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バラ色の聖戦 5巻とは?

出版社:講談社
発売日:2011/5/13
作者 :こやまゆかり

ウエディングショー開幕! きらびやかな舞台とその裏側で女たちの戦いが始まる――。オーディションを実力で勝ち抜いた真琴(まこと)は、モデルとしてウエディングショーへの出演が決まる。しかしショー前日、子供たちの面倒を見てくれる約束をしていた敦司(あつし)が、接待ゴルフへと出かけてしまう。子供たちを置いて出かけることはできない……! 真琴の取った行動は? 夢の舞台を阻むのはライバル・紗良(さら)だけではない!

 

バラ色の聖戦 5巻のネタバレ

Stage.21 試される決意。 のネタバレ

真琴の写真を見つめる浅野

真琴が黒田のショーのトップで出ると聞いた浅野は
“不合格から一転して合格した上にトップってか”
と喜んだ。
 
浅野は真琴の写真を見ながら
“この体の奥がジンジンする感覚…遠い昔にも一度感じてハマったことがある”
“またアレを繰り返すのか…”
と思うのだった。
 

家族を見返したい紗良

母だけでなく姉たちも自分のショーを見に来ると知った紗良は、桐島に
“トップもトリも出たい”
と伝えた。
 
しかし桐島は
“うーん…順番はデザイナーの世界観で決めたことだしなあ…”
と頭を抱えるのだった。
 

急な接待

始発で京都へ向かう真琴と美鈴は、4時起きして支度を済ませた。
 
真琴たちが家を出ようとしていると、急に接待ゴルフが決まった敦司が支度を始めた。
 
子守をするはずだった敦司だが
“子供らはお前がショーに連れてったらいい”
“お前なんかよりオレの仕事のほうがずっと大事なんだ”
と言って出て行ってしまった。
 
真琴は子供たちを24時間託児所に預けるという苦渋の決断をするのだった。
 
 
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Stage.22 光と闇の攻防。 のネタバレ

黒田から説明を受ける2人

黒田は、ショー本番を明日に控えたモデルたちに
“最後のフィッティングとリハーサルをみっちりおこないます”
“今日は覚悟してください”
と伝えた。
 
黒田は真琴と紗良を呼び、2人の正反対のイメージを説明した。
 
紗良は意外にも、真琴に対して友好的な態度を見せるのだった。
 

動き出す紗良

有名な演出家の岩田に動きを褒められた真琴だったが、その直後に紗良が
“私にも一度この衣装着させていただけないかしら”
と言い出した。
 
紗良の動きを見た岩田は
“ほう…これは真琴さんよりいいんじゃないですか”
と言った。
 
その言葉を聞いた桐島は
“だったらぜひ紗良にトップもやらせてもらえませんか”
と提案した。
 
黒田が
“僕としては真琴さんと対比させたいです”
と言うと、紗良は
“だったら真琴さんをラスト2にもってきたらいいわ”
“対比というならそのほうが効果的よ”
と意見した。
 
