画はキャラの人間性が丁寧に描かれていて、感情移入してしまう自分がいます。
どんどん面白くなる…そんな漫画です。
個人的に推している迎は、5巻でもカッコ良かったです。
三角のためだと言って冷川に疲れない除霊の仕方を教えたり、冷川の目の前で再び三角に忠告したり…。
チョロっと登場してガッポリ心を奪って行く迎は、やはり魅力的で好きですね。
さて、半澤と英莉可がサシで会う展開にも驚きました!
半澤は数々の事件と英莉可の関連性をぶつけていましたね。
警察に売られていたことを知って驚く英莉可ですが、英莉可ほどの力があれば冷川と半澤が繋がっていることくらいわからないのかな?と少し疑問に思いました。
三角の能力なら、そういうことも直感でわかりそう…英莉可は呪い専門??
ということは、三角の実力は実は英莉可よりも格段に上なのでは??
さすがは先生の息子(おそらくですが…)の三角、そして冷川が目をつけた男である三角!
さあこれから能力者たちがどんな接触の仕方をするのか、それが今回1番楽しみです!
5巻はとても読み応えがあったので、6巻もかなり期待できそうですね!
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