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Contents
いつか恋になるまで 上巻とは?
出版社:シュークリーム
発売日:2019/9/30
作者 :倉橋トモ
兄弟同然に育った千秋と和馬がそれを覚えたのは、中学3年のこと。
自慰に耽る千秋に気づいた和馬がもちかけたのが最初で、遊びの延長みたいなものだった。
少なくとも和馬にとっては。
だから和馬に彼女ができた時も、何でもない顔をした。
けれど無理をするほど気持ちのセーブは難しくなって、寂しそうな顔をする和馬に、余計に心はかき乱される。
そうして千秋は、ついに―――。
◆収録内容◆
「いつか恋になるまで」1~5話
電子限定描き下ろし(おまけ漫画1P)
いつか恋になるまで 上巻のネタバレ
1話のネタバレ
幼馴染
「和馬」と「千秋」そして紅一点の「巴」は、幼い時から兄妹同然のように育ってきた幼馴染だ。
和馬と巴は友達が多く明るい性格をしていた。
一方で千秋は影が薄くどこか頼りない性格をしていた。
和馬はいつからか、自分の後ろを子犬のように付いて歩く千秋のことを守ってやらなきゃと思うようになっていた。
2人だけの秘密基地
まだ子供だったころ、和馬と千秋の2人はある場所にドーム型の遊具を見つけた。
その場所は木々が生い茂っていて、人目に付かなさそうなところだった。
和馬と千秋は、その場所を巴にも教えない2人だけの秘密基地にしようと約束した。
はじまりの日
時は過ぎて、3人は中学3年生になっていた。
その日はいつものように千秋が和馬の家に泊まりに来ていた。
寝静まったころ、和馬は物音によって目を覚ました。
和馬が周りを見ると千秋の布団がモゾモゾ動いており、声にならない熱い吐息が漏れ聞こえてきた。
その様子にピンときた和馬は遠慮なしに千秋のそばまで行き、いじってんのか?と声を掛けた。
びっくりした千秋は慌てて言い訳をするが、和馬はそんな千秋のズボンを突然ぐいっとずり下げた。
露わになった千秋のそれはとても立派で、和馬は自分のよりデカいことに敗北感を覚えた。
しかしそれと同時に、もっと大きくなるのかという好奇心から和馬は千秋のそれを握って擦り始めた。
千秋は顔を赤らめながら、恥ずかしいからやめてと言った。
だが千秋の表情や膨らみを増すそれに和馬は興奮し、自分の下半身をも反応させてしまった。
すると和馬は千秋の上にまたがり、千秋の手を自分のモノに引き寄せて俺のも触ってと言った。
和馬の行動に動揺する千秋だったが、和馬の気持ちよさそうな顔に胸が高鳴りそのまま流された。
2人の息はどんどん荒くなっていった。
そして和馬が「いく」と言った瞬間、千秋は唐突に和馬の上に覆い被さった。
千秋は和馬のことが欲しそうな熱い眼差しで名前を呼ぶと、和馬の唇に優しくキスをした。
和馬は急な出来事に驚いたが、千秋の唇がとてもやわらかかったことに意識を取られた。
勢いでしちゃったと言う千秋に対し、和馬は初めてキスを経験した訳でもないし別にいいけどと答えた。
和馬はそれよりも、千秋が今どんな顔をしているんだろうと気になった。
千秋の顔は真っ赤に染まっていたが、千秋の前髪が長くて和馬がそれを確認することはできなかった。
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2話のネタバレ
秘めた恋
3人は高校1年生になり、同じ学校に通っていた。
千秋は高校に入ってから背が伸びて、和馬の身長を少し超していた。
そして前髪を短くした千秋には、和馬の顔が以前にも増してまぶしく見えた。
また和馬の首筋に伝う汗を目にした時や和馬のつむじが視界に入った時、千秋は胸の鼓動が抑えられなかった。
