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Contents
とりかえ・ばや 8巻とは?
出版社:小学館
発売日:2015/12/10
作者 :さいとうちほ
生まれながらの性に戻り、
女として都に戻った沙羅と、男として復帰した睡蓮。
しかし、帝への入内を狙う三の姫の出現により、
沙羅の胸中はざわつく。
一方、男としての人生を始めた睡蓮にも新たな問題が…!?
さいとうちほが贈る男女×逆転STORY、新生の第8巻!
とりかえ・ばや 8巻のネタバレ
episode 36 相逢のネタバレ
四の姫との復縁
都に戻った沙羅扮する睡蓮に迫ったのは、四の姫の父である右大臣だった。
娘の四の姫とどうにか復縁してもらえないかと睡蓮を追いかけ続けるのだが、東宮に思いを寄せている睡蓮にもちろんその気はない。
どうにか逃げ続ける睡蓮だったが、とうとう右大臣は睡蓮の父である関白左大臣に直接訴えかけた。
そして睡蓮は、父から四の姫と一度会ってはみないかと説得されてしまう。
もちろん簡単には行かないだろうが、もし少しでも復縁してもいいというつもりがあるのならそれも縁だと言う父に、睡蓮は断ることが出来ずに四の姫と会うことになった。
石蕗との決別
その話を聞きつけた石蕗は、四の姫の元に急いだ。
こっそり四の姫のいる部屋に忍び込む石蕗だったが、四の姫は石蕗の姿を見てもちっとも喜ばなかった。
それどころか、何しに来たのかと言う始末。
四の姫の怒りはもっともだと思いながらも、石蕗は四の姫に沙羅とよりを戻すつもりなのかと尋ねた。
四の姫は頷く。
そして、娘たちを形だけでも左大臣家の姫にしたいと言って譲らない。
それでは自分とのことはどうするのかと焦り始める石蕗。
そんな石蕗に向けた四の姫の視線は冷たいものだった。
もう二度と来るなと言って石蕗を追い出してしまう四の姫だった。
本当の夫婦に
その後、睡蓮が四の姫の元を訪れた。
四の姫は満面の笑みで出迎える。
その圧に怖気づいてしまう睡蓮。
そして今後のことについて、2人きりで話をすることに。
四の姫は泣きながら自分の不義を詫び、頭を下げ続ける。
そんな四の姫に、睡蓮は娘たちの父である石蕗と一緒になるべきではないかと伝えた。
すると四の姫は顔を上げ、睡蓮を無理やり押し倒してしまう。
そして、あなたと本当の夫婦になりたいと言っていきなり睡蓮に口づけをするのだった。
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episode 37 十日夜の宴のネタバレ
四の姫との関係
押し倒された睡蓮は、思わず四の姫を拒否してしまう。
四の姫はなぜ自分を求めてはくれないのかと言い出した。
妻である自分をなぜ抱いてはくれないのかと尋ねる四の姫に、その頃は女だったから…と心では言い訳をする睡蓮だったが、何と言えばいいのか分からない。
ハッキリしない睡蓮に対して四の姫は、他に好きな女がいるのかとまで言い出してしまう。
それを聞いた睡蓮は、嘘はつけないと思って自分の正直な気持ちを告げた。
好きな人がいるが、その人と結ばれることはない。
けれどその人に一途でいたい。
だから四の姫とはよりを戻すことはできない。
睡蓮がそう説明すると、四の姫は覚悟を決めたような表情でそれならなおさら離縁は嫌だと言い始めた。
自分は女として見てもらえなくても、想い人を詮索することもしない。
2人の娘を立派に育てて見返したい。
石蕗のことなどもう顔を見るのも嫌だと言って涙に暮れる四の姫。
睡蓮は、その強い恨みは愛情の裏返しではないのかと悟った。
それならば──と思った睡蓮は、四の姫にあなたの心が癒えるまで夫婦でいましょうと提案する。
その言葉を聞いた四の姫は、ようやく顔をあげることが出来たのだった。
箏の練習
一方、東宮に仕える沙羅は浮かない顔をしていた。
帝への使いは三の姫が独り占めしており、それについて自分でも分からない感情を抱いてしまっていることについてモヤモヤが晴れない。
そんな沙羅に気付いた東宮は、次の宴で帝の前で箏を奏でてみてはどうかと提案する。
慣れない箏を練習する沙羅だったがなかなかうまくいかない。
笛であれば思うままに奏でられるのに…と思う沙羅。
けれど、普通女は笛など奏でない。
女として生きることの難しさに直面する沙羅だった。
笛の音
一方その頃、帝は自分の寝所で読み物をしていた。
