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青に、ふれる。 15話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 15話のネタバレ
神田と白河の様子に瑠璃子は…？
この日、瑠璃子の学校では避難訓練が行われていました。
選択授業で調理実習をしていた瑠璃子たちは訓練の合図で調理途中の料理を気にしながらも、グラウンドに避難をします。
色んな学年クラスの生徒が入り混じっているため、瑠璃子は相貌失認の神田のことを気にしていました。
各担任はクラスの安否確認をしなければならず、クラスのメンバーを探してキョロキョロしている神田を見つけた瑠璃子は神田に向かって手を振って自分のクラスの場所をアピールしようとします。
しかし、神田の傍には副担任である白河がサポートしているのが目に入ります。
そんなとき自分のクラスの中に別の生徒が混ざっていることに気が付いた瑠璃子が声をかけようとしましたが、白河は神田の肩をポンとたたき「大丈夫」と神田のサポートを続けるのです。
神田の状況をわかったうえで白河はサポートをしているのです。
そんな２人の様子に瑠璃子は複雑な表情を浮かべるのでした。
避難訓練の後、神田と瑠璃子と白河の２人で話しをします。
神田は白河に相貌失認の事を打ち明けたと瑠璃子に伝えます。
白河は本当なら副担任である自分がしなければいけなかった神田のサポートを瑠璃子にさせていたと話し、瑠璃子にお礼をと瑠璃子が頑張ってサポートをしようとしていたことを誉めます。
白河は瑠璃子だから神田は相貌失認の事を打ち明けやすかったと思うと言うのです。
これに瑠璃子の表情は曇りますが、瑠璃子は気を遣ったのか笑顔で２人から離れようとします。
そんな瑠璃子の様子に心配になった神田は立ち去った瑠璃子を追いかけて呼び止め、何か気に障ったのか？と問います。
いつもと様子が違うのは調理実習のときの格好だからじゃないか？と瑠璃子はごまかし、「わかってもらえてよかった」と神田に笑顔を向けるのです。
白河は副担任だし自分なんかよりも心強いはずだし、結局自分は何もしていないと話す瑠璃子に神田はそれは違う！と反論します。
白河に相貌失認の事を打ち明けられたのは、瑠璃子が背中を押してくれたからだと瑠璃子のおかげで一歩踏み出せたと神田は話します。
瑠璃子に向かってお礼を言う神田の表情に瑠璃子は少し表情が明るくなりました。
しかしその後、白河と並ぶ神田の姿を見て「これで良かったんだよね」と思いながらも瑠璃子は複雑な表情を浮かべていました。
成長するためには経験を！
避難訓練の後、調理実習で調理途中だったお菓子も無事に出来上がった様子でお昼休みに皆で食べる瑠璃子たち。
しかし瑠璃子はさっきの神田と白河の様子を思い出していました。
神田に相貌失認の事を周りに知ってもらったらどうかと提案したのは自分だし、白河が知ったことで神田も仕事がやりやすくなっていたのは事実です。
だけど瑠璃子の心はモヤモヤしていました。
白河が言った瑠璃子だから神田は相貌失認の事を打ち明けやすかったと言った言葉も、モヤモヤの原因でそれは瑠璃子の顔にアザがあるからと言いたかったのだろうか…と瑠璃子は思ってしまいます。
瑠璃子は神田のことを全然フォローできていなかったのに、神田も白河も自分に気を遣ってくれて…と自分なんて…とネガティブに戻ってしまっていることに落ち込みます。
どうしたら大人になれるのかと呟いた瑠璃子にクラスメイトのケイは、「私って子ども～」って自信がなくなっているなら、経験を積めばいいと自分の家でやっている喫茶店でクリスマス期間の臨時アルバイトをしないか？と誘うのです。
一緒に聞いていた七実はすでに別のアルバイトをしているから（たこ焼き屋）と断ります。
七実は高校を卒業したら１人暮らしをしたいし進学のためにもお金を溜めたいからと話す七実に瑠璃子は見習わなきゃ！と心を決め、ケイのところでアルバイトをすることに決めました。
…初出勤の日。
瑠璃子のお母さんは瑠璃子が接客業をすることに心配そう。
でも、瑠璃子は明るく「大丈夫」と返して元気にアルバイトに向かうのでした。
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青に、ふれる。 15話の感想
ついに瑠璃子以外の人に相貌失認の事を打ち明けた神田。
相手が白河ってのが…いや、副担任ですから知っておいてもらうことは必要だし仕事もしやすくなりますよね。
瑠璃子もそれはわかっているけど何となく複雑な気持ちは何となくわかります。
神田との２人の秘密みたいな…で、今までの瑠璃子の立ち位置に白河が立っている様子は複雑に思ってしまうのも仕方ないですよね。
白河の「瑠璃子だから言いやすかった」って言う言葉、瑠璃子に対する嫌な感情で言ったわけじゃないとは思いますが、なんか引っかかる言葉ですよね。
アザがあるから？って言っているみたいで…そうじゃないにしても言い方がちょっと…ですね。
まぁ、瑠璃子にとって白河は恋敵ですからね。
こんな感じでちょいちょい白河が２人の間に割り込んでくるのかな～。
白河自身の心の傷も前回で分かったので、そんなに嫌な人物ではないだろうとは思いますが…。
２人の様子を見てネガティブモードに戻ってしまった瑠璃子を気に掛ける七実の、たこ焼き屋アルバイトの真剣さは可愛らしかったです。
そんな七実を見て瑠璃子も気持ちを立て直して、アルバイトをすることになりますが接客業…瑠璃子のお母さんじゃないけど心配ですね。
何事もなくアルバイトを終えられたらいいですけど…。
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