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Contents

バラ色の聖戦 11巻とは?

出版社:講談社
発売日:2013/5/13
作者 :こやまゆかり

真琴(まこと)、CM出演大成功! しかしそれが恐るべき嫉妬を生む!! 今度の敵はママ友だ!!!!! ――過酷な撮影を乗り越えて毒グモを演じきった真琴。スキャンダラスなCMは大反響を呼び、真琴の知名度は一気にあがる。しかし嫉妬したママ友の首領(ドン)・川上(かわかみ)の策略で、娘・愛理(あいり)が学校でイジメを受けてしまう。モデルを続ければ家族は守れない。真琴の決断は? さらに、元夫・敦司(あつし)に再婚話が持ち上がって……!?

 

バラ色の聖戦 11巻のネタバレ

Stage.51 変動の中で……。 のネタバレ

ヌードCMを見た身内の反応

CMを見た真琴は、独特な世界観にゾクッとした。
 
一緒に見ていた麻美や母親も、素敵なCMだと言った。
 
感想を聞かれた愛理は
“キレイだった…ちょっとコワかったけど…”
“でもやっぱり…ママだと思うと恥ずかしい”
と言った。
 
自宅で1人CMを見たまどか社長は、感動の涙を流すのだった。
 

ヌードCMを見た敦司と紗良

同僚と食堂に来ていた敦司は、そこで真琴のヌードCMを目にした。
 
大きく開脚したポーズを見た同僚は、冗談まじりで大笑いした。
 
敦司は青ざめ、母親としての自覚がないと呆れ返った。
 
一方マネージャーとCMを見ていた紗良は、CMから感じるものすごいエネルギーに圧倒された。
 
真琴が失敗すると思っていた紗良は、放心状態になるのだった。
 

周囲のざわつきを実感する真琴

レッスンの講師に自分のスレを見せられた真琴は、世間からのたくさんの評価に驚いた。
 
中には
“エロエロ?想像しちゃう?”
“えげつなー…”
“作ったやつら抹殺しよう”
などネガティブなコメントもあった。
 
心ないコメントに胸を痛める真琴だったが、講師に明るく励まされるのだった。
 

すごい仕事が入る真琴

真琴には茜子が司会をしているトーク番組への出演依頼と、週刊誌2本の取材が入った。
 
真琴は仕事で人気が出たことを喜ぶと同時に、子供たちをほったらかしてしまうことを気にするのだった。
 

TVで共演する茜子と真琴

茜子は
“お世辞ぬきであれにはやられたわ”
と、CMを見た感想を真琴に伝えた。
 
真琴は感激して一瞬言葉に詰まった。
 
その後TV番組のリハーサルが始まると、茜子は真琴がスムーズに話せるように話を振った。
 
真琴は茜子の多才ぶりに感心するのだった。
 

茜子のアドバイス

TV番組の収録が終わると、真琴は週刊誌の取材のために移動しなければならなかった。
 
茜子は真琴に
“すっかり人気者ね”
“この波には躊躇なく乗るのよ、たとえなにが起こっても”
とアドバイスした。
 
真琴はその言葉を、心の中で反復させるのだった。
 

美生館の暗雲

紗良に番組の司会をさせてあげたい信輝は、両親の説得に難儀していた。
 
特に母親は、紗良が離婚をチラつかせたことを知ってカッとなった。
 
その後母親は信輝に良い返事をしながら、頭では
“やれるもんならやってみたらいいわ”
“あの嫁を追い出すのに絶好の機械だわ”
と考えた。
 
一方番組の司会ができると知った紗良は大喜びし、成功を誓うのだった。
 

週刊誌を読む川上

川上は美容室で見た週刊誌でヌードCMの女性が真琴だと知って驚いた。
 
そして真琴が語っている文面を見た川上は、嫉妬の混じったようななんともいえない顔をするのだった。
 

余計なことを言う川上

お茶会で川上は、真琴のヌードCMの話を始めた。
 
母親たちが話しているのを聞いた子供たちは
“あのハダカの人愛理ちゃんのママなの!?”
“??エロ?ヤバ?”
とギャーギャー騒いだ。
 
川上は愛理が学校でイジメられるのは確実と言った。
 
お茶会に参加していた八ヶ岳は、暗い表情を浮かべるのだった。
 
 
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Stage.52 喝采の影で……。 のネタバレ

ダブルブッキング

