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なまいきざかり。 121話とは?

収録雑誌:花とゆめ 24号(2020年11月20日発売)
出版社 :白泉社
作者  :ミユキ蜜蜂
 

なまいきざかり。 121話 のネタバレ

悩み事

小さい頃の夢を見ている春原、財布を落としていた。
 
村井はそれを拾い、春原は自分のだと名乗り出る。
 
てっきりゴムの切れたパンツなのかと、春原をからかう。
 
そこで、目が覚めた。
 
母が帰っているのかと思ったが、誰もいない。
 
袴田は、一人寂しくクリスマスを過ごした。
 
その報告を兼ねて、女の子とお喋りをしにつれて行かれる。
 
女の子がいることは知らされてなかったため、袴田はすぐに練習へ向かった。
 
通りかかったロッカーのところには、由希がいる。
 
上のロッカーを開けようと、かなり背伸びをしているが届いてない。
 
袴田は由希を見兼ねて、背後からロッカーを開けてあげた。
 
由希がすごくかわいく、諦められるならとっくにそうしている。
 
いきなり袴田がロッカーを開けてくれたので、由希は驚いた。
 
犬飼の荷物を取りに来た由希、そんなことは部員に頼めばいいがこれもマネージャーの仕事である。
 
袴田は変な由希に気付き、顔を覗きこんだ。
 
顔が変だと言われていると思った由希は、昔から石像みたいな顔だと認識している。
 
この前の翔の言葉が頭から離れず、ずっと考えていた。
 
考え事していたのだと話し、顔に出してしまったことを袴田に謝る。
 
いつも由希を見ている袴田は、その変化に敏感だった。
 
クリスマスは、翔と平穏に過ごした。
 
考えても、どうしようもないことだとはわかっている。
 
いつまでも、過去のことを引きずらないように自分に言い聞かせた。
 

年越しまであと少し

宇佐見は由希を、年越し神社に誘う。
 
宇佐見と諏訪、由希と翔でダブルデートの計画だ。
 
翔は諏訪が苦手だし、二人の邪魔になると気にする由希。
 
だが宇佐見は、人数多い方が楽しいのだと言う。
 
きっと嫌だと言う翔、一応聞いてみることにした。
 
ところが翔は、一緒に行くと返事をする。
 
由希は驚き、何度も確認した。
 
今までは諏訪のことが嫌だったのだが、ちょっと子供だったと考えている。
 
翔は由希の顔を自分に向けて、成長したと思っただろうと聞いた。
 
素直にそう言えない由希だが、成長したことくらいわかっている。
 
翔はそのまま、由希にキスをした。
 
バイト先で、何も知らない袴田は春原に初詣の話をする。
 
春原は同じ所に、母と二人で行く予定らしい。
 
そう話す春原の表情からは、母のことが大好きなのだとわかる。
 
このまま春原と、ギクシャクする必要はないと考えた由希。
 
だからもし見かけたら、声をかけてもいいかと尋ねてみた。
 

大当たりの手相占い

初詣、かなり人が多く賑わっている。
 
去年は翔が受験生でそれどころではなかったが、一昨年は人の少ない神社へ行った。
 
由希の手を繋ぎ歩く翔は、同じことを考えていたのかと聞いてみる。
 
その後すぐに、宇佐見が手相占いを見つけた。
 
諏訪は二人に手相占いを勧め、その間に食べ物を翔と買いに行くことにする。
 
由希は諏訪と一緒の翔を心配しながら、二人を見送った。
 
手相占いでは、最悪な現状を言い渡される。
 
恋愛ごとに悩み、過去に囚われてギクシャクという結果だ。
 
あまりにも今の状態と似ていて、ゾッとした。
 
宇佐見はあくまでも手相占いだと言い、気にしないように由希を気遣う。
 
ちょうど二人の手相占いが終わった頃、諏訪が戻ってきた。
 
翔は途中で、トイレに寄ったらしい。
 
宇佐見もトイレに行きたくなり、カウントダウンまでに戻ってこれるのか心配しながらトイレへ行った。
 
諏訪と一緒に、二人が戻るのを待つ由希。
 
占いのことを考えていると、諏訪から春原と翔の過去に触れてきた。
 
実は宇佐見から聞いていた諏訪、宇佐見は由希のことを心配して今日誘ったらしい。
 
宇佐見に誘われた理由がわかり、今大切にすべきものがわかった。
 

我慢しなくていいよ

トイレから戻る途中、翔は一人でポツリと座っている春原を見つける。
 
すぐに男たちに囲まれて、声をかけられていた。
 
春原に声をかけた翔、男たちはすぐに逃げていく。
 
翔は人気の少ない場所で、一人で何をしているのかと聞いた。
 
母と待ち合わせをしていた春原だが、ドタキャンされたようだ。
 
その時、聞き覚えのある声を聞いて振り向いた春原。
 
男と一緒に、母が歩いていた。
 
仕事でここに来ているのなら、そう言って欲しかったが明らかに春原の様子がおかしい。
 
帰ろうとする春原に、翔は無理やり笑うのはやめた方がいいと言う。
 
昔は気づかなかったが、今の翔はこの状況で春原が笑っていることがおかしいとわかる。
 
約束破られたときは、ちゃんと人のせいにした方がいい。
 
春原は翔の胸に頭を当てて、静かに泣き出す。
 
そしてあの時、本当のことを話せなかったことを謝る。
 
少しだけ、このまま胸を貸してほしい。
 
すると翔は、ポケットに入れていた手を出して春原の肩にそっと置く。
 
そんな二人を、宇佐見は見てしまった。
 
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なまいきざかり。 121話の感想

由希が、春原と翔のことでかなり悩んでいます。
 
モヤモヤしたままで、年越しをしたくないですね。
 
そのために由希は、自分に言い聞かせていました。
 
何とか気にしないようにできた由希ですが、手相占いで今の現状と同じようなことを言われてまた思い出してしまいます。
 
宇佐見に誘われた年越しダブルデートですが、諏訪から宇佐見が心配していたことを聞かされます。
 
春原のことを、かなり気にしていた宇佐見。
 
由希に対する優しさが、すごく伝わってきました。
 
ですがこのダブルデート、ちょっと雲行きが怪しくなっています。
 
翔は、トイレから戻るときに春原を見つけました。
 
男たちに声をかけられて、助けるまではよかったのですが・・・
 
母との約束をすっぽかされて、落ち込んでいた春原。
 
さらにその母が、男とアフター!?
 
春原にとって、かなりショックが大きかったでしょうね。
 
そんな時でも、笑って誤魔化す春原です。
 
きっと小さい頃から、母親の愛情をまともに受けていません。
 
嫌われないように、必死に耐えていたのだと思います。
 
その我慢を崩壊させてしまった翔ですが、由希の存在を知っていながら春原は翔の胸で泣いてしまいました。
 
ただ胸を貸すだけならまだいいのですが、翔は春原の肩を抱いてしまいました。
 
この行動に、翔自身は特別な意味はないと思います。
 
でも春原は、少しでも期待してしまうのではないでしょうか。
 
翔の優しさといったらそうですが、由希が知ったらいい気はしません。
 
そんな二人を見てしまった宇佐見、残りのダブルデートの時間はどう過ぎていくのでしょうか!?
 
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