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Contents
アヤメくんののんびり肉食日誌 10巻とは?
出版社:祥伝社
発売日:2019/4/8
作者 :町麻衣
【電子限定!雑誌掲載時のカラー原画&描き下ろし特典ペーパー収録!】彼氏vs後輩のゴビ砂漠編!アヤメと椿が付き合って2年。2人は、初夏のゴビ砂漠(モンゴル)に化石発掘に行くことに。その同行者は優秀なイケメン新入生・天馬龍一郎。度重なるハプニングで椿とテンマが急接近し、珍しくもアヤメは警戒度を上げていく。彼氏vs後輩の攻防戦は静かに熱くなりはじめ……?
アヤメくんののんびり肉食日誌 10巻のネタバレ
61話のネタバレ
ゴビ砂漠
斎藤研では、福井県立博物館の海部からゴビ砂漠に行かないかという誘いが来ていた。
それに真っ先に手をあげたのは、アヤメと天馬だった。
椿はより詳細な情報を求めた。
海部は知り合いの先生に、ゴビ砂漠での発掘調査に誘われたと言う。
お手伝いとして何人かだけ同行できるという話を聞いて、ゴビ砂漠を思い浮かべる椿。
ゴビ砂漠には保存状態の良い化石の宝庫だった。
海部は旅費や食費は自己負担で、テントや寝袋も持参するようにと条件を付け加えた。
椿は金銭面で不安もあったが、ゴビ砂漠に行くことを決心したのだった。
一緒に行けることになったアヤメと椿は喜んだ。
天馬はそれをじっと見ていたのだった。
母親にお金のことを頼んだりバイトをしながら、卒論も進めなければいけない椿は忙しかった。
途中で寝落ちしてしまう椿に毛布をかけ、アヤメはキスをするのだった。
椿は夢の中で、自分にいいよと言ってあげる事ができたと、アキラに報告しているのだった。
そして当日、モンゴルの空港に着いた椿はお金が足りないことに気づき、天馬に借りることになった。
天馬は爽やかな笑顔を浮かべる。
そこから車で12時間ほど走ったところに採掘所があるのだ。
途中の平原で一行は野宿をすることになった。
椿は持って来たテントを張り、汗を拭っていた。
そこへアヤメは動かないで、と叫び椿を抱きしめた。
椿の足元にはサソリがいたのだ。
このサソリには毒がないが、病気を媒介したり卵を産みつけてくるダニや眼球に卵を生むハエに注意しろと言う現地の運転手は言った。
椿は日本の虫が何だか可愛く感じるのだった。
次の日、ベースキャンプに着いた椿たちはブラッド先生を紹介された。
ブラッドは世界的に有名な古生物学者で、アヤメは会うとすぐ自己紹介をし、会話を弾ませた。
そしてアヤメとブラッドは先に採掘へ行ってしまう。
そこへある人物が歩いて来た。
サングラスにスカーフを巻いた人物は、椿に話しかける。
何とそれはアキラだった。
62話のネタバレ
砂漠の迷子
次の日の朝、アヤメは椿を起こしに来た。
昨日はどうだったかと椿に聞かれたアヤメは、夜までブラッド先生に質問を続けたと言う。
しかしお酒は飲まなかったと言うアヤメに、椿はその訳を尋ねた。
アヤメは顔を洗った後、先輩とキスしたくなっちゃうじゃないですかと微笑んだ。
それを聞いた椿はキュンとした。
周りに誰もいないことを確認した椿は、アヤメの服を引いてキスをするのだった。
朝食を食べている間、色んな国籍の研究者は英語で会話を弾ませていた。
そんな中楽しそうに話すアヤメを見て、椿はうつむくのだった。
作業が開始し、採掘を始めるも椿は何も見つける事ができない。
昼食を食べる時間になりキャンプに戻った椿は、アキラに調子を聞かれた。
穴を開けて来ただけだと落ち込む椿を、アキラは応援する。
昼食にアヤメがいないことに気づいた椿だが、アヤメは昼食を持って行ったため帰らないと言うスタッフ。
アキラは意欲が高く才能もあるアヤメのことを、期待の新人だと評価した。
椿は採掘の途中で化石が埋まっているような地形を見つけ手を伸ばすが、その瞬間石が崩れ転げ落ちた。
その衝撃でスマホやGPSが壊れてしまい、椿は帰る方向が分からなくなってしまった。
外はだんだん暗くなり、このまま朝になる頃には凍え死んでしまうのではないかと不安になる椿。
そこへやって来たのは天馬だった。
天馬も実は迷っていたのだった。
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63話のネタバレ
悪い虫
