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ふれなばおちん 8巻とは?

出版社:集英社
発売日:2013/12/25
作者 :小田ゆうあ

好きになってドキドキして一瞬でいいから顔がみたくて──。少女のように、ときめいています。こんな気持ち、夫にも、子ども達にも絶対に知られてはなりません。それが妻、母親というものです。

 

ふれなばおちん 8巻のネタバレ

29話のネタバレ

帰り道

夏っちゃんと言って駆け寄った佐伯。
 
それをバイトのマネージャーは不思議そうな顔で見ていた。
 
夏は焦った顔で振り向いた。
 
夏の様子がおかしいことに気付いた佐伯は一瞬動きを止め、偶然会ったように演技をした。
 
そんな様子を黙って見ていたバイトのマネージャーは軽く会釈をして通り過ぎていくのだった。
 
マネージャーが帰って行ったのを見て、ほっと安心する夏。
 
最近目の敵にされているから怖かったと言う夏の言葉に佐伯は反応した。
 
ちょっと口答えをしたら、きつく当たられてしまったのだと言う夏。
 
お気遣いありがとうと笑う夏を抱きしめたいという衝動に駆られた佐伯だったが、それをぐっとこらえて帰ることにした。
 
しかし、マネージャーがいるかもしれないということで、2人は少し離れて帰ることにした。
 
最寄駅についても2人は一定の距離を保ったまま社宅に帰る。
 
佐伯と夏は心の中で映画の感想を言いながら、少し微笑んだ。
 
2人は今日のことを必ず手紙に書こうと心に決めていたのだった。
 
社宅に着いた佐伯は、タバコを吸ってから帰ることにした。
 
振り向いた夏はそれを察したため、お辞儀をして家へ帰っていった。
 
俺は修行僧か!と呟いた佐伯は、恋愛なんて修行僧みたいなものか…とつぶやき、軽く微笑んだ。
 
佐伯は、夏が好きな自分も悪くないと思っていたのだった。
 
しばらくして部屋に帰って行った佐伯を陰で見ていたのは良だった。
 
良は佐伯と夏の関係を怪しんでおり、尾行していたのだった。
 
少しでも手を出したら出て行こうと思っていた良だったが、案外何もしないのかと少し安堵するのだった。
 
次の日、バイトマネージャーはアルバイトの主婦たちのシフト表を作っていた。
 
そこでマネージャーの目に留まったのは、上条夏という名前だった。
 
マネージャーは映画館で佐伯に夏っちゃんと呼ばれていた夏のことを思い出す。
 
あんなおばちゃんがイケメンと不倫してるわけ…と思ったマネージャーだったが、ならばどうして佐伯はあんな演技をしたのかと疑問に思った。
 
モヤモヤした気持ちを引きずりながら、マネージャーはバイト先へと出勤した。
 

上条の帰り

その夜、飲み会に参加していた佐伯はシゲと話していた。
 
シゲは佐伯の先輩である若林と付き合っていたのだった。
 
芝居とアルバイトを行き来する毎日だったシゲは、職業劇団を狙っているのだと言う。
 
若林との将来を本気で考えているシゲの姿勢にぽかんと口を開けたままの佐伯。
 
その後、シゲは他の団員に呼ばれて言ってしまった。
 
佐伯はシゲの言葉を反芻し、一生そばで守って…かと思い下を向くのだった。
 
一方で上条は夏が待つ家に帰ってきた。
 
結婚式のため遠征していた上条はお土産をたくさん買って帰ってきたのだ。
 
美味しそうなお土産に、子供たちはワクワクした。
 
上条は結婚式の様子をつらつらと語り始めた。
 
花嫁は父親が男手ひとつで育てた女性だった。
 
式では父親は笑顔で祝っていたが、上条はトイレで泣きはらす父親を見たと言う。
 
それを聞いて、優美香は上条と夏が結婚する時はどうだったの?と尋ねた。
 
上条は、夏の父親からたくさん笑わせてやってくれと言われ勢い良く返事をしたことを話した。
 
優美香は不意に、その約束を守れていると思う?と尋ねる。
 
上条はお土産を食べる手を止め、しばらく黙った後、お母さんに聞いてよと言うのだった。
 
夏は上条が帰り家族が団欒していることを嬉しく思う一方、佐伯との映画の半券をこっそり手紙をしまっているバッグに入れていた。
 
そしてそれを抱きしめた夏。
 
申し訳ないと感じながらも、夏は佐伯への思いを止められずにいるのだった。
 

マネージャーの恨み

バイトマネージャーは上司から呼び出されていた。
 
その要件は、アルバイトの主婦たちからマネージャーに対する苦情が出ていると言うものだった。
 
上司はマネージャーに対してアルバイトメンバーに対する態度の改正を求めた。
 
