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凪のお暇 1巻とは?

出版社:秋田書店
発売日:2017/6/16
作者 :コナリミサト

場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ!!

 

凪のお暇 1巻のネタバレ

1話 凪、ドロップアウトするのネタバレ

出勤

大島 凪。
 
髪の毛にアイロンを掛けストレートにし、水筒とお弁当をカバンに詰めます。
 
育てている豆苗片目にコンセントを切りいざ出勤。
 

空気読んでこ…

駅に着くと同じ会社の人が2人…
 
”あれ?大島さんも同じ線だっけ?”
 
バレたくなかった凪。
 
しかしここは空気を読んで…
 
”おはよー”
 
凪は2人から今日のお昼は会社近くのイタリアンにしようと話してたところだと言われます。
 
”大島さんもどうー?”
 
凪は頭に持ってきているお弁当のことが浮かびました。
 
だけどだめ。
 
空気を読まなければ…と凪は2人に同調します。
 

”なんだかなあ”

凪は常に空気を読んでいました。
 
”大島さん名刺のデータ化お願い”
 
その仕事は凪の頼まれた仕事ではありません。
 
しかしここも空気を読んで…
 
”りょうかい”
 
凪の毎日はなんだかなあな毎日でした。
 
”おいっ失礼しやっす”
 
営業部のエース我聞が名刺のデータ化を頼みに凪の課に現れました。
 
我聞はみんなの人気者です。
 
”誰がデータ化すると思ってるのお”
 
と凪に仕事をなすりつけた社員が言いました。
 
我聞は凪を横目に誰だろと呟きます。
 

私は絶好のカモ

たまには贅沢しないとねーと1人が言いました。
 
凪はイタリアンレストランにランチに来ています。
 
”私思うのよねえ、このまま終わっちゃうのかなって”
 
”転職もアリかなって”
 
”私は仕事以外に生きがいがあれば良いかなあ”
 
”私なんて転職匂わせたら上司に泣きつかれちゃってえ”
 
凪以外の3人は次々とカードを繰り出します。
 
何か、何か言わなきゃと凪。
 
この先のことは考えているのかと聞かれて”ぼちぼち”と答えました。
 
”だから大島さんはだめなんだよー”
 
こんな時、凪は周りから攻撃を受ける絶好のカモ。
 
次から次へとなぎへのダメ出しが始まります。
 

たった1枚のカード

凪は家に帰り着きました。
 
ポストには公共料金の紙が。
 
見ると電気代と水道代が下がっていました。
 
凪は毎回コンセントを切ったり、シャワーヘッドを取り換えたりと節約をしていました。
 
凪の唯一の生きがいは節約。
 
でも凪にも節約では無い、切り札に使えるような1枚のカードを持っていました。
 
”おかえり凪イー”
 
会社のみんなには内緒にしていますが凪と営業部のエースである我聞真二は付き合っていました。
 
”メシ食った?”
 
凪はお昼に食べれなかったお弁当を食べると伝えました。
 
凪の作ったお弁当を食べてうまいと言う真二。
 
”ぜってえ良い嫁になるわ、俺の”
 
”凪、して?”
 
真二は凪に性処理をお願いします。
 
凪は真司と結婚すれば全部ひっくり返ると思っていました。
 
なんだかなな毎日が全部。
 
”凪の髪の毛すげえ好き”
 
と真二は凪の頭を撫でます。
 
凪は心の中で思いました。
 
”本当は酷いくせ毛なの”
 

空気は吸って吐くものなんだ

翌日会社にて、凪に仕事を押し付けていた足立さんが部長に褒められていました。
 
凪は心の中で思います。
 
”足立さんのプラスαのクリエイティブなお仕事は誰にでも出来る仕事を私に擦りつけたからこそ成り立っているのでは?”
 