すると、聞き覚えのある笛の音がどこからか聞こえてきたのだ。
その音は沙羅が奏でていた笛の音に酷似していて、帝は懐かしさを覚える。
そして睡蓮のことについても思いを馳せるのだった。
宴の夜
宴が催された夜。
東宮の舟に帝が渡った。
楽しそうに過ごす帝を見てホッとする沙羅。
すると沙羅は後ろから声をかけられた。
声をかけてきたのは睡蓮だった。
今日は帝のお供で来たという睡蓮は、東宮にも挨拶をする。
しかし東宮はそんな睡蓮を無視してしまった。
四の姫と復縁したことは東宮の耳にも入っており、嫉妬心からの行動であることは沙羅の目に見ても明らかだった。
落ち込む睡蓮。
そんな時、東宮が沙羅に帝へ餅を持っていくよう指示を出す。
高く盛ってある餅を崩さないように気を引き締めなければ…と思う沙羅だったが、帝の前に立ったときに船が大きく揺れてしまった。
すると、信じられないことに帝が沙羅を抱きとめたのだ。
沙羅は何が起きたのか分からず、混乱してしまった。
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episode 38 五節の舞姫のネタバレ
正々堂々と
帝に抱きとめられた沙羅は、慌てて自分の非礼を詫びる。
しかし帝は咎めるどころか、それからずっと睡蓮に視線を向けていた。
このことは瞬く間に他の侍女たちの間に知れ渡り、様々なところで様々な人たちが勝手な噂を立て始める。
そして三の姫までも、帝が好きなのであれば堂々と戦いましょうと言い出す始末だった。
そういうつもりはないのに…と沙羅は頭を悩ませるのだった。
舞姫
それからしばらくして、ある祭りが催されることになった。
その祭りには例年若い娘たちが舞姫を出し、帝の前で踊るのが習わしだった。
それは名誉なことであるが、顔を晒すということもあって高貴な姫はなかなか指名されないのが習わしだ。
ところが、三の姫はこの舞姫に自分を選んでくれと父である右大臣に直談判した。
普通なら12~13の若い少女が選ばれるということもあって、23になっているそなたはもう…と右大臣は反対する。
しかし、三の姫はそれを承知の上でそれでも帝の目に止まるためには目立たなければならないのだと言って笑った。
その心意気にとうとう右大臣も折れ、三の姫は舞姫として舞台に立つため練習を始めるのだった。
三の姫の努力
少女でもないのに舞姫になるという話は侍女たちの間でも話題になった。
その必死さを嘲笑う者すら現れる。
それでも沙羅は、三の姫の懸命さや帝に対する思いの強さに感服するのだった。
そして訪れた祭りの日。
本番を前に、全員で練習をすることとなった。
舞台に上がる三の姫だったが、そこに現れた他の舞姫の姿に驚愕する。
何と沙羅が舞姫の装いをして同じ舞台にあがったのだ。
正々堂々と戦いましょう!と言って笑う沙羅。
三の姫だけではなく自分も同じ舞台にあがれば、三の姫が嘲笑われることもないだろうと考えた沙羅の優しさだった。
沙羅と共に練習を終えた三の姫は、嬉しそうに笑って本番も頑張りましょうとはしゃぐ。
ところが本番、沙羅は体調が優れないと言って舞台に立つことを辞退した。
急遽の事態になすすべもなく、三の姫は舞台に上がる。
そこで三の姫の美しい舞は大絶賛され、都中の噂になった。
しかし、三の姫の表情は浮かない。
沙羅から勝ちを譲られたことが悔しいと言って涙を流す三の姫。
一方その頃、沙羅は父から本当に舞台を辞退して良かったのかと尋ねられる。
本当は体調が悪かったわけではなかったのだが、三の姫の為にもこれが最善だ。
これでよかったのです、と沙羅は父に返した。
ところがそんな沙羅の元に、帝がやってきてしまう。
驚く沙羅と父。
帝は父に下がるよう命じ、沙羅と2人きりになるのだった。
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episode 39 忍乱のネタバレ
問いかけ
2人きりになった帝は、沙羅に何故舞台にあがらなかったのかと尋ねた。
沙羅は緊張のあまり具合が悪くなって…と言うが、嘘だと見抜かれてしまう。
自分は東宮さまにお仕えすると決めた身ですから下がらせてくださいと言ってその場を後にしようとする沙羅。
しかし帝はそんな沙羅を追い、離れようとはしない。
どうしたら諦めてもらえるのかと考えた末、沙羅は自分が子供を産めない体だから帝にはふさわしくないと告げた。
