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恋は雨上がりのように 6巻とは?

出版社:小学館
発売日:2016/10/12
作者 :眉月じゅん

「橘先輩、
こんなところで
何やってるんですか?」
 
陸上部の頃のあきらに憧れていた
倉田みずき。
 
その純粋すぎる鋭い言葉に、
心を揺さぶられつつ、
あきらはクリスマスに向けて
店長に対して“あること”を決意する。
 
揺れるあきらに、
店長のかける言葉は――!?
 
17歳。季節は秋にさしかかる――。

 

恋は雨上がりのように 6巻のネタバレ

第41話 のネタバレ

悪夢

走っている途中に足首から先を失うという悪夢から覚めたあきらは、びっしょり汗をかいていた。
 
それから起き上がってみたものの、しばらく気分が悪いのだった。
 

ボーッとするあきら

友人は、ボーッと外を眺めているあきらに帰ろうと声をかけた。
 
言われるまま立ち上がったあきらは、机の横にかけていた折り畳み傘を忘れて帰るのだった。
 

忘れ物

バイトを終えたあきらが帰ろうとすると、急に雨が降り出した。
 
あきらはそのとき、学校に折り畳み傘を忘れたと気付くのだった。
 

リアル相合傘

雨の中呆然と立っていると、あきらは背後に人の気配を感じた。
 
次の瞬間、店長は持っていた傘の中にあきらを入れ
“事務所に傘なかった?”
と言うのだった。
 

手品をする店長

あきらと一緒に店に戻った店長は、気を利かせてブラックコーヒーを持って来た。
 
あきらがブラックが苦手だと察した店長は、ポーションミルクを手品風に出して見せるのだった。
 

記憶の共有

店長がデジャヴを感じていると、微笑みを浮かべたあきらが
“店長はいつも雨の日の私を助けてくれるんですね”
と言った。
 
あきらと出会った日のことを思い出した店長は
“橘さんがブラックを飲めないこと、もう忘れないよ”
と言うのだった。
 

第42話 のネタバレ

ある日のファミレススタッフたち 2

ユイに胸がときめくものを聞かれた吉澤は、カレー・ひまわり・みかん・柴犬と答えた。
 
それを聞いていた大塚は、バカっぽいと言って爆笑するのだった。
 

傘を返すあきら

あきらが雨の日に借りて帰った置き傘は持ち主がとっくにわからなくなっていたため、店長は返さなくてもよかったと言った。
 
しかしあきらは
“また誰かが傘を必要としている時、ないと悲しいだろうから”
と言った。
 
それを聞いた店長は軽く微笑み、傘を受け取るのだった。
 

マフラーを編もう!

