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とりかえ・ばや 12巻とは?

出版社:小学館
発売日:2017/8/10
作者 :さいとうちほ

男らしい姫君と、女らしい若君が性を取り替えて生きる
男女×逆転トランスセクシャルSTORY!
 
 
尚侍がかつての沙羅双樹ではないかと疑念を抱く帝。
 
そんな中、流刑に処された僧・銀覚は帝への復讐を目論んでいた。
不穏な空気が都を覆う中、沙羅双樹と帝の関係に変化が――!?
 
愛憎の12巻!

 

とりかえ・ばや 12巻のネタバレ

episode 56 嵐吹くのネタバレ

疑う梅壺

梅壺は、帝にある話を持ち掛けた。
 
それは、沙羅と睡蓮が入れ替わっているという話だった。
 
それを聞いた帝は顔色を変える。
 
帝が証拠はあるのか?と尋ねると、かつて右大将は肩に弓矢の傷を負ったことがあったと話し、その傷を持つ方こそが帝に仕えていた沙羅なのだと言う梅壺。
 
誰からその話を聞いたのかと問う帝だったが、梅壺は女の勘だと返した。
 
睡蓮の尚侍の肩に傷があるかどうかを確かめてほしいと言う梅壺を何とか宥め、部屋から下がらせる帝。
 
自分の他にも入れ替わりを疑う者がいたことに驚いた帝は、この話を梅壺に持ち掛けたのは誰なのかと疑問に思うのだった。
 

銀覚の呪い

一方その頃、流罪に処された銀覚は呪詛に明け暮れていた。
 
自分を陥れんと動いた全ての者に禍を──。
 
その恨みに突き動かされていた銀覚は絶えず呪いの呪文を呟き続ける。
 
その祈りが通じてしまったのか、上皇や弓弦親王が次々と倒れた。
 
政もうまく行かず、帝は疲れた表情を見せる。
 
そんな帝に心配の視線を向ける沙羅。
 
すると帝は沙羅を呼びよせ、倒れた弓弦親王を療養させるために関白左大臣家で引き取ってほしいと言い出し、それに付いて沙羅も宿下がりするようにと命じた。
 
それは流行り病から沙羅を遠ざけたいという帝の想いもあった。
 
それに沙羅は気付いていたものの、帝の命とあっては拒否することなど出来ない。
 
沙羅は弓弦親王と共に、帝の元を離れることになった。
 

戻った沙羅

沙羅が帝の元を去って2日後。
 
何と沙羅は帝の元に戻ってきた。
 
何か起きたのか?と尋ねる帝に、弓弦親王は左大臣家できちんと面倒を見ていると笑顔で返す。
 
そして、尚侍である自分は帝をお守りすることが役目だと言い、帝の元に戻ることを許してほしいと頭を下げる沙羅。
 
すると帝は笑って沙羅の帰りを許してくれたのだった。
 

刺客

それからしばらくして、関白左大臣が牛車に乗っているときに刺客に襲われた。
 
死を覚悟した関白左大臣。
 
睡蓮と沙羅のことが走馬灯のように駆け巡る。
 
すると、何とそこに本物の睡蓮が現れた。
 
刺客たちを追い払い、左大臣の命を間一髪で守った睡蓮。
 
左大臣は息子の頼もしい姿を見て、泣いて喜ぶのだった。
 
 
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episode 57 心鬼のネタバレ

良い報せと悪い報せ

睡蓮が帰ってきたという報せと、関白左大臣が何者かに襲われたという報せが同時に沙羅の元に入る。
 
良い報せと悪い報せが同時に訪れたことに、不安を隠せない沙羅。
 
そして戻った睡蓮は帝の元を訪れた。
 
都に戻ったことを帝に報告する睡蓮。
 
帝はお褒めの言葉を睡蓮にかけるが、直後に肩の傷のことについて睡蓮を質問攻めにする。
 
助け船を出したのは、未だに睡蓮を女だと思い込んでいる石蕗だった。
 
その場を何とか乗り切った睡蓮は、石蕗に礼を言う。
 
そしてこれからも共に帝と都を守っていきましょうと言い、詳しく話したがる石蕗を遮ってその場を後にしたのだった。
 

梅壺の策略

右大将として戻った睡蓮をよく思っていない者の中に、梅壺もいた。
 
帝に傷のことを尋ねるよう進言したのに帝は何も動いて下さらない。
 