天馬が持っていたGPSで何とかベースキャンプに戻った椿と天馬だったが、嵐に巻き込まれてキャンプの上にはテントが舞っていた。
キャンプに着いた椿たちは海部の説教を受けた後、テントを確認した。
椿のテントは壊れてしまっており、椿はアヤメのテントで寝ることになった。
椿のことを心配していたアヤメは、椿が帰って来ると駆け寄って抱きしめた。
天馬くんが助けてくれたと椿が言っているところへ、天馬がやって来た。
アヤメは椿をより強く抱きしめた。
天馬は僕が椿先輩の命の恩人なんです、と言ってアヤメを挑発した。
アヤメは椿から離れ天馬に近付くと、天馬を抱きしめて感謝を示すのだった。
天馬はアヤメの意外な行動に驚いてしまった。
その夜、テントの中ではアヤメが椿に覆い被さっていた。
声を出さなきゃ大丈夫ですよね、と言うアヤメ。
何が?と尋ねる椿に、アヤメは小声でセックス…と答える。
キスだけだと椿に言われたアヤメは、頭をかいてキスだけで我慢できるかなとつぶやいた。
椿はそんなアヤメを見て心が揺らいでしまいそうになる。
キスをする2人。
その時、テントが急にドンドンと揺れた。
すみませんと言う声の主は天馬だった。
天馬のテントも風で飛んで壊れてしまったと言う天馬は、泊めてくれないかと頼みに来たのだった。
アヤメは椿と2人きりになれないことに愕然としながらも、それを許可した。
川の字の真ん中で寝ていたアヤメは、夜中目覚めてトイレへ行ってしまった。
天馬はその物音で目が覚めると、天馬の横には椿がいた。
美しい寝顔に息を飲む天馬は、椿に手を伸ばした。
アヤメは何か嫌な予感がしてテントに戻ると、そこには椿の頭を撫でる天馬がいた。
蚊がいたので、と言う天馬に珍しいねと言うアヤメ。
天馬はアヤメに、その虫を殺さなかったから気を付けてくれと言った。
アヤメは横目で天馬を見ながら、悪い虫と寝ていたなんてゾッとしたよ…とつぶやくのだった。
64話のネタバレ
味噌汁
次の日の朝、椿とアキラは顔パックをしながらヨガを楽しんでいた。
晴れた気分で朝ごはんを作る椿は、人目を気にしていた。
椿が食べようとしていたのは貴重な味噌汁であり、この瞬間は誰にも邪魔されたくないのであった。
そこへやって来たのは天馬だった。
目を輝かせながら椿の飲むお味噌汁を見た天馬に、椿は仕方なく味噌汁をあげるのだった。
みんなには内緒だと言ってヒソヒソ話をする2人を横目に、アヤメはキャンプの中へ入って来た。
昨日はよく眠れたかと聞かれたアヤメは、虫がうるさくてまあまあでしたと意味ありげに答える。
天馬は味噌汁を飲み終えた後、先輩のおかげで今日1日頑張れそうだと微笑むのだった。
突然の雨
作業開始からすぐ、1人で作業していた椿は雨に降られた。
雨宿りしようと入った洞窟には、天馬もいた。
今回は先輩がびしょ濡れだ、と言う天馬。
椿はその言葉の意味を尋ねると、裸を見られた時は僕がびしょ濡れでしたと天馬は言った。
僕を見て、どう思いましたか?と尋ねる天馬を、椿は見つめる。
椿は天馬の骨格を思い出していたが、ずっと黙っていた。
その時、天馬は砂漠に川ができているのを目にする。
それを見た椿は愕然とする。
砂漠の砂や土は密度が高くなっているため水が染み込みにくくて洪水が起こりやすいのだ。
その証拠に砂漠では脱水で死ぬよりも溺死が多い。
しかし落ち着いていた椿は、ここでしばらく様子を見ようと言う。
しばらくすると雨は止んできたので、椿はほっとした。
雨が上がった時、椿は天馬に言いたい事があった。
多分同じことを考えています、と返す天馬。
あれって骨よね?と椿は指差して言うのだった。
それはドロマエオサウルスの化石だった。
報告した椿は周りから称賛された。
椿と天馬は発掘者として写真を撮ったりしていた。
それを見てため息をつくアヤメだった。
その夜アヤメたちはカードゲームをして遊んでいた。
賞金の味噌汁のもとなどを巡って争うアヤメたち。
ババ抜きではアヤメと天馬が最後に残り、両者は一歩も譲らない戦いを見せる。
最終的に勝利したアヤメは、天馬に今日は他のテントで寝るように言うのだった。
その夜、アヤメは眠っている椿の寝顔を見ていた。
そこに天馬はいなかったが、蚊が音を出して飛んでいた。
アヤメはその虫を勢いよく潰すのだった。
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65話のネタバレ
大喧嘩
次の日の朝、アヤメは椿に抱きついて起きようとしない。