真琴はCMを担当したジュエリー・アイの新店舗オープニングセレモニーの特別ゲストに呼ばれた。
 
しかしその日は自治会の夏まつりで、役員になっている真琴は頭を悩ませた。
 
夏まつりの実行委員長が川上だと知った真琴は、こないだのお茶会を思い出して口をへの字に曲げるのだった。
 

ママたちに電話連絡する真琴

真琴が川上に電話すると、売り場の責任者の八ヶ岳に連絡するように言われた。
 
真琴が役員ができないことを伝えると、八ヶ岳はそれを快諾した。
 
真琴と八ヶ岳は子供たちが何人かでいく約束をしていることを確認し合い、挨拶を交わすのだった。
 

オープニングセレモニー当日

ジュエリー・アイの新店舗オープニングセレモニーに参加した真琴は、総額3000万円のネックレスをつけた。
 
そればかりか真琴は、ジュエリー・アイから黒ダイヤモンドネックレスを贈られるのだった。
 

これからの目標を語る真琴

まどか社長と2人きりになった真琴はモデルに復活した日から今日までのことを振り返り、清々しい顔をした。
 
そして
“でもこれからですよね本当は”
“まだ始まったばかりです”
と言うのだった。
 

愛理の変化

帰宅した真琴が夏まつりのことを聞くと、愛理は
“…いってない”
“もーいいもーみんな知らないッ”
と言って頭から布団を被った。
 
真琴が母親に話を聞くと、愛理はみんなにほっといていかれた挙句もらえるはずのお楽しみ袋ももらえなかったらしい。
 
それを聞いた真琴は、自分のヌードCMが原因かと気にするのだった。
 

八ヶ岳の変化

真琴は愛理のことを心配しながら学校へ送り出した。
 
裕一郎を保育園に送る途中八ヶ岳を見かけた真琴が話けると、八ヶ岳は真琴を避けるような態度を取るのだった。
 

学校での変化

愛理は学校で美里たちにそっけない態度を取られたり、男子たちにヌードCMのことをからかわれたりした。
 
しかし乃々だけは愛理に優しく接するのだった。
 

呼び出される乃々

乃々は、愛理を避けていた子に愛理を無視しようと言われた。
 
初めは抵抗していた乃々だったが
“無視しないとあんたもハブるよ”
と言われ、黙ってしまうのだった。
 

愛理を心配する真琴

真琴が学校での様子を聞くと、愛理は
“意地悪言ってくる男子いたけど乃々ちゃんがかばってくれるから大丈夫”
と笑顔で答えた。
 
それを聞いた真琴は胸を撫で下ろすのだった。
 

学校での変化 2

ある生徒が真琴をからかう絵を運動場に描いているのを見た愛理は、顔を青くして急いで絵を消した。
 
その様子を見た生徒たちはクスクス笑い、乃
々も一緒になって笑っていることに気付いた愛理は絶望するのだった。
 

エスカレートするイジメ

愛理は男子に後ろからズボンを下ろされ
“うっわ?ケツ丸見えーッ”
“お前のおかーさんエロ?お前もエロ?”
と笑い者にした。
 
愛理はその場で大泣きするのだった。
 

真琴を拒否する愛理

担任に呼び出された真琴が愛理の元へ行くと、愛理は真琴を拒み
“ママのせいだ…ママがあんなコマーシャルするから…”
と言った。
 
さらに愛理は
“守ってくれるって言ったくせにウソつき…!!”
“もう学校に来たくない…!!”
と泣きじゃくるのだった。
 

事実を知る真琴

愛理が早退するところをみかけたゴーちゃんママは、真琴を電話で呼び出した。
 
ゴーちゃんママはあるグループラインを真琴に見せ、川上が真琴のことを悪く言っていることを知らせた。
 
真琴はそのグループラインを見て、愛理が夏まつりでほっとかれた理由を知るのだった。
 
 
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Stage.53 見えざる敵 のネタバレ

ゴーちゃんママのアドバイス

真琴は愛理のイジメを川上はじめママたちがあおっていることを知り、愕然とした。
 
ゴーちゃんママは、川上はホントはすごく真琴に興味があるのではないかと言った。
 
真琴はゴーちゃんママと話をする中で、自分がもう少し慎重になっていればと反省した。
 
真琴は今回のイジメを、全て自分のせいだと思うのだった。
 

仕事を断る真琴

真琴は愛理をレストランに行こうと誘った。
 
