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Contents
赤髪の白雪姫 11巻とは?
出版社:白泉社
発売日:2014/1/4
作者 :あきづき空太
白雪達の元に嬉しい来客! リリアスからやって来たユズリ達との再会を喜ぶが…!? 一方、最近続々と縁談の申し込みが舞い込み始めたゼン。見合いの相手を集めた夜会をするように言われるが、イザナにある申し入れをして!? 特別編も収録の第11巻!!
赤髪の白雪姫 11巻のネタバレ
45話のネタバレ
木々の髪
白雪は薬草園で鼻歌を歌いながら薬草の採取を行っていた。
それを見に来たゼンは、声をかけずにしばらく白雪を見ていた。
何かいいことがあったのかと聞かれた白雪は、これから楽しみなことがあってと笑った。
楽しみなこととは、リリアスからユズリやキリトが遊びに来ることだった。
そこへミツヒデが急いでやってきた。
木々を見ていないかと焦るミツヒデに、ゼンはどうかしたのかと声をかけた。
ミツヒデは、衛兵が噂していたことが気になっていたのだ。
そこへ現れた木々に、一同は言葉を失った。
木々は髪をバッサリと切り、ショートヘアになっていたのだ。
自分の意志で切ったと言う木々に、昔もそのくらいの長さだったなとミツヒデは返した。
ゼンは、5年前木々を選んだ俺の目は正しかったろと笑いかけた。
そんなゼンに、あなた方を選んだのは私の方ですよと言う木々。
ゼンは嬉しくなって満面の笑みを浮かべるのだった。
リリアスからの一行が到着した後、ユズリや鈴を連れて白雪は薬室を案内していた。
せっかくの来客にも関わらず、薬室長は仕事が溜まっており手がいっぱいだった。
気を張った薬室長を穏やかにしようと白雪たちは体を癒すお茶を作ることにする。
試行錯誤の末、美味しいお茶が完成した。
そこへやって来たのは、リリアスでルーエンと名乗っていたイザナだった。
イザナは来客があると聞いて、挨拶にやって来たのだ。
イザナはお茶に誘われるも、それを断りお茶を執務室へ運ばせるよう白雪に命じた。
そこで初めてルーエンがイザナ王子だと知ったユズリたちはひどく驚いたのだった。
夕方、白雪たちは執務がひと段落したゼンたちも一緒に茶を楽しんだ。
白雪はグラスを持って、本日のウィスタル城にと声をかけて乾杯をした。
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46話のネタバレ
お見合い
イザナ王子は、ある文書の山を見つめていた。
それはゼン王子との見合いの場を設けるよう催促の手紙だった。
ハルカ侯爵とゼンの話をしていたイザナは、最近ゼンと話すのが楽しいと微笑んだ。
その後、ハルカ侯爵から見合いの場を設けるよう話を受けるゼンだったが、妃を探すつもりはないと言い切った。
そこへミツヒデが入って来ると、ハルカ侯爵はどなたか1人でも会って頂きますとゼンに伝えその場を去っていった。
ゼンが婚姻を放棄していないことを周りに示す必要があったからだ。
ゼンは思い詰めた末、会うのは1人でいいと言ったな?とある決断をした。
見合いの相手
ある日、王城では相手の名を伏せてゼンが見合いをしているという噂で持ちきりだった。
その見合い相手とは、なんと木々だった。
着飾ったゼンと木々は、見合いらしく演技をしつつ話をした。
ゼンは木々の父であるセイランに言った言葉の真相を聞いた。
以前木々はセイランに、いざとなったら自分から求婚すると言っていたのだ。
相手はもう決まっているのかと尋ねられた木々は、ミツヒデだよと微笑む。
ゼンは少し驚いたが、ミツヒデは抜けているところがあるが木々にお似合いだぞと笑った。
そしてゼンにも、白雪のことに関して前から思っていることがあった。
見合いが終わり、白雪に会いに行くゼン。
ゼンは白雪の前で跪き、ゼンの名で王宮内に白雪の部屋を与えたいとイザナに願い出たことを報告した。
これにより、白雪がゼンと共にある者の1人だということが内外に知れ渡ることになる。
白雪はその重圧をも乗り越えると覚悟したような表情でうなずいた。
その夜、イザナはゼンを探していた。
ゼンを見つけたイザナは、ゼンが以前話していた王宮の一角を白雪に与えるという件を承諾すると伝えた。
但し、側近たちの部屋も同様に与えることを指示した。
ゼンに鍵を手渡したイザナは、不相応なものは与えないと微笑みその場を去っていった。
