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Contents
執事たちの沈黙 3巻とは?
出版社:小学館
発売日:2017/6/26
作者 :桜田雛
お嬢様、そんな男のことは忘れてしまいなさい…
そのクズには、偽りが多すぎる。
箱入りお嬢様・椿が恋をしたのは、女遊びとパチンコをこよなく愛する、クズ。
そしてそのクズの正体は、何を隠そう彼女の執事・和巳だった。
何も知らないお嬢様のピュアすぎる恋心に耐えきれなくなった和巳は、椿をわざと傷つけて、別れるように仕向ける。
悲嘆に暮れる椿。
しかし、そこで「椿を泣かせた奴は呪われる」と椿パパが言い出して…!?
奇才・桜田雛が描く、美しくも可笑しすぎる新境地。
偏愛系年の差ラブストーリー第3巻!!
contents
執事たちの沈黙
裏執事(かきおろし)
太郎くんは歪んでる
執事たちの沈黙 3巻のネタバレ
第8話のネタバレ
お嬢様の家出
わがままなお嬢様の椿(椿)に仕える執事の和巳(かずみ)。
ぼさぼさ髪に黒ぶちメガネの変装姿で椿に惚れられてしまい、歳三(としぞう)と名前を偽り期間限定で付き合っていた。
歳三は別の女性といるところをわざと椿に見せて彼女を傷つけ、二人は別れた。
その日和巳は、椿が幼い頃、彼女に添い寝をし、「怖い夢を見た」と起こされ、抱きしめるようせがまれた夜のことを夢に見た。
夢の中の小さな椿は怯えて泣いていて、和巳はそれを、今の椿と重ねてしまう。
母親
翌朝出勤した和巳は、不機嫌に煙草をふかす椿の父親から「椿が蘭(らん)の家にいるから制服と鞄を届けてくれ」と申しつけられる。
蘭は椿の母親で、父親は「離婚してから椿が勝手に外泊するなんて初めてだ」と落ち込む。
椿は今まで、どんなに嫌なことがあっても必ず帰宅していた。
自分と別れたくらいでそこまで落ち込むのか、と和巳は戸惑う。
和巳が訪ねると、蘭はすべての事情をわかっている様子だった。
学校の支度を済ませたが、まだ落ち込んだ様子の椿に、蘭はいい女が台無しだと発破をかけて見送る。
雷の夜
椿は歳三に「もう一度会えないか」とLINEを送る。
以前は既読無視が多かったが、もう既読も付かなくなった、と椿は涙をこぼす。
午後九時、椿の父親がなかなか帰ってこない夜、家の近くで落ちた雷に椿は怯える。
しかし椿は和巳に、残業代が出ないんだから帰ってと言う。
変なところに気を遣っているな、と和巳は可笑しく思った。
すると家が停電し、椿は泣き出す。
和巳は、「臆病なところは昔も変わらない」と笑い、椿を抱きかかえて寝室に入った。
似ている
ランプだけの心許ない灯りの中、椿を寝かせたベッドに腰かける和巳。
小さい頃みたい、と呟く椿に、昔は添い寝をすると嘘みたいに寝つきがよくなった、と話す和巳。
それなら一緒に寝てよ、と椿はせがむ。
ひとりになると歳三のことを考えてしまう、と泣く椿は、和巳の髪のセットをがしがしと崩し、歳三に似ている、和巳が歳三ならよかった、と言う。
歳三が大好きだったと泣きじゃくる椿を和巳は抱きしめ、ベッドに横になり、「すべて忘れて寝なさい」と苦い顔をする。
和巳は、そんな男がいなくても自分で十分でしょうと言うが、椿は歳三がいいと泣く。
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第9話のネタバレ
甘すぎるコーヒー
椿は父親に、勝手に母親のところに泊まったお詫びにとコーヒーをいれる。
砂糖をスプーン5杯も入れたというそれを吹き出すものの、椿に「何かあったら相談くらいはしてほしい」と伝える。
椿は、失恋したから女同士で話をしたかった、もう元気になったから大丈夫だと言う。
父親はそれを聞いて、「その男は呪われる」と笑う。
洗い物をしていた和巳はそれを聞いて驚き、皿を割ってしまう。
和巳にこっそりコーヒーをいれ直すよう言いつけながら、父親は「覚えているかい?」と尋ねる。
椿が小学生の頃、椿を悲しませて泣かせた悪ガキたちは肥溜めに落ちたりキノコにあたったりと不幸があった。
椿は、自分のせいで歳三が不幸になるなんて言わないで、彼には幸せになってほしい、と涙をこぼした。
和巳はそのとき割った皿の欠片を踏んでしまう。
出社した父親を見送ると、椿は和巳の足の手当てをして、昨日は慰めてくれてありがとう、と言って登校した。
それでも落ち込んでいる様子の椿を心配した和巳は「今夜は好物のキーマカレーを用意する」とLINEした。
呪い……?
