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青に、ふれる。 9話とは?

出版社:双葉社
作者 :鈴木望

生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。

 
⇒前回の8話のネタバレはコチラ♪
 

青に、ふれる。 9話のネタバレ

新人教師で出し物を?

瑠璃子たちの学校で開催される学園祭では毎年新人の教師がステージで出し物をするのが伝統とのことで、神田ともう1人新人の女性教師がステージをやるようにと言われています。
 
ステージなんて無理~と慌てる女性教師。
 
それを見ていた白河が「新人だからとかそろそとやめません?」と助け船を出します。
 
神田はマジックショーなら…と提案し、それでも嫌がる女性教師に代わって白河が神田のマジックショーの助手をやることに。
 
こうして学園祭で神田と白河の2人でステージに上がることになりました。
 
その打ち合わせのためにお休みの日に…と白河は神田を誘うのでした。
 
…別の日。
 
神田はフリースクールを訪れます。
 
ちょうど瑠璃子も手伝いのためにフリースクールに来ていました。
 
先日の飲み会で服装が変わっても瑠璃子の事だけわかると友人に話したときに「それって好きってことじゃん」と言われた神田は、すこし照れくさそう。
 
神田は白河とやるマジックショーの練習をのためにフリースクールに訪れたと話し、「不思議の国のアリス」をテーマにするんだと瑠璃子に話します。
 
フリースクールの先生から瑠璃子と七実はイベントの時は大活躍だったから、2人で神田の手伝いをしたら?と勧められ神田からも「青山さんが大丈夫なら…」と頼まれます。
 
これに瑠璃子は笑顔で「はい!」と答え、その表情に神田はホッとした表情を浮かべていました。
 

誰が誰だかわからない…

…学園祭当日。
 
瑠璃子たちのクラスの出し物である小西くん主演のシンデレラの劇は大成功。
 
ドレスが気に入った小西くんは「今日はドレスで過ごそうかな」なんて言いながら、嬉しそう。
 
そこへ、瑠璃子が誘っていたらしい瑠璃子の中学時代の同級生の大橋が同じく同級生の男女とやってきて声を掛けます。
 
同級生の男女2人はカップルのようで2人で回りたいからとどこかへ行ってしまいました。
 
瑠璃子のトラウマの原因である大橋を七実は良く思っていないようで、瑠璃子がいいなら一緒に回ってやると言わんばかりの態度で舌打ちしつつ3人で学園祭を回ることに…。
 
途中、小西くんがドレスの裾を踏んだから直してほしいと七実に頼んできたため七実と別れ、しばらく大橋と2人で回ることになります。
 
そこへやって来たのは、瑠璃子がSNSで知り合ったと言うカノンとまゆらです。
 
2人にも瑠璃子と同じ太田母斑があって、その関係で知り合ったのだと言います。
 
まゆらはレーザー治療でアザの治療をしていて、カノンはメイクでアザをカバーしているのでアザはまったく気にならない状態です。
 
その2人を見た大橋は何気ない様子で、瑠璃子はやらないのか?と問いかけます。
 
つい固まってしまった瑠璃子を見て、大橋は慌てて「そのままでも大丈夫」とフォローをします。
 
瑠璃子も大橋に気を遣わせないためか明るく「おでこ狭いから~」と答えるのでした。
 
そこへ神田と白河が通りかかります。
 
瑠璃子は大橋のことを神田に紹介し、大橋も神田に挨拶をしたりするものの少しよそよそしい感じの2ペア。
 
そのとき生徒の母親が神田に声をかけてきましたが、相貌失認の神田は誰かわからない様子。
 
瑠璃子がフォローを入れようとする前に白河がフォローをしてくれ、ホッとして場所を離れることにします。
 
瑠璃子たちにとって学園祭は楽しいものだけど、相貌失認で服装や雰囲気が変わってしまうと誰が誰だかわからなくなってしまう神田にとっては苦労の方が多いのかな…と瑠璃子は神田のことを心配するのでした。
 
瑠璃子たちと別れた神田はそれからも色んな人から話しかけられますが、みんな普段と違うため誰だか区別がつきません。
 
それに学園祭と言うこともありいつも以上に人で溢れていて…神田自身も参ってしまっている様子で自分自身のこともわからない感覚に陥ってしまいます。
 
思わず「俺はどこだ?」と呟く神田。
 
精神的に限界に近い神田は何かを探すように校内を歩き出します。
 
辿り着いたのは地学準備室。
 
扉を開けたそこにいたのはアリスの衣装を着た瑠璃子でした。
 
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青に、ふれる。 9話の感想

シンデレラの格好の小西くんと七実。
 
2人仲が良いみたいで…この2人の関係も密かに気になるところだったりします。
 
…が、メインは瑠璃子と神田です。
 
前回の友人たちとの飲み会で瑠璃子のことを話して「それって好きってことなんじゃないか」って言われたことで、神田自身は自覚し始めている感じでしょうか。
 
とはいえ、神田は恋愛にトラウマがあるようだから簡単に恋だ!とはならないかな~とは思いますけどね。
 
さて、学園祭が始まって。
 
大橋と楽し気に回る瑠璃子ですがここでも大橋は、ちょっと余計な事言いましたね。
 
空気読めよ!ってなりましたよ。
 
まぁ、それでも大橋は瑠璃子のことが好きみたいなので「そのままでいい」とか言っていましたしけど。
 
2人の雰囲気だけ見たら仲のいい同級生カップルって感じだけど瑠璃子自身は大橋のことを昔は恋愛感情で「好き」だったけど今は神田がいますからねぇ。
 
大橋に対して恋心を抱くかどうかは…可能性は低そうですね。
 
さて、なんだかんだ学園祭を楽しむ瑠璃子たちですが神田は大変でしょうね。
 
いつも服装や雰囲気で誰だか判断しているのに違う服装をしていたり、ましてや生徒の保護者や他校の生徒なんかも交じっていたりでキツイ状況だと思います。
 
思わず瑠璃子の姿を探す神田が瑠璃子の姿を見つけたときの、安心した表情…神田にとって瑠璃子って「光」なんだろうな~って感じますね。
 
神田は、このまま無事に学園祭を乗り切れるのでしょうか…。
 
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