納得のいかない様子の黒田だったが、岩田に
“スポンサーの機嫌は損ねないほうがいい”
と言われて黙ってしまうのだった。
 

食い下がる真琴

急きょトップの真琴はトリの前に、紗良はトップとトリの両方を務めることになった。
 
はちきれんばかりの笑顔を見せる紗良とは対照的に、真琴は
“いやです…このイメージはあたしが作ったものです”
“ゆずりたくありません”
と訴えた。
 
するとまどか社長は
“どこでもかまいませんわ”
“うちの子はどんな位置でも力を発揮しますから、そうでしょ真琴”
と言った。
 
紗良や他のモデルたちは
“もともと真琴さんには身にあまりすぎる栄誉だったのよ”
と嘲笑するのだった。
 

悔しがる真琴

トップを紗良に奪われた真琴は悔しさに震えた。
 
しかし直ぐに
“子供を預けてまできてるんだ”
“どの位置でもしっかりやるわ、ここに来られただけでも奇跡なんだから”
と気持ちを切り替えるのだった。
 

黒田のショー・当日開演前

母親の姿を見つけた紗良は、心の底から嬉しそうな顔をした。
 
その後優秀な姉2人と気丈に話す紗良だったが、実は緊張して足が震えていた。
 
紗良は
“最初からいろんなもの持ってる姉たちにはわからない”
“あの人たちには絶対負けたくない”
と思うのだった。
 
 
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Stage.23 舞台の裏では…。 のネタバレ

続々と集まる関係者たち

ショーには茜子をはじめ雑誌の編集長や事務所社長、海外メディアも来ていた。
 
真琴は
“こんな人たちの前で歩くんだ…!”
と、身震いした。
 
そして
“何ヵ月もかけて準備してきた世界観をたった30分で表現し、たった30分間ですべてが評価されてしまう厳しくて美しい世界にかかわっている”
と思うのだった。
 

開演

トップの紗良は観客を圧巻した。
 
上機嫌で舞台裏に戻った紗良は
“真琴さん、私をうんと引き立ててね”
と上から物を言うのだった。
 

ラスト2の真琴

舞台上の真琴は、自分に向けられる何百というフラッシュと視線を感じながら
“やみつきになる…”
と思った。
 
舞台裏に戻ろうとした真琴に、スタッフが青い顔で必死に合図を送っていた。
 
真琴は
“なに!?戻るの!?どうして!?もうここでとっくに曲が変わって紗良が出てくるはずなのに”
と困惑しながら舞台へ戻るのだった。
 

舞台裏のゴタゴタ

フィッターのミスで着直すことになった紗良は、焦ってさらにもたつくフィッターを怒鳴り付けながら顔面を蹴った。
 
“ショーがだいなしじゃないの”
と紗良が口にした直後、デザイナーの黒田も顔を真っ青にして頭を抱えた。
 
一方舞台へ戻った真琴は
“うそでしょ、どう歩けばいいの”
“いつまでつないだらいいの!?ひとりで会場をもたせるなんてできない…!!”
と困惑するのだった。
 

真琴のワンマンショー

真琴は
“もしおかしいと観客に気付かれたらたくさんの人たちの努力がすべておしまいになる…”
“ここはあたしにかかってる、魅せるしかない”
と腹を括った。
 
真琴の艶やかなパフォーマンスを見た観客は沸き、関係者たちは言葉を失った。
 
さらに真琴は曲に合わせて帯を振り上げ、トリである紗良を見事に演出するのだった。
 

フィナーレ

黒田は舞台裏に戻った真琴に
“よくやってくれた、ありがとう…!!”
と声を掛けた。
 
紗良の出番が終わり、黒田のショーは無事フィナーレを迎えるのだった。
 

ショーの後

黒田はショーのメインを飾った紗良に感謝を伝えた後、真琴に
“あなたの機転がなければこのショーの成功はなかった”
“真琴さんがラスト2でよかった…!”
と告げた。
 
すると周りのモデルたちも
“すごいわ”
“感動したわ”
と、真琴に声を掛けた。
 
まどか社長も真琴のことを自慢げに話し、涙ぐんだ。
 
お祝いムードの中、紗良だけは真琴を疎ましく思うのだった。
 
 
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Stage.24 家族の絆。 のネタバレ

打ち上げに行くかどうか悩む真琴

まどか社長に打ち上げに誘われた真琴は、託児所で待っている子供たちのことを思ってそれを断った。
 
するとまどか社長は
“こんなチャンスめったにないのよ、この仕事人脈持つのがどれほど大切か知ってるの”
“挨拶だけでも出なさい”
と言うのだった。
 

打ち上げに行くことを決めた真琴

まどか社長と共に挨拶回りをしていた真琴は
“もしかしてトリの前に長く歩いた子?話をしたいと思ってたんだ”
と言われた。
 
真琴が驚いていると
“事情を聞いてさらにびっくりしたよ、あのモデル誰?って騒いでる記者もいてね”
“荒削りだけど惹きつけられる部分がある”
とも言われるのだった。
 

打ち上げに来てくれた紗良の家族

一方紗良は、自分が注目を浴びることで喜ぶ母親を見て安堵していた。
 
しかし真琴を見つけた記事たちは、紗良の取材を中断し急いで真琴の方へ行ってしまった。
 
その記事たちの様子を見ていた紗良の姉は
“あの子の出番が長かったのは紗良のトラブルのフォローだったんですって?”
“あんたってつくづくついてないわね”
と笑った。
 
