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ヒメゴト~十九歳の制服~ 3巻とは?

出版社:小学館
発売日:2012/3/30
作者 :峰浪りょう

女らしく振る舞うことが苦手な女子大生・由樹。由樹の美しさに惹かれる「男を見下す」女・未果子。由樹の「女らしさ」に気づき、変身させようとする「女になりたい」男・佳人。「ヒメゴト」を持つ、十九歳の三人が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語第3集!

 

ヒメゴト~十九歳の制服~ 3巻のネタバレ

第25話 疑心 -ギシン-のネタバレ

恋心…?

カイトに対するこの気持ちが恋なのかもしれないと気付いた由樹は、信じられない気持ちでいっぱいになる。
 
すると、突然カイトがここから離れようと言ってきた。
 
なぜかと尋ねる由樹に、カイトは自分の彼女がすぐ傍にいると言う。
 
それを聞いた由樹は何となく不機嫌になってしまった。
 

無理していた由樹

その場を何とかやり過ごした由樹とカイトは、思いっきり買い物を楽しんだ。
 
最後に下着を買いに行こうと言うカイトに、由樹はまた今度にしようと言い始める。
 
そのただならぬ様子を見たカイトは、由樹の足首が靴擦れで腫れてしまっていることにようやく気付いた。
 
なぜ黙っていたのかと言うと、言ったら買い物中断されてしまうだろうから…と返す由樹。
 
その表情は明らかに今までと違っていて、カイトはそんな由樹が抱いている感情を一発で見抜いた。
 
早いうちに手を打たないと…と思ったカイトは、そのままタクシーで由樹を自宅に連れて行く。
 
靴擦れを治療するという名目で連れてきたカイトは、自分の部屋に並んでいる未果子とおそろいの服をわざと由樹に見せつけた。
 
この服は全て自分の宝物だと言い、この部屋にいるだけで未果子に囲まれているようで幸せな気分になれるのだと言って聞かせるカイト。
 
そして、今日買えなかった下着は自分の未使用のものを分けてあげると言ってタンスに向かった。
 
いくつか下着を出してきたカイトは、由樹に今ここで着替えてと言い放つ。
 
焦る由樹だったが、カイトは自分たちは女友達なんだからどうこうなるなんてあり得ない。
 
それを証明して見せるから、早く脱いでと急かすのだった。
 

第26話 影 -カゲ-のネタバレ

未果子の影

今ここで脱いでと言われて動揺した由樹だったが、すぐに思い直した。
 
自分がカイトに恋心を抱いているなんてあり得ない。
 
私こそそれを証明して見せる。
 
そう思った由樹は、今ここで脱いで着て見せることを了承する。
 
カイトはファッションショーみたいで楽しみだと言って部屋を一旦出て行った。
 
1人になった由樹は、カイトの部屋に吊るしてあった未果子の服に目が行く。
 
そしてその時、カイトは部屋の外から今度こそ未果子に本気でアタックしてみようかと言い出してしまう。
 
それを聞いた由樹は、バカバカしくなって着替えるのを辞めた。
 
これ以上未果子の色に染まっているカイトの部屋にいたくないと思った由樹は、部屋を出て行くのだった。
 

窮屈なブラ

家に帰った由樹は、カイトにもらった下着を試しにつけてみた。
 
明らかにサイズの合わない小さいブラが、由樹を締め付ける。
 
カイトが未果子で頭がいっぱいなのと同じくらい、由樹もカイトで頭がいっぱいになるのだった。
 
 
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第27話 窮屈 -キュウクツ-のネタバレ

不穏な空気

翌日。
 
カイトは大学で、由樹がどんな服を着てくるのかを楽しみにしていた。
 
こんなこと前もあったな…と思いながら由樹を待つカイト。
 
しかし現れた由樹は、いつも通りのTシャツにジーパンという格好をしていたカイトはガックリきてしまう。
 
なぜ着てこなかったのかと由樹を問い詰めるカイト。
 
すると、由樹は一応着てきたのだと返した。
 
駅までは買った服を着て行ったのだが、周りからちらちら見られているような気がしてつい家に帰って着替えてしまったのだと言う由樹に、そんなの慣れだと一蹴するカイト。
 
そんな2人に視線を向ける人物が。
 
それは未果子だった。
 
そして周りの女たちもまた、カイトと急に仲良くし始めた由樹が気に入らないのか陰口を叩いている。
 
不穏な空気が由樹の周りを渦巻くのだった。
 

