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赤髪の白雪姫 22巻とは?

出版社:白泉社
発売日:2020/3/5
作者 :あきづき空太

光る植物・フォスティリアス植栽の許可を得るために、オリオルド関を訪れた白雪・オビ・リュウの3人。しかし、北の地の情勢を鑑みた騎士団長からの返答は、有力諸侯・ルギリアの判断を仰ぐというものだった。白雪は、そのエイセツ・ルギリアという人物に直接会いに行こうと提案するが…!?新たな地で未来に光を灯す第22巻!

 

赤髪の白雪姫 22巻のネタバレ

108話のネタバレ

忘れ物

旅に出た白雪は、宿である忘れ物に気付いた。
 
その時ドアをノックする音が聞こえ、部屋を出るとそこにはオビが立っていた。
 
白雪とオビ、リュウの3人は昼食に出かけることにした。
 
リュウは前髪を気にしながら歩いていた。
 
リュウは過ごしやすいから、と長かった髪を短くしたのだ。
 
3人は昼食を食べた後、馬に乗って目的地であるオリオルド関所へやって来た。
 
関所の役員に挨拶をする3人。
 
こちらの管轄地にある植物を植える許可をいただきたく参りましたと言う白雪に、役人は少し動揺した。
 
隣にいたオビは護衛だと言って身分証を見せると、その役人はかしこまってオビに礼をした。
 
その役人は上に聞いて来ますと言ってその場を後にした。
 
しばらくして帰ってきた役人は、明後日の夜に団長がお会いになるそうだと白雪たちに伝えた。
 
3人は部屋へ戻り、とりあえず会ってくれるみたいで良かったと安心した。
 
次の日、城下町を歩いていた白雪は櫛屋の方をじっと見つめていた。
 
オビがその理由を聞くと、白雪はオビからもらった異国の髪飾りをリリアスに忘れてきてしまったという。
 
申し訳なさそうにオビに謝る白雪。
 
それを見たオビは、心配いらないよと笑った。
 
リュウは小さい声で、俺も忘れ物があったから後でオビと2人で買ってくると言う。
 
私も行こうかと申し出る白雪に、オビは下着を買いに行くんだと口を滑らせた。
 
リュウの顔は真っ赤になり、リュウは黙ってしまった。
 

ルギリア

白雪たちはオリオルドの騎士団長であるカミラギに会っていた。
 
申し出は分かったが北はまだベルガット家の一件で不安定に揺れており、なかなか植物のことにまで手が回らないと言うカミラギ。
 
断られるかと思った白雪は目を伏せる。
 
カミラギは、この件は一度ルギリア様の判断を仰ぐことになるなと言う。
 
エイセツ・ルギリアはウィラントの有力諸侯であり、ベルガット家と並ぶ身代だった。
 
カミラギは頬杖をついて、どうする?と白雪に尋ねるのだった。
 
 
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109話のネタバレ

突然の夜会

どうやってエイセツに会うかということを話し合っていた3人。
 
白雪は、とりあえず会ってから考えればいいと言い、オビもそれに賛成した。
 
まず相手を知るというのは大きいからねとオビは言う。
 
一方で、カミラギはシュウに白雪たちの話をしていた。
 
シュウはエイセツの家臣であり、カミラギと親しい仲だった。
 
シュウは緊急じゃないなら勘弁してほしいと消極的な姿勢を見せる。
 
そこでカミラギは赤髪の娘だぞと念押した。
 
白雪はリリアス封鎖の際に活躍した赤髪の研究員として有名で、シュウは興味を示した。
 
一方で白雪たちは、今晩もう一度カミラギと会うことになっていた。
 
約束の時間まで街を歩いていた3人は、薬屋を見つける。
 
白雪とリュウは勉強も兼ねて入ってみることにするが、オビは外で待っていた。
 
白雪は薬をもらいにきていた美少年の包帯が解けていることに気付く。
 
それを指摘した白雪に、その少年は振り返る。
 
なんとそれはタリガだった。
 
白雪とタリガは初対面であったため、白雪はタリガのことを知らなかった。
 
丁寧に礼を言うタリガは、薬をもらって帰っていった。
 
その場を去ろうとするタリガに、白雪はお大事にと笑いかけるのだった。
 
白雪とリュウが外へ出ると、そこにはシュウがオビと共にいた。
 
シュウはエイセツの家臣であり、エイセツに会いたいという白雪がどのような人物なのか尾行していたのだ。
 
その夜、カミラギはシュウを改めて紹介した。
 
シュウは尾行をしてしまったお詫びにと、エイセツに取り次ぐよう手配をした。
 
シュウは集合場所に来た白雪たちを見て、衣装に着替えるように指示した。
 
状況が理解できないまま、白雪たちは夜会へと案内されるのだった。
 
 
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110話のネタバレ

一目惚れ