ゴミ出しに家を出た和巳の目の前を黒猫の親子が横切った。
そして犬のフンを二回連続で踏んでしまう。
そのとき椿は登校しながら歳三のことを思い出し、悲しくて泣いていた。
夕方、和巳はツイていなかった今日一日のことを思い出しながら椿の好物をあれこれと作る。
他に好きな男でも作ってくれれば、と男とデートをする椿の姿を想像するが、その顔は気が付いたら歳三のものだった。
和巳が痛む胃を押さえていると、椿が帰宅する。
自分とデートする姿を想像していた和巳は赤面し、体調不良で早退すると言って出ていった。
椿は冷蔵庫に、和巳が椿のために用意したケーキを見つける。
これで最後にするから
和巳は女性を呼び出しラブホテルに行く。
ホテルに入った後、椿から電話がかかってきて出ると、キーマカレーやケーキのお礼を言われる。
電話の向こうの椿は泣いていた。
話を聞くと、和巳たちに心配をかけたことを詫び、歳三を想って泣くのは今夜で最後にする、と言った。
途端に、和巳は耐えられない腹痛に倒れ切る。
するとサブのスマホに不動産会社から連絡が入り、所有しているアパートがシロアリの被害にあったと言われ、呪いだ、と思いながら和巳は気を失う。
病室で目を覚ました和巳は椿から、「急性虫垂炎になって道端で倒れていたらしい」と聞かされる。
相手の女性が気を遣ってラブホテルではなく道端だと言ってくれたらしい。
うれし涙
歳三は椿をLINEで呼び出した。
急に会いたいと言われた椿は驚き、どうして、お金貸してほしいの、と慌てる。
そんな椿に歳三は口付けると、椿のことが好きかもしれない、と告げた。
泣き出した椿に、歳三は思わず「それは悲しくて泣いてるのか」と尋ねるが、うれし涙だと椿は叫ぶ。
すると歳三のスマホに、箱根のペアチケットが当たったという通知が入った。
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第10話のネタバレ
世間体
箱根のペアチケットが当たったと知り、私ならいつでも行ける! と言う椿。
だが歳三は、未成年相手は淫行で捕まると怒鳴る。
世間体を気にしなくてはいけないと言う歳三に椿も、歳三を犯罪者になんてしたくない、彼女になれただけで嬉しい、と納得する。
家で会うくらいなら大丈夫、と言う歳三だったが、現在シロアリ被害に遭って工事中だから家も無理だと思い出す。
大人アピール
朝ごはんのオムライスを食べながら椿は、大人っぽくなるにはどうしたらいいのかしら、とため息をつく。
シロアリ駆除はどれくらいかかるの、と椿に問われた和巳は、被害の度合いによっては1、2年くらいと嘘をついて学校に送り出した。
涙ぐみながら登校していった椿から、歳三にLINEが届く。
内容は和巳が育てた庭の薔薇の写真と、「私が大切に育てた」という文章で、和巳はどういうことだろうかと困惑する。
椿は夕食の豚汁に文句を言いながら写真を撮り、「今日は地味になっちゃったけど栄養満点の夕食を作った」と歳三に送る。
和巳は、これで大人アピールをしているつもりか、と気付く。
これ以上放っておくと面倒なことになりそうだ、と和巳は椿に電話し、映画に誘った。
お嬢様の名案
歳三が映画館の前で待っていると、椿は乗ってきたタクシーに歳三を乗せ、私の家ならゆっくりデートができる、と言う。
慌てる歳三に「家は監視カメラだらけだけど、歳三はうちの執事に似ているから、変装すれば大丈夫」と椿は制服と整髪剤を渡す。
歳三は拒否するが、椿の涙目に負けて着替えた。
普段とまったく同じ姿に、流石に何か言うだろうと思う歳三だったが、「うちの執事と違ってステキ!」と椿ははしゃぐ。
