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Contents
わたしの幸せな結婚 2話とは？
出版社：スクウェア・エニックス
作者 ：顎木あくみ(著), 高坂りと (著), 月岡月穂
異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。「小説家になろう」発！ 和風ファンタジー×嫁入り。結婚から始まる恋愛の物語。
わたしの幸せな結婚 2話 “初めてのあさごはん” のネタバレ
嫌な夢
母の形見の着物や帯、装飾品などすべてがなくなっている。
継母に泥棒扱いされる美世は、継母がわざと全てを取ったのだと思った。
一人で継母の所へ行こうとする美世を、使用人は止める。
だが、何かあれば父に助けてもらおうと考えた。
その後美世は、継母に蔵へ連れて行かれて閉じ込められる。
泥棒扱いされた継母は、かなり怒っていた。
真っ暗な蔵の中で、美世は何度も謝りもがいている。
目を覚ました美世は、昔の嫌な思い出を夢にまで見ていた。
久堂家で初めての朝を迎えた美世は、昨日清霞に言うことは絶対に聞けと言われる。
どこにいても自分の立場が変わるわけでもなく、清霞に従うしかない。
私にできること
嫁ぎ先の清霞は、異能持ちの家の中で名家中の名家である。
他の異能持ちの家より、特に名高く財産も多い。
学歴も高く、軍では少佐で一つの部隊を率いる立場である。
清霞ほどの立派な人物で、財もあれば豪勢な暮らしをしているのだと思っていた。
だが実際は、本邸から離れた田舎に質素な別邸で暮らしている。
質素な別邸だが、美世の寝た布団はふかふかしていた。
そのせいか、朝の目覚めは快適でいつもと同じ時間に目を覚ます。
久堂家の当主の妻は、早く起きる必要もないし自ら家事や洗濯もする必要はないだろう。
名家の妻ともなれば、華道や茶道などをやっている。
昔やったことはあるが、美世はまともな教育を受けさせてもらえなかった。
自分の立場を考え、できることを考える美世。
そしてたどり着いた答えは、朝食の支度。
こんな所で、斎森家でやっていたことが役に立つとは思わなかった。
斎森家では、美世に食事は出てこない。
美世の存在は、家族でも使用人でもなくそれ以下だった。
そんなつもりじゃないのに・・・
台所で家事を始めると、ゆり江がすぐにやって来た。
彼女は使用人で、清霞の幼い頃から身の回りの世話をしている。
ゆり江と顔を合わせた美世は、勝手に食事の準備を始めたことを謝った。
美世の手を握ったゆり江は、もう年でもあるため手伝ってもらえることに感謝する。
笑顔のゆり江は、清霞が起きるまでにまだ時間があるためできることをやっておこうと言った。
そして、美世に食事の準備を任せる。
冷酷無慈悲な清霞に支えるゆり江は、冷たい人だろうと思っていたがとても優しい人。
坊っちゃんと呼ぶゆり江を許している清霞は、思っているよりも優しい人なのではないかと思う。
朝食の準備ができ、美世はゆり江と一緒に清霞の部屋へ配膳をする。
ゆり江はニコニコしながら、美世が作ってくれたことを話した。
美世をジロっと見た清霞は、作った美世に先に食べさせようとする。
でも主人より先に食べるなど、美世にはできない。
食べられない美世に、清霞は毒でも盛ったのかと厳しい言葉を投げつけた。
「こんな何が入っているのかわからないものは食えん」と言い残して、清霞は部屋を出る。
美世は失敗してしまい、悲しい表情をしていた。
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わたしの幸せな結婚 2話の感想
美世は、すごい夢を見ていました。
小さい頃から、ひどい扱いを受けていたことがわかります。
こんな状態で、毎日が地獄で辛かったでしょうね。
清霞のところに来て、ふかふかの布団で寝て目覚めがよかったという場面が印象的でした。
ちゃんと布団に寝ていたのか、そんな疑問が浮かんできます。
清霞の家での初めての朝、いつものように早く目覚めた美世。
自ら、朝食の準備をしていました。
自分にできることをしようとした美世、それを快く受け入れてくれたのはゆり江です。
今までやっていた食事の準備が、役に立ちました。
確かに清霞の妻として、こんなことをするのは受け入れ難いでしょう。
美世は十分な教育を受けさせてもらえなかった代わりに、家事はなんでもできる素敵な妻になれますよ。
ですが清霞は、そんな美世をすぐには受け入れることができませんでした。
主人のために作った朝食なのに、毒を盛っているのではと疑われてしまいます。
すごく切ないですね、主人より先に手をつけることができない美世。
毒なんか盛ってないと言って、先に食べることができれば楽なんですけど美世にはそれができません。
清霞が疑いたくなる気持ちもわかりますが、ちゃんと美世を見てほしいです。
美世は斎森家の娘ですが、実際は娘の扱いは受けていません。
そこを早く、清霞に気付いてほしいです。
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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