ルギリア邸では、シュウがエイセツを呼びに行くと言い白雪たちを夜会へと案内した。
 
慣れない夜会に緊張するリュウ。
 
周りの参加者たちは白雪やオビのことを噂した。
 
王城の夜会とは違う雰囲気に、オビと白雪は警戒する。
 
オビは様子見されているような目線から、ベルガット家の者が紛れ込んでいるのかと疑った。
 
そこへやって来たのはヒサメだった。
 
白雪は驚いて胸に手を当てる。
 
なぜここに、と聞かれたヒサメは、呼ばれた理由が副団長でも大親友でもないと答える。
 
ヒサメはセイラン家の木々の婿という形で夜会に出席していたのだ。
 
ヒサメは木々を呼んで来た。
 
美しく着飾った木々と話すヒサメ。
 
2人の様子に、白雪はしばらく見惚れていた。
 
手紙をもらってありがとうと言う白雪は、木々の手を持ってまた髪を結って下さいねと笑った。
 
何度でも喜んでと言い、笑う木々。
 
ヒサメはオビから夜会の雰囲気について尋ねられると、ベルガット家やそれに関わるゼンもこの夜会には招待されていないと言う。
 
そして王族関係の君たちがこんな端で集まっているのも疑心暗鬼の種になるよと言ったヒサメは、白雪へダンスを申し込む。
 
ホールでダンスを踊る白雪たちを見ていたオビのところへシュウがやって来た。
 
エイセツに会えるのかと聞かれたシュウは、もうエイセツは白雪のところへ行ってしまったと言う。
 
オビが白雪の方を見ると、白雪に近付いたエイセツは白雪に花を傾けて、情熱的な目線を送っていた。
 
 
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111話のネタバレ

仮病

エイセツは白雪に花を渡した。
 
エイセツは白雪の仕草や表情がとても可憐で目を奪われたと言う。
 
白雪は直球な言葉に赤面した。
 
エイセツは手を差し伸べて、私と2人で庭を歩かないかと言う。
 
白雪は屋敷の主人である人に恥をかかせるようなことは避けるべきだと思い至り、エイセツの手を取った。
 
エイセツが手を引く中、ヒサメは白雪に何かをささやいた。
 
庭にやって来た白雪。
 
ヒサメは白雪に、オビを向かわせるからオビと10秒見つめ合うといいよと言ったのだった。
 
羽織りものを持ってきたオビは、白雪と10秒見つめ合う。
 
エイセツとシュウは不審な目で2人を見ていた。
 
オビが中へ入り、2人きりになった白雪とエイセツ。
 
エイセツはオビとどう言う関係なのかと尋ねると、白雪はとても良いですと答える。
 
エイセツは少し黙った後、今晩はこうして誘いを受けてくれただけで充分だと言う。
 
白雪はフォスティリアスの話が駆け引きの材料になってしまいかねないと危惧した。
 
エイセツは、今晩出会えたこの夜が終わるまでは私を振らないでくれと懇願した。
 
突然のことに呆然とする白雪。
 
エイセツは何か頼みがあって来たんだろうと言いかけるが、それを白雪は制止した。
 
それはこの場で話すことではないと、白雪は言う。
 
エイセツはしばらく月を見上げ、時間をかけて互いを知ろうと提案する。
 
一方、屋敷の中にいたリュウは、シュウと今後の予定について話していた。
 
すると突然シュウが咳き込んだ。
 
座り込むシュウを介抱するリュウ。
 
治療室で横たわるシュウは喉が痛いとつぶやくが、リュウは無理に咳を続けるからだと言う。
 
シュウは仮病だったのだ。
 
そこへ話を聞いて走って来た白雪は、事情を察した。
 
 
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112話のネタバレ

お忍び

シュウの演技は、白雪をエイセツ邸に宿泊させるための作戦だったのだ。
 
宮廷薬剤師を出しに使われた白雪は静かに怒っていた。
 
白雪やリュウといたオビは、外の様子を見てくると言って部屋を後にした。
 
そこでオビは黒いマントを被った侵入者を見つける。
 
オビは剣の鞘を首に当て、名を名乗ってもらえますかと言う。
 
それはなんとゼンだった。
 
オビはゼンだと分かっていたため剣の鞘を使ったのだった。
 
ゼンは白雪の事情を聞きつけてやって来たのだ。
 
部屋で待っていた白雪は、窓を叩く音が聞こえたので振り返った。
 
そこにはゼンがおり、一飛びで部屋の中に入って来た。
 
ゼンは白雪を抱きしめ、キスをした。
 
ゼンはエイセツの話を聞いて妬いているようだった。
 
そこへオビがやって来て、3人はしばらく話していた。
 
しかし、外でミツヒデを待たせているため、ゼンはゆっくりしていられなかった。
 
家人に見られないようにエイセツ邸から脱したゼンは、ミツヒデと共に足早に帰っていった。
 
 
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113話のネタバレ

狙いは何だ?