しびれを切らした梅壺はとある行動に出る。
 
それは、沙羅を自分の部屋へと呼び寄せることだった。
 
呼ばれた沙羅は不審に思ったが、帝の女御からの指示とあれば行かないわけにはいかない。
 
沙羅は1人で梅壺の部屋に向かう。
 
すると部屋一面に衣が干されている異様な風景が梅壺と共に沙羅を出迎えた。
 
着物の虫干しをしていると言う梅壺は、確かめたいことがあると沙羅に告げた。
 
そして「やれ」とひと言口にしたその瞬間、女たちが一斉に沙羅にとびかかる。
 
着物を脱がせて肩を見せろと言う梅壺に、肩の傷のことを勘づいているのだと察した沙羅は必死に抵抗する。
 
帝に言っても動いてもらえないから自分で確かめようとしたのだと梅壺が口にすると、沙羅は帝が自分の秘密について知ってしまっていることをを初めて知った。
 
そして沙羅は梅壺に対して、帝は昨夜夜の御殿で自分の肩を確かめ、白く美しい方だと仰せられたと言って梅壺を黙らせようとする。
 
梅壺は嘘を言うなと叫ぶが、沙羅は嘘ではないと自信満々に返した。
 
2人が睨みあっていると、そこに睡蓮扮する沙羅右大将が現れる。
 
沙羅の侍女たちが睡蓮を呼びに行き、止めてくれと頼み込んだからだった。
 
沙羅を引き連れた睡蓮は、何とか梅壺の元を後にするのだった。
 

決意

2人きりになった睡蓮と沙羅は、今起きていたことを話し合った。
 
2人が入れ替わっていた事実を帝はきっと気付いている。
 
こんな自分を帝はきっと軽蔑していると言って泣き出してしまう沙羅。
 
出家してしまったほうがいいのか…と悩む2人だったが、今の都の現状を考えると帝や東宮の為に自分たちの力を使った方がいいに決まっているという結論にたどり着く。
 
そして、帝からいらぬと命ぜられるまで役目を全うしようと心に決めた2人は、全てが終わるまで戦い抜くことを改めて誓い合うのだった。
 
 
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episode 58 白蛇のネタバレ

里下がり

後日。
 
梅壺と沙羅の一件が帝の耳に入った。
 
帝は梅壺の元に行き、数日里下がりをしてはどうかと進言する。
 
表向きは、今都で流行っている病を避けて里に戻らせるという帝の意見。
 
しかし梅壺はその真意を察していた。
 
女御全てを里へ帰し、尚侍だけを残されると言うことですか?と単刀直入に尋ねる梅壺。
 
すると帝はあなたが私を疑う気持ちも分かるが、あなたを利用して政を乱そうとする輩もいるのだと注意する。
 
そして帝は改めて里下がりを命じ、梅壺は従うしかなかった。
 

白蛇

一方その頃、東宮は上皇の平癒祈願のために西寺へと出かけた。
 
警護に当たったのは睡蓮と石蕗だった。
 
寺に到着し、祈願が始まるまでの間に睡蓮は東宮と話す機会を得る。
 
久し振りに会った喜びに包まれ抱き合う2人だった。
 
しばらくして祈願が始まった。
 
美しい坊主が祈願を始めると、よからぬ煙が都まで届く。
 
その煙を吸った帝は、突然熱を出してしまった。
 
床に臥せる帝を看病しながら、沙羅は胸騒ぎを覚えるのだった。
 
帝は熱にうなされながらも、梅壺に何かされたのかと沙羅に尋ねる。
 
沙羅はそれとなくごまかしたが、真実を話す覚悟を決める。
 
そして自分の女房に怪しい者がいて、渡殿から突き落とされた夜に姿を消した話を帝にして聞かせた。
 
それはおそらく梅壺だけの策略ではなく、別の人物も噛んでいたのではないかと推測する沙羅に帝は驚く。
 
梅壺まであの銀覚と関わっていたのかと声を荒らげる帝。
 
するとそこに、見知らぬ白蛇が現れて突然帝に襲い掛かった。
 
それに気付いた沙羅は身を挺して帝を庇う。
 
帝は毒を吸い出すために、蛇に噛まれた沙羅の肩を露出させた。
 
その時、沙羅の肩の傷を見てしまう。
 
しかし帝はその傷を見たはずなのにも関わらず、白く美しい、何の傷もない肩だと言って沙羅を抱き締めた。
 
帝は自分を許して下さると言うことなのか──!?
 
