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青に、ふれる。 8話とは？
出版社：双葉社
作者 ：鈴木望
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
青に、ふれる。 8話 のネタバレ
つい意識しちゃう…
前回の話から２カ月が過ぎていました。
瑠璃子の学校では学園祭が行われるようで生徒も教師も学園祭の準備で大忙しです。
瑠璃子たちのクラスではシンデレラの劇をやることになっており、シンデレラ役は小西くんという男子生徒で瑠璃子と七実は彼の衣装を作るための準備を進めていました。
そんな忙しい中で瑠璃子は最近やけに神田と目が合うと感じていました。
２カ月前に駅の構内で神田が言った『特別視』と言う言葉が頭から離れない瑠璃子は、つい神田のことを意識してしまっているからだと考えます。
準備が進む中、副担任の白河がアイスの差し入れを持ってやってきました。
白河は神田にも「誕生日プレゼント」と言ってアイスを手渡し、神田はお礼を言ってアイスを受け取ります。
以前焼き鳥屋で食事をしたところを生徒が見て、そこから「付き合っている」と噂されていた神田と白河。
生徒が焼き鳥デートの話をして「２人は付き合っているのか？」と訪ねます。
それに神田は「それがデートだと言うなら別の先生ともデートしたことになる」と答え、白河から「その言い方だとまた誤解される」と言われていました。
更に自分には彼女はいないと神田は言います。
その会話を聞いていた瑠璃子は神田と白河が付き合っているというのは、ただの噂で実際は違ったのだとホッとした表情です。
瑠璃子はただの噂だったのに勝手に勘違いして落ち込んで更に神田に八つ当たりしてしまったことを気にしつつも、神田に彼女がいないと知って顔が緩んでしまうのでした。
２人きりで雨宿り…
学園祭の準備で瑠璃子は七実とシンデレラ役の小西くんと買い出しに行くことになり、神田もそれに付き添います。
ただでさえ意識してしまう神田と買い物…しかも白河との噂は勘違いで嬉しい気持ちもあってつい表情が緩んでしまう瑠璃子でした。
買い物の途中、一行は大雨に降られてしまいます。
慌てて雨宿りできる場所まで走る瑠璃子と神田。
２人は近くにあった駄菓子屋の軒先に入り、はぐれてしまった七実と小西くんはコンビニにいると瑠璃子のスマホに連絡が入ったので神田と２人で雨宿りをすることに…。
駄菓子屋は休業日のよう。
店の前にガチャガチャが目に入りますが年季の入ったもので文字も消えていて何のガチャガチャか判断ができません。
瑠璃子は試しにガチャガチャに挑戦してみることに。
出てきたのは三葉虫の化石で、どうやらこのガチャガチャは化石が入っているもののようです。
地学担当の教師である神田は景品の中に恐竜の歯があると知ってガチャガチャに興味を持ち、自分も挑戦してみることにします。
夢中になってガチャガチャを楽しむ神田の笑顔を見て瑠璃子は「男の子みたいな顔をするんだ」と思うのでした。
いくつか挑戦したもののお目当ての恐竜の歯が出なかった神田は小銭もなくなったことだしと諦めようとします。
それを見た瑠璃子は自分の財布から小銭を出しガチャガチャに入れてあげます。
今日は神田の誕生日だからプレゼントだと言う瑠璃子に神田は申し訳なさそうに「誕生日だからと何かしてもらうのは苦手」と少し表情を曇らせるのです。
それなら…と自分でガチャガチャを回した瑠璃子が引いたのは、神田のお目当ての恐竜の歯でした。
興奮した２人はつい顔を近づけてしまい恥ずかしそうに顔を背けてしまいます。
瑠璃子は地学が好きだと言い、それは神田が楽しそうに化石の事や天気図のことを話してくれるからだと話します。
神田が先生だったことが良かったと、だから恐竜の歯はお礼だと神田に差し出すのです。
神田は笑顔でそれを受け取ってくれました。
コンビニで傘を買って来てくれた七実と小西くんと合流し学校に戻ることに…。
誕生日だからと言って何かをしてもらうのが苦手だと言う神田の言葉が気になる瑠璃子。
神田にどんな事情があるかはわからないけど…と思いながらも、瑠璃子は神田が素敵な気持ちで今日を終えられるようにと思うのでした。
それって「好き」ってこと？
神田は学生時代の友人たちと飲み会をしていました。
友人たちは神田の相貌失認のことを知っているメンバーの様子。
そこで神田の元カノの志穂先輩が結婚したことを知らされます。
神田が相貌失認を自覚したのはその元カノと付き合っているときだったのです。
それで教師なんてやれているのかと言う友人に何とかやれていると神田は答えます。
女子高生や美人教師っていいよな～と盛り上がる友人ですが神田は曇った表情で「恋愛はもういいかな」と…。
昔元カノの志穂先輩と夏祭りに行った際、浴衣を着た志穂先輩のことがわからなかった神田。
喋ると誰かわかるけど会話が途切れると誰だかわからなくなってしまう神田は先輩のどこが好きだったのか…と考えてしまった様子。
どこが好きかなんて「かわいい」でOKだと言う友人ですが、神田はその「かわいい」がわからないわけで自分がわかるのは天気図と化石だけだと神田は言います。
神田は瑠璃子のことを思い出しながら瑠璃子の事だけは人ごみの中でもわかるし服装が違っていても認識できると言うのです。
それを聞いた友人たちは「それはその人のことが好きなんじゃん」と言いながら盛り上がります。
好きのスイッチが入ると遠くからでもわかるし、つい目で追ってしますと話す友人たちの会話を聞いて神田は顔を赤くして黙り込んでしまいました。
店を出たところで大久保先生と飲んでいたらしい白河とバッタリ。
白河を見た神田の友人が、さっき話していたのはこの人の事か？とからかい、神田は慌てて友人を連れてその場を離れます。
そんな神田の後ろ姿を見送りながら白河は「本当に面白い人」と意味ありげな笑みを浮かべていました。
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青に、ふれる。 8話の感想
前回の電車の中での神田へのドキドキと、「これが特別視していると言うことか…」と言った神田の言葉が瑠璃子は頭から離れないでいる様子ですね。
そりゃ「特別視」ってどういう意味？って思いますよ！
それでつい神田のことを意識して目で追ってしまって、神田も瑠璃子のことが気になっているからお互いにお互いのことを目で追っているから目が合うんですよね。
もう、2人とも意識しまくりじゃないですか！
で、神田と白河が付き合っていると生徒たちの間で噂されていたことも本人たちの口から否定されて瑠璃子もホッとした様子で思わず嬉しそうにしちゃうの…瑠璃子ってば可愛い！って思いました。
買い物に出て雨宿りしているときの２人の雰囲気も良かったですね。
神田の態度を見ていると神田も瑠璃子のことを意識している様子だけど…でも、神田の過去が少し見えてきましたね。
やはり過去の恋愛のトラウマから恋に積極的になれないでいる感じですね…。
付き合っている彼女の顔が分からなくて、いつもと違う服装をされたら判別できないとか…確かに自分の彼女への気持ちがわからなくなりますよ。
たぶんそれが原因で彼女と別れたのかな…。
このトラウマがこれからの瑠璃子との関係に影響してくるかと思いますが…乗り越えてほしいですね。
そして、最後の白河の意味ありげな微笑み、気になりますね！
白河はおそらく神田の事を意識しているはずなので…彼女も今後どう関わってくるんでしょうね。
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