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Contents
執事たちの沈黙 1巻とは?
出版社:小学館
発売日:2016/11/25
作者 :桜田雛
お嬢様、お気をつけて…
この男、人間のクズにつき。
箱入りお嬢様の椿に仕える、品行方正な執事・和巳。
しかし、それはあくまでも彼の“表”の顔でしかない。
素顔は女遊びとパチンコをこよなく愛するクズだった。クズでしかなかった。
そんな折、数奇な偶然から和巳は椿に“裏”の顔を見初められてしまう。
恋に盲目となったお嬢様から繰り出される、執拗なまでのラブアタック。
自己保身のため、和巳は椿を拒絶しようとするが、なぜかうっかり椿にキスをしてしまって…?
奇才・桜田雛が描く、美しくも可笑しすぎる新境地。
偏愛系年の差ラブストーリー!!
執事たちの沈黙 1巻のネタバレ
第1話のネタバレ
お嬢様は人参が嫌い
執事の和巳(かずみ)が仕えるのは、わがままなお嬢様の椿(つばき)。
食事に椿の大嫌いな人参を出したからと、今日も癇癪を起されてしまう。
和巳は椿の飼い猫である歳三(としぞう)を撫でながら、椿は幼いころから甘やかされ過ぎてしまっただけ、何事も待つ姿勢が大切と話しかける。
そしてストレスの溜まる執事生活の憂さ晴らしに、和巳は変装のために髪をボサボサにして黒ぶち眼鏡をかけ、趣味のパチンコへと出掛けた。
裏の顔との出会い
街で見かけた小さな子供を見て和巳は、和巳に肩車を要求していた頃の、かわいかった椿を思い出す。
新台が入ったからとうきうきしながらパチンコ店に入店しようとすると、大声を上げてひったくり犯を追う椿を見かけてしまう。
椿から咄嗟に隠れた和巳。
椿はスマホに入った歳三の写真が大切な思い出だから返してと叫び、ひったくり犯を追いかける。
和巳は猫し思い出がないなんてと引く。
ひったくり犯から石を投げられ、転びそうになった椿を見た和巳は思わず飛び出し、椿を抱きとめる。
和巳は椿を支えきれず地面に倒れ込み、そのまま唇が重なってしまう。
お嬢様の恋
椿はケガをして腕から出血していた。
慌てた和巳は椿のケガを舐め、ひったくり犯を追いかけるなんて危ないと叱った。
その後椿は、走って椿の鞄を取り返してきた和巳に、お礼をしたいからと真っ赤な顔で連絡先を聞く。
和巳は礼なんていいからと誤魔化し、走ってその場から立ち去った。
椿は、和巳の落としたパチンコ玉を拾い、走り去る和巳を見つめる。
一方和巳は、椿に自分の正体がバレていないことに安堵し、あのキスは事故だと自分に言い聞かせた。
恋する乙女
帰宅した椿を出迎えると、椿はぼんやりとした表情で心ここにあらずの様子。
翌日から椿は放課後になると、和巳と出会ったパチンコ店の前で和巳を待ち続けるようになってしまう。
そのパチンコ店の前は有名なナンパスポットだ。
そしてなにより、女遊びとパチンコが趣味の和巳に椿が夢中になっていることを椿の父親に知られることを和巳は恐れた。
椿に自分への恋を諦めさせるため、和巳は変装をし、家庭菜園で作ったと大量の人参を持参して椿に会う。
人参を食べられない女は無理、と告げた和巳の目の前で、椿は泥の付いた人参をかじってみせる。
椿は拾ったパチンコ玉を見せ、和巳を毎日待っていたことを知っていたくせに、人参を使って椿から嫌われようとするなんて卑怯だと言い、和巳のことが好きだと告白をする。
和巳は思わず椿にキスをするが、我に返ると慌ててその場から逃げ出した。
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第2話のネタバレ
調査の命令
