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わたしの幸せな結婚 1巻とは?

出版社:スクウェア・エニックス
発売日:2019/9/12
作者 :顎木あくみ,高坂りと,月岡月穂

異能の家系に生まれながら、その能力を受け継がなかった娘、斎森美世。能力を開花させた異母妹に使用人のように扱われていた。親にも愛されず、誰にも必要とされない娘。唯一の味方だった幼馴染も異母妹と結婚し家を継ぐことに。邪魔者になった美世は冷酷無慈悲と噂される久堂家に嫁ぐことに…。「小説家になろう」発! 和風ファンタジー×嫁入り。結婚から始まる恋愛の物語。
※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。

 

わたしの幸せな結婚 1巻のネタバレ

1話 婚約 のネタバレ

美世の過去

美世は、異能者の家系である斎森家に生まれた長女だった。
 
美世の父母は政略結婚であり、二人の間に愛情はなかった。
 
そして美世の母が病でこの世を去った時、父親はかつての恋人と結婚し子供を授かった。
 
美世の異母妹である香耶は器量が良く要領も良かった。
 
そして香耶とその母親は、次第に美世をいじめるようになった。
 
そんな中、美世に唯一優しくしてくれたのは幸次だった。
 
幸次は古くから異能を受け継ぐ辰石家の次男で、美世の幼なじみだった。
 
当時使用人の様に扱われていた美世は、将来幸次と結婚できるのではないかと淡い期待をしていた。
 
しかし美世は別の家に嫁ぐこととなった。
 
美世は感情を失った様に歩いて嫁ぎ先の久堂家に向かった。
 
帰る家もなく頼れる場所も人もいない美世は座敷にはいり深く頭を下げて、結婚相手へ挨拶するのだった。
 

2話 初めてのあさごはん のネタバレ

厳しい主人

美世は悪夢で目が覚めた。
 
ここは久堂家なのだと改めて認識した美世は、昨日初めて会った結婚相手のことを思い出していた。
 
その相手の名前は久堂清霞で、少佐として部隊を率いていた。
 
朝早くに目覚めてしまった美世は、朝食の準備をすることにした。
 
一般的には令嬢が自ら家事を行うことは稀だったので躊躇したが、他にやる事もないからと野菜を切る美世。
 
そこへ使用人の老婆ゆり江がやってきた。
 
昼食の準備ができて部屋に入ってきた清霞は、先に食べろと美世に言う。
 
何を言われているのか理解できず戸惑う美世に、毒でも盛ったかと冷酷な顔で話す清霞。
 
何が入っているか分からないものは食えんと言い、持っていた新聞を料理の上に放り投げ、清霞は出て行ってしまった。
 
それを追いかけたゆり江は家を出ようとする清霞に、美世が今まで家にやってきた娘とはどこか違うと打ち明ける。
 
気を遣って仕事を手伝ってくれた方は初めてだと微笑むゆり江。
 
その顔を見て、清霞は何かを考えていた。
 
一方の美世は、また失敗してしまったと肩を落としていた。
 
 
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3話 初めてのゆうごはん のネタバレ

清霞の疑い

清霞は書類の処理に追われていたが、集中できていなかった。
 
どうしても美世のことが気になっていた。
まるで使用人の様な態度だったと思い返した清霞は、今までの結婚相手ように追い出すのではなく、しばらく様子を見ることにした。
 
家に帰った清霞に、美世は今朝のことを謝っていた。
 
頭を下げる美世に、清霞は私も言いすぎたと反省した。
 
清霞は美世を観察し痩せた首元やあかぎれだらけの指、粗末な着物を見て名家の令嬢とは思えないなと察した。
 
これは本格的におかしな娘が来てしまったと、清霞はため息をついた。
 
夕食に同席するよう言われた美世は、部屋の端で清霞の食事を見ていた。
 
何を言っても謝る美世に、息をするように謝るのはなぜかと尋ねる清霞。
 
美世は長年のいじめから反射的に謝る癖がついてしまったのだが、このようなことは打ち明けられず黙っていた。
 
謝罪はしすぎると軽くなるから、もう謝るなと言う清霞。
 
美世はいつ追い出されてしまうかとビクビクしていたが、今のところそうではないのだということが分かり安堵した。
 
食べ終わった清霞に、風呂を沸かしましょうかと尋ねる美世。
 
しかし清霞は、うちの風呂は異能を使って沸かせる仕組みになっているのだと言う。
 
それを聞いて美世は自分に異能がないことを清霞はまだ知らないのだと、引け目を感じていた。
 