第28話 胸中 -キョウチュウ-のネタバレ

自分に憧れて…

昼ご飯を買っていた由樹の肩を叩いたのは未果子だった。
 
一緒にお昼を食べようと言って笑いかける未果子の勢いに負け、由樹はつい頷いてしまう。
 
パンを頬張る由樹だったが、パンくずを未果子の服にこぼしてしまった。
 
高い服なのにごめん!と謝る由樹。
 
そんな由樹に、未果子は何で高い服って知ってるの?と質問を投げる。
 
カイトと買いに行って値段を知っているとは言えない由樹は、何とかその場をごまかした。
 
そして由樹は未果子に、もし自分に憧れて自分と同じ格好をする人がいたらどう思う?と問いかける。
 
その言葉を聞いた未果子は、とうとう自分の真似をして同じ格好をしていることを告白してくれるのかとドキドキしてしまう。
 
気持ち悪くない?と問われ、未果子は全然気持ち悪くなんてないと答える。
 
むしろすごくうれしいと目を輝かせる未果子の勢いに、由樹は男でも?と返した。
 
すると未果子はどんな人でも構わないと笑って答えた。
 
そんなことをしちゃうくらい私のことが大好きだってことだから、私も嬉しくてその人のこと大好きになっちゃうと思うと言って微笑む未果子。
 
それを聞いた由樹の胸はズキンと痛んだ。
 
するといきなり雨が降り出し、2人は雨宿りの為に部屋に入ろうとする。
 
するとそこにカイトの姿を見つけた由樹は、とっさに未果子の手を取ってその場を離れてしまった。
 
 
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第29話 蕾 -ツボミ-のネタバレ

未果子の思惑

雨の中を走り、ようやく屋根のある場所を見つけた由樹と未果子。
 
服はびしょ濡れで、ブラも苦しい。
 
誰も見ていないから…と言って由樹はサイズの合わないブラを外した。
 
それを見た未果子は、自分も同じように服を脱ぐ。
 
そして由樹に抱き着き、あったかいと微笑んだ。
 
由樹が何も言えずにいると、その場に傘を持ったカイトが現れる。
 
上半身裸の由樹と未果子が抱き合っているのを目撃してしまったカイトはとっさに傘を置いて逃げ出した。
 
何をしているのか全く理解できなかったカイトは、混乱しながら雨の中を走り去るのだった。
 

第30話 休憩 -ラブホテル-のネタバレ

由樹を狙う未果子

それから由樹と未果子はラブホテルへと向かった。
 
雨に濡れた服を乾かすためという名目で由樹をここへと誘った未果子は、慣れたラブホ内をテキパキと案内して回る。
 
お互いにシャワーを浴び、服を乾かす間同じベッドに横になる2人。
 
すると由樹は疲れもあったのか、未果子の隣で寝入ってしまった。
 
未果子はそんな由樹の綺麗な寝顔をうっとり眺め、そして唇を近づけるのだった。
 

第31話 乖離 -カイリ-のネタバレ

綺麗な由樹

すっかり寝入ってしまう由樹を眺め、そして由樹の身体を包むタオルをそっとはだけさせる未果子。
 
そっと胸に触れてみると、その冷たさに気付いたのか由樹が寝返りを打つ。
 
由樹が未果子の太ももに頭を乗せた瞬間、未果子の頭の中には自分が普段「売り」をしているときに男が自分の股に顔をうずめる画像がフラッシュバックしてしまう。
 
とっさに飛びのいてしまう未果子。
 
それでも眠っている由樹を見て、再び未果子は近付いて唇を重ね、そしてそのカラダに手を伸ばした。
 
大きく暖かい由樹の温もりに包まれながら心が満たされていく未果子。
 
しかし、未果子は気付いてしまった。
 
裸で抱き合っているのに、自分の下半身が全く濡れていないということに。
 

汚れないと…

服も乾き、目を覚ました由樹と別れる未果子。
 
由樹を見送った直後に未果子は男を呼び出した。
 
別のホテルで自分の下半身を男に弄らせる。
 
醜く汚いその様子を見て心はざわつくのに、なぜか濡れている自分に気が付いた未果子だった。
 

第32話 外 -カヤノソト-のネタバレ

由樹と未果子の姿

半裸で抱き合う由樹と未果子を目撃し、つい逃げてしまったカイトは由樹に電話をかけ続けていた。
 
しかし由樹は何度電話をしても出ない。
 
あの2人の姿が頭の中を離れない。
 
女と身体を重ねているときでも、カイトの頭の中は2人のことでいっぱいだった。
 
由樹と未果子と3人で身体を重ねる妄想までしてしまうカイト。
 
するとその時、カイトの携帯が鳴った。
 
かけてきたのは由樹だった。
 
 
