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Contents
暁のヨナ 23巻とは?
出版社:白泉社
発売日:2017/4/20
作者 :草凪みずほ
高華国と戦の開戦派と非戦派に二分される真国。非戦派のタオ姫の屋敷に火をかけられ、彼女を守るため火事の中残ったゼノ…。火傷を負ったゼノが再生するのを見た、五星の一人が四龍に興味を持ち…?そして、開戦派の機運を高めるコウレン姫は…!?番外編も収録!
暁のヨナ 23巻のネタバレ
第130話 隣国の化物 のネタバレ
逃げろ
炎に焼かれながら、ゼノはアルギラに向かって叫んだ。
──逃げろ。
それを聞いたアルギラは自分の役割を思い出し、タオを連れて屋敷から脱出した。
屋敷から出てきたタオたちを見て、ヨナは胸を撫で下ろす。
しかしゼノがまだ中にいると言う話を聞いて、キジャとシンアは助けに向かおうとした。
けれど、それをハクとジェハが止めた。
自分が行くからと言うジェハに、アルギラが死ぬぞと叫ぶ。
けれど四龍たちはゼノの壮絶な痛みを思うと、火に飛び込まずにはいられなかった。
ちょうどその時、ゼノは何とか屋敷から自力で脱出してきた。
火に焼かれて黒焦げになってしまったゼノの身体をヨナが受け止める。
ゼノは苦しそうなうめき声をあげて倒れるが、少しずつ身体が修復していった。
ようやく穏やかな息を取り戻したゼノをヨナが抱き締め、その様子にタオたちは言葉を失うのだった。
忘れてほしい
それからしばらくして、ゼノの身体は完全に元通りになった。
いつもと同じように笑うゼノとは打って変わって言葉を失うヨナ一行。
ゼノは、自分の身体が役に立つのならいくらでも使うといいと言って笑った。
タオは皆に今回の事を謝罪し、そして一刻も早くあなた方を高華国にお帰ししなくてはと言った。
──真国のことはどうか忘れてほしい。
それがタオの本心でないということは、この場の誰もが察していたのだった。
あれが欲しい
それからしばらくして、ミザリはコウレンの元に帰ってきた。
タオ姫の様子を見てきましたと言うミザリだったが、コウレン様が怒っていると五星の1人であるネグロから聞かされる。
そしてもう1人の五星のヨタカも、ミザリのやり方がコウレン様の品格を落とすと言い放った。
しかしミザリは、何も掴んでこなかったわけじゃないと口にする。
そしてタオが高華国の人間と通じているということと、その中に噂のバケモノたちもいたということを伝えた。
そして、自分はあれが欲しいと言い出すミザリなのだった。
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第131話 修羅の王 のネタバレ
コウレン姫との出会い
その日、タオに連れられてヨナ一行は真国の国境近くの町に来ていた。
そこでタオは焼けてしまったゼノの服の代わりを買ってくれたのだ。
その間、ヨナとハクは町の様子を見に行った。
するとそこで1人の少年と出会う。
少年は弓を持っていたヨナを弓対決に誘い、広場に連れ出した。
逃げても不審がられるだろうと対決に参加するヨナ。
するとヨナの見事な腕前を見た少年はヨナに弓を教えてほしいと言い出した。
──高華国王は真国を侵略して皆殺しにするから、武術を身に着けて戦いたい。
こんな子どもがそんなことを言うなんて…と思ったヨナは、真国の王は何と言っているの?と尋ねる。
すると少年は、王様は病気なんだと教えてくれた。
──王様が病気だから代わりにコウレン姫が頑張っているんだ。
少年のその言葉に、ヨナの胸はざわつくのだった。
その時、少年から遠くに飛ぶ鳥を捕れるかと尋ねられたヨナは弓を射って鳥を落とした。
すると落ちた先に人がいて鳥をぶつけてしまう。
ヨナは慌てて謝るが、その人物は詫びる必要はないと言って笑った。
そしてお前の弓の腕に少し見とれていたと言って顔をあげる。
そのあまりの美しさにヨナは目を奪われた。
しかし次の瞬間、その人物がコウレン殿下と呼ばれているのを聞いてヨナはハッとした。
その人物こそ、タオの姉であるコウレン姫だったのだ。
コウレンは鎧に身を包み、民たちの前で演説を始める。
民たちを鼓舞し、士気をあげて戦いに向けて準備をさせる。
その圧倒的な魂の叫びを聞いたヨナは驚愕した。
この人が声をあげれば、タオ姫の祈りなど届かない。
そう思ったヨナは覚悟を決めた。
そしてハクに、緋龍城に行ってスウォンにタオ姫の話を通すと言ったらついてきてくれる?と尋ねた。
それを聞いたハクは少しも迷うことなく、行きますよと答えるのだった。