”なんてね”
 
と凪は心の中に自分の思いをしまいます。
 
その日の夜。
 
ごめんね大島さん!お母さんが骨折しちゃって!と凪はまたも仕事を押しつけられました。
 
江口さんの何回お母さん骨折するんだろうと思いつつも凪は空気を読んで快く引き受けます。
 
ピロン。
 
江口さんが携帯を忘れていることに気がつきます。
 
グループラインが開きっぱなしの画面、そこには凪の悪口が。
 
”大島さんみたいには絶対なりたくないわー”
 
凪はこの言葉を見て思います。
 
”私も嫌だもん”
 
そんな事を考えているとコピー機のインクが切れてしまいました。
 
取りに行く途中、営業部の前を通ります。
 
凪は慎二の顔を見ればきっと立ち直れると思っていました。
 
すると慎二の声が聞こえました。
 
”結婚ないない”
 
”あっちが良いから会ってるだけだよ”
 
”貧乏くさいし、生理的に合わないんだわ”
 
わかる。
 
凪はこんな自分と結婚したいなんて思わないよね、と思います。
 
”わ、からりるれ…”
 
慎二と目があう凪。
 
”あれ息ってどうするんだっけ?”
 
凪は過呼吸になり倒れてしまいました。
 
凪は気づきます。
 
空気とは吸って吐くものなのだと。
 

お暇

癖毛のまま畳に横たわる凪。
 
ラジオが流れています。
 
凪は都心から郊外の6畳1間に都落ちしました。
 
家も家具も全て捨てました。
 
まっさらになった凪。
 
28歳無職。
 
不安が無い訳ではありません。
 
けれど、小麦粉と水で練って作ったすいとん。
 
あの日のランンチよりも美味しく感じていました。
 
何よりも空気が美味しい。
 
凪は節約を糧にしてしばしお暇を頂くことにしたのでした。
 
そんな矢先、干からびて死にそうな凪。
 
暑すぎて寝れない日々が続いていました。
 
 
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2話 凪、暑さに溶けるのネタバレ

捨てられた扇風機

凪はギリ都内で家賃が3万に飛びついてしまいクーラーが付いているかどうかは全く気にしていませんでした。
 
部屋は灼熱、しかし凪にはクーラーを買うお金はありません。
 
外の方が涼しいと嘆く凪。
 
ゴミ捨て場には扇風機が捨ててありました。
 
”まだ動くかな。”
 
いやそれは人として…と思っていると”終わってるでしょ人として”という声が。
 
ビクッとしながら振り返ると自動販売機のお釣りを漁っているおばさんが。
 
そのおばさんは凪の住む2階に帰って行きました。
 

凪の後釜

その頃会社では凪の仕事の引き継ぎを誰がやるのかジャンケンが行われていました。
 
そんなところに我聞くん。
 
”聞いて我聞クーン同じ部署の人が急に辞めちゃってさー大島さんって知ってる?”
 
”そんな人いた?”
 
SNSも退会し電話もつながらない凪に周りは不満ブーブーです。
 
”やっと住所聞けたとこ”
 
”ゆっくり自分を見つめ直したいだってー!突然の自己啓発系?”
 
という凪の退職理由を馬鹿にする人たちの話を慎二は黙って聞いていました。
 

真っ白なノート

その頃凪は区立図書館にて涼んでいました。
 
本ってすごいなーと思う凪。
 
”ウィッシュリストを作成しましょう”
 
”まっさらなノートにやりたい事を書き出していくのです”
 
本に書いてある言葉の通りに凪はノートを広げました。
 
…。
 
したいことが何も思い浮かばなかった凪。
 
焦るな凪、まだ時間はあると自分を落ち着かせます。
 
そんな帰り道上の階に住んでいるおばちゃんを見かけました。
 
パン屋で耳をもらっています。
 
”店長!またあげちゃったんですか!”
 
”仕方ないだろ、お気の毒じゃないかずっと独り身みたいだし…”
 
凪は思いました。
 
”このままノートが真っさらのままだったら私もおばちゃんみたいになるのかな。”
 
いやいやそんなことはと思いながらも不安になる凪。
 
捨てられている扇風機が目に止まります。
 
”私早まった?”
 

外からだけじゃ分からない

部屋にへたり込んでいた凪。
 
上から人のようなものがどっサッ。
 
人が落ちてきたのかと慌てて窓を開けると上から干してあったズボンが落ちてきただけでした。
 
”ありがとねわざわざ”
 
”何かお礼がしたいわあがってく?”
 