さらにもう1人の姉は
“どんなに目立とうとしても結局は2番手にしかなれないようにできているのね”
と言った。
 
それを聞いた紗良の母親は
“結局紗良ってこの程度なのね”
“これしか取り柄ないのにやっぱりあんたにはなんの期待もできないわ”
と言って帰ってしまった。
 
紗良はうなだれ
“どうやったら認めてもらえるの…”
と思うのだった。
 

明暗

真琴は打ち上げに来ていた茜子と、VENUSの伊藤にも褒められた。
 
そしてVENUSの編集長や、茜子と紗良が所属する大手の芸能プロダクションの社員にも褒められた。
 
さらにVENUSの編集長は
“真琴さんと美鈴さん、うちの看板モデルの茜子や紗良と一緒にVENUSに出てみませんか”
と言った。
 
それを聞いた紗良は
“この女…今度という今度は許さない”
“これ以上成功なんか絶対にさせない”
と思いながら拳を握りしめるのだった。
 

敦司を頼る真琴

VENUSの編集長は真琴たちに
“この後もう少し詰めて詳しい話しましょうか”
と言った。
 
すると真琴は
“どうしよう時間…何時になるか…”
と悩んだ。
 
しかしまどか社長に
“この打ち合わせにあんたのかわりはいないのよ”
と言われた真琴は、敦司に子供たちの迎えを頼むのだった。
 

喜びをかみしめる真琴

電車の中でVENUSの広告を目にした真琴は
“ほんの一部の人間しか出られない夢のファッション誌に出られるんだ”
と思うと、体がガクガクと震えた。
 
そして打ち上げでもらったたくさんの名刺を胸に当て
“勇気出して扉開いてよかった”
“頑張ってきてよかったー!!”
と思うのだった。
 

カオス

真琴が帰宅するとたくさんの靴が玄関に並び、状況が掴めない真琴は
“え?”
と思った。
 
真琴が家に入ると義母や実の両親たちがいて、子供たちは泣きながら真琴に抱きついた。
 
真琴から子供たちの迎えを頼まれた敦司はまだ新幹線に乗る前だったらしく、母親に迎えを頼んだらしかった。
 
“まさか24時間保育に預けてるなんて思いもしなかったよ”
そう言って敦司は、真琴の頬を平手打ちした。
 
すると子供たちは
“パパのバカーママになにすんのよー”
“パパ大っきらい”
と言って、泣きながら真琴に駆け寄った。
 
敦司の母親は
“もう許してあげて敦司”
“真琴さんも反省してもう二度とこんなひどいことはしないわ”
と言った。
 
それを聞いた真琴は
“あたしはそんなに間違ったことしたんでしょうか”
“子供たちには申し訳ないと思う…でもモデルの仕事に穴をあけるわけにはいかなかった”
と言った。
 
