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Contents
ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~ 6巻とは?
出版社:講談社
発売日:2020/3/13
作者 :丘上あい
電子書籍で大ヒット!! 続々重版の話題書。35歳の爽(さやか)は、結婚して10年経つ夫とふたり暮らし。子供が欲しいと思っているが、夫の一真(かずま)には拒否されてしまう。一真が爽の友人である瑠衣(るい)と不倫をしており、さらに一真には別の女性と隠し子がいることが判明。ボロボロの状態ながら、瑠衣に初めて一矢報いた爽。そのことに逆上した瑠衣の新たなターゲットは、なんと秋山(あきやま)の息子…!? Episode 25~29を収録。
ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~ 6巻のネタバレ
25話のネタバレ
週刊誌への転職
病院で母の看病をしていた爽は、過去の記憶が蘇る。
学生時代、海辺でレアな色のガラス破片を秋山と話していた爽は、家に帰ると母に責められた。
母には爽しか頼れるところがなかったので、母は泣いて秋山と別れるように頼んだ。
しかし今目の前にいる母は、何も言わなくなった。
母の記憶は爽が幼稚園に通っていた頃で止まっており、看病に来た爽を幼稚園へと急かす母。
そんな母の言葉を聞きながら、爽は母の髪をとかしていた。
母は夜中に毎日爽と話していると言う。
爽はその内容について尋ねると、別の世界へ行こうと話していると母は言った。
爽が帰ったその夜、母の病室に入って来たのは瑠衣だった。
爽だよと名乗る瑠衣は、母に別の世界へ行こうと話しかけた。
生きてるの辛いでしょ?と瑠衣は母をそそのかすのだった。
一方、一真は離婚届を提出し爽の前から姿を消した。
一真が妻の前から姿を消すのは2回目だったが、今回は逃げるためにではなく爽を守るための手段だった。
会社に戻った爽は、離婚のことなどを噂されていた。
上司に会った爽は、個室へと呼ばれる。
実は爽の異動が決まったのだ。
異動先は出版社だった。
爽は何も言わず頭を下げると、分かってると上司はつぶやいた。
そして上司が取り出したのは、何と結の辞表だった。
ダブルブッキングや撮影キャンセルなど、今まで爽の身に起きていた事件は全て寺嶋と結がやったことだという自白が書かれていた。
結も利用されていたようだと上司は言う。
上司はさらにもう一つの手紙を取り出し、結から預かっているものだと言って手紙を渡した。
帰りの電車で手紙を開けた爽。
そこには爽への謝罪が丁寧に書かれていた。
爽は最後の方まで読み進めて、目を見開いた。
そこには、結が聞いた寺嶋が瑠衣に言ったことが書かれていた。
爽の母親はそっちがいつでも見張れるんだろ、と寺嶋が言っていたのだ。
その頃、秋山は瑠衣の元へ来ていた。
秋山は玄関先で単刀直入に、もう店には来ないで欲しいと言った。
もしかして爽さんのこと?と尋ねた瑠衣は、あれは偶然だと続けた。
それを遮るように嘘をつくなと言う秋山。
俺がイタリアに料理の研修に行っていた間、お前に何があったんだと尋ねる秋山。
それには答えず、怒らないでよと下を向く瑠衣。
これ以上あいつに何かしたら本気で怒ると言う秋山の話を聞いた瑠衣は、目を見開いた。
瑠衣はもうお店には行かないから、代わりにここに来てくれる?と尋ねる。
秋山は、兄貴としてなら何でもするよと言うが、ここではもう会わないと言う。
瑠衣は笑顔を作って分かったと言い、秋山は背を向けて去って行った。
転院
次の日、瑠衣は職場で愕然としていた。
爽の母親が急に転院したのだ。
それを聞いた瑠衣は舌打ちを打つ。
その頃タクシーで別の病院に向かっていた爽は、結からの手紙を握り締めていた。
結の証言から母が狙われていると知った爽が、違う病院へと転院を決めたのだ。
爽は母にまで手を出そうとしている瑠衣が許せなかった。
削られながらでも、今はしぶとく生き抜くという決心をした爽の目はキラリと光った。
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26話のネタバレ
若菜への報告
母と瑠衣のことを若菜に報告する爽。
爽が苦しんでいるところを見たいからって、そこまでするの…?と若菜は少し怯えたように言う。
秋山には言わないのかと聞かれた爽は、言わないと断言する。