凪はいい人で良かったーと思いつつ中がゴミ屋敷であったものなら立ち直れないと考えていました。
 
しかし中の景色は凪の想像とはかけ離れていました。
 
大きなスクリーンに映し出された映画。
 
”あ、ももひきのお礼にパンの耳ポッキー”
 
食べてみるとすごくおいひい。
 
凪は気づきました。
 
おばあさんの暮らしが豊かであることに。
 
玄関にはラッキー貯金と書かれた箱が置いてありました。
 
日々工夫を凝らしながら楽しんでいる姿に凪は心を動かされます。
 
”よし。”
 
凪はその帰り道に扇風機を拾いました。
 

なんもなくても楽しめる!

その夜、黄色く塗り直した扇風機とアイスノンをお供にすることにしました。
 
気づくとラジオ体操の声が聞こえます。
 
”眠れたーーーーー!”
 
なりたい自分の未来像やカーテンがなくても楽しめる。
 
凪はノートに”暑さに勝つ!”と書きました。
 
目の前のことから始めようと決めた凪。
 
そんな凪に”人のこと簡単にしゃりれると思うなよー”と慎二が凪の新居に向かっているのでした。
 
 
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3話 凪、散歩するのネタバレ

お母さん

凪はお母さんに電話をしていました。
 
”機種変したのは見直しをしたからだよ、こっちは空気も美味しいし住所はメールしたでしょ。”
 
凪はいつもちゃんとしているお母さんにちゃんとしているアピールをしていました。
 
でも本当はちゃんとしていないと感じている凪。
 
ドラックストアで買った化粧水を塗り始めました。
 
以前はデパコスで固めていたけれど、今の方が肌の調子が良いと感じていました。
 

うるさいお隣さん

ドンバンッ。
 
昼間からテレビや物音がうるさいお隣さん。
 
さらにベランダにはゴーヤが放置されていました。
 
昼間から部屋にこもってだらしないなあと思っていた凪でしたが自分も同じであることに気がつき散歩に出ることにしました。
 

強面スーパー

散歩ではタダで新しい景色に出会えることに凪は感動していました。
 
けれどそれと同時に社会から断絶された事を突きつけられもしました。
 
なるべく人を避けているうちに謎の裏地へ。
 
”また空気読んでない?”
 
根っこは変われないのかと思いだす凪。
 
出口を探していると激安スーパーにたどり着きました。
 
”これはボーナスステージ!?”
 

500円の小松菜

ボーナスステージきたああと喜んでいたのも束の間。
 
レシートを見ると2束100円の小松菜が500円になっていました。
 
手打ちだから仕方ないけど今の凪には大きい出費です。
 
しかしレジも混んでいてごねていると思われたくない…
 
”あれ?また空気読んでない?”
 
凪はレシート握りしめレジに向かいました。
 
”これ間違ってませんかっ!”
 
すると、”ごごめんなさい!”
 
”ああーもうほんとしょうがないねおばちゃんのえのきあげるから許してあげて”
 
”あの子緊張しいなのよ!ほらスマイルスマイル!”
 
凪はお家に帰って思いました。
 
”うう嬉しい”
 
今までの凪だったら絶対に見れなかった景色に感動していました。
 
ベランダで先程の出来事に酔いしれる凪。
 
するとぬんっと刺青の入った腕が出たきました。
 
お隣さんがタバコを吸っています。
 
”ゴーヤ食べないんですか?”
 
今日の凪には話しかけるの選択肢しかありませんでした。
 

ゴーヤ

立派なゴーヤなのに1度も収穫されていない感じが気になっていた事を伝えた凪。
 
”これゴーヤなの?”
 
前一緒に住んでいた人が種を植えてたからなんとなく水をやっているとのことでした。
 
”ゴジラみたいなのがどんどんなるなーとは思ってたんだけどちょっと待ってて”
 
すると数本凪に手渡しました。
 
”良かったら食べてやって、でも黄色いのはいっちゃてるのかな”
 
”黄色いのも食べれますよ”
 
と凪は黄色くなったゴーヤを切って渡しました。
 
売れた身の種の周りの赤い部分が絶品だと力説します。
 
”甘くてうまい!”
 
