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恋は雨上がりのように 1巻とは?

出版社:小学館
発売日:2015/1/9
作者 :眉月じゅん

橘あきら。17歳。高校2年生。
感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。
その相手はバイト先のファミレス店長。
 
ちょっと寝ぐせがついてて、
たまにチャックが開いてて、
後頭部には10円ハゲのある
そんな冴えないおじさん。
 
青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、
人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす、
恋と青春の物語。」

 

恋は雨上がりのように 1巻のネタバレ

第1話 のネタバレ

ラインのIDを聞こうとする吉澤

放課後の教室で居眠りをしていたあきらが目を覚ますと、吉澤がもじもじしながら話しかけてきた。
 
吉澤に興味のないあきらは吉澤の目を盗んでその場から姿を消すのだった。
 

バスに乗り遅れるあきら

あきらがバス停までダッシュしていると、突然足首に痛みが走った。
 
ダッシュの甲斐なくバスに乗り損ねたあきらは、ベンチに腰掛け痛めた足首をさすった。
 
あきらがふと顔を上げると、少し離れたところで部活動中の集団が掛け声を出しながら走っていた。
 
あきらはその集団をボーッと見つめながら、あくびをするのだった。
 

謝ってばかりの店長

クレーム対応中の店長を見た久保は、情けないと口にした。
 
若い客にヘコヘコヘラヘラ頭を下げる店長を見たあきらは
“でも頭下げるしかなくないですか?”
と言った。
 
すると久保は店長のそういう人生が情けないと言い、その後も店長の文句を言い続けた。
 
あきらはそんな店長を黙って見つめるのだった。
 

あきらの好きな人

あきらが休憩室で食事を摂っていると、店長がやって来てデスクワークを始めた。
 
自分に背を向ける形で座っている店長の後ろ姿をあきらがジッと見つめていると、視線に気付いた店長が後ろを振り向いた。
 
目が合って一瞬気まずそうにしたあきらは、店長に来月のシフト希望を手渡した。
 
店長はあきらのシフト希望を見ながらあれやこれやとあきらに話しかけた。
 
“店長…すき…”
そう想いながらあきらが黙って店長を見つめていると、店長は
“そんなに睨まないでくれよ”
と言った。
 
睨んでいるつもりはなかったあきらは恥ずかしくなり、仕事に戻るのだった。
 

誤解

休憩室をあとにしたあきらは、店長といっぱい喋ったことが嬉しくて頬を赤らめた。
 
一方店長はまるでゴミでも見るような目で見られたと感じ
“あの年頃からしたら俺なんてゴミ同然か…”
と苦笑いするのだった。
 

誤解 2

あきらが店長のラインを聞こうと話しかけると、店長は話の内容よりもあきらの視線が冷たいことに気を取られていた。
 
どこかうわの空の店長にそれ以上話を続けにくくなったあきらは、なんでもないですと言ってその場を後にするのだった。
 

空想する店長

店長が何気なく窓からあきらの後ろ姿を見ていると、吉澤が現れてあきらに話しがけた。
 
すると店長は頭の中で、あきらの隣にいる吉澤を若い頃の自分に変換した。
 