ユイが好きな人にマフラーを編むと聞いたあきらは、自分も編みたいと言った。
 
それを聞いたユイはそのつもりで話したのだと嬉しそうに言った。
 
それから2人は吉澤にバレないよう、バイト先でこの話をしないと約束するのだった。
 

毛糸選び

バイトに行く前、あきらとユイは手芸屋にやって来た。
 
吉澤の好みをリサーチしておいたユイは、黄色を選んだ。
 
一方好きな人の好みがわからないと言うあきらにユイは、プレゼント選びのコツを教えるのだった。
 

続・毛糸選び

ユイのアドバイス通り、あきらは自分が好きだと思う色を手に取った。
 
あきらが選んだのは、ロイヤルブルーという晴れた夏の空のような色なのだった。
 

女子トーク

お茶することにしたあきらとユイは、マフラーの話や好きな人の話をした。
 
あきらが落ち込んでいる時元気づけてくれたことが好きになったきっかけだと聞いたユイは、元気づけてくたのが別の人だったらどうだったかと尋ねた。
 
するとあきらは、わからないけれど好きになったのがこの人でよかったと思っていると答えるのだった。
 

あなたでよかった

あきらとユイがバイト先のファミレスに着くと、店長が笑顔で迎えてくれた。
 
あきらは店長を見つめながら、あの日傘を差し出してくれたのがあなたでよかったと思うのだった。
 
 
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第43話 のネタバレ

毛糸が繋いだ友情

カバンから転げ落ちてしまった毛糸をあきら追いかけていると、ランニング中の陸上部の集団とすれ違った。
 
あきらに気付いたはるかはランニングを中断し、毛糸を拾い上げた。
 
申し訳なさそうにしているあきらに、はるかは元気よく声をかけるのだった。
 

あきらを励ますはるか

マフラーを編んでいると聞いたはるかは、夏祭りの日のあきらを思い出した。
 
それからはるかは、うまく編めるかわからないと言うあきらに
“編めるよ”
と断言した。
 
編み物が得意なはるかは、わからないところがあったらいつでも聞いてと言った。
 
はるかにありがとうと伝えたあきらは、ランニングに戻って行くはるかの後ろ姿を見送るのだった。
 

電車で隣同士になった女性

あきらがわからないなりに編み物をしていると、電車で隣になった女性が話しかけてきた。
 
女性はあきらから棒針を貸りると、手際良く編んで見せた。
 
女性はおせっかいでごめんなさいと言いながら、あきらにいろいろ質問するのだった。
 

女性と話すあきら

あきらが好きな人にマフラーを編んでいると知った女性は、自分も昔好きな人に編んだと話した。
 
あきらが渡した人は喜んでくれたのかと尋ねると、女性は忘れたと言っていたずらっぽく笑うのだった。
 

勇斗の母親

あきらより先に電車を降りた女性は
“勇斗”
という名前の息子と電話で話すのだった。
 

第44話 のネタバレ

入室拒否

バイト先であきらと同じ時間に休憩することになった吉澤は、チャンスが到来したと思った。
 
しかし吉澤はタイミングが悪く、ユイが編み物をしているときに休憩室のドアを開けてしまった。
 
あきらは吉澤を中に入れるまいと
“出てって”
と威圧した。
 
休憩すら一緒にできなかった吉澤は落ち込み、魂が抜けたようになるのだった。
 

知られてしまった隠し事

編み物をしていることを吉澤に知られたくなかったユイだが、思いがけず吉澤に知られてしまった。
 
吉澤は自分を不器用だと言ったユイのために、編み物の達人を紹介すると言うのだった。
 

恋バナをする吉澤

吉澤は祖母の家へユイを連れて行った。
 
祖母が出してくれたコロッケを食べながら、吉澤はユイに好きな人がいるか聞いた。
 
ユイはいると答えたものの、恥ずかしいからこの話やめようと言うのだった。
 

誰にあげるの?