凪は昔育てていた時、フルーツみたいに甘くて感動した事を話しました。
 
”このラッキーゴーヤずっと誰かに食べて欲しくて”と凪。
 
”ははっ知れて得した”
 
その言葉に、もしかすると自分が知らないだけで世界は優しさで満ちているのかもしれないと凪は思いました。
 
こんな風に勇気を出していけば本当に変われるかもしれないとも思いました。
 
そんな時、”凪?”
 
振り返ると慎二でした。
 
”お前ブスくなったな”
 
 
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4話 凪、吼える!のネタバレ

トラウマ

慎二は凪の頭をかき回すように撫でます。
 
その時凪は小さい頃、お母さんにこのままではみっともないと無理やり櫛でとかされていた事を思い出していました。
 
凪は髪の毛のことでいつも傷ついていました。
 
”触っちゃダメだようつっちゃうー”と言われたことも。
 
そう考えていると隣に住む小学生の女の子が帰宅。
 
こんな形で初めて会うなんて…と凪は思いました。
 
凪はこんにちわと挨拶しましたが女の子は無言で部屋に入ります。
 
”超警戒されてるじゃんてかそろそろ新居に入れてよ凪ー”
 

踏み荒らさないで!

慎二は無理矢理凪の部屋へ。
 
部屋に何もないと爆笑する慎二。
 
”何この扇風機きったねえ”
 
凪は思いました。
 
どうしてこんなにも人のことを踏み散らかせるのかと。
 
”酒買ってきたからなんか作ってよ”と慎二。
 
凪は言うことを聞いてしまいます。
 
今日は野菜があるからと凪はおつまみを作ります。
 
近所の八百屋さんで安いところを見つけたことを話しました。
 
”相変わらずの節約上手”
 
慎二のその言葉に凪は思い出しました。
 
会社で慎二が言っていた凪の悪口を。
 

新生活に乾杯?

”ゴーヤうまっこんなに野菜食うの久々だわ”
 
慎二は凪の作ったおつまみを食べながら言います。
 
”元気そうで安心したよでも俺も傷ついたんだぜ?連絡取れないし”
 
”まっSNSとかに淡白だったもんな”
 
ニコニコと慎二は凪の新生活を応援するよと言いました。
 
まあそんなわけで…と凪を壁に。
 
凪はそんな慎二に恐怖を感じます。
 
遠いのにわざわざするために…?
 
どうすれば穏便に帰ってくれるのだろうと頭にうづまく凪。
 
すると慎二はまたも凪の髪の毛にあたります。
 
”前みたいにちゃんとしろよ!”
 
凪の目に扇風機が写りました。
 

ほえろ!凪!

”したら帰ってくれる?”
 
”あいつと会うのはあっちが良いからだっていってたじゃん”と凪。
 
慎二はあれはノリで空気を読んでの発言だと言い返します。
 
凪は言い返すように言いました。
 
”慎二あのね、こっちの頭が地毛なのついでに言うとSNSも四六時中監視してたの”
 
”解約したのも過呼吸になっても誰も連絡してくれなかったから”
 
”断捨離なんて心の底からしたくなかった”
 
”だけど卑しい今までの自分ごと捨てて真っさらになったらやり直せると思ったの”
 
それを聞いた慎二。
 
”で?ありのままを愛してください?”
 
”さっきのガキのお前を見る姿思い出せよ”
 
”すべってるんだよお前”
 
凪はすべっててもいい、ありのままを愛してくれなくていい。
 
もう関わらないでほしいと伝えました。
 
そんな凪に慎二は28年間生きてきて骨まで染み込んだものは物を捨てたぐらいではリセットできないと言い放ちます。
 
”お前は絶対に変われない”
 
そういって慎二は帰って行きました。
 

慎二の本心

”ちょ今の人見た?めちゃくちゃ泣いてた!”
 
慎二は帰り道、ボロボロと涙を溢していました。
 

次の日の朝

ゴミを出す凪。
 
お隣の小学生の女の子と目が合いました。
 
”あの、頭触ってもいいですか?”
 