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第33話 男女 -オトコトオンナ-のネタバレ

男のカイトと女の由樹

カイトは女に適当な嘘をついて別れると、男の姿のまま由樹の部屋を訪れた。
 
そして今日のことを洗いざらい話しなさいよと由樹に迫る。
 
由樹はあの時の状況を説明し、あの後ラブホに行ったと平然と言ってのけた。
 
しかし、ラブホでは別になにもなかったという話を聞くとカイトは拍子抜けしてしまう。
 
そして由樹に、あんな風に服を脱いで密着するのは良くないと忠告した。
 
あぁいうのはアタシが未果子ちゃんとやりたいものなんだからアンタが入ってこないでよ!と声を荒らげるカイト。
 
そんなカイトにムッとしてしまう由樹。
 
空気が重くなってしまい、カイトは部屋を後にしようとした。
 
するとドアを開けた瞬間、大雨がカイトを襲う。
 
テレビをつけると大雨洪水警報が発表されていた。
 
雷も鳴り出してしまい、どうすることも出来ずに佇む2人だった。
 

第34話 性友達 -セックスフレンド-のネタバレ

ムキになってしまった2人

大雨の中、気まずいながらも部屋にいるしかない2人。
 
するとカイトは明日着ていく服をコーディネートしようと言い出した。
 
明日も雨だから別にいいよと断る由樹を見て、カイトはそんな言い訳いつまで続ける気なのかと怒りだしてしまう。
 
そして、ちょうどいいから今夜「男」を知っちゃえば?とまで言い出した。
 
そしたら明日からスカート着て出かけられるようになるんじゃない?と言われた由樹はムキになってその提案を受け入れる。
 
部屋の電気が消され、カイトが由樹の上に覆い被さった。
 
セックスした後も女友達でいられるのかな?と問いかける由樹に、カイトはこれからはセックスフレンドになるんじゃない?と答えた。
 

第35話 由樹 -ユキ-のネタバレ

どうでもいいの?t

カイトが由樹の身体に触れる。
 
由樹が行為に夢中になっていたその時、目の前のカイトが突然泣き出した。
 
アタシとの友情関係なんて由樹にとってはどうでもいいの?と涙を零す。
 
セックスなんて誰とでも出来るのに、友達は簡単には出来ないんだと言って泣きじゃくるカイトに、由樹は謝った。
 
そして自分も他の女たちと同じ形になるのは嫌だと告げる。
 
するとカイトは、アタシにとって由樹はもう特別な存在なのと口にした。
 
それを聞いた由樹は、あたしもカイトを大切にするよと言ってカイトを抱き締める。
 
するとその瞬間、由樹の頬に何かの感触が当たった。
 
それは伸びてきたカイトのヒゲだった。
 
それに気付かれたことにショックを受けたカイトは泣き叫びながら服を着て家を飛び出して行ってしまう。
 
去っていったカイトを見送りながら、由樹は涙を浮かべて微笑んだ。
 
そして自分がいつの間にかこんなにカイトのことを好きになっていたことをようやく自覚したのだった。
 
 
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第36話 前途 -ゼント-のネタバレ

変貌

翌日。
 
由樹を見た大学の人たちは驚愕していた。
 
Tシャツにジーパンのボーイッシュ姿が板についていた由樹が、突然女の子らしい服装をしてやってきたからだ。
 
いつも未果子と一緒にいる女の子たちから声をかけられ、似合っているよと言われて照れる由樹。
 
今日は未果子は休みだと言うその子たちは、面白がって由樹にメイクやヘアセットを施した。
 
すると偶然カイトのグループと鉢合わせする。
 
カイトはそんな由樹をひと目見て「可愛いじゃん!」と大絶賛。
 
周りの友達も由樹の変わりように驚き、可愛いと褒め称えた。
 
そしてカイトの友人の1人が、あんなに美人になるなら俺行っていい?とカイトに尋ねる。
 
するとカイトは、どうぞご自由にと答えるのだった。
 

ヒメゴト~十九歳の制服~ 3巻の感想

遂に女の子の格好で大学に行くことが出来た由樹。
 
男勝りな自分をようやく脱ぎ去り、本来の自分になった由樹はとても輝いて見えました!
 
けれど、それを見るカイトの心に何となく影があったような…?
 
そして未果子もどんどん大胆に由樹に迫り始め、まだまだ由樹の周りは不穏な空気が漂っています。
 
果たしてこれから由樹とカイトは、そしてカイトと未果子は、更に由樹と未果子はどうなっていくのでしょうか…!?
 
 
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