しかしすぐに気恥ずかしくなり、空想をやめるのだった。
 

傷跡

あきらの母親は、帰宅した娘に風呂が沸いていることを伝えた。
 
脱衣所で靴下を脱いだあきらの右足首には、痛々しい傷跡が残っているのだった。
 

あきらと後輩の石井

大会に出場することになった石井はその報告と同時に、あきらよりタイムが遅いことを謝った。
 
あきらは謝らなくていいと言ったあと、今日は足のキズが痛まないから雨は降らないと予想した。
 
石井を見送ったあと、あきらは空を見上げながら
“バイト行こ”
と思うのだった。
 

第2話 のネタバレ

約束を忘れていた店長

店長が家で支度をしていると、携帯の着信音が鳴った。
 
電話の相手との約束を忘れていた店長は一瞬焦るのだった。
 

仕事を抜ける店長

店長は久保に必死で謝りながら、仕事を途中で抜けた。
 
そして車に乗り込むと、向かう先の相手に今から行くという電話をするのだった。
 

少年

あきらが出勤すると、休憩室に少年が座っていた。
 
不思議に思ったあきらだが、特に話もせずフロアへ出るのだった。
 

ショックを受けるあきら

久保から少年は店長の子供だと聞いたあきらは驚き、持っていたトレイを落としてしまった。
 
あきらは様子を見に来た店長を睨みつけ
“大丈夫です”
というのだった。
 

笛の練習がしたい少年・勇斗

休憩室にはあきらと店長と勇斗の3人が座っていたが、しばらくすると店長がスタッフに呼ばれあきらと勇斗の2人きりになった。
 
すると勇斗は笛をだし、ピィーッピョーと吹き始めた。
 
笛の音を聞いた店長は勢いよくドアを開け、勇斗を叱った。
 
店長が仕事へ戻ると、しばしむくれていた勇斗はまた笛を吹こうとした。
 
あきらが勇斗をじっと見つめながら
“ダメ”
と言うと、勇斗は驚いて冷や汗をかくのだった。
 

どこ行った?

店長が休憩室に戻ると、そこに勇斗の姿はなかった。
 
しかしすぐに外から笛の音がすることに気付くのだった。
 

勇斗に笛を教えるあきら

あきらは笛を吹いて見せ、勇斗にアドバイスをした。
 
そして笛を吹く勇斗の横顔を見ながら、店長と目もとが似てるかもと思った。
 
店長が結婚していたと知ってショックを受けていたあきらだったが
“今までで1番うまく吹けた!”
と喜ぶ勇斗の顔を見て、あきらも嬉しくなるのだった。
 

掴めないあきら

外へ出た店長は、あきらが笑っていることに気付いて少し驚いた。
 
店長が来たことに気付いたあきらは、スイッチが切り替わったかのようにぱっと真顔になった。
 
そして黙ってその場から去ろうとするあきらに、店長は子守をしてもらって悪かったと謝った。
 
するとあきらは
“そんなに謝らなくても大丈夫です”
と言って、中へ戻った。
 
残された店長がボーッと突っ立っていると、勇斗は
“あのお姉ちゃんさーやさしーのか怖いのかよくわかんないね”
と言うのだった。
 

ガッツポーズ

久保から店長がバツイチだと聞いたあきらは、目を丸くした。
 
ちょうどそこへタイミングよく店長が現れたので、あきらは驚いた顔のまま店長の方を見た。
 
よくわからないあきらの表情を見た店長はドキリとし、一方あきらは胸の前で小さくガッツポーズをした。
 
そんなあきらを見た店長はますますあきらのことがわからず、殴られるのか?と思うのだった。
 
 