突然女の子が言いました。
 
”いいけど…”
 
すると女の子はふわふわのワンちゃんみたいで気持ちい!と凪の頭をもふもふ。
 
初めて見た時から触ってみたいと思っていたこと、羨ましいなと思っていることを凪は聞きました。
 
”私変わりたい…絶対”
 
凪の目に涙が浮かびました。
 

いざ職安へ

慎二に言われた言葉。
 
”お前は絶対に変われない”
 
この言葉は凪をやる気で満たしました。
 
しかし凪はどんどん貯金が減っていました。
 
さらに月3万円の仕送り。
 
娘は東京でしっかりやっているということと干渉しないでくださいという思うが仕送りには込められていました。
 
凪は慎二の言葉を原動力に起き上がる凪。
 
失業保険をもらうため髪をまとめていざ職安へ。
 
 
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5話 凪、動くのネタバレ

雇用保険

今日な資金をなんとしても受け取りたい凪。
 
意外にもどんどん受付は進んでいきます。
 
すると具体的な退職理由を聞かれました。
 
”会社に会わず限界がきて過呼吸になってしまって…”
 
するとサラッとあーメンタル系ねとズバリ。
 
そんな言い方しなくても…と凪。
 
そして忘られている凪。
 
また慎二の言葉がよぎります。
 
”あ、あのう時間がないので急いでもらってもいいですか”
 
凪は言葉を振り絞りました。
 
すると違う窓口から怒鳴り声が。
 
”あなたの職歴じゃ無理!もっと現実をみて!”
 
凪はどの窓口も大変だなーと思いました。
 

言い訳の詰将棋はもうおしまい

トイレにて。
 
さっき怒鳴られていた女性と出会う凪。
 
話しかけてもいいか迷ってしまう凪。
 
不審に思われるかな?
 
トイレだし…
 
と色々と考えてしまう凪。
 
またも慎二の言葉が脳裏に浮かびます。
 
”こ、ここの職員さんアクが強めですよね”
 
凪は隣で手を洗っている女性に話しかけました。
 
”圧が強いですよね”
 
”お互い頑張りましょー”
 
凪は職安を後にしました。
 
”みてろよ慎二”
 

調子のいい慎二

その頃慎二は3人で営業回り中。
 
我聞さんきた途端先方の空気が変わったと褒める後輩。
 
”たいしたことしてねーよああ見えて今回の先方は砕けた若い奴が好きだから”
 
”そこを突けば1発よ”
 
プライドなんてないと我聞。
 
”胃がいてー転職するかな”と同僚がぼやきました。
 
”この間ぶっ倒れた事務の子みたいになりたくないもん”
 
”目血走って息荒くて無様な犬かよ”
 
そんな会話を聞いていた慎二が電柱をガンッ
 
明らかに怒りが見える慎二。
 
転職は選択肢としてありだよなーと言葉を返す慎二。
 
”ただこのご時世空気を読んで動かねえと血ーみんぞー”
 

ハローしてくれない

凪はハローワークにて仕事を探していました。
 
0件。
 
前職の待遇で検索してもなかなかヒットしません。
 
”大島さん”
 
と話しかけてくる女性が。
 
この間トイレで話した女性でした。
 
その女性は坂本といいました。
 
よく会いますねと話す2人。
 
”給付金が尽きてからが地獄です…また面接に落ちました。”
 
”次は絶対に失敗したくない、もう自分に嘘ついて働きたくない。”と坂本さん。
 
凪はそんな坂本さんが眩しいと思いました。
 
昔から理想と現実のギャップで空回りしがちな坂本さん。
 
1人で勝手に疲れてしまうと空笑い。
 
でも捨てたもんじゃなかったかもと…もっと大島さんと仲良くしたいからとお茶に誘われました。
 
”もちろんです!”
 

もうなめられない

”そんなわけでこの石で前向きに生きれるようになったのー”
 
と凪はまんまと勧誘を受けていました。
 
凪はいつもそう。
 
いつだったか慎二からも”俺が声かける方だったら多分お前に声かけるもん”
 
”いい人そうだし、あいい人ってのはどうでもいいってことね”
 
なめられてるんだよ、と。
 
その言葉を思い出した凪。
 
凪はその石をきちんと断りました。
 

友達

”断れたー!”
 