そこでは頭を下げたマネージャーだったが、熱心に指導していたと思っていたことを指摘され内心ではイライラしていた。
 
そして密告したのは絶対に上条夏だとバイトマネージャーは確信したのだった。
 
 
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30話のネタバレ

佐伯からの手紙

夏はバイト先でシフト表を受け取り、愕然としていた。
 
こんなに希望を出していないのに…と不思議に思う夏のその手には、シフトが埋まって真っ黒の表が握られていた。
 
夏はマネージャーにシフトの件について相談に行った。
 
しかしマネージャーは聞く耳を持たず、話を変えて夏のアルバイトの態度が悪いことを指摘し始めた。
 
本社の方に研修に行ってもらうか、このシフトを受け入れてもらうかという無茶な選択を迫られた夏は、渋々シフトを受け入れるのだった。
 
夏は不倫をした罰だと落ち込んで家に帰った。
 
ふとポストを見ると、そこには佐伯からの手紙があった。
 
一気に階段を駆け上がって封を切った夏は、急いで内容に目を通した。
 
きっと嘘もつかせたよねと謝罪の文章の後、また劇団を見にきてと佐伯の字で書かれていた。
 
夏は感動の余り涙を流すが、追伸には次の劇は女装をするということが書かれていた。
 
それを見た夏は思わず叫んでしまったが、そこへ帰ってきたのは優美香だった。
 
夏はさらに叫んで買い物袋を落としてしまうのだった。
 

女装

佐伯は役作りのために若林にメイク道具を借りていた。
 
佐伯はふと、シゲとは遊びじゃないよな?と尋ねた。
 
若林は顔を赤らめて、悪いけどゾッコンよと返した。
 
それならよかったと佐伯は微笑み、シゲの話を始めた。
 
シゲは貧乏ちっくなのが好きで、アルバイトと劇団を行き来しては貯めたお金でオフブロードウェイを見にいくような奴だった。
 
金はないけど男としては間違いないよと笑う佐伯に、若林はさらに顔を赤らめ分かってる…とつぶやくのだった。
 
逆に若林は夏のどこが好きなんだと尋ねた。
 
佐伯は言葉にはせず、頭の中で夏を思い浮かべながら、自分よりも大切なものがあるところかなとつぶやいた。
 
一方で夏はバイトマネージャーにきつく怒鳴られていた。
 
周りの従業員によれば、加工食品に期限がギリギリの商品があったという。
 
それは業者のミスなのではないかと噂が広まる中、夏は何回もマネージャーに頭を下げていた。
 
マネージャーはその場を立ち去ると同時に、アルバイト従業員全員に在庫のチェックを言い渡した。
 
連帯責任だと言うマネージャー。
 
夏は申し訳なさで胸が苦しくなるのだった。
 
その夜、真樹夫と優美香が帰っても、家には夏がいなかった。
 
残業でヘトヘトになって帰ってきた夏は急いで晩ご飯の用意をしようとしていた。
 
しかし疲れている様子の夏を見た優美香は、今夜はピザを取ろうと提案した。
 
夏はそれを受け入れ、今晩はピザを取ることにした。
 
しばらくしてインターホンが鳴り、胸を踊らせてドアを開けた真樹夫はギャー!と叫んだ。
 
夏がそこへ駆けつけると、ドアの前には女装した佐伯がいたのだ。
 
佐伯はつけまつげに濃いチークをしていた。
 
手紙にもあったように、佐伯は女装の練習をしていたのだが行き詰まってしまい夏の家にやってきたのだった。
 
佐伯は夏や優美香と一緒にピザを頬張りながら、女役の練習をしていた。
 
優美香は気持ち悪いと顔を背け真樹夫は微妙な顔をしていた。
 
食後に優美香からメイクを教えてもらうことになった佐伯。
 
優美香は事あるごとに笑い転げてしまい、佐伯は夏を指名した。
 
夏は佐伯に近付いて化粧を教えたが、そんな夏の顔を佐伯はじっと見ていた。
 
しばらく夏は真剣に化粧をしていたが、突然吹き出した。
 
アルバイト先でミスをして落ち込んでたけど、元気が出たと笑う夏に子供たちも嬉しくなるのだった。
 
そこへ上条が帰ってきた。
 
驚く上条に、腹を抱えて笑う優美香。
 
夏はその時屈託なく笑っていたが、あんなに笑えたのはあれが最後だった。
 
 
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31話のネタバレ

上条と夏

話がひと段落し、佐伯は自分の家に帰ることにした。
 
挨拶をして家を出た後、佐伯は息をついた。
 
そこへやってきたのは優美香だった。
 
優美香は自分が持っているメイク本を佐伯に渡した。
 