下着姿の椿に迫られる夢を見て、頭痛のする中で目を覚ます和巳。
隣には、和巳の記憶にはないがどうやら一夜を共にしたらしい女性。
女性は和巳とのツーショットを撮り、後でラインに送るねと笑った。
和巳は公園で身支度を整えながら、椿のことは放っておけばそのうちなんとかなるだろうと考える。
出勤した和巳は、椿が父親に、探偵や興信所を使いひったくり犯から助けてくれた人を探したいとねだるところに出くわす。
和巳は慌てて、探偵や興信所を使うのはは大げさではないか、父親も驚いているだろうと口を挟む。
父親は椿に、和巳に調べさせればいいと微笑み、和巳には、相手の男がおかしな男だったら椿と接触することを阻止するよう厳しく告げた。
思いつかれた妙案
困り果てた椿だったが、昨夜一緒にいた女性から送られてきた自分たちの写真を見て、いい方法を思いつく。
夕方にはその男の素性を調べ終えると椿に伝え、学校へと送り出した。
そして学校から帰宅した椿の前で和巳は、わざと大量の写真を隠すふりをする。
椿は和巳の目論み通りに、その写真を奪い取った。
その写真には、和巳がアイコラで作成した、女やギャンブルにおぼれる和巳の画像。
和巳は椿に、この男と関わるのは止めた方がいいと忠告する。
しかし椿は、彼は心に闇を抱えているかわいそうな人で、それを癒してあげたいと涙を流す。
努力の結果
翌朝、椿は和巳に、もう調査はしなくていいと伝える。
アイコラで作成した画像のおかげで諦めてくれたのかと安心する和巳。
日曜になり、ラブホ街に新しくできたパチンコ屋に向かっていたところ、和巳を探していた椿と鉢合わせる。
椿は、和巳が近場で調達したラブホ街の写真を使ったアイコラを見て、ここに来れば和巳に会えると推理していたのだった。
和巳は、椿のやっていることはストーカーの一歩手前だと忠告をするも、先にキスをしてきたのは和巳からだと言い返される。
公衆の面前だと焦った和巳は、椿を路地裏へと連れ込んだ。
ときめき
和巳は椿にふざけるなと注意するが、椿は和巳が年の差を気にしているだけだと思い込んでいる。
椿はキスをしたくせにと言うので、和巳は男は感情抜きでキスができるのだとわからせるため、外でキスするのは嫌だと言う椿にわざとキスをしようとした。
だが寸止めしてその表情を見ると、まったく抵抗せずに目を閉じてキスを待つ椿。
和巳は思わず、警戒心を持てと椿に言う。
しかし椿は心配してくれているのかとときめき、あなたに何をされたって嬉しいだけだと伝える。
そして和巳の手を握って胸に触れさせ、和巳のことが好きだと再び告げた。
和巳は根負けして、サブスマホのラインIDを椿に教えた。
和巳のラインの登録名は歳三で、椿の飼い猫と同じ名前。
和巳が適当に付けた名前だが、椿は和巳の裏の顔のことを、歳三という名前だと思う。
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第3話のネタバレ
恋煩い
歳三の連絡先を知った椿は、かわいく健気なラインを毎日送るが、和巳は返信をしていない。
和巳は執事としての自分に送られるラインとの態度の差にモヤモヤとしている。
椿はスタンプひとつでも返してくれたらいいのにと悩む。
椿は学校のノートに歳三の写真を貼り、彼が椿の家庭教師になってくれたら、と妄想を膨らませる。
夕食ができたと伝えるために和巳が椿の部屋に入ると、そこにはオール赤点で返ってきた期末試験の束。
椿は追試に向けて勉強をしなくてはならない時期なのだが、歳三への恋煩いで勉強が手につかなくなっていた。
夏休みのために
和巳は椿に電話をかけ、椿は優秀そう、頭のよい子は好き、と伝える。
椿は歳三に、赤点なんて取ったこともないと言い、次に会えるのはいつなのか尋ねる。