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第3話 のネタバレ

枯れ専

昼食時、同級生たちは山本先輩がカッコイイと盛り上がっていた。
 
同級生たちはそんな山本先輩にまるで興味のなさそうなあきらに、好きな人のタイプを聞いた。
 
あきらが答えた特徴を総合すると、おじいちゃん先生の楠がそれに当てはまった。
 
同級生に枯れ専を指摘されたあきらは、頬を赤らめて席を立った。
 
あきらの好きな人の特徴である
“たまにズボンのチャックが開いている”
を実行した吉澤は、あきらに話しかけるも完全にスルーされるのだった。
 

クサイと言われて

バイト中のあきらとユイは、山本先輩の話から好きな人のタイプの話を始めた。
 
ユイはバイト先の1人1人の名前をあげて、あーだこーだと意見した。
 
通りがかった店長は自分の話になったところで思わず隠れてしまい、出るタイミングを見計らっていた。
 
店長が思い切って2人の前へ出た瞬間、ユイは
“えーヤダァ店長なんて!だってなんかクサイんだもん!”
と言った。
 
店長に気付いたユイは真っ青になり、店長は笑顔でフリーズするのだった。
 

ニオイかいじゃった

休憩に入ったあきらは、椅子の背に掛けられた店長のワイシャツが目に入った。
 
そして誰もいないことを確認すると、ワイシャツを手に取りニオイをかいだ。
 
あきらはいきなり入って来た店長を見て青ざめたが
“何が臭いとかカッコイイとかは人それぞれだと思います!!”
と言い放った。
 
訳がわからない店長は、冷や汗をかきながらテキトーに同意するのだった。
 

吉澤と働くことになったあきら

あきらとユイは店長に呼ばれ、今日からキッチンのバイトに入った吉澤を紹介された。
 
あきらはウンザリしたが、吉澤に初めて会ったユイは
“ちょっとタイプかも”
と嬉しそうにするのだった。
 

第4話 のネタバレ

女子高生と熟女

あきらはユイと
“胸がときめくもの言いあいっこ”
をしていた。
 
幾つか言いあったあとあきらが言葉につまっていると、久保が
“福利厚生完全完備”
と割り込んできた。
 
女子高生の可愛らしいやり取りは、久保の割り込みで完全に冷めてしまうのだった。
 

お客様の忘れ物

お客様が携帯を忘れていることに気付いたあきらは、店長にそれを報告した。
 
慌ててお客様を追う店長だったが、自転車で離れたところまで行ってしまっていたため諦めて預かることにした。
 
するとあきらは信号にひっかかれば間に合うと思い、店長の手から携帯を取って駆け出した。
 
店長は小さくなるあきらの後ろ姿をボーッと見つめているのだった。
 

間に合ったけれど…

ちょうど信号が赤になり、あきらはお客様に携帯を渡すことができた。
 
歩きながら戻ってくるあきらに、店長はすごいすごいと言いながら拍手をした。
 
しかし店長のところへ戻ったあきらは、右足首を抑えてしゃがみ込んでしまうのだった。
 

焦りまくる店長

店長はスタッフたちに店をまかせ、大慌てで車をあきらのそばへまわした。
 
あきらに病院へ行くと言ったものの、店長は自力で立てそうにないあきらの前を何度か行ったり来たりした。
 
そしてこれはセクハラではないと自分に言い聞かせると、あきらの体を肩と手で支えて車に乗せた。
 
焦っている店長を見かねたあきらは、近くに通っている病院があると言うのだった。
 

胸がときめくもの

あきらは後部座席から店長の後ろ姿を見つめながら、さっきユイとやっていた”胸がときめくもの言いあいっこ”を思い返した。
 
そして
“店長”
と心の中で思うのだった。
 
 