そして自分は久堂家の妻には相応しくないのだと心の中で呟く美世。
 
ふさわしいのはきっと香耶のようになんでも持っている女性なのだろうと、美世は視線を落とすのだった。
 

4話 おかしな婚約者 のネタバレ

その夜、美世は幼い頃可愛がってくれた使用人の花のことを夢に見ていた。
 
唯一優しくしてくれた花は継母に解雇されてしまい、それ以来会っていなかった。
 
美世が目覚めると、美世は泣いていた。
 
昔の自分を思い出し自己嫌悪に陥る美世は、着替えているときに着物が破れていることに気付く。
 
美世は、朝支度をしているゆり江のもとへ向かった。
 
支度をしながら裁縫道具を借りることができるかと尋ねた美世に、あとで部屋に運びますと微笑むゆり江。
 
支度ができると、清霞がやってきた。
 
美世の作ったご飯を食べた清霞は、ゆり江とは少し味付けが違うが美味いと言った。
 
それを聞いた美世は急に泣き出してしまう。
 
ガラス玉のように空虚な目から溢れる涙に、清霞は戸惑った。
 
褒めたつもりだったのだがと弁解する清霞だが、美世の涙は止まらず清霞は頭をかいた。
 
料理を褒められたのは初めてで、嬉しくてつい涙が出てしまったのだと言う美世。
 
清霞はこれまで会ってきた結婚相手候補の女性たちの中で彼女に一番興味を惹かれていることを認めた。
 
美世が生きていきた背景を知りたいと考えた清霞は、ゆり江に調べておくように言うのだった。
 
ゆり江は美世が清霞にお似合いだと断言するのだった。
 
 
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5話 矛盾する心 のネタバレ

着物の裁縫

清霞が家を出た後、美世はゆり江から裁縫道具を借りた。
 
そして美世はゆり江に泣いてしまったことを清霞はどう思うかと不安を漏らした。
 
下を向く美世の手を握るゆり江。
 
ゆり江は、泣くのは悪いことではないし、むしろ涙を我慢して気持ちを溜め込んでしまう方が悪いのだと微笑んだ。
 
そのくらいで坊ちゃんは怒らないし実はとても優しい方なのですよ、とゆり江は言う。
 
ゆり江が去った後、ゆり江の言葉で思い上がってしまった自分を責める美世。
 
いずれは自分に異能がないことを知られて家を追い出されるのだろうと、再び美世の顔は暗くなった。
 
美世は裁縫道具を開いて着物を縫い始めた。
 
それを、ゆり江は障子の間から見ているのだった。
 

夕食の時間

夕食を食べながら、今日は一日何をしていたのかと清霞から尋ねられた美世は、雑誌を読んでいたと嘘をついた。
 
着物を縫っていたと言うと、新しい着物をねだっていると思われそうで嫌だと思ったからだった。
 
しかしなるべく誠実でいたいという気持ちもあり、美世は矛盾した二人の自分を抱えていた。
 
清霞は今度の休日に出かけようと思っていることを美世に告げる。
 
何の反応もない美世に、一緒に行かないかと誘う清霞。
 
美世は清霞に迷惑をかけるし、用事もないからと断ろうとするも、全く邪魔ではないという清霞の反論で一緒に行くことになった。
 
その夜、美世はまた夢を見ていた。
 
亡くなった美世の実の母が何かを言っている。
 
大丈夫よ、あなたがもう少し大きくなったら…と母が言いかけたところで美世は目が覚めた。
 
その続きがどうしても思い出せないまま、美世は出かける準備をしていた。
 
美世の母はとても綺麗だった。
 
美世は鏡を見て、髪をきちんと手入れすれば母のようになるかしら、と心の中で考えていた。
 
無理だとため息をつく美世のもとへゆり江がやってきた。
 
化粧をしますと申し出たゆり江を断る美世だったが、ゆり江は似合いますよと言い化粧を施した。
 
そして準備ができた美世。
 
美世が外へ出ると、清霞はその姿にしばらく見惚れていた。
 

6話 初めてのデヱト(前編) のネタバレ

桜色の着物

2人は車に乗り込み、清霞は運転をした。
 
今日はどこへ行くのかと美世が尋ねると、まずは仕事場へ行くと言う清霞。
 
私のようなものが行っても良いのかと、顔を暗くする美世に、そんな顔をするなと清霞は言った。
 
車を小さな施設に停めた清霞のところへ、側近の五道がやって来た。
 
冷酷で恐ろしいイメージがある清霞に、五道は砕けた口調で話した。
 
五道と別れた清霞は、ああ見えて異能者としてはできる方だと美世にささやいた。
 
商店が並ぶ通りに来た美世は目を輝かせた。
 
何か欲しいものはないのかと聞かれた美世は、特にはと答えた。
 