何度言っても甘えてばかりいるアヤメに、私はアヤメのお母さんじゃないと言った椿はテントを出て行ってしまった。
アヤメは父親に引き取られる前、母親と父親がアヤメを巡って言い争っていたことを思い出し、ため息をついた。
朝ごはんを食べていた椿に、アヤメは帰国してから卒論をやらないといけないですねと現実を突きつける。
しかしアヤメは論文を書いてみたいという思いが強く、椿に憧れを抱いていただけだった。
椿にはアヤメが皮肉を言っているような感じがしてイラッとするのだった。
海部は発掘場所についたアヤメにオヴィラプトルという恐竜の話をしていた。
たった一つの発見がこれまでの定説を大きく変える事はあるし、ここにいる皆がその発見者になる可能性はあると海部は目を輝かせる。
それを聞いたアヤメたちは、期待を胸に採掘に臨むのだった。
そこでアヤメは状態の良い化石を見つける。
ブラッド先生はアヤメの発見を褒め称え、その標本で論文を書くことを勧める。
そしてブラッドはアメリカに論文用の標本を見に行かないかと誘った。
それを快諾するアヤメを見て、椿は本気なのかと驚くのだった。
その夜、天馬と話して何やら盛り上がっていた椿のところへアヤメがやって来た。
アヤメは椿の手を掴み人気のない場所に連れて行った。
最近天馬くんと仲がいいんですねと嫉妬を隠せないアヤメは、気を許しすぎではないかと注意する。
それに対し、スマホを見つけてくれたお礼を言っただけだと返す椿。
そこで椿はアメリカ行きをどうして相談してくれなかったのかと尋ねる。
アヤメは、研究者としてこんなチャンスをもらえたのに行くのは当たり前だと反論した。
2人は喧嘩口調になり、アヤメは椿の卒論について口を出した。
喧嘩は収まらないまま、椿と天馬だけが日本に帰ることになったのだった。
66話のネタバレ
天馬との昼食
研究室では椿が落ち込んだ様子で論文を書いていた。
事情を知らない里中と高山は、天馬からアヤメと喧嘩中なのだと聞かされる。
あれからアヤメからは何の連絡もない。
椿は育った環境や能力が違うと分かっていても、自分と比べてしまって落ち込んでいた。
そんな椿に、お昼ご飯に誘う天馬。
それは二郎系ラーメンだった。
喜んで口いっぱい頬張る椿を見て頬を赤らめた天馬は、椿の真似をしてガツガツ食べた。
食べ終わった後、私ももっと頑張らなきゃとため息をつく椿。
そんな椿に、先輩はいつも頑張っていますよと天馬は声をかける。
苦戦しないで書いた論文じゃ卒業できませんと言う天馬の言葉を、椿はじっと聞いているのだった。
デザートか何か食べませんか?と聞いた天馬の頬には、ゴマがついていた。
椿はゴマを取ってあげるが、そのゴマを天馬は椿の手を持ってそのゴマを食べた。
上目使いで椿を見つめる天馬は、デザートどれにします?と尋ねるのだった。
夕方、1人で博物館に来ていた椿は、昔の自分と会話する妄想をしていた。
自分の名前が嫌い?と聞いた椿に、幼少期の椿はうなずいた。
そして椿は好きなことに向かって、自分の力を信じて進むのよ、とアドバイスした。
それに対し、幼少期の椿は卒業した後どうするの?と尋ねるのだった。
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アヤメくんののんびり肉食日誌 10巻の感想
天馬くんはなかなか積極的に椿に迫ります。
ゴビ砂漠ではアヤメのテントで一緒に寝ていた椿に触れるシーンもありました。
2人のイケメンに迫られる椿は羨ましい限りですが、椿自身も天馬の気持ちにはまだ気付いていないようです。
アヤメは椿に、私はアヤメの母親ではないと言われ昔のことを思い出したようでした。
父親と母親はアヤメの親権を争い、最終的に父親がそれを勝ち取ったのでアヤメは母親の顔を知りません。
アヤメが大学生になっても甘えん坊なのはそういった側面もあるのかもしれません。
しかしアヤメは椿のことが大好きなのに、ちょっとした行き違いで2人は喧嘩をしてしまいます。
アヤメは天馬への嫉妬、椿はアヤメの才能への嫉妬を持っており、2人は一歩も引かずに喧嘩は長引いてしまいます。
ここまで大きな喧嘩は初めてなのではないでしょうか。
果たしてアヤメと椿は仲直りできるのでしょうか。
そして天馬の次なる行動は…。
次巻に期待が高まります。
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