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第132話 五星 のネタバレ
過去の惨劇
タオたちのところに戻ったヨナは、コウレンと会ったことを話した。
それを聞いたタオは慌て、戦を始めようとする姉様を止めなければと狼狽える。
しかしそれを止めたのはハクだった。
──そう容易くいく話じゃないから機会を待ちましょう。
その言葉はヨナにも響き、焦っていたヨナもどうにか落ち着きを取り戻したのだった。
ヨナはタオに、コウレン姫は民に対して慈しみの心を持っている人に見えたがなぜ民を犠牲にする戦の道を選ぼうとするのかと尋ねてみる。
するとタオは、過去の高華国と真国の戦の話をして聞かせた。
昔、ヨナの叔父でスウォンの父であるユホン将軍が真国と戦をしたとき、ユホンは捕虜にした真国の兵士や民の首を次々と刎ねて真国の城門へ捕虜の首を投げ入れたのだという。
それを見たコウレンは絶望や恐怖に陥れられた。
イル王はそのことを謝罪して占領地を返還し、両国の和平のためにあらゆる努力をしてくれたがスウォン王が即位してから再び戦が始まった。
それを見た姉は再び訪れるかもしれない悪夢に苛まれているのだろうとタオは語った。
それを聞いたヨナはショックを隠せなかった。
戦ってはダメだ
それからしばらくして、日も落ちてきたということで四龍たちが食糧調達がてら周辺の様子を見に行くことに。
すると町中でとある人物に声をかけられた。
肌の手入れはどうしている?と尋ねて来たその人物の圧に驚く四龍たち。
美容について色々と尋ねられていたその時、突然別の人物がゼノに向かって剣を振り上げた。
その人物こそ、以前タオを暗殺しようとしていたミザリだったのだ。
ミザリは、見ぃつけたと言ってニヤリと笑う。
何とか剣を避けたゼノ。
するとさっき声をかけてきた人物がミザリに向かって声をかける。
ミザリはその人物をヨタカ先輩と呼び、この人たちがタオ姫が連れてきた高華国のバケモノですと告げた。
それを聞いたヨタカは表情を変える。
そしてミザリが再びゼノに向かって剣を振り上げたその時、とっさにキジャが龍の爪で庇ってしまった。
それを見たヨタカは、四龍たちに飛びかかった。
ヨタカの攻撃から何とか避けたジェハだったが、スウォン王の命で我が国を滅ぼしに来たんだな?というヨタカの言葉を聞いたジェハは表情を変えた。
そして四龍たちに戦ってはダメだと叫ぶ。
この国では自分たちは侵入者だ。
自分たちの行動が高華国の、スウォン王の意志として戦を引き起こしてしまう。
その言葉を聞いた四龍たちは固まってしまうのだった。
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第133話 証 のネタバレ
一方的な戦い
ジェハの声掛けで、四龍たちは1度も反撃することなく攻撃を受け続けていた。
そのうちキジャがヨタカの攻撃でやられてしまい、ジェハもひどく殴られ倒れてしまった。
ヨタカがとどめを刺そうとしたその時、そこにユンが割って入った。
真国の武人は、無抵抗な人間に死ぬまで武器を振るい続けるのかと問いかけるユン。
そして自分は高華国の人間で、暴力も戦も大嫌いだと必死に訴えるのだった。
捕われた四龍たち
一方その頃、皆の帰りが遅いことを心配していたヨナの元に四龍が重傷を負ってコウレンの手下たちに捕われてしまったという情報が入った。
彼らはどんなに攻撃を受けても反撃しなかったと聞いたハクは、民衆を前に暴れたら戦を誘発してしまうというジェハの指示だろうと判断した。
それを聞いたタオは自分が行って姉に助けてくれるよう頼んでみると言い出した。
高華国のバケモノと呼ばれる彼らに姉は何をするか分からない。
そう言ってヨナに謝罪し、あなた方は一刻も早く真国から脱出してくださいと頭を下げる。
しかしヨナは、その前に1つだけお願いがあると言い出したのだった。
交渉
それからすぐに、タオはアルギラとヴォルドを連れてコウレンの元を訪れた。
そして四龍たちは自分の大切なお客様でスウォン王とは何ら関りがないと訴える。
どうか釈放してくださいというタオの申し出にコウレンは聞く耳を持とうとしなかった。
するとそこにヨナが割って入る。
あなたの捕えた私の仲間は町では1度も暴力を振るっていないし、スウォン王とは本当に無関係だ。
しかし自分はスウォン王に関りがあると言い、自分は先王イルの子・ヨナであることを暴露した。
それを聞いたその場の人間たちは驚愕する。