ゼンは、その鍵を握りしめ感謝しますと呟いた。
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47話のネタバレ
白雪への注目
王城に部屋を与えられた白雪は、どこにいても注目の的だった。
白雪はミツヒデに王城の隅々まで説明を受け、ゼンは白雪が住むことになる部屋に案内した。
部屋の鍵を開けると、広いつなぎの間や広間があり白雪は口を開けたまま戸惑った。
今夜はもう遅いからと解散するゼンたち。
そんな中、ゼンは白雪を呼び止めて明日また来ると微笑んだ。
そして白雪はその夜、初めて王城で夜を明かすのだった。
次の日の朝、白雪が部屋を出るとそこには衛兵や執事が白雪を迎えた。
丁寧に挨拶を返す白雪は、ゼンに会いに行くというオビに付いていくことにした。
オビが向かう広間は政務官や貴族がたくさんいる場所だった。
白雪は緊張して動揺してしまうも、オビが手をコツンと叩いて白雪は我に帰った。
歩く白雪にある男性が、薬室からはるばる何の御用かと嫌味を言った。
寝台に腰掛けて待っていた方が早いのでは?と続けたその男性の言葉に、周りがざわついた。
白雪はオビに少し待っててと言い、その男性に近寄った。
白雪は自分の名を名乗り、男性の名を聞いた。
その男性はユウハと名乗った。
白雪は私がお会いしたいのはゼン王子だと、落ち着いた口調で言いその場を去っていった。
それを陰で聞いていたゼンとザクラ。
ザクラは声を押し殺して笑っていた。
広間の奥に立っていたゼンを見つけた白雪は、満面の笑みを浮かべるのだった。
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48話のネタバレ
約束
オビは、ゼンにハルカ侯爵から預かっていた書類を渡した。
これから薬室に行くという白雪を途中まで送ると言い、ゼンは部屋の出口へ白雪を連れて行く。
ゼンと共に歩く白雪とオビの姿を見て、周りの貴族や政務官はざわついた。
広間にいたユウハを見つけたゼンは冷酷な顔でよろしく頼むと言い、通り過ぎた。
愕然とするユウハを見て、周りの者はゼンに対し恐怖を感じた。
薬室で通常通り仕事を行う白雪を見ていたリュウは、仕事終わりに白雪を呼び止めた。
そしてリュウは自分と白雪のおでこに手を当て、無いか…と言うのだった。
リュウは白雪に熱があるのではないかと思ったのだった。
自分の部屋に帰ろうとした白雪は、つなぎの間にゼンを見つける。
約束の通り、ゼンは会いに来たのだ。
公園へと出た2人。
白雪はゼンと呼びかける。
そして白雪はゼンに抱きついた。
また明日会おうと言える場所があるのがすごく嬉しいのだと言う白雪。
そこへやって来たミツヒデは気配を消して立ち去ろうとするが、ゼンに呼びとめられた。
なんと白雪はゼンにもたれかかって眠ってしまっていたのだ。
ゆうべは眠れなかったのかと心配するゼンに、ミツヒデはゼンといて安心したんじゃないかと言う。
ゼンは微笑み白雪の頭を撫でて、また明日なとつぶやいた。
行き倒れ
深夜に目覚めた白雪は、高熱があった。
何とか薬室へ行かなければと王城をさまよう白雪。
そんな中、ユウハは白雪に言ったことを謝ろうと白雪の部屋へ続く廊下を歩いていた。
そこでユウハは王城のソファーで眠ってしまった白雪を見つける。
薬室へ向かっていた白雪は、途中で力尽き倒れていたのだった。
ユウハはどうしていいか分からずその場で立ちすくんでいた。
そこへ窓から現れたのはオビだった。
失礼と呟き、オビは白雪の介抱を始めるのだった。
次の朝、白雪は薬を飲んで全快していたが、王城では白雪が行き倒れたと噂になっていた。
王城では噂が大げさに広まるのはよくあることだと笑うミツヒデ。
白雪はそんな王城の噂に対して、望むところですと凛々しい顔つきで言うのだった。
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49話のネタバレ
オビの料理
ある日の王城では、晩ご飯をオビに作ってもらうという話が出ていた。
ゼンたちの強制で晩ご飯を作ることになったオビは仕事が早く終わった白雪と料理をすることにした。
オビは手際よく野菜を切り料理をしていく。
酒場料理が得意な白雪も負けじと腕を振るった。
料理が出来上がったため、ミツヒデたちを呼びに来たオビと白雪。