椿の部屋に入り、昨日の夜作ったというクッキーを食べる。
硬いが食べられなくもないそれを飲みこんだ歳三は、椿の目の下にクマを見つける。
ガキのくせに男のくせに夜更かしなんて、と悪態をつく歳三に、子供扱いばっかり、と椿は拗ねる。
そんな椿の額を弾いた歳三は、大人の女はこれくらいでムキになったりしない、と優しい顔をする。
椿は歳三のお腹をくすぐり、「お腹が弱いの、うちの執事と同じ」と笑った。
和巳は自慢の執事で、いつか歳三にも紹介したい、と椿は言う。
ほだされた歳三は、椿は色気のない子供でなんの間違いも起きないから、と前置きすると、箱根に行こうと椿を誘った。
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第11話のネタバレ
親子
蘭を呼び出し、バーで飲む和巳。
和巳は箱根のペアチケットを蘭に見せ、娘の無断外泊を止めるよう促す。
しかし蘭は「アリバイは作っておいてあげるから、責任を持って連れていって」と笑う。
和巳は椿に手を出せない、と確信を持って言われ、図星を刺された和巳は代金を置いてバーから出ていく。
バーテンは「根はいい奴なのに、大学の頃から素行の悪さは変わらない」と呆れたように言う。
家で蘭から「椿が蘭と箱根に行く」と聞いた父親は落ち込んでいた。
そんな父親に椿は「お付き合いしている人がいて、ママにはその相談に乗ってほしくて」と話し、恋人ができたと知った父親は動揺する。
冷蔵庫を開けながら椿は、明日のお弁当を作ろう、とわくわくしていた。
箱根旅行
前日、台風でも来て電車が止まらないだろうかと考え、てるてる坊主を逆さ吊りにした和巳だったが、あいにくの晴天で今年一番の夏日となった。
待ち合わせ場所に現れた椿は一泊の旅行なのに大きなキャリーケースを持ってきていた。
楽し気な様子の椿に和巳は、浮かれすぎだと思いつつ温かい目をする。
電車に乗り、観光雑誌を読みながらあちこち行きたいと言う椿。
家族とあまり旅行をしたことが無くて、今日の泊まりが楽しみだと言われた和巳は、椿がまだ小さい頃、家族での箱根旅行がだめになり、公園に家出していたこと、自分と好きなところにたくさん行こうとなだめたことを思い出した。
異臭で現実に引き戻される和巳。
においの元は椿が作ってきたサンドイッチで、挟まった肉は生焼けなのか赤かったが、心配いらないと言われ二人で食べた。
しかし箱根に着いてから、椿は腹痛で動けなくなってしまう。
公衆トイレは歳三に見られるから嫌だと駄々をこねる椿を背負い、泊まるホテルのトイレに椿を連れて行く。
トイレで椿は泣きながら「耳をふさいでいて!」と叫ぶ。
出すものを出した椿はベッドでぐったりと横になる。
歳三は椿の横に寝転び、少しマシになるだろとお腹を温める。
歳三は漢方薬を飲むように言うが、椿は漢方薬は臭いから飲んだらキスができなくなる、と嫌がる。
呆れながら口移しで薬を飲ませた歳三に、椿は少女まんがの王子様のようだとときめき、「大好き」と言う。
椿から「歳三さんは?」と尋ねられ、歳三は知るか、と誤魔化した。
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裏執事のネタバレ
vol.1
和巳が所有しているアパートがシロアリ被害に遭い、不動産会社から修繕費に関する請求書が届いた。
不動産会社に電話した和巳は、シロアリ被害の負担は瑕疵担保責任により不動産会社側にあるんじゃないか、出るとこ出てもいいんですかと言う。
歳三からシロアリ被害について聞いていた椿は電話で「工事のお金足りてる?」と聞くが、歳三は「タダだ」と答えた。