そして自分よりも健やかで賢い、例えば三の姫のような女をお迎えくださいませと頭を下げた。
それを聞いた帝は、悲しく苦しかっただろうという沙羅を気遣う言葉を言ってその場を後にした。
諦めてもらえたことに安堵する沙羅だったが、悲しい思いが胸の中にあふれるのだった。
東宮の静養
それから数日後。
東宮は体調を崩して臥せってしまう。
それを聞いた上皇は、東宮にこちらで静養してはどうかと進言する。
東宮が静養に行くことについて帝に了承を得るため、沙羅は帝の元を訪れた。
帝はそれに了承し、沙羅も東宮にお供することによって都を離れることが決まる。
心の中で別れを告げ、帝の元を去る沙羅。
しかし帝はそんな沙羅を追いかけ、仕事については応援するが縁組は許さないと告げる。
そなたを他の男にはやらぬ、と言った帝の表情は真剣そのものだった。
その言葉を聞いた沙羅はその場にへたり込んでしまう。
帝への想いが溢れて止まらない沙羅なのだった。
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episode 40 皆紅のもみぢのネタバレ
計画
上皇の元に向かった東宮は、張り詰めた緊張が切れて心穏やかに過ごせるようになった。
日に日に回復の兆しを見せる東宮だったが、ある日沙羅を隣に座らせて顔をまじまじと見つめた。
そして、睡蓮とそっくりだと呟いたのだ。
それを聞いた沙羅は、東宮が睡蓮を恋しく思っていることに気付く。
お互いにこんなに想い合っているのに通じ合うことが出来ない2人を気の毒に思う沙羅は、東宮に睡蓮と会ってみてはどうかと進言した。
もしその気持ちがあるのなら自分が何とかします、と言うと東宮は嬉しそうに笑った。
東宮様の元へ
東宮を見舞ってほしいという沙羅からの文を手にした睡蓮は心躍らせた。
東宮と会える日が来るのが待ち遠しく思う睡蓮。
そして約束の日、東宮はおもいっきり着飾って睡蓮を待った。
するとそこに現れたのは三の姫。
東宮を見舞うために都から訪れたのだった。
沙羅はそれとなく三の姫を自分の元に呼び寄せ、東宮と睡蓮が会う為に細工を施す。
すると、三の姫は帝から預かりものをしたと言って沙羅にある箱を手渡した。
そこにあったのはたくさんの紅葉。
そしてその底に手紙があるのを見つけた沙羅は、三の姫には内緒でこっそりとその手紙を読んだ。
そこに書いてあった和歌を読んだ沙羅は、帝に会いたくてたまらなくなる。
そしてそれと同時に、自分が帝に恋をしているのだと自覚したのだった。
狼藉者の正体
1人残された三の姫は庭に目を向けた。
明かりが灯されていない庭先を不思議に思った三の姫の目に、不審な人影が映る。
三の姫はとっさに大声を上げ、その者を捕えるよう叫んだ。
その声を聞いた沙羅はハッとする。
家臣たちから捕らえられたその人物は、東宮の元に行くため忍び込んだ睡蓮だった。
庭に明かりが灯されていなかったのも、睡蓮を手引きするための沙羅の策だったのだ。
家臣たちも三の姫も、狼藉者が右大将だということに驚愕する。
睡蓮と沙羅はどうすることも出来ずに固まってしまうのだった。
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とりかえ・ばや 8巻の感想
8巻も怒涛の展開を見せましたね…!
形だけですが夫婦に戻った睡蓮扮する沙羅と四の姫。
睡蓮の正体を知っている東宮は、その話を聞いて怒ってしまいます。
そして体調まで崩してしまい、上皇の元に静養に行くことになってしまいました…。
好きな人と一緒になれない東宮様も不憫ですし、好きだと伝えることが出来ない睡蓮もまた可哀想…。
そんな中、帝を取り巻く女たちもバトルを繰り広げます。
恥を捨ててまで帝の元に入内したいと思う三の姫。
けれど決して歪んだ思いからではなく、ただ純粋に帝を想っているのも見ていて分かりました。
その想いの強さに感服してしまう沙羅。
そして沙羅は、石蕗との間に子を宿した自分など帝には相応しくないと思い、わざと距離を置くような態度を取ります。
ですがどうも帝はこの沙羅に気付いていそうな気もするのですが…どうなのでしょうか。
帝が沙羅のことを気にかけているのは一目瞭然なのですが、このあとどういう展開が2人を待っているのか…気になって仕方ありません!
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