瑠衣のことは絶対に許せないけど、母親のことで辛い思いをしたのは私も瑠衣も同じだからと言う爽。
秋山のためにも言わないと決意している爽に、若菜は何も言わなかった。
新しい仕事
異動先の週刊誌オフィスへやって来た爽。
会社員たちは老けたおじさんばかりで、爽は離婚についてからかわれる。
爽は想定内だと心の中で繰り返しながら、笑顔でかわした。
爽の担当は一ノ瀬という中年の男性で、一ノ瀬は面倒くさそうな態度で頭をかいた。
一ノ瀬は仕事の資料だから見ておいて、と爽にAVビデオを手渡した。
資料室でそれを見ていた爽は、少しのことでは動じなくなったと真顔で画面を見つめるのだった。
その一方で、激しく抱き合う瑠衣と睦月。
終わった後、足りない…と瑠衣はつぶやいた。
やることは全部やったし、俺は降りるよとつぶやく睦月。
そんな睦月にまたがり、あんたにはまだやって欲しいことがあるのとつぶやく瑠衣だった。
誘拐
娘の恵那とともに着ぐるみショーに来ていた若菜は、偶然秋山を発見する。
ショーが終わった時、若菜は秋山に話しかけた。
気を遣った奥さんは子供を連れてお手洗いに行ってしまった。
若菜は瑠衣が爽の母を殺そうとしたことなどを全て話した。
爽は話したくないようだったが、若菜は話しておかなければいけないと思っていた。
それを聞いた秋山は頭を抱えて愕然とした。
トイレにやって来た奥さんは恵那の面倒を見るため少しの間、けいちゃんを1人にした。
恵那と一緒にトイレから出た奥さんはけいちゃんが出てくるのを待っていたが、全然出てこない。
奥さんは少しトイレを覗くが、そこには誰もいなかった。
けいちゃんはいなくなってしまったのだ。
その頃けいちゃんは睦月と一緒にいた。
瑠衣が睦月に託した仕事とは、けいちゃんを瑠衣の元に連れてくることだったのだ。
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27話のネタバレ
けいちゃんの行方
パニックになる秋山の奥さんである美和子。
秋山は若菜に美和子を任せ、けいちゃんを探しに行った。
若菜は脳裏に瑠衣が浮かび、すぐに爽へと連絡した。
爽は急いで家を飛び出して秋山のもとへ向かう。
爽が来たことに驚く秋山だったが、そんな暇はないと2人は瑠衣の家へと向かった。
しかし瑠衣の家は空っぽになっていた。
瑠衣は早々に引っ越していたのだ。
その頃、美和子の携帯に電話がかかって来て、けいちゃんが保護されたと警察から連絡があった。
パニックになっていた美和子は秋山に連絡し、代わりに引き取ってもらうことにした。
交番に、けいちゃんはいた。
けいちゃんを抱き締める秋山。
爽はほっとしながらも、瑠衣のことを疑っていた。
しかし交番にけいちゃんを届けたのは募金活動をしていた中学生だという。
それを聞いて単なる迷子かと思う秋山と爽だったが、爽は遠くを見て考えていた。
その後、落ち着いた美和子は店で若菜と話していた。
美和子は若菜に秋山の昔の恋人のことを尋ねるが、もう20年前の話ですしね…とつぶやいた。
若菜は爽の名前を出すも、言葉に詰まってしまった。
すると美和子はクッキーを用意しますと微笑んで席を立った。
若菜たちに背を向けた美和子の顔は、全く笑っていなかった。
一方で、秋山はけいちゃんを抱えながら爽を駅まで見送っていた。
俺はお前ともう一度ちゃんと話がしたいと言う秋山。
しかし爽は若菜から聞いた話が全てだよと帰ろうとする。
なんでお前はそうやって俺を責めないんだと尋ねる秋山。
爽は秋山を恨んだら秋山を支えにしてきた自分まで否定することになっちゃうじゃん、と微笑んだ。
秋山はけいちゃんを連れて店へ帰った。
けいちゃんを抱き締める美和子。
帰り際、秋山は若菜に小声で爽の仕事のことを聞いた。
別れ際に聞きそびれた、と秋山は言う。
離婚のことや不倫疑惑などが広まり、今は週刊誌にいると言う若菜。
あいつにとってあの仕事は大事だったんじゃ…と秋山はまた顔を曇らせるのだった。
一方でそれを盗み聞きしていた美和子は、爽が離婚したという話を聞いて目を見開くのだった。
若菜は家に帰ることになり、娘の恵那を連れて外に出た。
恵那は美和子のもとに近付き、私のせいでけいちゃんとはぐれちゃってごめんなさいと謝った。
美和子は恵那を抱きしめて、そうだよ…と言う。
恵那ちゃんも、恵那ちゃんのママも悪いんだよと言う美和子。
美和子は2人のせいでけいちゃんがいなくなったんだよと言った。
そして美和子は気をつけてね、と微笑むのだった。
恵那は恐怖のあまり何も言えなかった。
