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赤髪の白雪姫 19巻とは?

出版社:白泉社
発売日:2018/6/5
作者 :あきづき空太

戦い済んで穏やかな日々の白雪たち。が、木々とミツヒデは二人の将来について何やら様子が…? ヒサメも加わり、ミツヒデは木々に、ある決意を伝えて…!? そして、木々の反応は…? リュウたちのほっこりする番外編も収録!

 

赤髪の白雪姫 19巻のネタバレ

90話のネタバレ

リリアスへ

リリアスへ向かうことになったゼンは、白雪が馬に乗れるようになったことに驚いた。
 
白雪を後ろに乗せて馬を走らせることを夢見ていたゼンは呆然とする。
 
立ち寄った街で、3人はご飯を食べることにする。
 
リリアスに着いたら見たいものはあるかと聞かれたゼンは、まずリュウに会いたいと言うのだった。
 
次の日の朝、ゼンより早起きしたオビと白雪は話をしていた。
 
するとオビが思い出したように、白雪に光る石を手渡した。
 
それは白雪がお守りにとオビに渡していたものだった。
 
そいつのお陰で助かったよと笑うオビ。
 
オビの笑う姿を見た白雪は、オビにかがんでと言い、その石をオビの首にかけた。
 
差し上げますと微笑む白雪。
 
役に立ったのなら、オビが持っていた方がいいと言われたオビは石を見つめた。
 
オビは今までの俺は無事に戻るとかに頓着が無かったが、今回白雪が皆の無事を知った顔を見て大怪我しなくて良かったと思ったよと言った。
 
そして白雪の方を向き、無事に戻ったよと言って手を開いた。
 
ただいま…かなとオビはぎこちなく笑った。
 
それを聞いて少し涙ぐんだ白雪は、おかえりとつぶやくのだった。
 
寝室では白雪の声を聞いたゼンが目を覚ましていた。
 
オビの首元に下がった石を見て、ゼンはオビを見つけるのに重宝しそうだと笑うのだった。
 

91話のネタバレ

突然の雨

オビとゼン、白雪の3人は雨を避けるため洞窟で一休みしていた。
 
白雪は今朝会った楽団をもう少し見たかったと惜しんだ。
 
そこでオビは昔楽団に雇われたことがあると言い出した。
 
音楽にも心得があるのかと驚いて聞いたゼンに、ただの護衛だと返すオビ。
 
オビはその楽団の音楽を口ずさみ始めた。
 
白雪もメロディーに加わり、ゼンは手拍子をした。
 
そんな中、同様に雨に降られた一行が洞窟へやってきた。
 
なんとそれはリュウたちだったのだ。
 
他にはキリトやラタもいた。
 
リュウはゼンに深く頭を下げ、お疲れ様でしたと言った。
 
ゼンは大きくなったリュウをしばらく見つめていた。
 
キリトはゼンを前に少し怯えているようだった。
 
それは以前鈴から王族に軽い口を聞くと牢屋に入れられると聞いていたからだった。
 
白雪はキリトにそれが嘘であると告げると、キリトは騙されたと喚いた。
 
ゼンはそんなやり取りを聞いて、もうリリアスに着いたみたいだなと笑った。
 
ラタはオビにベルガット家の噂をした。
 
新しい当主がゼンヘの臣従の意を述べたと言うのは、リリアスでも大騒ぎになっていた。
 
ベルガット家の一連の事件について聞かれると、オビはその件で負ったお腹の傷を見るか?と冗談を言っている。
 
そんなオビを無視し、ラタはゼンに一礼した後この辺りで失礼すると言った。
 
いつかの夜会では世話になったなと笑うゼンに、ラタは表情を変えず立っている。
 
オビはラタが愉快な人だっていうことはもうばれているから大丈夫だと笑う。
 
オビを見たラタは、ゼン殿下の前でもその振る舞いなのかと呆れた。
 
一方、キリトは広場で商隊の人たちがやっている野営に興味を持っていた。
 
やったことがないなら付き合うぞと乗り気なオビに、ゼンも賛成した。
 
オビは商隊から安く野営道具を借りてきた。
 
夜空の下で料理をし、火を囲んで夕食を食べるゼンたち。
 
その夜、白雪は仰向けで夜空を見つめているゼンを見ていた。
 
ゼンは王城で多くを話さなかった。
 
白雪が聞いたのはゼンが休暇が明けたらウィトラント城へ移る意志をイザナに伝えることだった。
 
白雪の視線に気付いたゼンは、どうした?と尋ねる。
 
白雪は、何も言わず微笑むのだった。
 
 
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92話のネタバレ

収穫祭の誘い

セレグ騎士団基地では、ヒサメがミツヒデを酒に誘っていた。
 
嫌々付き合うことになったミツヒデ。
 