そう、千秋はずっと前から和馬に恋をしていた。
和馬と彼女
和馬には告白されて付き合い始めた彼女がいた。
千秋も和馬から報告されて知っていた。
巴はいつまで経っても和馬離れをしようとしない千秋に、クラスの子から頼まれたというアドレスを渡した。
千秋はそれを見て女の子は何でもできていいな、自分も好きとか言ってみたいなと心の中で思い巡らせた。
その日の下校途中、千秋は和馬と彼女が一緒にいるところを偶然にも目撃してしまった。
とっさに隠れたもののデートの約束をする2人の会話を耳にしてしまった千秋は、何とも言えない虚無感に襲われた。
遊びの延長
和馬と千秋はあの行為を覚えた日から、遊びの延長で何度も互いを触り合うようになっていた。
夜になり、久しぶりに和馬の部屋に遊びに行った千秋は今日する?と和馬に尋ねた。
いいけどまだ勃ってないから待ってと言う和馬に対して、千秋は俺が舐めるからと迫った。
予想外の言葉に目を丸くする和馬だったが、千秋に押されてそれを許してしまった。
和馬は千秋に嫌じゃないのかと聞いたが、千秋からは和馬のなら全然平気だという答えが返ってきた。
千秋に舐められて下半身を硬くした和馬は限界に近くなった時、千秋に顔を離すよう促した。
しかし千秋はそれを聞かず、より強く吸い上げて和馬のモノを咥えながら出してと言った。
和馬はそのまま千秋の口の中で達してしまったが、時を同じくして千秋の下半身からもポタポタと滴るものがあった。
終わった後、和馬は千秋に好きなやつはいないのかと尋ねた。
いるって言ったら・・・?という千秋の意味深な返事に、和馬は少し動揺した。
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3話のネタバレ
和馬が感じた疎外感
夏休みになり、和馬と千秋は今年の夏祭りについて話をしていた。
こないだ千秋が意味深な発言をしたので、千秋から巴と行くと聞いた和馬はちょっとホッとした。
しかし和馬は先約があるだろうから誘わなかったんだと千秋に言われた時、和馬は言葉にできない疎外感を覚えた。
そして彼女をつくったのは自分なのに、当たり前だった千秋との関係が崩れ始めることに寂しいと感じるのは身勝手だよなと思った。
巴のアドバイス
千秋と巴は夏祭りの会場に向かいながら話をしていた。
憂いのある表情をする千秋に、巴は真っすぐな目で千秋はそれでいいの?と尋ねた。
千秋は一瞬ハッと何かに気づいたような顔をしたが、すぐに和馬は俺達のものじゃないと答えた。
現実に目を背けることに精一杯で、千秋はモヤモヤした気分になった。
夏祭り
夏祭りの会場は人混みでごった返していた。
待ち合わせをしていた友達数名と合流し、みんなで屋台などを楽しんでいた。
そんな中、友達の本條が千秋に向かってはぐれちゃいそうだから手つないでもいい?と恥ずかしそうに尋ねた。
迷った千秋だったが、いいよと答え手をつなぐことにした。
千秋は慣れない人の体温に居心地の悪さを感じたが、和馬のことはいつか諦めなきゃいけないと考えていた。
その時、偶然にも互いの姿を見つけた千秋と和馬は目が合った。
和馬は声を掛けるが、彼女と一緒にいる様子を見た千秋は本條の手をパッと放し思わずその場から立ち去ってしまった。
千秋の表情に違和感を感じた和馬は、ほっておくことができず彼女を置いて一目散に千秋を追いかけた。
探しても見つからず電話にも出ない千秋だったが、ひらめいた和馬の脳裏にはある場所が思い浮かんだ。
それは子供のころに見つけた、2人だけの秘密基地だった。
千秋の想い
和馬が秘密基地の中をのぞくと、座り込んでいる千秋の姿があった。
千秋は彼女を置いてきた和馬に、俺より彼女を大事にしなよと言った。