その直後まどか社長に接待イベントに参加するよう電話が来たが、真琴はそれを断った。
 
その後敦司との面会日について愛理と話していると、愛理は
“学校を休んでいること…パパには言わないほうがいいね…”
と言った。
 
真琴は愛理に気づかいばかりさせていることに胸を痛めるのだった。
 

敦司母の策略

母親にレストランで食事しようと呼び出された敦司は、母親の友人とその娘の陽子を紹介された。
 
陽子は2年前に夫を亡くし、女手ひとつで2人の子供を育てているらしかった。
 
突然女性を紹介されて照れくさそうにしていた敦司だが、家庭的な陽子に惹かれるのだった。
 

続 敦司母の策略

陽子と食事した日の夜、敦司の母親は陽子との再婚をすすめた。
 
子供たちを引き取れるかもしれないと聞いた敦司は、思いがけずハッとするのだった。
 

愛理の不登校を知る敦司

敦司との面会日、ふとしたことで裕一郎が愛理の不登校のことを口にした。
 
一瞬で真琴のヌードCMとイジメを連想した敦司は、愛理に正直に話すよう言った。
 
真琴が敦司に怒られないか心配している愛理の姿を見た敦司は
“やっぱり…!!”
と思うのだった。
 

真琴に怒る敦司

面会日の夜、敦司は真琴に電話し愛理の不登校について怒りをあらわにした。
 
敦司は真琴に子供を渡したのが間違いだったと言ったあと
“オレにも考えがあるから”
と意味深なことを言って、電話を切るのだった。
 

学校に乗りこむ真琴

真琴は愛理のクラスに乗りこみ、子供たちにモデルという仕事について説明した。
 
そして自分の仕事に愛理はいっさい関係ないと念を押した。
 
真琴の話が終わると、男子の1人が愛理に謝り愛理は笑顔になるのだった。
 

続 学校に乗りこむ真琴

真琴は愛理と夏まつりに行く予定だった数人を呼び止め、ママたちが愛理にだけ時間変更を連絡し忘れたと説明した。
 
真琴の言葉を信じようとしない子供に、真琴はママに直接訊くよう言った。
 
真琴は近くにいた菜っちゃんママと八ヶ岳を呼び止め、まず役員ができなかったことを謝った。
 
それから真琴に子供たちの前で待ち合わせの件を聞かれたママたちは、話を合わせて愛理に謝った。
 
お友達にも謝られ、笑顔になった愛理を見た真琴は心の底から
“よかった…”
と思った。
 
真琴は心の中で、すべて穏やかに元にもどることを祈るのだった。
 

ママたちのお茶タイム

川上は菜っちゃんママと八ヶ岳から、真琴が学校に乗りこんだ日のことを聞いて驚いた。
 
ママたちは、みんなの前で自分の子供たちが説教されたと川上に話すのだった。
 
 
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Stage.54 忍び寄る恐怖 のネタバレ

一安心した真琴

真琴はまどか社長に仕事を断った件を謝り、愛理の不登校の話をした。
 
今は落ちついたと話す真琴に、まどか社長は
“油断は大敵よ”
と言うのだった。
 

ママたちのお茶タイム 2

菜っちゃんママは、グループラインメンバーの誰かがチクったとしか考えられないと川上に言った。
 
八ヶ岳は、怒りをあらわにする川上を見てゾッとした。
 
川上は真琴のことを
“あの人は非常識すぎるわ”
と言い
“ちょっと自分のやってること自覚してもらわなきゃねぇ”
と言うのだった。
 

TVの仕事

地元情報番組の取材の仕事が入り、真琴はTV局側にママ友とランチしてるところも撮りたいと要望された。
 
真琴はしょーちゃんママとユキちゃんママを呼び、無事撮影を終えるのだった。
 

怒る川上

真琴がママ友たちと出演した情報番組が放送されると、家族でそれを見ていた川上は驚いた。
 
夫に
“確かお前この人にうちに来てもらうんだってはしゃいでたよな、友達になれたのか?”
と聞かれた川上は真琴に興味のないフリをした。
 
リサが真琴のことを褒めると、川上は怒りをあらわにするのだった。
 

有名人になるということ

真琴がスーパーに行くと、老若男女が真琴のウワサをしていた。
 
自分が思っている以上に他人に注目されていると気付いた真琴は、ゴミ出しの服装にも気をつかうようになった。
 
真琴はうれしさを感じながらも
“ちょっと疲れる…”
と思った。
 