清霞は手を伸ばし美世の頭を撫でた。
 
迷惑など考える必要はないから大丈夫だと清霞は言った。
 
美世と歩調を合わせて歩いている清霞を見て、美世は私がこの人と釣り合うだけのものがあったらずっと付いて行くのにと思うのだった。
 
清霞は、私の買い物に付き合ってもらうと言い呉服店に入って行った。
 
女将は清霞から事前に連絡をもらった商品を奥で揃えていると言い案内した。
 
美世は店先で待っていると言い、清霞だけが奥へと入っていった。
 
清霞が女将に頼んでいたのは美世の着物だった。
 
ずらっと並ぶ着物の記事を見ながら、清霞は美世のことを考えていた。
 
そこへ桜色の淡い着物が清霞の目に入った。
 
清霞はこの着物を着た美世が振り返って微笑む様子を想像し、顔を赤らめた。
 
そして清霞は女将に何枚か記事を仕立てるように頼み、最後に注文していた小包を受け取った。
 
この色ならば来年の春に着ることができるなと言う清霞を見て、女将は清霞が美世との結婚生活をすぐには止める気がないことを悟った。
 
女将は部屋を出ようとする清霞に迫り、あのお嬢様を絶対に離してはいけないと言う。
 
女将は美世を一目見て、磨けばとても美しくなる原石だと言うのだった。
 
美しい女性を遠慮なく着飾る楽しみが生まれますよと言われた清霞は、悪くないと考えてしまいまた顔を赤らめた。
 
美世と合流し店を出る2人に、女将は股のお越しをお待ちしております、と言い頭を下げるのだった。
 

7話 初めてのデヱト(後編) のネタバレ

美しい櫛

その後は菓子屋に入って甘いお菓子を食べる2人。
 
清霞は周りの人から視線を集めていた。
 
久堂清霞は絶世の美青年で、女性顔負けの美しい髪や一挙手一投足がとても優雅で目を奪われるのだ。
 
清霞を見ていた美世に、清霞は本当に笑わないなと話しかけた。
 
謝る美世に、責めているわけではないと弁解する清霞。
 
笑っているところを見てみたいと言う清霞を、美世は変わった人だと思うのだった。
 
家に帰ると、美世は風呂に入った。
 
美世が部屋にいない間、清霞はあるものを美世の部屋に置いた。
 
しばらくしてそれに気付いた美世は清霞のところへやってきた。
 
美世は小包に入っていた櫛を持っていた。
 
それは清霞が呉服屋で美世のために買ってきたのだった。
 
こんな高価なものは頂けませんと受け取りを辞退しようとする美世に、清霞はもらっておけと言った。
 
美世はそれを聞いて櫛を大事そうに抱えた。
 
清霞は何とも言えぬ感情を抱えていた。
 
それは感動や興奮、歓喜とはまた違うものだった。
 
清霞は美世を横目で見て、その感情が愛しさであることを認識した。
 
美世は幸せそうに微笑んでいたのだった。
 
その後、清霞は調べていた美世の過去について調査結果が書かれた書類に目を通していた。
 
美世が笑うこともできないのは家族が原因であることが分かった。
 
そして清霞はもう一つ気になっていることがあった。
 
それは、美世の亡くなった母親が薄刃家の人間だったことだ。
 
異能には火を起こしたり物を動かすといった様々なものがあるが、薄刃家の異能は危険な能力だという噂があったからだ。
 
どうしたものか…と清霞はため息をついた。
 
そんなことを思いながら夜出歩いていた清霞は、何やら人間でない気配を感じる。
 
その時、清霞の頭上に鳥型の式が現れた。
 
清霞は異能を使ってそれらを焼き壊し、どこの誰がやったのかと考えを巡らせるのだった。
 
 
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わたしの幸せな結婚 1巻の感想

この世界では火を出したり水を操ったりできる異能を持っている人がいる不思議な世界です。
 
美世は異能を持つ家に生まれましたが、異能がないとして報告されてしまいます。
 
継母や妹にいじめられ、久堂家に嫁ぐことになった美世。
 
家族の美世に対する行動の裏には、何やら秘密がありそうな予感がしますが、本巻では分かりませんでした。
 
そんな笑わない美世を見て、久堂家の清霞は興味を抱きます。
 
そして、櫛をプレゼントされ笑った美世の微笑みを見て清霞は愛しいと自覚します。
 
一見冷酷で恐ろしい雰囲気の清霞ですが、本当はとても優しく愛情深い人物であることが分かります。
 
そのギャップが何とも言えず可愛らしいですね。
 
 
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