拗ねながら話す千秋の様子を見た和馬は、お前だっていつか俺から離れていくんだからと言い返した。
その言葉を聞いた千秋は悲痛な笑みを浮かべながら和馬の手をぎゅっと握り、和馬の唇にキスをした。
舌を入れてキスをする千秋に対して、和馬は冗談はやめろと言って千秋の顔を押しのけた。
しかし和馬を見つめる千秋の視線はあつい熱を帯びており、千秋はそのまま和馬の肩に顔を埋めて和馬のことが好きだと告白した。
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4話のネタバレ
擦れ違う2人
突然の告白に声も出ない和馬だったが、好きだと言った千秋の目があまりにも真面目で本気であることは一目で分かった。
痛いくらいに伝わる想いに押し潰されそうになった和馬は急に逃げ出したくなって、俺はお前のことそんな風に見れないと返した。
和馬の応えを聞いて分かってたよと言った千秋は、無理に笑顔を作っていた。
その日から和馬の頭の中はぐちゃぐちゃで、何の整理もできずにいた。
千秋も千秋で和馬を見掛けるなり避けるようにして逃げて行き、まともに会話を交わすことなく夏休みが明けた。
巴の応援
和馬が下校しようとしていると、巴が話し掛けたきた。
よそよそしい態度をする和馬に勘が働いた巴は、フッたから?と尋ねた。
何で知ってるんだと面食らった和馬だったが、幼い時から一緒に育ってきた巴には何でもお見通しだった。
ウジウジと悩む和馬の様子を見かねて、巴はしっかり千秋と向き合いなよとカツを入れた。
和馬の決意
巴に刺激された和馬は千秋のことを真剣に考え、付き合っていた彼女とすぐに別れた。
学校に戻った和馬は、巴に千秋を見ていないかと尋ねた。
夏祭りで一緒だった本條と2人で帰ったという巴の言葉に焦った和馬は、急いで千秋を探しに行った。
一方の千秋は、公園で本條と話をしていた。
本條は千秋のことがずっと気になっていて、失恋中の様子を感じ取ったこの時ついに告白をしていた。
その瞬間、2人の間に割って入るようにして勢いよく和馬が現れた。
和馬は息を切らしながら、こいつが好きなのは俺だからごめん本條さんと言った。
それを聞いた本條は目の色をキラキラと変えて、走り去って行った。
和馬が千秋の方を振り向くと、千秋の頬にはツーっと零れ落ちる涙が伝っていた。
千秋は和馬が困ると分かっていたのに、好きと伝えてごめんと謝った。
和馬は泣きながら話す千秋の頭をぐしゃぐしゃと撫で、俺がお前のことを好きになるまで待ってくれないかと言った。
いつまで待てばいい?と詰め寄る千秋に、和馬は優しくキスをした。
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5話のネタバレ
千秋の下心
ある日の夜、久しく和馬の部屋に千秋が遊びに来ていた。
先日の一件から特に進展がないことを気にしていた和馬は、そろそろ帰ると言う千秋に泊まっていかないのかと聞いた。
目線を逸らして恥ずかしそうにしている千秋を見て、和馬はエロいこと妄想してるから?と冗談を言った。
それを聞いた千秋は不意にベッドへ和馬を押し倒すと、自分の下半身を和馬の下半身にあてがった。
そして千秋は今にも爆発しそうな危うい表情で和馬を見つめながら、和馬の耳元ですごいエロいこと考えてると囁いた。
ぎょっとする和馬だったが、千秋はちゃんと待つから・・・と言って足早に帰って行った。
千秋の眼差しから欲の色を感じた和馬は心臓のドキドキが鳴り止まず、心を掻き乱された気分になった。
視線の先
次の日、和馬は巴と2人で話をしていた。
その内容は、千秋に告白した本條は千秋のことを意識していつも目で追っていたらしいというものだった。
それゆえに千秋の視線の先には違う誰かがいることにも気づいちゃったそうだ、と巴は言った。