和巳は、夏休みになったらごはんでも行こうと誘う。
椿の嬉しそうな声に和巳は、自分にもたまにはかわいげ気を見せろと呟いた。
椿は夏休みのために追試を必ず突破すると決意した。
和巳も椿に勉強を教えようとしたのだが、椿は公式という言葉自体すらわからない有様。
椿は和巳の教え方がヘタなのだと怒り、ひとりで勉強すると和巳を部屋から追い出した。
勉強会
放課後、公園のブランコに座ってテスト用紙を手に、このままでは歳三に幻滅されると落ち込む椿。
そこに歳三として現れた和巳は、椿に勉強を教えようかと提案する。
椿は、どうしたら歳三の彼女になれるのか、料理が上手ければいいのか、と尋ねる。
和巳がバカは論外と答えると、椿は追試で100点取れたら付き合ってくれるかと聞く。
和巳はそんな奇跡が起こせるなら、と了承した。
椿は帰宅後も勉強をし、和巳にもわからない部分について質問をして努力をする。
試験の結果
追試の日の放課後、なかなか帰宅しない椿を心配した和巳は、歳三の姿で公園に様子を見に行く。
そこにはブランコに座ってうなだれる椿の姿。
その手にある追試の結果は、全て50点以上と椿にとっては高得点で、和巳はがんばったなと褒める。
しかし椿は、そんなの意味がない、100点じゃなきゃ歳三の彼女になれないと涙を流す。
和巳は椿の涙を指で拭い、勉強をがんばったからと、夏休みの間だけ恋人になる、と伝えた。
椿は嬉しそうに、夏休みの間で歳三を夢中にさせる、と笑った。
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第4話のネタバレ
土曜の夜
和巳は仕事を終えると、自分が大家をしているアパートに向かう。
空いている一室のクーラーや壁をわざと壊し、障子を破いたり畳を汚したりして汚い部屋を作り上げた。
そこに招けば、さすがの椿も幻滅するだろうと考えてのことだった。
和巳は自分みたいなクズに引っかかるなんて、椿は人生を台無しにする気かと呟く。
夏休みに入った椿はディズニーやUSJといったところに行きたがったが、和巳は未成年を連れ歩けないと断り、家でしか会わないように話を進めていた。
和巳は部屋を見せて関係を壊そうとしており、椿はお家デートで関係を進められたらと考えている。
デート当日
和巳は、集合時間から1時間経過するまで待ち合わせ場所で椿を見守っていたが、椿が諦めて帰る気配は無い。
和巳は観念して待ち合わせ場所に「朝までマージャンをしていたら寝坊した」と言いながら姿を現した。
ラインくらいしてと怒る椿に、そういうの強要されたくないと冷たく告げるも逆に人としてどうかと思うと椿から怒られる。
椿から言われる筋合いは無いと和巳は言うが、夏休みの間だけとはいえ彼女だから言う権利はあると椿は主張する。
思わず謝った和巳に、椿は許す代わりに手を繋いでと言う。
和巳は却下しようとしたが、椿の緊張した表情を見て、椿のことは好きでもなんでもないと念を押しつつその手を取る。
椿は今はこれでもいい、いつか好きにならせると伝える。
家に向かう途中、暑さを無理して我慢する様子の椿に、和巳は自分の帽子を被せた。
お家デート
家に着き、汚い部屋に椿が引くことを期待した和巳だったが、椿はわざと和巳が部屋を汚したことを見抜いていた。
椿は和巳のためにカレーを作ろうとするも、包丁の使い方が危なっかしく、和巳が代わりに調理をする。
完成してからも椿はカレーを鍋ごと運ぼうとし、失敗してひっくり返しカレーを被ってしまう。
和巳はヤケドの跡が残ってはならないと浴室へ連れて行きシャワーの水を当て、服を脱がせた。
椿は、歳三さんにいいところを見せて好きになってもらいたかった、嫌わないでと泣いた。