スウォン王の命令で来たのか?と尋ねるコウレンに、ヨナはスウォンが自分の父を殺して自分は城を追われたことを話して聞かせた。
だから自分は決してスウォンの命令で動いたりしないと断言する。
その上で仲間を解放してもらえるよう訴えたヨナ。
するとコウレンは、自分と共に戦うのであれば仲間は解放してやると言い出した。
それを聞いたヨナはその申し出を断り、自分がスウォンに会って戦を回避できないか交渉してくると言い出した。
ヨナのその申し出に、コウレンは了承した。
ヨナが戻るまで戦支度はしておくが、開戦は待つと約束してくれたコウレン。
それまで四龍たちは人質で預かるという条件を飲み、ヨナはスウォンの元へと向かうのだった。
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第134話 来た道を のネタバレ
急いで
牢に捕われた四龍たちは身動きが取れずにいた。
中でもヨタカの攻撃を受けたキジャとジェハは重傷だった。
ぐったりと倒れる2人だったが、ヨナが戦を回避する交渉をするためにスウォンの元に向かったという話を聞いて更に自分たちを責めた。
シンアに至っては、誰が敵になっても自分の龍の眼を使ってでも闘うと言い切ってしまう。
ゼノはそんな皆を宥めながら、今は体力を温存して闘うべき時まで待とうと言うのだった。
一方その頃、ヨナたちはスウォンの元に急いでいた。
一睡もせず歩き続けるヨナは過呼吸を引き起こしてしまう。
そして気を失ってしまい、その夜はハクと同じ天幕で寝ることに。
ハクはヨナを抱き締めて、四龍がいなくて不安なヨナの心を落ち着かせようとするのだった。
心当たり
翌日、ヨナたちはどうやってスウォンに会いに行こうかと悩んでいた。
ヨナはひとつ心当たりがあると言い、水の部族領にある仙水に向かうことに。
そこにいるはずのリリを訪ねて協力を仰ごうとしたが、リリは不在だった。
他に力になってくれそうな人はいないのかと尋ねられるが、ヨナとハクは首を振る。
するとヴォルドが、自分の知人が力を貸してくれるかもしれないと言い出した。
定期的に情報交換をする取引相手だというその人物を訪ねてとある場所に向かうヨナたち。
するとそこには何とオギの姿が。
オギはハクの顔を見て今日はもう帰ると言い出してしまう。
それを聞いたハクが引き留め、自分を知ってるな?と問いかけた。
オギは首を振るが、それならウォンという男は?と質問を続けるハク。
それを聞いたオギは観念した顔をして、ハクに向かって高華の雷獣の目つきの悪さは変わらねぇな…と呟いたのだった。
番外編1 ゆく年 くる年 のネタバレ
たった1人のヨナ
今から2年前の風牙の都では、ハクが帰ってくることでみんなが大喜びしていた。
それを知っているハクは、ヨナにもその話をして聞かせる。
しかし、ハクはそのあとミンスに聞いた話に衝撃を受けた。
ヨナの父である国王は年跨ぎは緋龍王の廟にこもって祈願をするというのだ。
その間ヨナはたった1人で過ごすという話を聞いたハクは、風牙の都に帰るのを止める。
そして年が明けるまでヨナの傍に寄り添うのだった。
番外編2 お大事に のネタバレ
飴の効力
ある日、ユンがとある商人から飴をもらった。
しかしそれを食べたヨナとシンア、そしてキジャが突然凶暴化してしまう。
よりによってハクは不在にしており、ジェハはたった1人で3人を相手にすることに。
しばらく戦ってはみたものの埒が明かないと判断したジェハは、ユンとゼノの知恵を借りてどうにかシンアとキジャを大人しくさせることに成功。
最後に残ったヨナに手を焼いていたその時、ハクが戻ってきてたった一言でヨナを落ち着かせてしまった。
やはりヨナの弱点はハクなのだと改めて思った四龍たちだった。
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暁のヨナ 23巻の感想
コウレンの部下たちに捕まってしまった四龍を取り戻そうと、ヨナは動き始めました。
スウォンに戦を回避してもらえないか直接交渉することにしたのです。
スウォンがヨナの言うことを聞いてくれるかどうかは全く分かりません。
それでもヨナは行くしかありませんでした。
仲間の為、そして高華国と真国の民たちの為。
スウォンがヨナの気持ちを汲んでくれるといいのですが…
果たしてスウォンは申し出を受け入れ、戦を回避してくれるのでしょうか!?
続きがとっても気になります!
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