vol.2
椿の家に入るため、執事服に着替える歳三。
行動の木陰で着替えさせられながら、椿はちらちらとその様子を見ている。
気付いた歳三が椿の方を見ると、椿は見ないフリをする。
それを繰り返された歳三は、覗きたいなら覗けと怒った。
vol.3
執事服に着替えた歳三に見惚れる椿。
椿は歳三の髪をセットしようとするが、ドキドキしすぎてポマードをつけた指で歳三の目をついてしまう。
今度こそ、と挑もうとする椿だが、歳三は無言で手早く自分の髪をセットした。
太郎君は歪んでるのネタバレ
彼氏の太郎(たろう)からの誕生日のサプライズで、泉(いずみ)は箱根の温泉旅行に来た。
泉は温泉についての看板で、20~21時は混浴になっていることを知る。
部屋での夕食を終えると、太郎は「そろそろ20時か、風呂でも行こう」と誘う。
太郎は布地がギリギリで象のプリントがされたパンツだけの姿で「風呂はいいよな……」と独り言を言っている。
泉は今まで性癖の歪んだ太郎から植え付けられてきたトラウマを思い出し、混浴なんて行ったらお湯の中でひどいことをされるに決まっている、と怯えた。
何としてもあと一時間太郎を足止めして混浴を回避するために、「おそろいで思い出が欲しいから売店に行こう」と誘う泉。
太郎はパンツの中から温泉まんじゅうを二つ取り出し、食べる? と聞く。
さらにトーテムポールの置物を出しながら、「何でも好きなものを出してやる、売店なんて行ってたら混浴の時間が終わっちゃう」と微笑む。
パンツの中に物を入れるなんて、いやその構造はどうなっているの、とつっこみつつ、強く反発してせっかくの旅行中にケンカになることを避けたいと思う泉。
考えた結果、くしゃみをして風邪を引いたふりをした。
太郎は背中をさすってやるふりをしながら泉のブラのホックを外す。
泉は部屋の中にいたらだめだと逃げ出そうとするが、太郎はパンツを投げつけてそれを阻止する。
そして、混浴に行くか今ここでヴァージンを捧げるか選べと迫る。
泉は根負けして太郎と混浴に入ることになった。
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執事たちの沈黙 3巻の感想
呪いに怯えたという形ではありますが、歳三と椿が正式に付き合い出しました……!
しかも、歳三から告白したということで、とってもときめいてしまいました。
椿はまだまだ世間知らずで、女子高生らしい子供っぽさがあります。
見栄も張りますし、失敗もします。
それをすべてわかっていながらも、しょうがないな、と対応する和巳、しかも臆病だから椿に手をだせない……。
そんな二人の関係性が、たまらなく可愛いです。
年の差恋愛の萌えが詰まっているな、と思います。
そして、椿の母親の蘭が、個人的にとてもいいキャラクターだと思います。
和巳の立場や性格も、歳三だと偽っていることも知っていて、椿が一番に頼れる相手。
美人で大人でいい女で、そして、二人の箱根旅行のためにアリバイ作りをしてくれるお茶目さも持っていて。
椿の父親は娘の恋愛事情に気が気じゃなさそうなので、今後二人の関係にどう絡んでくるのか、ということも楽しみです。
読み切り掲載の『太郎君は歪んでる』も、とても面白かったです。
恋人の泉が大好きなのに性癖が歪みきってすごく残念な太郎と、太郎が大好きだからこそ、その変態性に本気で困っている様子の泉。
そんな二人の関係についても気になりますが、何でも出てくる太郎のパンツの構造……いったいどうなっているんでしょう。
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