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女王の花 2巻とは?

出版社:小学館
発売日:2010/7/26
作者 :和泉かねよし

王の娘として生まれながら、実家が小国のため母とともに冷遇されてそだった少女・亜姫(あき)。母が毒殺され、実父の亜王にも遠ざけられて、母の祖国に人質として差し出されるが、そんな過酷な運命と向き合う少女には二人の力強い味方が。奴隷の身を亜姫に救われ心からの忠誠を誓う薄星(はくせい)と、なぜか亜姫に力を貸してくれる亜国の商人・青徹(せいてつ)。ふたりの男に助けられ支えられて、運命に立ち向かう少女のドラマチックロマンス!第2巻。

 

女王の花 2巻のネタバレ

第三話 のネタバレ

薄星の出陣

戦に向かうと宣言した亜姫に先立ち、薄星が戦へと向かうことになった。
 
なぜおまえが…と言う亜姫に、自分の大将はあなただから自分が先に行って敵をやっつけておきますと笑う薄星。
 
そして薄星は戦場へと向かって行った。
 
それからしばらくして、薄星の後を追って戦場へと入る亜姫。
 
薄星の姿を見つけて亜姫は嬉しくなって薄星に飛びつく。
 
その時、亜姫は薄星の体つきが大きくなっていることに気付いた。
 
自分はきっともっと大きくなるはずだと言う薄星。
 
ずっと一緒に成長してきたのに、薄星だけが先に行ってしまうような気がして少しだけ落ち込む亜姫なのだった。
 

役立たず

戦地へ到着した亜姫だったが、先に入っていた青徹や側近の青逸にも邪魔者扱いされる亜姫。
 
そして青徹から面と向かって役立たずめ、と言われてしまう。
 
亜姫は言い返すことが出来なかった。
そして青逸もまた、弟である青徹の腹の底が読めずにいた。
 
数日経っても戦線に入れてもらえない亜姫。
 
ふてくされて薄星の寝泊まりするテントで文句を言いながらゴロゴロしていると、薄星から色々と励まされる。
 
亜姫は力が欲しいと言い、薄星はそれは自分の役目だと言う。
 
危険な戦場にいてほしくないと亜姫に言う薄星だったが、亜姫の決意は揺るがなかった。
 
そんな亜姫が、「千年の花」と呟いているのを聞いてしまう薄星。
 
図太いようで弱虫な亜姫のその性格に、薄星は思わず笑みがこぼれるのだった。
 

すれ違う思い

戦場に出してもらえない亜姫はしびれを切らし、薄星にどうしてもと頼み込んで戦場を見に連れて行ってもらうことにした。
 
危険を冒して夜の戦場の地にこっそり足を踏み入れる2人。
 
敵の陣の配置を観察していた亜姫と薄星だったが、運悪く敵に見つかってしまう。
 
薄星の剣が敵をなぎ倒し、亜姫の目の前に人の腕や血が吹き飛ぶ。
 
人の死を初めて身近に感じた亜姫。
 
命からがら逃げた亜姫と薄星だったが、亜姫の受けたショックは計り知れないものだった。
 
うずくまり、嘔吐が止まらない亜姫。
 
薄星はそんな亜姫を介抱し、あなたに戦場は無理だと言う。
 
すると亜姫は腹を立て、薄星に食って掛かった。
 
なぜそんなに人の死に鈍感なのか、前はそんなじゃなかったのに…と薄星をなじる言葉をぶつけ続ける。
 
そしてお前が異端児だから人殺しなど何とも思わないのか、と言ってしまった。
 
それを聞いた薄星の顔色が変わる。
 
そして薄星は、自分は異端児だけど嫌なものは嫌だと正直に告げた。
 
戦は怖かった。
 
怖くてたまらなかったと言う薄星。
 
けれど、死にたくなかった。
 
姫様に生きて会いたい、ただそれだけだったと言って笑う薄星。
 
しかし、感情的になってしまった薄星はだんだん自分の思っていないことを口にし始めてしまう。
 
殺さなきゃ殺される、それで嫌われるなら嫌いで結構だと言ってしまう薄星。
 
そして、姫君は宮殿、奴隷の自分は戦場がお似合いだと言い、亜姫に向かってさっさと帰れと言い放ってしまった。
 
その場を去ってしまう薄星。
 
亜姫はそんな薄星の背中を見ていることしか出来なかった。
 

亜姫の見たもの

青徹と青逸の住まいで、2人が亜姫について話をしていた時。
 
びしょ濡れの亜姫が住まいを訪れた。
 
驚き、何があったのかと尋ねる青逸。
 
ところが亜姫は答えず、自分が今見た土軍の状況について語り出した。
 
川の対岸にいた土軍の数が少なすぎると言う亜姫は、あれは囮だろうと断言する。
 
それを聞いた青徹はそうだ、だからこそこちらは動けないと答えた。
 
けれど思うように動かない黄軍に土軍は焦れ始めているはずと言う亜姫。
 