ユイの編みかけのマフラーを見た吉澤は、自分の好きな色だと言った。
 
リサーチの成果があったとこに喜ぶユイだったが、誰にあげるのかと聞かれ顔色を失った。
 
ユイはもうどうにでもなれと思いながら、好きな人にあげるのだと答えた。
 
さらにユイは
“片想いなのに手編みのマフラーとか重いよね…?”
と続けた。
 
すると吉澤はその人はどうかわからないけど、自分はもらったらうれしいと言った。
 
それを聞いたユイは、嬉しくて涙ぐむのだった。
 

意外と敏感な吉澤

吉澤に好きな人はどんな人なのか聞かれたユイは、いつも笑顔でおもしろくてちょっと天然入ってて太陽みたいな人…と答えた。
 
すると吉澤は大声を出してユイの言葉を遮り、この話やめようと言った。
 
ユイが好きな人の話をすると胸が痛むことに気付いた吉澤は、それはどうしてなのか疑問に思うのだった。
 
 
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第45話 のネタバレ

憧れの先輩

1年前、みずきは友人たちと陸上の大会を観に行った。
 
みすぎはそこで初めてブッちぎりで走るあきらの姿を目にしたのだった。
 

あきらのケガを知るみずき

あきらのことが気になって仕方がないみずきは、中等部のはるかの弟の元へ話を聞きに行った。
 
はるかの弟はみずきに、あきらが前にアキレス腱のケガをしたことを話した。
 
みずきはそれだけ聞くと、礼を言って去って行くのだった。
 

嵐のような女

あきらのバイト先で待ち伏せしていたみずきは、あきらがゴミ捨てをしに外へ出てくると
“橘先輩!”
と声をかけた。
 
みずきは持っていたカバンを地面に下ろし、軽くストレッチをするとあきらめがけて猛ダッシュした。
 
あきらを壁ドンしたみずきは、どうして走らないのかという疑問とあきらに憧れていたという気持ちをぶつけた。
 
“あなたにあたしの何がわかるの”
とあきらに言われたみずきは、靴下を下げてアキレス腱断裂の傷跡を見せ
“うちも2年前にやってるんです”
と言った。
 
するとあきらは驚いた表情をし、みずきは強く何かを訴える表情をした。
 
みずきが去ったあと、あきらは呆然と立ち尽くすのだった。
 

第46話 のネタバレ

みずきのことが気になるあきら

あきらは体育祭の実行委員をしているはるかのところへ自分のクラスの出場者リストを持って行った。
 
そのとき倉田みずきについて聞かれたはるかは、新人戦200メートルの記録保持者であきらの記録はまだ抜いていないと答えるのだった。
 

あきらを想うはるか

あきらのクラスの出場者リストを見たはるかは、リレーのアンカーにあきらの名前がないことを寂しく思うのだった。
 

ボーッとするあきら

あきらはバイト中もみずきのことが頭から離れなかった。
 
みずきの強く何かを訴えるような顔を思い出したあきらは、無意識に手が止まってしまうのだった。
 

あきらの異変に気付く店長

客の忘れ物を見つけたあきらは、すぐに店長に知らせた。
 
2人は外へ出て大声で呼びかけたが、大雨のせいで声は届かなかった。
 
すると店長は
“もう走らなくてもいいんだよ”
と言い、あきらはとても驚いた顔をした。
 
店長は言葉の意味を説明したが、あきらは気の抜けた返事をした。
 
店長はいつもと様子が違うあきらのことが気にかかるのだった。
 

ボーッとするあきら 2

忘れ物の件が済んだあとも、あきらは外で突っ立っていた。
 
“どうして走れへんのですか”
というみずきの言葉が、あきらの頭の中で繰り返されるのだった。
 
 
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第47話 のネタバレ

店長を見つめるはるか

スポーツ店に靴を見に来ていたはるかは、同じく靴を見に来ていた店長と勇斗に出くわした。
 
あきらの好きな人だと気付いたはるかは店長のことをじーっと見て、ものすごくボーッとしてる…洋服もヘンと思うのだった。
 

ぶしつけな質問

はるかは店長と勇斗に話しかけ、靴選びのアドバイスをした。
 
それからはるかは突然、店長に結婚しているのか尋ねた。
 
店長はなんだこの会話と思いながら、バツイチだと答えるのだった。
 

落とし物

買い物が終わった店長と勇斗は、はるかのことを追いかけた。
 
はるかはあきらの友だちだとバレたのかと思い、とっさに逃げた。
 
しかし2人があまりにも追いかけてくるので、はるかは逃げるのをやめて何か用かと尋ねた。
 
すると店長は、はるかが落としたキーホルダーを手渡すのだった。
 

店長とはるかの会話

店長がひとり言のように
“アキレス腱をケガしたら前と同じように走ることってできないのかな…”
と言うと、はるかは
“そんなことないですよ”
と言った。
 
それを聞いた店長は嬉しそうな顔をし、そんな店長を見たはるかは驚いた顔をするのだった。
 

はるかと弟の会話

弟に会話していた男性は誰なのか聞かれたはるかは、悪い人ではないっぽいと答えた。
 
はるかの言葉の意味が分からない弟は首を傾げるのだった。
 

第48話 のネタバレ

ゆっくり話せない2人

あきらの来月前半のシフト希望を見た店長は、ずいぶん働くねと言った。
 
店長はあきらに何か言いかけたが、久保に会話を遮られるのだった。
 

忘れ物

本社へ出掛けた店長の忘れ物に気付いたあきらは、すぐに後を追って呼びかけた。
 
しかし店長は全く気付かず、タクシーを呼び止めていた。
 
あきらはそんな店長を見つめながら、自分が走る姿を想像をするのだった。
 

手厳しい久保

本社から戻った店長は、大事なファイルを忘れたことを笑いながら話した。
 
すると久保は、今年もこの先もずーっと昇進はないと言うのだった。
 

気が立つあきら

たくさんバイトに入ろうとするあきらを心配した店長は、バイトよりもやりたいことがあったらそっちに時間とってもいいよと言った。
 
するとあきらは勢いよくロッカーの扉を閉め、他にやりたいことなんてありませんと言うのだった。
 
 
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恋は雨上がりのように 6巻の感想

?6巻はあきらと陸上について描かれている部分が多かったですね。
 
これまで向かうところ敵なし状態だったあきらにとって、アキレス腱断裂は陸上をやらない理由になってしまっているようです。
 
しかし時間の経過と共に、徐々にあきらの気持ちに変化が起こり始めています。
 
本作は登場人物の人生が微妙に変化していく描写が素晴らしいので感情移入しやすく、クセになる感じがあります。
 
ところどころ印象深いシーンがあり、そういうところも読んでいて楽しいです。
 
また、何度も
“また読みたいな”
と思える作品でもあります。
 
あきらの陸上関連の描写が多かった6巻ですが、個人的にとても好きになったシーンがありました。
 
それは、店長があきらと始めて会った日のことを思い出してくれたこと。
 
好きになった日のことを、好きな人も覚えていているなんて素敵ですよね。
 
そういう記憶の共有がある相手とは、これからもしなかなか会えくなったとしても心のどこかで繋がっているような気がします。
 
さて6巻ではあきらが店長の元妻と出会ったり、はるかが店長と勇斗に会ったりとハプニングもありましたね。
 
“そんな偶然はない”
と思う反面
“こんな偶然があったら面白い”
とも思いながら楽しんで読みました。
 
いつか、あきらが店長の元妻と再会することはあるのでしょうか??
 
その辺りも楽しみに、次巻も読み進めて行きたいと思います。
 
また、あきらが陸上を再開できる日が来るのかどうかにも注目しています。
 
 
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