沙羅は帝の言葉に感極まり、思わず涙してしまうのだった。
 
 
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episode 59 幻覚のネタバレ

銀覚の呪い

蛇に噛まれた傷のせいで気を失ってしまう沙羅。
 
帝は家臣たちを呼び、沙羅の手当てをさせた。
 
丁度その頃、吉野の宮は帝を見舞うため都に訪れていた。
 
民たちが病に伏せている現状を目の当たりにした吉野の宮は、何か匂うと帝に伝える。
 
銀覚の呪いではないかという帝と意見は一致した。
 

水晶玉

沙羅の元にも吉野の宮は訪れた。
 
そして、帝から預かってきたと言って水晶玉を沙羅に託す。
 
帝と私がそなたを魔から守ろう、と言って吉野の宮は笑った。
 
その心強さに沙羅は安堵の表情を浮かべるのだった。
 

幻覚

沙羅の元から離れた吉野の宮は、街である人物の名前を耳にした。
 
その者の名前は「幻覚」と言い、街でも評判の僧なのだという。
 
先日上皇への祈祷を滞りなく行い、右大臣からも声がかかっているというその僧の話を聞いてた吉野の宮は何となく胸騒ぎを覚えるのだった。
 

惑わし

一方そのころ、沙羅を見舞うために弓弦親王が訪れた。
 
女房に案内させるのでここでお待ちくださいと言われた弓弦親王が待っていると、1人の僧が弓弦親王を手引きした。
 
ある部屋へと案内され、待たされる弓弦親王。
 
部屋の中に焚かれた何かの煙が弓弦親王を取り巻き、意識を失わせる。
 
名前を呼ばれてようやく意識を取り戻す弓弦親王は沙羅の元へと案内されたが、その表情はいつもの弓弦親王と明らかに違うものとなっていた。
 
 
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episode 60 魔のネタバレ

幻覚の手引き

雨が滴る右大臣家。
 
微睡む右大臣の前に、弓弦親王を手引きした僧が現れた。
 
そこで自分の身の上話を始める僧。
 
父母を亡くして人買いに売り飛ばされそうになっていたところを徳の高いお坊様に助けられて弟子になったのだと話すその僧は、恩人に報いるためならば命を捨てても構わないと笑った。
 
そしてこの人物こそ、吉野の宮が警戒していた「幻覚」という人物だったのだ。
 

いつもと違う弓弦親王

一方その頃、沙羅の元を訪れた弓弦親王が沙羅を見舞った。
 
すると弓弦親王は、見舞いの品を忘れてきたから取りに戻りますと言って席を立つ。
 
部屋を去る弓弦親王は偶然式部卿にぶつかるが、式部卿は弓弦親王の表情がいつもと違うことに気付いた。
 
弓弦親王はどうかしたのかと沙羅に尋ねる式部卿。
 
それを聞いた沙羅は何かに気付き、帝の元へと急いだ。
 

呪いの正体

そのころ帝は自室にいた。
 
すると突然物音がして弓弦親王が姿を現した。
 
弓弦親王が刀を手にしていることに気付いた帝は家臣を呼ぶが、反応がない。
 
仕方なく帝は1人で弓弦親王に立ち向かう。
 
するとそこに沙羅も到着し、弓弦親王を何とか抑えつける。
 
そして沙羅を追ってきた式部卿が荒ぶる弓弦親王を沈めた。
 
睡蓮や吉野の宮も騒ぎを聞きつけて部屋へと駆け付ける。
 
すると睡蓮が部屋中に立ち込める香りに違和感を感じた。
 
これが呪いの一種であることを指摘した吉野の宮は、もうこれ以上躊躇っている時間はないと告げる。
 
これは銀覚の呪いであり、強大なものであると説明する吉野の宮。
 
しかし、強大であるからこそ呪いを発した張本人にとっては致命傷ともなり得ると指摘した。
 
この呪いを自分が封じてみせると宣言する吉野の宮は、睡蓮を連れて部屋を後にしたのだった。
 

呪詛返し

睡蓮を連れて倉へと入った吉野の宮は、銀覚が持っていた呪いの品々を持ち出してこれで呪詛返しを行うと宣言。
 
そしてもし自分が倒れた時には別の高僧に後を頼んでほしいと言い聞かせ、睡蓮の見守る中、呪詛返しを始めた。
 
吉野の宮が行った呪詛返しは、都を呪いの業火で燃やし尽くそうと企む銀覚の元に届く。
 
そしてその様子を夢に見た幻覚は、銀覚の死を悟って涙を流した。
 
そして自分が銀覚の呪いを必ず成就させると誓うのだった。
 
 
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とりかえ・ばや 12巻の感想

銀覚が流刑にされた後、都中に流行り病が蔓延します。
 
この病も恐らく銀覚の呪いの仕業なのでしょう。
 
流刑になってもなお帝を呪い、都を呪う銀覚のしつこさに恐怖すら感じました…。
 
そしてその呪いは帝の元にも届こうとしてしまいます。
 
白蛇が帝に襲い掛かろうとしましたが、すんでのところで沙羅が防ぎました。
 
けれどそのせいで、沙羅の肩に傷があることが帝にバレてしまうのです…!
 
沙羅の秘密を知った帝は、一体どういう判断を下すのでしょうか!?
 
そして、銀覚の呪いを返すために呪詛返しをする決断をした吉野の宮。
 
命を賭けて帝をお守りすると誓う吉野の宮の呪詛返しは銀覚に届いたように見受けられました。
 
そして夢ではあるものの、銀覚の死を悟った幻覚が復讐に立ち上がります…!
 
果たして幻覚はどういう手に出るのか!?
 
沙羅と睡蓮はどう立ち向かうのか!?
 
次巻である最終巻が楽しみで仕方ありません…!
 
 
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