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シックスハーフ 2巻とは?
出版社:集英社
発売日:2010/11/15
作者 :池谷理香子
バイクで事故って、記憶喪失になってしまった詩織。妹からは嫌われ、学校でも孤立してしまい…。ある日、明夫から「嫌いだ」と言われる映像が浮かんだ詩織。過去の記憶なのか、ただの想像なのか…。思い悩む詩織の前に、明夫と幼なじみだという瑞希が現れて…?
シックスハーフ 2巻のネタバレ
6話 のネタバレ
寝顔
酔いつぶれて眠る明夫を詩織はずっと眺めていた。
明夫は瑞希という女性の夢を見ていた。
瑞希は明夫と離れることになることを惜しみ、一緒に行こうと誘っていた。
家族のいる明夫を思い、笑って立ち去る瑞希。
明夫の変なダンス
詩織が寝ていると、大きな音楽が聞こえ起こされる。
部屋を開けると明夫が音楽にノッて変なダンスをしながら掃除をしていた。
からかう詩織に明夫は拗ねる様子を見せる。
詩織は頭によぎった冷たい言葉の明夫を気のせいだと忘れることにした。
チカの嫉妬
チカにいきなり叩かれる詩織。
泣きじゃくり詩織に暴言を吐くチカ。
”開くん取らないで”と恨めしそうな顔でチカは言った。
真歩とすれ違ったままの詩織
詩織は学校にうんざりしながらも明夫のために行き続けていた。
真歩に洋服の貸し借りという姉妹の定番をしてみたくなった詩織は行動に出る。
しかし真歩は冷たくあしらう。
開をぶん殴る詩織
屋上で開を見つけた詩織は思い切り殴りつけた。
”あんたのせいで殴られたから”と詩織は言う。
”大事な話あるから時間作って”と開は言った。
”チカとのことなら関わりたくない”と言う詩織。
それでも話したいと言い、開は”俺のせいだ””ごめん”と謝った。
明夫の元彼女
家に帰った詩織は瑞希とバッタリ会う。
詩織が話題に出すと真歩が明夫の元彼女であったことを話す。
抵抗しつつも普段とは違う雰囲気を見せる明夫。
詩織は複雑な心境になっていた。
詩織2号
開と話をする詩織。
詩織は前の自分のことを嫌っていた。
開は詩織のことで悩んでいたことや今でも笑顔が好きだということを告げる。
話を聞かない詩織とそれでも話を続ける開。
”お前は中身が全然違うから2号だ”
”2号の中には確実に詩織先輩が生きている”
”お前の中に詩織先輩がいる限りお前を守らねばならない”と開は言った。
開は一方的に詩織と友達になることを決めた。
詩織はチカのことや頭によぎった明夫のことを思い出す。
””もしあの記憶が本当だったらどうしよう””
””こわい””
””そんな記憶ならどうかこのまま戻さないで””
詩織は泣いた。
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7話 のネタバレ
微妙に気が合う詩織と開
”悩みがあんなら言えよ”と言う開を詩織は冷たくあしらう。
家では再び瑞希の話題になった。
真歩は瑞希には懐いている様子だった。
3人で話していると、を開が迎えに来る。
”やっぱり付き合ってるの?”と言う明夫。
詩織と開は同時に否定した。
後悔しないように
歩きながら”急になんなんだ”と言う詩織。
開は聞かず
”昼めしも一緒に食うから”
”おまえはともかく詩織先輩をボッチにさせとくわけにはいかない”
と言う。
止めようとする詩織に
”好きなようにさせて”
”じゃないと一生後悔する”
と開は言った。
お昼、早速友人であるユースケと一緒に誘いに来る開。
”男2人も連れてさすがビッチ”とひそひそ言う周りに掴みかかる開。
合コンの誘い
明夫は友人に合コンに誘われていた。
”女の子といちゃいちゃしたくないの?”と言われる明夫。
”したいね…すごく”と言いつつも誘いを断る明夫。
海
海に行った明夫は瑞希のことを思い出していた。
”詩織ちゃんに合わせる顔がない”と寂しそうにする瑞希を思い出す明夫。
同じ海に来た詩織は開の様子に疲れていた。
明夫を見つける詩織。
明夫の初恋
並んで座る2人。
”ここ好きなんだ””ベタだけど嫌なことあったときに元気出る”
そう言う詩織に明夫は”何かあったの!?”と詰め寄る。
心配する明夫に呆れるような様子の詩織。
”妹の心配して何が悪いの”と明夫はふてくされる。
”あーちゃんこそ黄昏れてじゃん”
”瑞希ちゃんに会えなかったこと寂しいんだ”
そう詩織が言うと明夫は慌てる。
”もしかして初恋の人?”と詩織が聞くと明夫の顔が真っ赤になる。
思うだけで
瑞希は声優になるために東京に行ったのだという。
時々メールしてるけど返信はない、と笑って言う明夫は寂しそうにも見えた。
”会いにいっちゃえ”と言う詩織に”いきなりじゃ迷惑でしょ”と言う明夫。
”いいんだ”と明夫は笑った。
詩織の中の明夫の記憶
帰りの電車内、会話をする詩織と開。