お母さんのことを笑かして元気にしてくれたお礼と優美香は言った。
 
そこで初めて佐伯はバイト先でマネージャーから厳しい態度を取られていることを知った。
 
その会話を陰で聞いていたのは上条だった。
 
上条は話の合間のところで2人の元へ出て行った。
 
そして佐伯に携帯を手渡した。
 
佐伯が家に忘れていたのを上条が届けたのだった。
 
そして上条は佐伯に、彼女とうまくいっているのかと尋ねた。
 
佐伯は内緒だと笑って、その場を去ったのだった。
 
佐伯が帰った後、上条は浮かない顔をしていた。
 
上条は夏に聞きたいことがあった。
 
一つはバイト先のこと、一つは佐伯のことだった。
 
そんな気持ちに気付かない夏は上条の靴を磨きながら、明日もバイト頑張ろうと心に決めるのだった。
 

救世主

次の日もマネージャーはお客の前で夏を叱りつけた。
 
夏はまた皆に迷惑がかかったらどうしようと思いながらマネージャーの怒りが収まることを願っていた。
 
バイトのメンバーたちは、マネージャーの行動がエスカレートしていると噂していた。
 
それを聞いていたのは、なんと佐伯だった。
 
佐伯はズンズンと夏とマネージャーのもとに歩いて行った。
 
そして佐伯はサラダ用のバジルってどこですか?と尋ねた。
 
驚いた夏は言葉に詰まり目を見開いたまま黙っていた。
 
マネージャーは焦って周辺を探すが、見つからない。
 
夏はやっとの思いで場所を答えた。
 
それを聞いた佐伯はマネージャーに対して役に立たないなと言い放ってその場を去った。
 
売り場に案内した夏は、今すぐ帰ってくださいと言った。
 
佐伯は思わず聞き返した。
 
絶対ここには来ないで下さいと言って頭を下げた夏はバックヤードへ戻って行った。
 
その時の話を若林にすると、若林は大きな声でバカ!と言った。
 
そんなきっちり姿を晒したら、勘ぐられると言う若林の意見は正しかった。
 
佐伯は猛省すると同時に、もう夏に会えないかもしれないという不安を抱えていた。
 

忘れ物

家に帰った夏もまた、佐伯に強く言ってしまったことを反省していた。
 
そこへ上条から電話がかかってきた。
 
上条は家に忘れ物をしたから届けて欲しいと頼んだ。
 
荷物を持って会社に来た夏を迎えたのは若林だった。
 
若林はせっかくだから近くのケーキ屋さんにアップルパイを買いに行こうと夏を誘った。
 
夏は楽しそうに、その誘いに乗ったのだが、急に若林は倒れてしまう。
 
 
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32話のネタバレ

妊娠

夏は倒れた若林を空いている部屋に運んだ。
 
実は若林は妊娠していたのだった。
 
シゲはそのことを知らず、言い出せないということを聞いた夏。
 
夏はそれについては何も言わず、オススメの産婦人科を若林に紹介した。
 
そして、いつでも電話してきてと言って番号の書いた手紙を渡すのだった。
 
一方外を見ながらタバコを吸っていた佐伯は会社から帰る夏を見つける。
 
佐伯は目をこすり、夏が来たのだと嬉しくなって急いで一階へと降りたがそこには夏の姿はなかった。
 
そんな佐伯の様子を見ていたのは、上条だった。
 
一方で優美香は真樹夫から夏が不倫しているのではないかという噂を聞く。
 
夏のバイト先ではイケメンの男性が夏を助け、映画にも行っていたと話題になっていたのだ。
 
それを聞いた真樹夫は、優美香に打ち明けたのだった。
 
優美香は映画という言葉が引っ掛かったが、夏が帰ってきたら聞いてみようと心に決めるのだった。
 
 
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ふれなばおちん8巻の感想

徐々に佐伯との関係がバレていきそうです。
 
初めはバイトのマネージャーから噂は広まり、ついに優美香や真樹夫の耳にまで入ってしまいました。
 
上条は疑いつつもまだ確信には至っていないようでしたが、佐伯が女装をした日から再び夏と上条の関係性について疑問を抱くようになりました。
 
もしかしたら、佐伯の携帯の中身を上条は見たのかもしれません。
 
2人の関係は明るみに出てしまうのか。
 
その時、2人はどのような行動に出るのか。
 
さらに若林は妊娠のことをシゲに言うことができるのか。
 
次巻の展開に期待が高まります。
 
 
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