ヒサメは気にすることなく、明後日からの収穫祭にミツヒデも来るよう誘った。
 
ミツヒデは曖昧に返事をした後、少し考えてヒサメ殿と呼んだ。
 
そして改まって、ベルガットの件では本当に世話になったと礼を言った。
 
ヒサメは穏やかにどういたしましてと返す。
 
その夜、ベットに横になっていたミツヒデの手には王城での身分証が握られていた。
 

木々とミツヒデ

次の日、ミツヒデは木々に時間を作ってもらっていた。
 
今日はあんまり風がないと、草原に出た木々は言った。
 
ミツヒデは単刀直入に、木々が求婚すると決めていたのは俺だろうかと尋ねる。
 
そうだよと言われたミツヒデは言葉に詰まっていた。
 
ミツヒデは木々のことをずっと考えていて、今が伝える時だろうと思っていた。
 
ミツヒデが何かいう前に、木々は口を開いた。
 
私はミツヒデが好きで、一緒になりたいと思っていると木々は言った。
 
少し間があって、ありがとうとミツヒデは言う。
 
そして、俺は一緒にはなれないと断言するミツヒデ。
 
ミツヒデは、木々と出会い共に歩いてきたこれまでのことを心の底から大切にしたいと思っていると言った。
 
そしてクラリネス王国で無二の信頼を置く騎士が木々だと、ミツヒデは微笑んだ。
 
自分を成すものとして、生涯欠けることはないと言うミツヒデは他にも色々と言うもうまく伝わらない。
 
木々はミツヒデを見てそれは確かにミツヒデの答えだよと笑った。
 
ミツヒデの頬にキスをした木々は、さっきの言葉を胸に置くと言い微笑んだ。
 
そして、私に自分自身と大切な人たちの守り方を教えてくれたことを、木々は感謝した。
 

93話のネタバレ

収穫祭

木々の父親は、収穫祭にて乾杯の音頭をとっていた。
 
木々は杯を掲げて楽しそうに笑った。
 
ヒサメに会った木々は、軽く会釈をした。
 
ドレスを着ていた木々に、似合ってるねと言うヒサメ。
 
ヒサメはミツヒデを探しに辺りを見にいくことにした。
 
ミツヒデを見つけたヒサメは、単刀直入に木々の婿は決まったかと尋ねる。
 
急な質問に驚き下を向くミツヒデだったが、俺は一緒にはなれないと伝えたと言った。
 
ヒサメは、その理由について尋ねる。
 
質問の意味が分からなかったミツヒデを見て、ヒサメは木々に何と言ったのかと質問を改めた。
 
ミツヒデは正直に話した。
 
それを聞いたヒサメは、君たちの胸中がどうなってるかはともかくと前置きし、ミツヒデは言葉足らずだと指摘した。
 
ミツヒデの言葉は、ずっとそばでやってきた相棒へのもので、思いをかけてくれている事へのものには聞こえないと言うヒサメ。
 
誰を相手に格好つけてるんだと言ったヒサメは、間抜けとつぶやいた。
 
その瞬間、ミツヒデが右手に持っていたグラスがバキバキと割れた。
 
ミツヒデは口元だけ口角を上げて、ヒサメ殿のことは2年後くらいには良き友人と呼んでいるかもしれないなと言う。
 
気が長いねと言いながらグラスにお酒を注ぎ直したヒサメは、努力不足だよとミツヒデにグラスを差し出した。
 
それを一気に飲み干したミツヒデは、木々のもとへ向かった。
 

ミツヒデの決意

ミツヒデは木々を人気のない場所へ連れていき、座らせた。
 
そしてミツヒデは語り始めた。
 
ミツヒデは、自分と正面から向き合った結果この先身を固めることは無いと思い至った。
 
ミツヒデはゼンを生涯守り続ける、その一心で生きていきたいと思っていた。
 
そしてそんなミツヒデの隣に必ずいるのが木々であり、いずれ別々の場所に立とうがミツヒデの気持ちは変わらない。
 
自分が木々の婿にと考えたことは一度もなく、これまでもないと断言するミツヒデ。
 
それを黙って聞いていた木々は、殿下のそばにあって無二の騎士なのは私にとってのミツヒデも同じだと言う。
 
そして、その中で双方がそれぞれに願う形が違ってもそれはそれでいいと言う木々。
 
空を見ていた木々はミツヒデの方を向いて、自ら振られようと申し出たのだった。
 
 
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94話のネタバレ

大切な思い

話が終わった後、木々とミツヒデはヒサメを交えて食事をすることにした。
 
ミツヒデが料理を取りに行っている間、ヒサメは木々にミツヒデの殿下への敬愛は驚くねと言う。
 
ミツヒデがゼンに仕えると決めてからはずっとそうだと言う木々。
 
そしてミツヒデはベルガットの一件があり、より気持ちが高まっているのではないかと木々は推測していた。
 