明夫の想いを開は”純愛だな”と言った。
”ビビッて行動できないだけ”と詩織は言った。
”俺も姉貴いるけどアイツの恋愛なんかどうでもいーわ”と開は言った。
ふと瑞希を見つけた詩織は思わず電車を降りる。
””あたしがもってるあーちゃんの記憶は2ヵ月分にも満たない””
””瑞希ちゃんはどれだけ持ってるんだろう””
詩織は思った。
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8話 のネタバレ
明夫の背中を押す詩織
詩織が明夫と瑞希を会わせようとジタバタしているところに電話が入る。
明夫は瑞希と電話した後出かけようとする。
すると詩織が勢いよく帰ってくる。
瑞希に会いに行くようにとすごい剣幕になる詩織にたじろぐ明夫。
”行こうかな”と静かに立ち上がる明夫にやきもきする詩織。
詩織と開は上手くいくことを願った。
詩織の本音
詩織は内心、明夫の一方的な片思いで振られることを期待していた。
無事に瑞希に会えた明夫は再開を喜ぶ。
詩織の行動に”本当に記憶がないんだね”と言う瑞希。
”父さんが入院してた時のことは話してない”
と詩織のことを話す明夫。
真歩にも口止めしているという。
二人は気分を変えてたわむれる。
瑞希の存在
詩織が家に帰ると瑞希が家に上がっていた。
懐く真歩と拍子抜けする詩織。
皆で食事をしながら話をする。
真歩は楽しそうに瑞希と話をしていた。
詩織は時々喋りながら、静かに見ていた。
いじめたい
開とお昼を食べる詩織。
瑞希の話題になり、”あのコの笑顔初めて見た”と真歩のことを話す詩織。
瑞希は、父親が病気で大変だった時に手伝いに来ていたという。
詩織は瑞希のことを”いじめたくなるタイプ”と言った。
何だかムカつく
瑞希と目が合った詩織。
””機嫌伺うような不安そうな””
””記憶がないからってそんな腫れ物に触るような態度されても””
詩織は何ともいえない気持ちになっていた。
詩織は真歩の自分へと瑞希への態度の差に心を痛めていた。
留守番
詩織は瑞希がいることで居心地が悪くなっていた。
瑞希と真歩が出掛ける当日、明夫は詩織と共に留守番をしていた。
”あーちゃんも行けばよかったのに”という詩織。
”家でまったりしたい気分だったから”と笑う明夫。
””気を使ってくれたのかな””と思った詩織はとても喜んだ。
真歩への暴言
瑞希が詩織を嫌う真歩について”仲良くしないの?”と聞く。
”元々あっちが嫌ってたんだし”
”そのうち元に戻るかもしれないじゃん”
”またブスとかうざいとか言い出すよ”
と真歩は言う。
”今のほうがマシ”
と言う真歩の言葉に明夫は
”過去も含めてしーちゃんの人生はしーちゃんのもの”だと言っていた。
酷い存在
”どっちにしろ一生許せない”
詩織のことを言う真歩に”どうして?”と問う瑞希。
”パパが苦しんでるのに遊びまわってた”
”死んじゃう時も側にいなかった”
”そんな人と血が繋がってるなんて思いたくない”
真歩は言った。
事情を説明しようとする瑞希の言葉を遮って真歩は話題を変えた。
瑞希の本当の気持ち
詩織は明夫が側にいてくれたことで安心していた。
瑞希を送る明夫を笑顔で見送る詩織。
瑞希は歩きながら”詩織ちゃんの記憶が戻らなければいいのにって思ってる”と言った。
詩織が病院に来なくなったのは自分のせいだという瑞希。
瑞希は逃げるために東京に逃げたのだという。
”本当は声優なんて本気でなりたいわけじゃなかった”
”私が本気でなりたかったのは明夫ちゃんのお嫁さんだよ”
と瑞希は言った。
明夫から詩織が交通事故で記憶喪失になったメッセージを見たときのことを話す瑞希。
”救われるかもしれないって思った”
”全部なかったことにできるかもって”
瑞希は明夫にそう告げた。
会えなかったときのこと
父親の最期のとき、詩織は遅れてきていた。
詩織が着いた時にはもう死んでいた。
詩織は瑞希に怒りをぶつけていた。
”家族面して居座りやがって”
”テメーが死ね”
詩織は何度も言いながら涙を流していた。
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9話 のネタバレ
逃げたんだ
瑞希は手伝いに行っていたことは明夫といるためだったと告げた。
詩織から怒りをぶつけられたときに言われた
”ホントはコイツが狙いだったくせに”
と言う言葉が図星で恥ずかしくて逃げた、と瑞希は言う。
明夫は”僕もあの時のしーちゃんの泣き叫ぶ顔が忘れられない”
”でももし瑞希ちゃんがいなかったら父さんの死を耐えられなかったと思う”と言った。
それでも好き
”突然のことでどうしていいかわからなくて”
”でも長男だからしっかりしなきゃって”
”すごい追い詰められてたから”
”余裕が無かった僕が悪い”
”傷つけてごめん”
と明夫は言った。
明夫は楽しかった思い出を語る。