忍び込んだゼンはオビや白雪とエイセツの狙いについて話し合っていた。
 
ゼンは今回の夜会が力をなくしたベルガット家の代わりをルギリアが担うという期待から行ったと言う。
 
すると殿下の側にベルガットがいるというのは気に入らないだろうなと言うオビ。
 
だからといって白雪を引き止める理由にはならず、3人は頭を悩ませた。
 
そこへ家人のノックの音が聞こえた。
 
ゼンは急いで立ち去ろうとするが、くるりと振り返る。
 
俺の話は考えずにお前たちの好きにやれば良いと言うゼンに、オビと白雪はうなずいた。
 
白雪はエイセツのことが分かるまで自分たちの意思で留まると伝えた。
 
そうしてゼンは去っていった。
 

説教

次の日の朝、家人はご自由にお過ごしくださいとだけ白雪たちに伝える。
 
朝食をとっていたリュウは、白雪に昨日は怒っていたかと尋ねる。
 
白雪はうなずいた。
 
それを聞いて、リュウはシュウの診察に行ってくると言い部屋を後にした。
 
リュウは喉がよくなるお茶を入れたコップを持ってシュウのところへやって来た。
 
黙っているリュウに、シュウは要件を尋ねた。
 
リュウは王室の薬室が積み上げてきた信頼を無闇に使ったらだめだし、使うための嘘はつかないで欲しいと言う。
 
俺も白雪さんも、この仕事が好きなんだとシュウを見上げるリュウ。
 
白雪もオビもちゃんと話を聞いてくれるのだから、何か頼みがあるなら言えば良い、とリュウは続ける。
 
リュウの話を聞いて、シュウはエイセツに話をするよう申し出ることを決意した。
 
その夜、オビの部屋をノックしたのはエイセツだった。
 
ドアが開くとそこには白雪がいた。
 
続いてオビも出てきた。
 
念のためオビは白雪と部屋を交代していたのだ。
 
エイセツは頭を抱えて、密かに来たのに…とつぶやいた。
 
そしてオビに用事があるんだよとエイセツはつぶやいた。
 

特別編のネタバレ

幼少期

何年も前、イザナとハキは夜会へ出席していた。
 
眠そうなハキは花瓶の花をじっと見ていた。
 
するとイザナはその中から一輪の花を取り出しハキに渡した。
 
萎れてしまうからとハキはイザナに花を返し、夜風に当たってくると庭へ出て行こうとする。
 
イザナは夜風にあたり過ぎるなよと言い、一輪の花を持ったままその場を去った。
 
ハキは花をお持ちになるのですかと尋ねると、名前を調べたくなったとイザナは微笑むのだった。
 
それを思い出していたハキとイザナは、自分たちの成長をしみじみと実感していた。
 
ハキは年の近かったゼンとの思い出も懐かしそうに語った。
 
ゼンは心を添え花を贈るような方とは巡り合っているのでしょうかと、ハキがつぶやく。
 
随分と大事にしているような出会いはあるようだと言うイザナ。
 
どういう方なのかとハキが聞くと、あの時の花を一目見ればすぐに名前が言えるだろうなとイザナは微笑んだ。
 
 
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赤髪の白雪姫 22巻の感想

フォスティリアスを広めるための旅に出た3人。
 
白雪たちはさっそくルギリアの当主であるエイセツに面会することができましたが、エイセツは白雪に惚れてしまったようです。
 
エイセツの指示で仮病を装うシュウ。
 
宮廷薬剤師として誇りを持っていた白雪は、それを出しに使われたことを知り憤ります。
 
白雪がこれほど怒っているのは初めてなのではないでしょうか。
 
そこでリュウはシュウに対してその思いを代弁します。
 
旅の中でもリュウは積極的にコミュニケーションを取ろうとしており、成長したいという気持ちが溢れていますね。
 
そしてその噂を聞いてお忍びでやってきたゼン。
 
セイランの話を聞いて妬いているようなゼンは何だか可愛かったです。
 
ゼンがそこに留まらずサッと帰ることができたのは、オビのことを非常に信頼しているからなのかなと思いました。
 
白雪に惚れたエイセツはシュウに急かされてある決断をし、オビの部屋にやってきます。
 
白雪への話があるのかと思いきや、エイセツはオビに何を言うつもりだったのでしょう。
 
そしてこのような状況の中、白雪はフォスティリアスを広めるための交渉ができるのでしょうか。
 
これからの展開に目が離せません。
 
 
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