和巳は椿に、これくらいで嫌わないと告げ、口付けた。
椿は顔に当たった和巳の眼鏡に手をかけ、外そうとする。
裏執事のネタバレ
vol.1
第1話にて和巳が椿に会いに行った際、実は和巳は椿に幻滅されようと思い、通販で真っ赤な生地に青紫色の不気味なクマが描かれたTシャツを購入していた。
届いた服を見てこれを着て外を歩くのは嫌だと冷静になりかけた和巳。
しかしちょうど椿からかかってきた電話でトイレットペーパーを切らしていたことについて怒鳴られ、このTシャツを着て会い椿をがっかりさせようと決意を新たにする。
vol.2
第3話にて夕食ができたと和巳が椿を呼ぶ場面があったが、そのメニューであるタイカレーの裏話。
和巳はタイカレーを作ったこともなければ、作るためにレシピを調べるのも面倒だと言う。
和巳は某グルメサイトで高評価の店を調べてタイ料理屋に赴き、実際にグリーンカレーを食べて味を確かめ、テイクアウトのものを温めて椿に出していた。
vol.3
椿がよく所望するというチャイの作り方。
ミルクパンに、椿が冷え性だからとショウガ多めに、他にシナモンやカルダモン、黒こしょう、クローヴやナツメグといった各種スパイスを、粗くつぶして煮る。
そして色が出たら茶葉を入れ、煮出せたら豆乳と牛乳を1対1程度で注ぎ、ハチミツを入れる。
豆牛乳のふちが上がりきる寸前で火を弱め、馴染ませる。
茶こしを通して仕上げに「にきびができて悩めばいい」と呟きながらチョコレートの欠片を入れて完成。
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執事たちの沈黙 1巻の感想
女好き、ギャンブル好き、性格も口も悪い……そんな和巳の裏の姿を好きになってしまった、わがままなお嬢様の椿。
そんな二人が恋をするなんて、どうなってしまうのだろうかとハラハラしました。
しかし、和巳はなんだかんだ言いながらも椿に甘く、いざというときは歳三の姿を使って椿を手助けしてしまいます。
第1話や第4話で和巳からキスをしていますが、椿にときめくなんてありえない、と自分に言い聞かせているシーンも各所に見られました。
おまけマンガの裏執事vol.3で、椿のためにショウガを多めにしたり、チョコレートをひとかけら入れたりと、丁寧にチャイを作る和巳の姿が印象的でした。
また、どうやら椿の毎朝のヘアアレンジは和巳がしている様子です。
和巳は椿のことを大切に思っているのだなと伝わり、ほっこりします。
いつか、和巳が椿へのときめきを認める日が来るのでしょうか……?
また、和巳が椿のことを、「クソの世話までしてやったクソガキ」と言う場面があり、かなり年の差のある二人だとわかりました。
年の差恋愛、というところもこの二人の楽しみなポイントだと思いました。
椿が歳三へ真っ直ぐに好意を伝える姿や、歳三の一挙一動にキュンとしている姿がとても可愛いです。
ラインの返事が返ってこないことに悩んだり、デートを楽しみにしたり、全力で恋愛を楽しんでいる椿の様子は、女子高生らしくてとても素敵だと思いました。
和巳は椿のことをバカだと言ったりしますが、椿は和巳が思うよりもずっと大人で勘も鋭く、和巳がわざと椿に嫌われようとしていることに気付いています。
1巻のラストで、椿がキスするのに邪魔だからと和巳の眼鏡を外そうとしていました。
和巳はボサボサ髪と黒ぶち眼鏡で変装をし、歳三として会っていますので、外してしまったら正体がバレてしまうのでは、とドキドキです。
二人の関係、2巻ではどうなっていくのでしょうか……。
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