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Contents
赤髪の白雪姫 21巻とは?
出版社:白泉社
発売日:2019/9/5
作者 :あきづき空太
休暇を終えた木々にヒサメが結婚を申し込み、話は着々と進んでいく。そんな中、ゼンはイザナからウィラント赴任を命じられ王都を出ることに……。一方、リリアスでは白雪たちがオリンマリスを改良して出来た“光る植物”が、新種として認められるかどうかの審査が間近に迫り……!?それぞれが進む道を前に、決意を新たにする第21巻!
赤髪の白雪姫 21巻のネタバレ
102話のネタバレ
王城にて
王城に無事到着したゼンは、また新たな1日を迎えていた。
ゼンは廊下でハキと出会う。
ハキは、イザナなら今朝早くに部屋を出られましたよと報告した。
その言葉にハッとするゼン。
ハキはゼンのことを昔から知っており、ゼンを立派な殿方だと評価した。
ゼンは、君が持っていた方が喜ぶと言って花瓶の花を引っこ抜きハキに渡したこともあったと思い出すハキ。
ゼンはそれを聞いて恥ずかしくなった。
その頃、城にはルーギス兄弟がやって来ていた。
ルーギス家の兄弟とはヒサメとその兄であるアマキゼだった。
先に着いたアマキゼに対応したのは木々だった。
アマキゼは、ヒサメと木々が婚約すると聞いて驚いた。
ヒサメには本当に助けられたと感謝した木々は、そちらの家を巻き込んでしまったことを謝罪した。
アマキゼは北の膿が出されたことはとても大きいと返し、木々が無事で良かったと微笑んだ。
そこへやって来たのはヒサメだった。
アマキゼは早速、木々とヒサメの縁談を進めていいかということを改めて確認した。
一つ問題があるとすれば木々が僕に惚れるものかということだ、とヒサメは言う。
木々がヒサメに親愛なる方はいるのかと尋ねると、ヒサメは君だと木々を見て答えた。
予想外の返答に目を丸くする木々。
その後フッと笑った木々は、案外互いに適役になりうるかと思います、と言う。
それを聞いていたアマキゼは、木々に向ける言葉の端にきちんと情がこもっている事に心から安堵しているよと微笑んだ。
兄弟
馬引に変装したゼンは、朝早く出かけたと言うイザナに追いついてイザナに話しかけた。
お前はもう少し王族の振る舞いを維持して欲しいものだとは思うが…とイザナはつぶやく。
それに反論するゼンに、俺の真似事をするだけの人間にならなくて良かったという話だとイザナは笑った。
俺がお前の真似をできないのがその証拠だと言うイザナ。
お前はお前になったと言われたゼンは、イザナに呼びかけた。
そしてゼンは、ウィラント城へ行きたいという思いを告白する。
望むなら果たせと言うイザナに、ゼンは感激するのだった。
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103話のネタバレ
婚約
ヒサメと木々は歩きながら話をしていた。
私はヒサメと、そして父と話をしなければならないと言う木々。
ウィラントへ行く前に、ヒサメとの縁談を進めたいという考えからだった。
ではヒサメ殿…と言いかけた木々を制止したヒサメは剣を置いて跪いた。
そして木々に、結婚を申し込むと言う。
木々は微笑んでヒサメの手を取るのだった。
一方でミツヒデはヒサメと木々についてどう思っているのかと尋ねるゼン。
ヒサメと木々の3人で歩くときに真ん中を歩くのはおかしいだろうとか、気持ちに変化は感じていると言うミツヒデ。
そしてミツヒデは、何年も前から一緒にいる木々とゼンは俺の宝だよと言った。
ミツヒデの心は寂しさと嬉しさで一杯だった。
そして改めてゼンに、ウィラント城行きを祝福した。
木々の望み
木々の父とヒサメ、アマキゼに木々はウィラント城へ行くことを報告していた。
木々の父はもちろんだとうなずいた。
今のお前なら、そのとき自分が居るべき場所もするべき事も自ら気が付けるだろうと言う父。
その言葉に、木々は涙ぐんだ。
その後、ウィラントに一緒に行けることになったとゼンたちに報告する木々。
ゼンとミツヒデは嬉しそうに笑うのだった。
任命式
そしてゼンはウィラント領の領主補佐に任命された。
同じく木々とミツヒデも、与えられた役目に力を尽くすよう命じられた。
王国を支えゆく若い芽の手本となる事を期待していると微笑むイザナ。
ゼンは謹んでお受け致しますと言って跪くのだった。
その頃、リリアスでは白雪とオビに書状が届いていた。