瑞希が東京に行くと決めたときも本当は止めたかったという。
”傷ついてるのわかってたからとめられなかった”と明夫は言った。
居場所を荒らす瑞希
明夫は詩織と真歩に瑞希と付き合うことを話した。
無邪気に喜ぶ真歩。
””よかったねって言わなくちゃ””と思いながら詩織は
”遠距離恋愛だね”と言った。
明夫は瑞希が東京から戻ってくることを話す。
詩織は頭が真っ白になりながらもやっとのことで立っていた。
そして笑顔で”よかってね、おめでとっ”と言い、明夫をからかった。
””恋人ができたってあーちゃんはあーちゃんだもん””
そう自分に言い聞かせる詩織。
いいひと
梅雨に憂鬱そうにして愚痴を言う開とユースケにクマのぬいぐるみをあげる詩織。
”姉貴が好きそうだから貰っておいてやる”と言う開。
”瑞希さんに教わった”と言う詩織に
”いじめたくなるとか言ってた割にはうまくやってんじゃん”と開が言う。
”いいひとだよ瑞希さん”と詩織は笑った。
瑞希と一緒に他愛もない話をする詩織。
真歩や明夫も楽しそうにしていた。
脅し
チカは開に”約束破んないでよ”と脅すように言っていた。
詩織は開に対し記憶喪失の前に読者モデルに応募していたらしいことを話した。
事情を知らない開に呆れる詩織。
詩織は以前の自分の行動がわからずにいた。
話している途中、雨が降り出しやむを得なく相合傘のような形になる詩織と開。
偶然明夫と瑞希を見かけた詩織たち。
しかし明夫の手には傘があり、わざわざ同じ傘を差していたことに気づく詩織。
笑いあい、瑞希を抱き寄せる明夫を見つめる詩織。
嫉妬と嫌悪
””ほんとはうまくやってるなんて思いたくない””
””今でも瑞希さんがウチにくるのがいやだ””
””あーちゃんとまーちゃんが笑うのがやだ””
””自分が笑うのもやだ””
””嘘にムカついてた””
””よかったねなんて言いたくなかった””
開から離れた詩織はどうしようもない思いを抱えて歩いた。
追いついた開が詩織の顔を見るとものすごい剣幕の顔をしていた。
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10話 のネタバレ
大好き
記憶をなくした詩織に妹たちが大好きだ、家族が大好きだということを話していた明夫。
優しい明夫を思い出してやりきれないきもちになる詩織。
トラウマ
詩織のすごい剣幕の顔を見てから開は学校に来なくなっていた。
詩織は開の家を訪ねる。
”俺のこと怖いか?”
”相合傘とかガマンしてたんじゃね?”
と言うと共に開は詩織に襲いかかったときのことをトラウマになったんじゃないかと心の内を晒す。
優しい人
詩織は明夫のことを男として好きだということを開に告げる。
””いつからなんだろう””
””どこが好きなんだろう””
””いつもニコニコしてるとことか、困った顔も””
””気の弱そうなとこも、全部――””
””一緒にいて安心できるところ””
””あたしまで優しい人になれそうな気持ちになるところ””
詩織は思った。
明夫が瑞希の肩を抱いてるところを見て頭がぐちゃぐちゃになっていた詩織。
苦しくて息が止まりそうになった詩織は、初めて心から自分の想いに気づいたという。
離れるために
瑞希が明夫たちの家から帰るとき、詩織は見送らなかった。
瑞希は気にしながらも
”今は明夫ちゃんが一緒にいてくれればなんでも乗り越えられるって思ってる”と言った。
明夫の寝室に入った詩織は明夫の寝顔に見とれていた。
詩織は明夫の妹でいるためと自分の恋心を封じるためにモデルの応募を続けると決めた。
シックスハーフ 2巻の感想
早々に瑞希さんというライバルというより、明夫さんの彼女ができて少しビックリしました。
何となく、読み始めたときから詩織さんと明夫さんは血の繋がりはない兄弟という感じなのかな、と勝手に思っていましたが実際どうなのでしょうか…。
普通に考えたら、実の兄を好きになってしまったという感じなのだと気付きました。
詩織さんも、記憶がないことも含めてそういう状況なのだと思います、多分…。
あんまり実の兄を好きになってしまった…という描写はないようにも感じますが…。
実際明夫さんが母のことを思い出していたときに言われた言葉からも、何となく血の繋がりがないような、そんな気がします。
瑞希さんは時々少し大げさにイラッとするように描かれているように感じるときがありました。
明夫さんは瑞希さんの肩を抱き寄せたり、結構そういうこともするのだなと思いました。
自宅での開さんの格好と髪型のほうがなんだか良いなと思いました。
今後は詩織さんがモデルの活動を始めるお話も進んでいくのかなと思いました。
開さんの姉が意味がありそうに描かれているような感じもしますが、どうなのでしょうか…。
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