と思ったのも束の間。
 
勢いあまり財布以外の物を店に忘てきてしまいました。
 
すると坂本さんが鞄を持って立っていました。
 
”ごめんなさい、信じてもらえないかもしれないけど話すかどうか寸前まで悩んでいたの”
 
”あんな風に話しかけてくれたの大島さんだけだから”
 
石がすごいのは本当のこと。
 
けれどこんなことをしていたら友達がいなくなってしまったの、と坂本さんは泣いていました。
 
凪は髪をほどきました。
 
石に興味はない、絶対にいらないと凪。
 
だけどそう言うの抜きでなら会いましょうと坂本さんに伝えます。
 
”ありがとう…”
 
帰り道カラスが”アホーアホー”と泣いています。
 
凪は自分はアホなのかなあと思いつつ坂本さんに声をかけたことは微塵も後悔していませんでした。
 

分かったこと

凪はお暇を得て分かったことがあります。
 
毎朝小鳥のさえずりが聞こえたらゴミ出しの合図。
 
雨の次の日は木造がチョコレートみたいな香りがすること。
 
そしてお隣さんは多分リア中であるということ。
 
 
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6話 凪、回るのネタバレ

お隣のゴン

”凪ちゃんごめん夜通しうるさかった?”
 
”クラブイベントに向けて諸々打ち合わせがあって”
 
凪はクラブイベント!?102号室と103号室には川が流れているうーとおどおど。
 
パーティピープル系だと思う凪でした。
 

おびえる凪

”怖い??”
 
凪は坂本さんにお隣さんがパーティピープル系であることを話していました。
 
すると坂本さん。
 
”イベントオーガナイザー!?私の中で世界一チャラくてウサンくさい!”
 
大島さん逃げてーと凪に泣きつく坂本さん。
 
凪はそんな坂本さんに落ち着いてもらおうと持ってきていたミルクティーを差し出しました。
 
公園でまったりとか最高ですねーと2人。
 
凪はこんな風に誰かとのどかにお茶ができるなんて夢のようだと話しました。
 
”やっぱりあの日坂本さんに話しかけて良かった”
 
するといきなり坂本さんが恋話でもしますかっと提案。
 
慌てる凪。
 
”友達としてステップアップ踏みたいなって”と坂本さん。
 
凪はしばらくは新しい自分に変わることに集中したいと話しました。
 
しかし坂本さんはそんな時こそ新しい恋!正反対の人はどうですかと提案。
 
凪は思わず隣人”ゴン”を想像してしまいました。
 
いやないない、向こうもないないと考える凪。
 
”慎二のやつは新しい彼女でもできたのかなー”
 

キャバクラ

”どうだね我聞くん最近ひいきにしている店なんだが”
 
と部長に連れられ我聞含む営業メンバーはキャバクラへ。
 
我聞は可愛い女の子たちを前に”部長…最&高です!”
 

ゴンと凪

凪は残り湯を洗濯機まで吸い上げるポンプが壊れたので、お風呂から外にある洗濯機までぐるぐる往復中。
 
そんな時にゴン帰宅。
 
”凪ちゃんどうしたの?なんか不思議なステップ踏んでなかった?”
 
凪は運動もかねてバケツリレーをしていることを伝えます。
 
するとゴンは今回は水道水で洗濯して新しいポンプ買いに行ったほうが効率が良いのではと提案。
 
”ななるほど”
 
凪は逆境に燃えており効率なんてことは失念していたと顔を赤くしました。
 
”ゴーヤの時も思ったけど君面白いよねえ”
 
と凪に近づくゴン。
 

凪とパーティピープル

こいつ人との距離おかしいからーとダンサーの女から引き離されました。
 
”そうだ凪ちゃんこれ良かったら、イベントのフライヤー”
 
あんまり詳しくないし…と呟く凪にゴンはそんな人に来てほしいと訴えます。
 
凪はフライヤーを見て素敵なコラージュですねと反応しました。
 
”どこで開催されるんですか?”
 
