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青に、ふれる。 14話とは?
出版社:双葉社
作者 :鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 14話のネタバレ
合コンに参加する白河だが…
瑠璃子の学校でも美人と評判の女性教師、白河。
この日は友人たちに誘われて合コンに参加をすることに。
久しぶりに会ったらしい友人たちとの会話でも白河は容姿を誉められるものの、白河自身は複雑な表情です。
友人は白河が参加するなら自分は男性どうこうよりも食に走るしかないと言い出し、白河は更に表情が曇るのでした。
合コンが始まると男性陣は案の定、白河にばかり話題をふるので白河以外の女性陣は完全に諦めモードでトイレに行くと言って席を立ってしまいます。
その間も「個人レッスン受けたいな~」など白河へのアピールが止まらない男性陣。
その時、白河のスマホにメッセージが入ります。
「ヒゲはないわ」と男性陣の1人のヒゲの男性の悪口でした。
それを見た白河は自分が不人気のヒゲの男性の隣に席替えをして、女性陣が別の別の男性と交流できるように気を利かせます。
女性陣もトイレから戻ってきて、白河が席替えをした効果もあり他の女性陣とも交流が始まり雰囲気も良くなりました。
そんなとき、ヒゲの男性が勝手に白河の写真を撮り周りに自慢しよう!と浮かれています。
白河は、教師と言う立場から職業上問題になるといけないから写真を削除してほしいと話します。
しかし、男性は美人だからって自意識過剰だと笑い飛ばすのです。
友達にも真面目すぎだと笑われてしまい、白河は黙り込んでしまいました。
美人だからこその悩みとは…?
…休日出勤のため白河は学校に来ています。
職員室に行くと神田も前日に終わらなかった仕事を片付けるために休日出勤をしているところでした。
パソコンに向かう白河に神田はコーヒーを淹れます。
白河のカップをきちんと覚えていたり白河が今日はピアスなども付けていないことを指摘した神田に、本当に周りのことをよく見ていると言いかけた白河。
ふと学園祭の打ち上げの時に神田が言った「人の顔がわからない」と言う言葉を思い出します。
その時神田はイケメンがわからないといったことから、白河は神田はイケメンだと周りに言われているのをどう思っているのか?と問いかけます。
これに神田は「イケメンの定義がわからない」と答え、イケメンはただの単語だと話します。
外見的の“美”は価値基準の中で重いものではないと言う神田の言葉に、神田のような人の前では白河は自分の存在価値なんてない…と心の中を打ち明け始めます。
いつもと違う白河の様子に神田は「何かあったのか?」と問いかけます。
白河は学生時代から容姿を褒められてきました。
女性には憧れられ男性からは好意をもたれ…だからこそ、白河は“美しい自分には価値がある”と“外見も才能のうち”と思ってきたのです。
しかし、大人になるごとに美人であることで女性からは嫉妬をされたり男性からは「連れていると自慢できる」とアクセサリーのように扱われたりと煩わしいことも増えていくことに…。
誰も白河の中身には興味がなくて、だったら美しくなくなったら自分には何がのこるのか…と白河は考えるのです。
そもそも中身なんてないと言いかけた白河に神田は、白河は周りに気を配って期待に応えているから、中身がないなんて思わないと伝えます。
でもそれは白河が頑張って演じているからで、でもその気遣いも誰も気が付いてくれなくてだんだん苦しくなってしまっていると、白河は涙を浮かべながら話すのです。
そんな白河のことを心配する神田に何故、自分のことを責めないの?と思いをぶつけます。
学園祭のマジックショーのときに神田が倒れてしまったのは白河が「ズルい」と言ったことで過去のトラウマがフラッシュバックしたせいだったのですが、白河はそれをわかっていたのです。
神田のことを傷つけるためにわざとやったことだと、自分はズルいと白河は矢継ぎ早に話します。
神田は白河が傷つけるために…となってしまう原因が何か自分にあると思うと言い、「白川先生はズルくないです」と伝えます。
そんな神田に「そういうところがムカつく」と訴える白河ですが、本当は白河自身が傷ついているんじゃないか?と問いかけるのです。
ズルくて醜い本当の自分を誰も見てくれないと白河は涙を浮かべて話し、白河の涙に気が付いた神田は「泣きたいなら泣けばいい」と…。
これに白河は今までヒートアップしていた気持ちが少し落ち着いた様子。
「泣けと言われても泣けるもんじゃないですし」と神田が言うと、白河は思わずふっと笑いが漏れます。
その笑顔を見た神田は「今のは本当の笑顔」と笑顔を向けるのでした。
この言葉に気持ちが落ち着いたのか白河は神田に心を開いた様子。
気持ちが落ち着いた白河は、神田の話も聞きたい…と切り出すのです。
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青に、ふれる。 14話の感想
今回は美人教師でおそらく瑠璃子のライバルになるであろう白河の話が中心でしたね。
美人には美人の悩みと言うかコンプレックスと言うものがあるんですね。
人って最初に目に入るのは外見ですから「美人」であることは最大の武器になるはずですが、でもそこで終わってしまって中身がどんな人物なのかと言うのは気が付きにくいのかもしれませんね。
美人な人は評価も受けやすい反面、周り…とくに女性からの嫉妬を受けやすいとは思います。
でも、神田は相貌失認だからと言うのもおかしいけど外見よりも中身を重視してくれる…それって白河にとっては嬉しいことでしょうね。
今まで白河が神田に親しく接してきたのは演じていた気遣いだったと言うことでしょうか。
ならこれまでは恋心はなかったのかな…。
で、今回自分の心の内をさらけ出して神田の気持ちを聞いたことで…恋心に代わってしまうのでしょうか…。
というか、あんな風に自分のことを理解してくれる男性がそばにいたら惚れないわけがないように思いますが…。
神田は今のところ瑠璃子のことが好きだと予想するので(自覚があるナシは別で)白河には特別な感情はなさげですけど、白河は今後2人の仲に割り込んでくるんじゃないかな~と思いますけどね。
…どうなんでしょう。
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