和馬はその言葉を聞いて、ついに確信した。
それは自分の視線の先には、ずっと昔から当たり前のように千秋がいるということだった。
交差する想い
週末、和馬の部屋に千秋が遊びに来ていた。
千秋への恋心に気づいてしまった和馬は、どう切り出せばいいものか悶々としていた。
すると千秋の首元から、ふわっと良い香りが漂ってくることに和馬は気づいた。
その瞬間、和馬はムラっとして触りたいという欲求に駆られた。
和馬は千秋の後ろから腕をまわして抱きつくと「すきだ」と告白し、千秋にキスをした。
びっくりして目が見開く千秋だったが、2人は互いの舌を絡ませながら熱く求め合った。
そして和馬は千秋をベッドに押し倒すとすごいエロいことしようと言い、自分の肌に千秋の手を引き寄せた。
千秋の心臓はバクバクと波打ち、千秋は逆に和馬を押し倒した。
千秋に胸元を舐められて感じた和馬は、思わず可愛い声が漏れてしまった。
千秋はその声に感動してもっと聞きたいと迫り、今度は和馬の下半身を舐め始めた。
ぞくぞくして気持ちさに浸る和馬だったが千秋のも気持ちよくしたいという思いが芽生え、2人は体勢を入れ替えた。
和馬は千秋の艶っぽい表情に興奮し、さらに激しく攻めたてた。
千秋は和馬を押して顔を離そうとするも、我慢できずにそのまま和馬の口の中で限界を迎えてしまった。
ティッシュと取ろうとする和馬に千秋はまだ終わりじゃないよと言い、自分のモノを和馬のお尻に触れさせた。
しかし千秋は緊張でガチガチになった和馬の顔を見て立ち止まり、和馬の頭を撫でながら焦ってないから大丈夫だよと伝えた。
和馬はそんな優しい千秋にキュンとして、千秋のことをこれからも大切にしたいと思うのだった。
電子限定描き下ろし 千秋が和馬を好きすぎる① のネタバレ
イチャイチャ禁止令
千秋は人目をはばからずにイチャイチャしようとするので、和馬からイチャイチャ禁止令が言い渡されてしまった。
しかし朝も昼も夕も可愛い仕草ばっかりの和馬を見た千秋は、結局その日の夜までしか我慢できなかった。
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いつか恋になるまで 上巻の感想
この作品を読んでの感想を一言で表すならば、もうキュンキュンさせられっぱなし!読み応え抜群な1冊でした!
幼馴染である和馬と千秋の恋模様を描いているストーリーでしたが、ずっと昔から一緒にいる関係ってとても素敵ですよね。
その2人の絆が恋であるということに一方は気づいていて、もう一方は気づいていないという切なさを感じる始まりでした。
千秋は今まで、たくさん苦しい思いをしながら和馬の隣にいたんだと思います。
千秋の悲しげな顔には胸が締め付けられ、早くくっついて欲しいなという何とも歯がゆい気持ちになりました。
そんな2人を応援する存在として、巴もナイスな活躍をしていました。
巴の後押しによって想いが結ばれた瞬間は、おめでとう!と本当に嬉しくなりました。
またこの作品は、和馬や千秋の赤面する描写が見どころの1つだと思いました。
その表情から心の中にある思いが凄くよく伝わってきて、私は心を鷲掴みにされました。
眉の形や目の形、頬の紅潮や額の汗・・・その効果は絶大で何度見返してもドキドキしてしまいます。
作者の倉橋トモ先生は、こういう表情を描くのがとても上手だなと思いました。
今巻で無事に恋人となった2人ですが、次巻には一体どんな展開が待っているのでしょう。
ほかほかと暖かい気持ちにさせてくれる2人には、何があっても幸せになって欲しいと思います。
続きもしっかり見届けたいですね!
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