ミツヒデはゼンを失い二度と守れない恐怖に直面したからだ。
 
それを聞いたヒサメは、木々が淡々と話す姿に驚いているようだった。
 
収穫祭も終盤に差し掛かり、ミツヒデと木々は王城に戻る時落ち合おうという約束を交わし、別れた。
 
その夜、眠れないミツヒデは相部屋だったヒサメを起こした。
 
そして最も大切な思いが自身の全てである事と、芯であることのどちらが強いと思うかと尋ねる。
 
ヒサメは少し考えて、その強さが大切な思いと繋がっているなら前者も後者も同じことだと言う。
 
君は?と聞かれたミツヒデは、後者だと答える。
 
中心にあるから最後の最後まで守り通せるとミツヒデは言うのだった。
 

95話のネタバレ

リリアスにて

リリアスでは雪がちらついていた。
 
白雪はリリアスの門の前に立って、ゼンにようこそと笑うのだった。
 
次の日から白雪は薬室勤務に戻った。
 
白雪に付いて部屋に入ったゼンを見て、鈴は患者だと誤解してしまう。
 
患者ではないとゼンが返すと、鈴は大分前に一回会ったっけ?と尋ねる。
 
鈴は嫌な予感がして白雪にまさかと聞くと、白雪は察しがよろしいようで…と声をひそめる。
 
ゼン・ウィスタリアだと名乗るゼンに、ユズリと鈴は目を丸くした。
 
鈴はゼンに、オビとの関係を尋ねるとゼンは風変わりで気の置けない友人だなと答える。
 

リリアス観光

白雪とオビは、ゼンにリリアスのオススメスポットを紹介しに街へ出た。
 
雪だるまを作ったり、耳当てを買ったりして楽しむ3人。
 
日も暮れ、白雪は天幕街へ行ってみようとゼンたちを誘った。
 
せっかくだから天幕に入ってみようと嬉しそうな白雪。
 
オビは気を利かせて先に帰っていった。
 
2人で天幕に入った白雪とゼンは手を繋いだ。
 
白雪はゼンに熱を計ってもいいかと尋ねる。
 
実はゼンの顔が赤くなっていたことを白雪は心配していたのだ。
 
ゼンは熱を隠していたことを謝り、一晩寝て治すよと笑った。
 
そしてゼンは白雪を抱きしめる。
 
その瞬間、天幕の中で過ごせる制限時間に達する鐘が鳴り響くのであった。
 

特別編のネタバレ

ユズリの失恋

ある日の食堂では、ユズリが顔を覆って座っていた。
 
オビが話しかけても乗り気でないユズリは、どうやら失恋したようだった。
 
そこで薬室のメンバーはユズリを食事に誘った。
 
何年も思い続けてきたのにと泣き喚くユズリ。
 
後日、ユズリが失恋と言っていたのは幻の花を若手採集家がユズリよりも早く手に入れたことだったと白雪たちは知ったのだった。
 

リュウのリリアス2年目

オビはリュウに背が伸びて一番良かったことを聞いた。
 
リュウは、白雪の赤髪が近くなったことだと答える。
 
それを聞いたオビや鈴は驚いた。
 
リュウは変?と尋ねるが、オビたちは白雪に直接言ってみると分かるという。
 
後日、白雪にそれを言ったリュウ。
 
白雪は少し照れて、私はリュウが力仕事を頼まれているのが嬉しいですと返す。
 
それを聞いていたオビと鈴の心は清らかに浄化されるのだった。
 
 
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赤髪の白雪姫 19巻の感想

なんと木々が振られてしまいました。
 
ミツヒデと木々は相思相愛かと思っていましたが、とても意外でした。
 
ゼンに対する忠誠心が誰よりも強いミツヒデは、生涯をゼンに捧げるという決心から誰とも結婚はしないという選択をします。
 
それを上手く伝えることができず、頑張っているミツヒデは何だか可愛らしかったです。
 
そして今回重要な役目を果たすのがヒサメであると思います。
 
ミツヒデと木々の間を取り持ち、2人の間で言い足りないことがないよう導きました。
 
嫌われ役のヒサメもまた、ゼンのように自分の役回りを自覚した上で動いているのかもしれません。
 
リリアスではゼンと白雪が幸せの最高潮にいますね。
 
2人とも幸せそうで、読んでいて癒されました。
 
特に天幕街でゼンの熱に気付いた白雪はさすがという感じでした。
 
ゼンは風邪をひくと心配されすぎるため、風邪をひくのが苦手でした。
 
ですが一晩中白雪がついてくれると聞いたゼンは何だか嬉しそうでした。
 
ウィスタリア城へ行く決断をした白雪とゼンは、今度こそ一緒に過ごすことはできるのでしょうか。
 
これからの展開に期待が高まります。
 
 
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