そして、自分が今対岸で土軍に見つかったことを白状し、これが原因で戦局が動くかもしれないと告げた。
 
役には立たなくても足を引っ張りたくはない、と言ってその場を後にした亜姫。
 
その心には、薄星のことが浮かんでいた。
 

策士・亜姫

翌朝。
 
外の騒がしさで目を覚ました亜姫の元を青徹が訪れた。
 
土軍が動いたと言う青徹は、亜姫を戦場へと引きずり出そうとする。
 
戦は嫌だと叫ぶ亜姫。
 
すると青徹は平手を食らわし、お前の怯えが兵に移ると叱った。
 
我に返った亜姫に、青徹が今の状況を説明する。
 
昨日亜姫が土軍に見つかったことで、土軍の本体が動き出したと言うのだ。
 
そして迎え撃っている黄軍の先頭集団に薄星がいることを告げる青徹。
 
青徹は怖気づいていた亜姫に向かって、薄星を殺したくなければお前が戦えと吐き捨て、亜姫を戦の大将の元へ連れて行った。
 
大将は他の将軍たちと軍議の最中だった。
 
今土軍と戦っている前軍に敵の先陣をひきつけてもらい、残りの総力で敵の主力を倒したいと大将は言う。
 
つまりそれは前軍たちを見殺しにするという策だった。
 
それを聞いた亜姫は待ったをかける。
 
震える身体を律し、亜姫は自分に対して考えろ、考えろと連呼した。
 
──このままだと薄星が死んでしまう。
 
──薄星が死ななくても良い方法を考えるんだ。
 
そう思った亜姫は、とっさに川を防壁に使うという策を思いついた。
 
そしてそれを大将へ説明して見せる。
 
わざと笑い、自信があるように見せかける亜姫。
 
本心では、これが本当に正しい策なのか自分でも半信半疑だった。
 
けれどここで前軍を見捨ててしまっては薄星は確実に死ぬ。
 
それなら、と頭を必死に使って策を考えたのだ。
 
笑って「勝てます」と断言する亜姫。
 
その言葉を聞いて、大将や将軍たちの亜姫を見る目が変わった。
 

薄星を救うのは私

亜姫が薄星のいる前軍と合流したとき、黄軍は相当おされていた。
 
たくさんの兵たちが殺し合いをしている中、亜姫は薄星の姿を見つける。
 
薄星が生きていたことにホッと安堵する亜姫。
 
そして薄星が「千年の花」を呟きながら戦っていることに気付いた亜姫は、思わず薄星の元に駆け寄る。
 
すると薄星が敵に倒され、薄星の喉首に剣が向けられてしまう。
 
刺されそうになったその瞬間、亜姫は敵の首をはねて薄星の命を救った。
 

勝利

こうして戦いが終わり、亜姫の戦略は見事的中して黄軍が勝利を収めた。
 
焼け野原に転がるおびただしい死体の数を見ながら、亜姫は恐怖を覚える。
 
この姿は明日の自分の姿かもしれない。
 
それでも今は、進むしかない──。
 
亜姫はそう思い、また立ち上がるのだった。
 
 
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第四話 のネタバレ

軍学

あの戦からしばらくして、亜姫は青徹から軍学を習っていた。
 
いつものように手厳しい青徹の指導に亜姫は必死に食らいつく。
 
自分が学び、正しい策を見いだせなければ下の者たちは死ぬ。
 
身に染みてそれが分かった亜姫は、必死に勉学に励むのだった。
 

輿入れ

青徹の指導を終えた亜姫は薄星と共に川べりに寝そべり、話をしていた。
 
ところが薄星は何者かの気配を感じ取り、刃を抜く。
 
草陰に潜んでいた男は薄星に掴み上げられたものの、待ったを口にした。
 
自分は曾という国の王子の使いで来ている、自分を殺したら戦になると脅す男。
 
そして黄王の孫娘である亜姫を、曾国の王子の正妃に迎えるため参上したと言い放ったのだ。
 
ちょうどその頃黄王の元にも使者が到着し、同じことを黄王に申し入れていた。
 
今まで沈黙を守ってきた曾国が初めて動いた瞬間だった。
 
そしてまた、その話を聞いた青徹は悪くない話だと言い出した。
 
亜姫は亜国の王女にして黄王の孫娘。
 
そして曾の王妃になれば、3つの国の王位継承権を持つ女になると言うのだ。
 
その話を聞いた亜姫は、自分の立場について改めて考えるのだった。
 

周りの反応

それでも曾の国の王子の正妃になる気にはなれない亜姫。
 
ところが亜姫を世話する女中が、亜姫に対して「曾の王子への輿入れが決まったのでしょう?おめでとうございます」と声をかけてきた。
 
それを聞いた亜姫は、自分が曾に行きたくないと思うのは自分のわがままなのではないかと思い始めてしまう。
 