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第5話 のネタバレ

店長のカン違い

あきらと一緒に診察室に入った店長は、心配そうにあきらの足を見つめた。
 
あきらは靴下を脱ぐことをためらい、店長に店に戻らなくて大丈夫かと尋ねた。
 
すると店長はあきらの着替えやカバンのことを心配し、吉澤に渡しとこうかと言った。
 
あきらが不機嫌そうになんで吉澤なのか聞くと、店長は彼氏でショ?と冷やかしてきた。
 
それを聞いたあきらは強い口調で否定し、着替えは後で取りに戻ると言うのだった。
 

気を使う医師

あきらが靴下を脱がなかったのは足の傷を人に見られたくないのだと思った医師は、気付かなかったことを謝った。
 
するとあきらは
“いえ…傷を隠したわけじゃなくて…”
と言うのだった。
 

ドキドキ

あきらは部屋のベッドで横になり、店長が肩を貸してくれたことを思い出していた。
 
そして腰に手を当てられた感触を思い出し、顔を赤らめるのだった。
 

番号ゲット

知らない番号からの着信に出たあきらは、店長の声がしたため耳まで紅潮した。
 
店長は吉澤から足のケガのことを聞いたらしく、無理をさせたことを謝ってきた。
 
“何かあったら連絡してね、これ俺のケータイ番号”
店長にそう言われたあきらは即行番号を登録し、静かに喜びを噛みしめるのだった。
 

靴下を脱がなかった理由

母親に念のため外科でレントゲンを撮るよう言われたあきらは、病院へ向かった。
 
レントゲン室であきらのペディキュアを見た看護師の女性は、かわいい色ねと褒めるのだった。
 

第6話 のネタバレ

はるか

松葉杖をついているあきらの姿を見たはるかは、大声を出して心配した。
 
あきらにそんなに騒がないよう言われたはるかはシュンとしたが、あきらが今度部活を見に行くと聞いてにんまりするのだった。
 

アポ無し訪問

暇を持て余したあきらがコンビニへ向かっていると、辺りをキョロキョロ見渡している店長の姿を見つけた。
 
店長はあきらにケガをさせたおわびの挨拶に来たらしいが、あきらの母が仕事で留守だと聞いてショックを受けるのだった。
 

乙女心

ケガが心配な店長はファミレスのテーブルの下を覗き込み、あきらの足を見た。
 
“この爪が赤いのってケガのせい!?”
“血豆とかなると爪赤くなるじゃない?”
それを聞いたあきらは吹き出してしまい、声を出して笑った。
 
すると店長はあきらのことをじーっと見つめ、いつもと違ってやわらかい印象でいいねと言った。
 
しかし服がラフだと言われたことのほうが気になったあきらは、恥ずかしくて頬を赤らめるのだった。
 

告白

何気なく窓の外を見ているあきらの姿を見た店長は、デジャブだと言った。
 
あきらは食い気味にその話を聞こうとしたが、店長はまるで違う話をした。
 
そんな調子の店長に、あきらは
“あたし店長のこと好きです”
と告白した。
 
しかしそれが本気の告白だということは、店長にはまるで伝わらないのだった。
 
 

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第7話 のネタバレ

恋愛相談

友人に恋愛相談する気になれないあきらは、インターネットで先日の告白の相談をした。
 
するとフられたのではという回答があり、あきらは落ち込むのだった。
 

恋愛相談 2

吉澤から店長が自分のことを気にかけてくれていると聞いたあきらは、さっきの相談にそれを補足した。
 
すると今度は恋ははじまったばかりという回答があり、あきらは静かに胸をときめかせるのだった。
 

部活に顔を出したけれど…

放課後はるかの姿を見かけたあきらは、部活に顔を出した。
 
しばらくすると、あきらは皆が楽しそうに部活動する姿を見ていられなくなり帰ることにするのだった。
 

拒絶

はるかにファミレスへ行こうと誘われたあきらがそれを断っていると、後輩たちがあきらのバイト先へ行ってみようと盛り上がり始めた。
 
“だめ 来ないで”
というあきらのひと言で場が凍ったが、あきらはすぐにフォローを入れて足早に立ち去るのだった。
 

告白 2

店長が休憩室の窓を開けると、大ぶりの雨の中を歩くあきらの姿が見えた。
 
あきらは店長の目の前まで来ると
“あなたのことが好きです”
と、突然告白した。
 
店長はそれだけ言って去って行くあきらの後ろ姿を、ボーッと見ているのだった。
 

第8話 のネタバレ

回想編・ケガ

男子とはるくらい足の速いあきらは、先輩たちから陸上部の期待の星と言われていた。
 
しかし来月に記録会を控えていたある日、部活中にケガをしてしまったのだった。
 

回想編・出会い

足をケガしたあきらは、部活に行けず孤独を感じていた。
 
そんなある日突然雨に降られたあきらが立ち寄ったファミレスで、ブラックコーヒーをサービスしてくれたのが店長立った。
 
あきらがブラックが苦手だと察した店長は、ポーションミルクを手品風に出して見せた。
 
あきらが店を出ると、雨は上がり太陽が顔を出していた。
 
あきらはしばらく空を見上げているのだった。
 
 

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恋は雨上がりのように 1巻の感想

美人な高校生がファミレスの店長に恋をする…この設定だけでもドキドキしますよね。
 
主人公のあきらは美人で口数が少なくて、どこか雰囲気のある女子高校生です。
 
同級生と比べてどこか大人っぽいあきらですから、年上の男性を好きになるのも納得できます。
 
同級生の女子たちはきゃぴきゃぴしている感じが可愛らしいですし、実際顔もかわいい子たちばかりでそこもまた良いです。
 
あきらの恋はトントン拍子で進む…という訳にはいかなさそうなので、もどかしさを楽しみながら読み進めたいと思います。
 
また、チャラ男でもなくシュッとしている訳でもない店長のキャラも良い味を出していると感じました。
 
こんな”優しさの塊だけど頼りない”みたいな男性がそばにいたら、癒されそう…。
 
残念ながら、久保のようにイライラする女性の方が多いかもしれませんが…。
 
また、全体的に非常に感情を揺さぶられる”絶妙な間”のある漫画だと感じます。
 
映画化されたのもうなづけますね。
 
個人的にはどうしても2人の進展ばかりが気になりますが、あきらの陸上に対する思いにもちゃんと注目したいと思います。
 
あきらはかなり足が速くプライドもそれなりにあったでしょうから、ケガをしてしまったことで心にポッカリ大きな穴が空いた状態なのでしょう…。
 
店長への恋心を通して、あきらの胸に空いた大きな穴も埋まるといいなと思っています。
 
 

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