真琴が出かける支度をしていると、近所の人たちがやって来て真琴のゴミが荒らされていたと話した。
 
真琴は
“ヘンな人にウロウロされたら怖いの”
“なんとかしてちょうだい…”
と言われてしまうのだった。
 

心配事が増える真琴

真琴は変なヤツがいないか、ビクビクしながら生活することになった。
 
真琴は特に子供たちに万が一のことがあったら大変だと恐れるのだった。
 

動き出す川上

誰かが真琴のゴミを漁っていたというウワサを聞いた川上は、何か思いついたような顔をした。
 
川上は子供たちも巻き込んで、何やら深刻そうに話し始めるのだった。
 

また孤独になる愛理

愛理はまた学校で避けられるようになった。
 
ある生徒にこの頃変な人が多いのは愛理ちゃんのママのせいだと聞かされた愛理は、青い顔をした。
 
他の生徒たちも戸惑った顔で愛理の方を見ているのだった。
 

取り乱す愛理

真琴が帰宅すると、愛理は
“愛理たち…殺されるの!?クラスの子がみんな言ってた、ママと愛理をねらってる人がいるって”
と言いながら真琴に駆け寄った。
 
真琴は愛理を落ち着かせようと声をかけるも、愛理はますます取り乱し
“今度こそホントに一人ぼっちだよ…!!”
と泣き喚くのだった。
 

動き出す敦司

敦司は陽子に電話をかけ、また会いたいと思っていることを伝えた。
 
それを聞いた陽子は、顔を赤らめて喜んだ。
 
敦司は陽子にお互いの子供を連れて、顔あわせすることを提案するのだった。
 

おおごとになった不審者情報

学校から不審者情報のプリントが配られ、都合のつく保護者は子供たちを迎えにいくことになった。
 
真琴の母親は、仕事でお迎えに行けない真琴の代わりに愛理を迎えに行った。
 
真琴の母親は、まるで真琴のせいでこんなおおごとになったような目で見られたと真琴に話した。
 
地域までまきこむ騒ぎになっていることに、真琴は驚きと戸惑いを感じるのだった。
 

追い詰められた真琴

真琴はアパートの管理会社の人から、近所の方たちからの苦情で大家さんが大変困っていることを聞かされた。
 
真琴はそれらの話の内容から、不動産屋が出ていってくれと言いたいのだと察した。
 
真琴はそのとき初めて、大家さんが八ヶ岳だったと知るのだった。
 
 
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Stage.55 切れる糸 のネタバレ

敦司からの電話

敦司から子供たちを遊園地に連れて行くと電話があり、真琴はそれを承諾した。
 
真琴は前に敦司が言っていた
“オレにも考えがあるから”
という言葉が気になっていたが、敦司には何も聞けないまま電話を切るのだった。
 

初顔合わせ

愛理と裕一郎は、陽子と陽子の子供たちと初めて顔を合わせた。
 
美々と圭太に
“おにーちゃん”
と呼ばれてうれしくなった裕一郎は、鼻息荒く兄貴風を吹かせた。
 
一方愛理は、仲良さそうに話す敦司と陽子が気になるのだった。
 

陽子と愛理

愛理は陽子を警戒して避けていたが、陽子手作りのキャラ弁を見て大喜びした。
 
“よかった、愛理ちゃん初めて笑ってくれた”
とニッコリ笑う陽子に、愛理の目は釘付けになった。
 
陽子の弁当は美味しく、愛理は少しずつ陽子に関心を持つのだった。
 

プロポーズ

敦司は陽子にプロポーズした。
 
子供たちを引き取りたいという敦司の考えも受け入れたうえで、陽子は敦司のプロポーズを受けるのだった。
 

敦司の提案

帰りの車の中で敦司は、愛理に
“6人で一緒に暮らしてみないか”
と言った。
 
敦司が陽子と結婚するということがわかった愛理は、真琴と離れるのを嫌がった。
 
しかし敦司に
“昔のように安心できる生活送りたくないか?”
と聞かれた愛理は、小さな手を握りしめて黙ってしまうのだった。
 

すがる思い

学校での愛理は、相変わらずみんなに避けられていた。
 
学校から帰っても1人の愛理は小さな音にもビクつき、ただただ真琴の帰りを待つしかなかった。
 
愛理の頭の中では
“パパの所に来るといっさいの心配はなくなるぞ”
“学校ではいじめられて家に帰ってもほったらかされてつらいだろう”
という敦司の言葉が響くのだった。
 