亜姫が悩んでいたその時、薄星が見知らぬ女中と笑いながら何かを話しているところを目撃してしまった。
 
自分と薄星では立場が違いすぎる。
 
同じ身分同士のものが一緒になることの方が幸せなのではないかと思ってしまう亜姫なのだった。
 

刺客

亜姫が1人で悩んでいた時、背後から誰かの足音が近づいてくることに気付いた。
 
振り向いた亜姫の目に入ったのは、刺客の振るう刃だった。
 
殺されそうになった亜姫は思わず薄星の名前を呼んでしまう。
 
すると即座に現れた薄星は刺客を切りつけ、亜姫を救った。
 
ところが手加減が上手くいかず、刺客はその場から逃げ出してしまった。
 
追いかける薄星。
 
すると刺客が逃げた先に、曾の使者が通りかかる。
 
使者を傷つけてしまっては戦に繋がってしまうかもしれない。
 
一触即発の状況だったが曾の使者が刀を抜き、刺客を見事に切り捨て事なきを得た。
 
その刺客の正体は、土国の間者だった。
 
曾の王子と亜姫の婚姻の話をかぎつけ、亜姫の始末を急いでいたようだと青徹は予測する。
 
それを見た曾の使者は、一刻も早く曾の国に輿入れし、曾から守ってもらうよう亜姫に進言するのだった。
 

使者の正体

それからしばらく。
 
結論を出した亜姫が、正式に黄王の元を訪れた。
 
綺麗に着飾った亜姫は、凛とした佇まいで黄王と曾の使者の前に現れる。
 
婚姻を結ぶ覚悟が出来たのだろうと誰もが思っていたその時、亜姫が告げたのは曾へは行かないという決断だった。
 
そして亜姫について回っていた使者を指すと、私が欲しいのならば正式に迎えに来なさいと言い、小細工をする男は嫌いですよ、王子様?と告げたのだ。
 
周囲が一気にざわつく。
 
何を根拠にそのようなことを?と尋ねる使者。
 
根拠はその自信だと言う亜姫。
 
そして、刺客があなたに襲い掛かった時、あなたの傍にいた使者が剣も抜かずにあなたを庇ったことが証拠だと説明した。
 
それを聞いた使者はにやりと笑い、そして黄王の前に跪いた。
 
そして自分が曾国王子だと認め、同盟はこのまま結び続けることと改めて出直すことを告げた。
 

求婚

曾の国に帰る直前、曾の王子は亜姫に改めて求婚する。
 
亜姫の賢さや美しさ、気品の高さを気に入ったのだと言う王子。
 
お前が望むものを何でもくれてやると言う王子だったが、亜姫は即座に嫌だと断った。
 
王子が与えてくれないものを、何も持たない奴隷は与えてくれると笑う亜姫。
 
そしてまた会いましょうと言うと、薄星と共に王子の元を去っていった。
 
そんな亜姫を見て、王子はますます亜姫のことが欲しくなるのだった。
 
 
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女王の花 2巻の感想

今回も怒涛の展開を見せた、女王の花。
 
亜姫はとうとう戦の場に駆り出されてしまいましたが、青徹の仕込みが見事に花開き軍議の才能を見せつけました。
 
その才能の前に将軍たちも驚き、そして亜姫を一目置くようになるのです。
 
強く賢く、そして美しい。
 
そんな亜姫に、民衆たちは心奪われるのでした。
 
不運な幼少期を過ごした亜姫でしたから、居場所を見つけられて本当に良かったです。
 
そして戦線に出る薄星もまた、死にたくない一心で必死に戦いました。
 
死の恐怖を抱きながらも、「千年の花」と呟きながら剣を振るう。
 
その姿が痛々しくて、胸が締め付けられるような思いがしました。
 
そして戦いの後、新たに曾という国が動き出しました。
 
亜姫を正妃に迎えたいと言う曾の王子。
 
使者に化けて自分の目で亜姫の様子を見極めたいと言う王子もまた、なかなか賢くそして強い王子なのでしょうね。
 
この2人が夫婦になればかなりいい国政の才能を発揮すると思うのですが、亜姫にはその気はないようです。
 
少し残念ですが、こればかりは仕方がないものですからね…。
 
何しろ亜姫には薄星がいます。
 
そして、土妃を討つという目的もあります。
 
その為に生きている亜姫ですから、曾の王子の正妃になっている場合ではないのでしょうね。
 
けれど曾の王子は土国とは違い、亜姫に好意的な様子。
 
今後の黄国にいい影響を与えてくれるのではないかと期待してます。
 
どんどん強く賢く、そして美しくなっていく亜姫に、次はどんな難題が降りかかるのでしょうか。
 
今から次巻が待ち遠しくてたまりません!
 
 
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