パーティピープルたちは驚きます。
 
”よーく見てね、下に書いてあるでしょ”
 
凪には全く気づきませんでした。
 
地図もないチラシに戸惑う凪。
 
”もしかした凪ちゃんには中の見えない飯屋っぽい?”
 
ゴンは新規のお客さんを呼ぶにはフライヤーを改良すべきでは?と言い出します。
 
”凪ちゃんありがとう”
 
ゴンはそう言いながら凪に抱きつきました。
 
”やっぱ面白いわ、俺らにない視点を持ってる”
 
今度ゆっくりお礼させてーとゴンは部屋に帰って行きました。
 
洗濯機を回しながら凪の目も回っています。
 
”多分まわっちゃだめな恋の歯車だ”
 

慎二の本音

その頃慎二は部長に連れられてきたキャバクラで凪にそっくりな女の子と飲んでいました。
 
”まじ俺とかどう??”
 
するとその女性は言いました。
 
”もういいんじゃないそのノリ、てか心ここにあらずの人って目でわかるんだよね”
 
”ガモさんの本名の人ってどんな人なの?”
 
慎二は賢い女の子はキラーイと女性の膝に顔を埋めました。
 
”酔に任せて愚痴ってもいいー?”
 
”俺ついこの間彼女と別れちゃったんだけどー”
 
”まだそいつのこと…めっちゃ好きなんだわー”
 
 
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凪のお暇 1巻の感想

凪の空気を読んでしまうところ”わかるなー”と思いました。
 
キラキラした女性たち。
 
キラキラしているところが目立っているだけで本当は黒い部分も多いですよね。
 
空気を読まないと仲間は外れにされたりされなかったり。
 
私はそんな経験があるので凪のお暇にとても自分を重ねてしまいました…
 
素の自分を受け入れてくれる人の存在ってとても大切ですよね。
 
そんな相手を見つけるにはやはり自分も相手の素を受け入れるべきだと思っています。
 
凪も変な買い物をさせられそうになりながらもきちんと素の自分を出して相手の素も受け入れている!
 
凪さんすごいです。
 
変わりぶりがすごい。
 
まだ1巻なのに凪さんかなり変わりましたよね。
 
引っ越した途端自分の心の中の言葉をきちんと吐き出せている。
 
すごいです…!
 
人って変われるものですね。
 
やっぱり断捨離ってすごく大事なことなのかなって思いました。
 
お隣さんも思い切って話しかけて本当に良かったですよね!笑
 
凪と恋仲になるのかなー。
 
でも絶対ダンサーの人ゴンの事好きですよね。
 
この先が気になります…ドキドキ。笑
 
と言うか1巻は話しかけて良かったシリーズですね!
 
スーパーのおばちゃんとか坂本さんとか2階の人とか…
 
私だったら強面のおばちゃん達にレシート持って行くのできないかもです…汗
 
以前の凪だったらきっと言えていないだろうけど、今回の凪からは1つ1つ前に進まなきゃという堅い決意が見えますよね。
 
でもお隣の女の子のシーン私結構好きです。
 
逆に話しかけてくれたパターンのシーンなのですが…
 
”頭触っても良いですか?”
 
慎二に滑ってるぞと言われて恐がっていた凪が女の子の本当の気持ちを知る場面。
 
滑ってなんか全然なくて慎二ザマーミロって思っちゃいました。笑
 
”私絶対変わりたい!”
 
この絶対変わりたいと泣きながら言う凪の思いになんだかジーンとしました。
 
頑張れ凪。
 
凪を見ていると自分も頑張ろうと思えてきますよね。
 
と言うか慎二はなんなんですか?笑
 
すっごい泣いてたよーと言われてましたよね…
 
あんだけ会社で凪のこと言っといてそこ泣くんかーい。
 
さらに最後のシーンでは”メエエエエエッチャ好きなんだわあ”とか言ってて。
 
え?ツンデレみたいな?
 
慎二は不器用なのか、ドSなのか。
 
凪のこと真剣に愛していたんですね…
 
まあどんなにに愛していようとすみません私にとってはただのクズに変わりはありません、はい。笑
 
兎にも角にも凪が毎日美味しい空気が吸えるようになることが重要です!
 
2巻でも頑張れ凪~!!!!!
 
 
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