その頃、募金活動の片付けをしていた中学生たちにお金を渡しながら偉かったね、と言ったのは瑠衣だった。
夜、美和子の携帯には非通知の電話がかかってきていた。
美和子が恐る恐る電話に出ると、それは瑠衣からの電話だった。
けいちゃん可愛かったなぁと言う瑠衣に、美和子はゾッとする。
本当のことをいろいろ教えてあげましたからね…と楽しそうに語る瑠衣の電話を切り、美和子はけいちゃんが寝ているベッドへ向かった。
本当は今日誰といたの?と美和子は尋ねるのだった。
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28話のネタバレ
本当のママ
美和子はそれきり秋山に実家へ帰ると嘘をついて遠くへ逃げようと決めた。
爽は週刊誌の仕事でモデルの撮影を手伝っていた。
そこで爽が出会ったのは、同期の守屋だった。
爽は守屋のことがあまり好きではなかった。
守屋は爽のことを「元」荻野と呼んだ。
その日は、守屋に振り回されてばかりの撮影だった。
疲れて帰り道を歩いていた爽は、秋山から着信が来ていることに気付く。
爽は心配して店へ行くと、そこには満席で忙しそうな秋山がいた。
美和子が実家に帰ってしまい、店が回らないんだと知った爽は秋山を手伝うことにする。
やっと店が片付いた後、秋山は爽に手紙を差し出した。
それは瑠衣が秋山に宛てた手紙だった。
そこには、秋山が瑠衣の全てだったことや幸せになってほしいという思いが書かれていた。
秋山は、10年前のことを覚えているかと尋ねる。
それは秋山がイタリアに行く前だった。
あの日お前に会ったせいでイタリアでもだいぶ引きずったんだと笑う秋山。
イタリアで爽が結婚したって聞いた時、俺もいいかげん前を見なきゃいけないと思ったのだと、秋山は言った。
そして秋山は家族との思い出を語った後、瑠衣のことが大事だけどもう限界なんだと涙を流した。
お前は母親から逃げなかったのに、俺は…と言葉に詰まる秋山を爽は抱きしめた。
そして秋山はお前だけは絶対傷つけたくなかったのに…と爽にもたれかかるのだった。
一方で美和子は、途中に下車した駅の近くにあるホテルでけいちゃんと宿泊していた。
美和子はけいちゃんに、いなくなった日、誰に何を言われたのかを詳しく聞き出そうとしていた。
けいちゃんは瑠衣と話したことを美和子に伝えた。
瑠衣は、けいちゃんのママが本当のママではない事を伝えていた。
そして本当のママとは、爽なのだと言っていたのだ。
それを聞いた美和子は愕然とした。
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29話のネタバレ
10年前のあの日
寝てしまっていた秋山は瑠衣からの着信音で目が覚めた。
爽は先に帰ってしまっていた。
瑠衣は10年前あの女と一緒にいた場所に来て、と秋山に伝える。
秋山がそこに向かうと、瑠衣は秋山をある場所に連れて行った。
そこはホテルだった。
美和子とけいちゃん、どこ行ったのかしらねと微笑んだ瑠衣は、入ってくれたら教えると言ってホテルの中へと秋山を誘導した。
ホテルに入った瑠衣は、急に服を脱ぎ秋山に抱きついた。
2人に何をした!と問い詰める秋山に、瑠衣はけいちゃんは本当に美和子の息子なの?と尋ねる。
その言葉に、秋山は目を見開いた。
瑠衣は10年前の事を話し始めた。
イタリアに旅立つ直前、瑠衣は秋山と爽がホテルに入るところを目撃したのだ。
瑠衣はあの日何をしていたのかと秋山の襟を掴んで迫るのだった。
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ギルティ ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~ 6巻の感想
なんと、美和子と秋山の間に生まれたけいちゃんが2人の子供ではない可能性が浮上してきました。
だとすると、けいちゃんは誰の子供なのでしょう?
おそらく瑠衣はイタリアに行く前日に秋山と爽が会って体の関係を持ったことによって生まれた子供がけいちゃんだと思っているようです。
それをけいちゃんに伝えた瑠衣。
美和子はジリジリと追い詰められて心が壊れていくようでした。
もしかしたら瑠衣の目的は爽ではなく、実の兄である秋山なのかもしれません。
次第に10年前のことが分かってきますが、まだまだ謎は深まるばかりです。
10年前のあの日、一体何があったのでしょうか?
次の展開に、期待が高まります。
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