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104話のネタバレ
手紙
王城から届いた書状を読み上げた白雪とオビ。
オビは木々とヒサメが婚姻したことにショックを受けていた。
セレグの一件で必要だった縁談ではあったが、木々とヒサメが改めて決めたみたいだと言うオビ。
白雪は何も言えず驚いていた。
そしてしばらく黙った後、白雪はそうか、とつぶやいた。
いつでも一歩踏み出すのは勇気がいるよねと言う白雪。
一歩ねぇとつぶやいたオビは、一歩というよりはと前置きして右手を歩かせる。
居ながら眺めてたり現れた次の場所に飛んで着地できたら居るという感じかなと説明するオビ。
白雪はどんな向かい方でもオビのいる場所を明るくするのは、踏み出した時の思いだといいねと笑った。
そして2人はゼンたちの次なる日々に、というかけ声で乾杯をした。
オリンマリスの命名
オリンマリスは光る石の力を借りて発芽し、そこから生まれた種は数代をかけ自ら十分な光を作り出せるよう形質を変化させた。
求められる条件を全て満たし、いよいよ新種として申請ができるようになった。
そこで、オリンマリスの命名会議をすることになった白雪たち。
会議は夜通し続き、朝になってしまった。
薬室では話し合いに疲れて眠る研究員がたくさんいた。
そこへオビがやって来て、どれに決定したのかと尋ねると、フォスティリアスだと白雪は答えた。
オビが薬室へやってきた理由はガラクからの指令状を渡すためだった。
リュウと白雪にそれを渡すオビ。
リュウのものには、リリアス赴任は3ヶ月後で終了し、一度王城に戻るように書いてあった。
白雪のものにはフォスティリアスの普及を目的として拠点を巡る事、と書いてあった。
リュウはそれを聞いて白雪を見つめていたが、指令状に視線を落とした。
リュウが指令状をめくると、そこにはイザナからの手紙があった。
手紙には研究が成功し関心しているということや、これからも各々の能力を生かし研究を続けて欲しいと書いてあった。
適任
命名が決まったので、フォスティリアスを新種として申請に出すことになった。
ガラクはこれを広める役はやはり白雪とオビが適任かもしれないと考えた。
その理由は、フォスティリアスを置くために行う交渉は、道の管理者である騎士団が相手だからだ。
一方、あと3ヶ月でリュウが王城へ帰ってしまうと聞き驚くキリト。
そんなキリトに突然、俺はまだ一人前じゃないと思う?とリュウは聞いた。
一人前の基準が分からないと言われたリュウは呆然とした。
そこへ買い物をしに出かけていたラタが現れた。
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105話のネタバレ
リュウの悩み
リュウは、ラタに頼れる薬剤師になろうと思ってるけど何が必要か分かりますかと尋ねる。
ラタはため息をついて、自分のなりたい人物像に当てはまるものを3つくらい持てばいいんじゃないかと提案した。
しばらく考えていたリュウは、こんなんでいい?と聞くキリトの声でハッとした。
そしてラタに礼を言った。
好きなように頑張れと言って、ラタはその場を立ち去った。
薬室に戻って作業していても、リュウは自分に何が足りないのかをずっと考えていた。
一人前
リュウは廊下でシダンと遭遇した。
その日リュウは騎士団基地の方の手伝いをしており、シダンは基地での様子などを質問した。
王城では調剤と薬草の管理をしていたと言うリュウは、診察するのにはまだあまり慣れないと言う。
シダンは悩んでいるようなリュウをお茶に誘った。
シダンはリリアス封鎖の時、白雪がいたから今まで研究を続けて来られたと言う。
白雪の言葉に心を動かされたシダンだからこそ、フォスティリアスを広めるのは白雪が適任だと考えたのだった。
一人前になった?とキリトに聞かれたリュウは、なっていないよと答える。
そして、おれはまだ学ぶことがあると思うんだと言うリュウ。
その夜、鈴とオビはリュウと食事をとっていた。
鈴は改めてリュウとオビに来てくれてありがとうと感謝した。
リュウは鈴を見て、おれも来て良かったと言った。
そしてリュウはオビに話しかけた。
白雪に会って話したい気がする…とリュウは言ったのだった。
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106話のネタバレ
リュウの願い
オビは白雪を呼び出してある場所へ案内した。
そこにはリュウがいたのだ。