オビが部屋の前でミツヒデを急かすと、着替え中のミツヒデが出てきた。
白雪がいることを知らずに出てきたミツヒデを見て白雪は顔を赤らめる。
そうしてリュウや薬室長に少しだけ料理を分けた後、ゼンやミツヒデが集まり食事会がスタートした。
オビとミツヒデによって白雪が赤面した話を聞いたゼンは大笑いした。
その話に再び顔を赤らめる白雪は、オビにミツヒデが好みだったのかいと聞かれる。
一生懸命弁解する白雪につられて、顔を赤らめるミツヒデ。
そんな話をしながら、一同は料理を平らげた。
ゼンはオビに、明日出かけるかもしれないから準備をしておけと言う。
その理由を聞かれたゼンは、兄上に呼ばれていると答えるのだった。
次の日の朝、ゼンはイザナと会っていた。
イザナは書状が届いたと言い、ゼンにそれを手放した。
陛下からだというその書状には、王位を渡しに戻るということが書かれていた。
4ヶ月後、ゼンやイザナの戴冠式が行われることが決まったのだった。
おまけ編のネタバレ
木々とミツヒデ
木々がゼンの側近に加わったばかりの頃、執務室へミツヒデが入ってきた。
ゼンはどこかと尋ねられた木々は、床を指差した。
なんとゼンは執務の疲れから床で眠ってしまっていた。
ゼンを急いで揺り起こし、床はダメですと顔を真っ青にして訴えるミツヒデ。
その後、ああいう場合は起こした方がいいですかと尋ねる木々に、ミツヒデは木々が何があっても動じないことに頼もしさを感じていた。
後日ゼンは木々に、ミツヒデやゼンといる時だけは敬称も敬語も使わないでもらえるかとお願いした。
しばらく黙っていた木々だったが、次の会話からは順応していた。
喋り方を改めるの3ヶ月もかかったミツヒデは驚いた。
木々はミツヒデを呼び出し、私のことも木々と呼んで欲しいと頼んだ。
自分が木々どのと呼ばれている一方でゼンとお呼びするのはやりづらいと言う木々。
ミツヒデは自分のことも敬称はいらないと言うと、木々は早速ミツヒデという呼び方に順応した。
ミツヒデはまだ慣れていないため木々どのと呼んでしまう。
その呼び方に動きを止めミツヒデを見つめる木々。
ミツヒデは長い沈黙の末、赤面しながら木々…と呼ぶのだった。
その様子を見た木々は不審な人物を見るような目でミツヒデをじっと見ていた。
それを陰から観察していたゼンは思わず吹き出した。
気が合いそうで良かったと笑い転げるゼンと側近たちの生活は、始まったばかりだった。
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赤髪の白雪姫 11巻の感想
序盤では、木々が髪をばっさり切るシーンが印象的でした。
父親との約束を取り消し、自分が決めた道を突き進むという意志の表れでしょうか。
とてもよく似合っていてドキドキしてしまいました。
そしてリリアスからやって来たユズリたち。
仕事が建て込んで鬼のようになっている薬室長のために作ったお茶はとても美味しそうでした。
さすが薬草のプロ。
彼らに囲まれていると長生きできそうです。
白雪はゼンから王城の部屋を与えられることになりました。
側近も同様に部屋を与えられましたが、やはり白雪に部屋が与えられたことは外部へ白雪の存在を示す第一歩となったようです。
白雪は口には出しませんが、王城での生活はかなりストレスが大きいものだと思います。
一挙一動まで誰かに見られている生活は、気の張るものだったことでしょう。
そんな重圧を跳ね返すように、オビと広間へ行った時言われた嫌味を言い返す白雪は、とてもかっこよかったです。
私も思ったことをハッキリ言えたらなぁと白雪に憧れてしまいました。
こんな白雪ですが、やはり無理が重なったのか高熱で倒れてしまいます。
夜中に王城のソファーで倒れた白雪を見つけたのはオビでした。
オビの少し危なっかしい夜の顔と、おちゃらけた昼の顔のギャップがたまりませんね。
今回は料理もとびきり上手だということが判明しました。
ますますゼンたちにとって必要な存在であることが示されたことでしょう。
最後のシーンでは、4ヶ月後に戴冠式が行われることが決まりました。
つまりゼンは王子ではなく王となるのです。
白雪は王となるゼンへの恋心の前に立ちはだかる様々な壁をどのように乗り越えていくのでしょうか。
これからの白雪に、まだまだ目が離せませんね。
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