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青に、ふれる。 3話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 3話のネタバレ
瑠璃子が中学時代を過ごした場所へ…
職員室で先輩の美人教師白石から若手教師の親睦会と言うことで、神田は飲みに誘われます。
最初は戸惑うような表情の神田ですが親睦会と言うことで、参加をすることにするのでした。
…ある日、瑠璃子と七実はフリースクールのお泊り会があるとのことで１年ぶりにフリースクールに訪れていました。
フリースクールとは何らかの理由で不登校になってしまっている子どもたちが通う施設で、瑠璃子も中学生のころに不登校だった時期がありフリースクールに通っていたのです。
親友の七実と出会ったのもフリースクールでした。
ここのフリースクールは小中高校生までの不登校の子が通い、卒業生も出入り自由となっているのです。
瑠璃子はここで不登校だった中学２年生～３年生の１年間を過ごしていました。
今の瑠璃子があるのもフリースクールで過ごした時期があったから…。
楽しい時間を過ごしながら、フリースクールの先生と話をしていると先生は時計を見ながら「そろそろカンちゃんが来るかな」と呟きくのです。
聞けばカンちゃんもフリースクールのOBで今年から高校の教師になった子なのだとのことで、10年前までこのフリースクールに通っていたのだそう。
そこへ噂のカンちゃんがやってきた様子。
大きなスーツケースを持って部屋に入ってきたカンちゃんは、なんと瑠璃子たちの担任の神田だったのです。
瑠璃子も神田もお互いの姿を見てびっくり。
そう、フリースクールのOBと言うことは、教師である神田にも不登校だった時期があったと言うことになるのです。
神田の持ってきたスーツケースの中身は手品の道具でした。
神田はフリースクールの子どもたちに手品を見せてあげるために来たのです。
次々と手品を披露していく神田にフリースクールの子どもたちは釘付けで、ちょっと気難しそうな子ですら心を開いていきます。
子どもたちに優しく接する神田のことを瑠璃子は気になってしまうのでした。
神田が教師になった理由とは？
フリースクールに来て笑顔を見せる神田。
普段、学校では見せない顔なので瑠璃子は少し珍しく思う様子。
神田と2人になったタイミングで、瑠璃子は神田が教師になった理由を問いかけます。
相貌失認があって顔がわからないのに教師になるのは大変そうだからと、瑠璃子はずっと疑問に思っていたのです。
神田自身も相貌失認である自分は教師には向かないとは思っていると言い、自分が不登校になったころのことを瑠璃子に語ります。
神田にとって学校と言うのは恐怖でした。
クラスメートの顔も名前もわからなくて、そんな中に1人でいるのはとてつもなく怖かったのです。
神田が子どものころは相貌失認という言葉もしらなくて誰にも神田の感じる恐怖はわかってもらえない状態でした。
それから虐めが始まり、顔がわからず個人の区別がつかない神田は自分の周りの人間すべてが自分を嫌っているのでは…と考えるようになり学校に行けなくなってしまったのです。
しかし、神田はフリースクールに通うようになりここで手品を覚えたことで手品を通して人と関わることができるようになったとのこと。
そして尊敬できる先生や信頼できる友人にも神田は出会うことができたのです。
過去に辛いことがあったけど痛みを知っているからこそ教師になって何か伝えることができるのではないか…と考えたのが神田が教師になった理由でした。
そんな神田の話を聞いた瑠璃子は感銘を受けます。
瑠璃子自身はまだ自分の目標を見つけられていないと言いながらも、でも親友の七実にも出会えたしこの日神田とも会うことができたと少し照れくさそうに瑠璃子は話します。
その後、神田は瑠璃子にだけ特別にトランプの手品を見せてくれますが、神田の手が触れるとドキドキしてしまう瑠璃子。
しかし、目の前で披露された神田の手品の完成度に瑠璃子はドキドキを通り越して感動してキラキラした表情をするのです。
そんな瑠璃子の表情に神田は嬉しそうに笑いお礼を言います。
その神田の笑顔に瑠璃子はまたドキドキしてしまうのでした。
その後、神田は「ネタバレする前に…」と言いながら帰っていきました。
そんな神田の後ろ姿を見送った瑠璃子のドキドキはまだ続くのでした。
神田が帰った理由は先日誘われた親睦会に参加するためでした。
メンバーを探してキョロキョロする神田に美人教師の白石が声を掛けます。
白石だと認識した神田は「他の先生は？」と問いかけますが、白石は「嘘ついちゃいました」と言うのです…。
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青に、ふれる。 3話の感想
なんと、瑠璃子も神田も学校に行けない時期があったんですね。
で、同じフリースクールに通っていたとはこれは運命としか思えないですよね！
学校では笑顔を見せない神田がフリースクールで見せる笑顔は本物で、彼にとっても1番安心できる場所だったのは間違いないし、おそらく瑠璃子にとっても同じなんでしょう。
瑠璃子が七実と出会ったのもフリースクールだし、そりゃ仲良くもなりますよね。
そして、瑠璃子のことをわかっているのも七実なんだろうな～と感じます。
神田の相貌失認は外からはわからない症状だから、周りにはなかなか理解されないし大変な子ども時代を過ごしてきたんだなとは思っていました。
やっぱり虐めもあったんですね。
そうですよね、顔がわかんなかったら誰が虐めてくるのか分からないし周りが全部的に見えてしまいますから恐怖しかないです。
そりゃ学校も行けなくなりますわ。
でも、神田はそんな過去を乗り越えてちゃんと学校に通うようになって更に自分の経験から何かできることがあるかもと教師になって…いや大したものです。
なかなか出来ることじゃないですよ。
瑠璃子も不登校の時期があって、でもきちんと高校に通えるようになって頑張ったんだなって思いますね。
それにしても、瑠璃子は確実に神田のこと好きですよねぇ。
神田は瑠璃子に対する気持ちを、まだ恋心だとは認識していない感じだけど時間の問題じゃないかな～って思いますけどね。
で！先輩の美人教師！彼女は明らかに神田のこと狙ってる感じなので彼女がどう関わってくるのか気になるところです。
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