オビはリュウに、その辺で飲んでいるからねと言うが、リュウは近くに居てて欲しいと返した。
リュウは言葉に詰まりながらも、一生懸命話し始めた。
おれもフォスティリアス広める旅に一緒に行きたいんだとリュウは言う。
白雪は笑って、私も行きたいですと返す。
リュウは色々考えた結果、自分に足りないのは信頼してもらうために話したり伝えたりすることだと思い至ったのだ。
そしてその事を気付かせてくれた白雪に、リュウは感謝した。
自分が薬剤師で居られるのは、白雪たちがそういう環境を作っていてくれたからで、俺もそれを作る1人になりたいとリュウは言う。
リュウはもう一度、一緒に仕事をしてくれてありがとうと感謝した。
白雪も、リュウと一緒に行きたいのはリュウと仕事をするのが好きだからだと言って笑った。
リュウはそれを見て嬉しそうに頬を赤らめた。
リュウが帰った後、白雪はオビを見つめていた。
そして、どこに行くことになってもいつも通り居られるのはオビが来てくれたからだよと言う白雪。
一緒にいられて良かったと微笑む白雪に、オビも笑った。
これから白雪がどこへ行くのか面白そうだと言うオビを見て、白雪は不安を吐き出すように、その期待で行こうと笑うのだった。
そして2ヶ月後、ガラクの許可を得たリュウはついに白雪やオビと共に旅へ出かける準備を始めた。
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107話のネタバレ
定期観察員
シダンと鈴は薬室で広めたフォスティリアスの管理方法について頭を悩ませていた。
リリアス周辺なら研究員で受け持つこともできるがと紅茶をすするシダン。
そこへやってきたのはユズリだった。
食べながらよそ事するとお腹の中で芽が出るよと言うユズリ。
ユズリはフォスティリアス定期観察の人員をどう確保するかを悩んでいると聞いた。
信頼できる人にお願いしないとなと言う鈴に、ユズリは自分を信用しているかと聞いた。
していると返す鈴に、ユズリはにやりと微笑んだ。
一方ラタはオビから近いうち旅立つという話を聞いていた。
オリンマリスの名前がフォスティリアスになると聞いて、ラタはいい名前だなと微笑んだ。
フォスティリアスには光る石の名前も入っていたからだった。
石のことには心がこもるねぇとつぶやくオビ。
そこへ白雪と鈴がやって来て、ラタにお礼を言い頭を下げるのだった。
ハキからの返答
白雪はリリアスを管轄するハキにフォスティリアスを植えるための交渉を行うことになった。
ハキは条件付きで許可すると答える。
条件とは、関所の人の流れを上手く管理するために各所と相談しながら進めることだった。
そしてハキは、見知らぬ相手が見知らぬものを持ち込もうというのは当然警戒するからなと最後に言い、白雪は部屋を後にした。
白雪は見知らぬ相手から信用を得なければならないのかと不安を抱く。
そこでようやく白雪はイザナの思惑を理解した。
ウィラント城に行くためにはウィラントの人の事をよく知らなくてはならず、白雪には白雪の味方が必要だったのだ。
そして白雪とオビ、リュウの3人は旅へ出かけることにしたのだった。
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赤髪の白雪姫 21巻の感想
意外にも、木々と婚約したのはヒサメでした。
登場当初は嫌なやつと思っていましたが、セレグの事件を経て口は悪いけれど正直者という印象に変わりました。
どんなことにも動揺せずさらっと切り抜ける木々とヒサメは、実は相性が良いのかもしれませんね。
そんな木々が仕えるゼンは、ついにイザナにウィラント城行きを志願します。
ゼンは側近や白雪と事件を乗り越えるたびに成長していき、ついにイザナが持っていないものを手にしました。
お互いを認め合い、讃え合う兄弟の姿に感動しました。
イザナに認めてもらえたゼンはとても嬉しそうでしたね。
一方でリリアスではオリンマリスの第二の名、フォスティリアスが決まりついに新種として認定されました。
白雪はこれを広めるための旅に出ますが、そこへ同行したいと言うリュウ。
薬剤師としてはエリートのリュウですが、白雪と出会ってやっと自分に足りないものを見つけたようです。
さて白雪たち3人は旅へ出発しますが、そこにはどんな試練が待ち受け、彼らはどうやって乗り越えていくのでしょうか。
これからに期待が高まります。
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