そして続けて
“どうしようもない時には他人の手をかりても悪くないと思う”
“保育園は決して悪いところじゃないわ”
とも言った。
 
“お前自分がなにしたかわかってないのか!?”
と言う敦司に、真琴の妹は
“わかってないのは義兄さんのほうよ!!”
と食ってかかった。
 
真琴の妹と言い合い、真琴の母親に謝られた敦司は
“みんな集まってるしはっきり言う”
“モデル業をやめないと言うなら離婚だ”
と言った。
 
すると真琴は
“なんで女だけがどちらしか選べないの…!?主婦がやりたいことやるってそんなに悪いこと…!?”
と言った。
 
それを聞いた敦司は
“お前のやってることは育児放棄だ”
“そんな母親失格の妻なんかいらない”
と言うのだった。
 
 
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Stage.25 失われていく光。 のネタバレ

カオス 2

真琴の父親と敦司の母親が言い合いを始めてしまい、真琴は
“私のせいでみんなごめんなさい”
と言った。
 
それからモデルをやめたくないという気持ちと、雑誌の仕事が決まったことを話した。
 
しかし敦司は全く考えを変えず
“モデルやめるか離婚かどっちか決めてカタをつけろ”
と言うのだった。
 

上司と話す敦司

敦司は、上司に
“エビヤビールの藤井専務とは来月末に10億の貸し出し実行が見えてきました”
と報告した。
 
上司は
“そうか!!こんな大口の新規取引は何十年に一度あるかないかだ”
“三木くんはこれから先行内で語り継がれるぞ!”
と喜んだ。
 
そのやり取りを聞いていた同僚の百城は、不快そうな顔をした。
 
その直後紗良から電話があり
“今日の夕方、副社長とうちの財務部長と3人でおうかがいします”
と言うのだった。
 

紗良の魔の手

紗良たちは、敦司の勤める銀行に融資の話しを持ち掛けた。
 
敦司の上司は
“どうして他銀行がメインの美生館がうちに?”
と質問した。
 
すると紗良は
“じつは私三木課長の奥さんと同じモデル仲間なんです”
と話し始めた。
 
敦司の同僚たちが驚くなか、敦司は動揺を隠せなかった。
 
融資の話がまとまった後、紗良は
“三木さんの奥さんのご活躍すばらしいんですよ”
“ぜひネットでご覧になってください”
と言い残すのだった。
 

面目を失う敦司

大盛り上がりの敦司の同僚たちは
“さっそくネット見よう!!”
と言って、真琴を検索した。
 
しかし真琴のパンチラ画像などが出てきたため、一気に気まずい空気になった。
 
周囲がザワつくなか、敦司は呆然と立ち尽くすのだった。
 

屈辱を味わう真琴と敦司

敦司は帰宅早々真琴のパンチラ画像付きの紙をばら撒き
“これを見ろ!!”
“紗良さんがうちの銀行に融資を頼みに来てすべて明るみに出たんだ”
と話した。
 
その後真琴が紗良に電話をかけると、紗良は
“そういえば銀行にバレたらまずいんだったわね”
“みなさんにいろんな画像見つけて感動してもらおうと思って…”
と言った。
 
真琴は言葉を失って、電話を切った。
 
一方紗良は
“ごめんなさいね敦司さん”
“あなたに恨みはないけどこれが一番効果的なの”
と言った後、高笑いするのだった。
 

仕事を取られる敦司

後日敦司はエビヤビールの藤井に呼び出され、真琴のパンチラ写真を見せられた。
 
そして
“君を信頼していたのに…残念だ”
“百城くんを呼んでくれ、これから取引は彼とさせてもらう”
と言われた。
 
敦司が
“考え直してください”
と言うと、藤井は
“浮ついた男に何億もの大金は任せられんよ”
と言った。
 
敦司に
“お前があの画像を…”
と言われた百城は
“さあなんのことだろう?”
と言うのだった。
 
 
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バラ色の聖戦 5巻の感想

急な接待とはいえ、黒田のショーの当日に敦司が子守を投げ出したときは焦りました。
 
子供たちを24時間保育に預けるしかなかった真琴の気持ちを考えると、それはそれは苦しかったことと思います。
 
誰も悪いことをしている訳じゃないところが、余計に辛いところですよね…。
 
そのうえ紗良にトリを取られた真琴…。
 
そんな中で周囲に認められるパフォーマンスをした真琴は、本当に逆境に強いタイプなのだと思いました。
 
真琴は紗良と違って性格が良いので応援したくなりますし、運が真琴に味方しているような展開がクセになります!
 
1巻ではお腹ブヨブヨ髪はボサボサだった真琴が、モデルとしてこんなにもステップアップするなんて…夢がありますよね!
 
また、家事に仕事に奮闘している真琴を見ていると自分も”がんばらなきゃ”と思えます。
 
仕事が大成功した後の展開は、読んでいるこちらも天国から地獄へ突き落とされた気分になりました。
 
離婚危機…そのうえ自分のせいで夫の仕事の邪魔をしてしまうなんて…考えただけで白髪が増えそうです…。
 
しかし敦司に大迷惑をかけてしまった原因は、真琴を目の敵にして邪魔をしてくる紗良…。
 
紗良の母親はろくでもない毒親だと思いますが、さすが蛙の子は蛙。
 
順調にろくでもない娘に育っていますよね。
 
これからも紗良の悪女っぷりと、真琴のシンデレラストーリーを楽しみたいと思っています!
 
 
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