愛理の運動会

愛理の運動会の日、真琴は変質者の件で陰口を叩かれていた。
 
八ヶ岳を見かけた真琴は、迷惑をかけたことを謝った。
 
真琴が出て行こうと考えていると聞いた八ヶ岳は驚いたが、一緒にいた川上は嬉しそうな顔をした。
 
真琴が行ってしまったあとも、八ヶ岳は暗い顔をしているのだった。
 

陽子に会う真琴

陽子と子供たちを連れて運動会に来ていた敦司は、真琴を呼び出した。
 
愛理と裕一郎に気さくに話しかける陽子を見た真琴は
“この人…?”
と不思議に思った。
 

突然の報告

敦司は陽子と再婚することと、子供たちを引き取ることを決めたことを真琴に話した。
 
敦司は運動会で聞いた父兄たちのウワサ話を持ち出し
“子供たちはお前には任せておけない”
“陽子さんならしっかりと面倒みてくれる”
と言った。
 
反論する真琴に対し、敦司は
“愛理にこわい思いさせてないのか!?”
“愛理に本心を聞きたいんだ”
と言うのだった。
 

愛理の本音

父親にどっちと暮らしたいか答えてくれと言われた愛理は、黙って小刻みに震えていた。
 
その様子を見た真琴は唇を噛み締め
“愛理が楽しく過ごせると思うほうを…言っていいんだよ”
と優しく言った。
 
その場でボロボロ泣き崩れる愛理を見た真琴は、愛理が敦司のほうへいきたいのだとわかった。
 
真琴は愛理を抱きしめ
“いいんだよ愛理、いいんだよ…”
と声をかけた。
 
愛理は
“ママ…ごめんね愛理やっぱり怖いんだよ…学校で一人ぼっちも悲しいんだよ…!!”
と言った。
 
真琴は愛理に謝りながら、子供たちを手放す覚悟を決めた。
 
敦司は来月辞令が出るらしく、それによって住む所を決めるつもりだと言った。
 
真琴が子供たちと過ごせるのはあと1ヶ月…真琴は心の中で
“これが…自分が選んだ道なのだ…”
と自分に言い聞かせるのだった。
 
 
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バラ色の聖戦 11巻の感想

真琴のヌードCMは、さすがに反響が大きかったですね。
 
初めてのCMのときとは違い、良くないイメージを持つ人も多かったようです。
 
実際の世界で近所の奥さんがヌードで開脚するCMに出演したとして想像すると、それはそれはウワサされることと思います!
 
紗良や茜子をはじめ業界ではその実力を認められる真琴ですが、近所の欲求不満主婦は敵に回してしまいましたね…。
 
誰もが思うことでしょうが、今回1番かわいそうだったのは愛理ですね。
 
とても穏やかで心優しそうな子がいじめられ苦しむ姿は、見ていて本当に嫌な気持ちになりました。
 
何よりいじめの原因は子供たちから生まれたのではなく川上がつくったようなものですから、驚きです。
 
川上はもし自分の子がいじめられたら…という想像力が足りなかったのでしょうね。
 
さて11巻で最も驚きだったのは、敦司の再婚です。
 
再婚するのは勝手ですが、それにしてもせめてもう少し慎重になれば良いのに…と思いました。
 
敦司は真琴がおかしくなったくらいに思っているようですから、ただ単に愛理を救いたかったのでしょう…。
 
実際今の愛理はどこかへ逃してあげるべきだと、私個人的にもそう思います。
 
真琴は悲しいでしょうが、愛理のためを思ったらいい機会なのかもしれませんね。
 
この漫画は結構人間の嫌な部分をたくさん描いているので、敦司が再婚したとして…愛理にはまた苦難が待ち受けていそうな気もします。
 
どんどん有名になっていく真琴と、問題だらけのプライベート…12巻ではどんな展開が待ち受けているのか注目ですね!
 
 
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