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Contents
シックスハーフ 5巻とは?
出版社:集英社
発売日:
作者 :池谷理香子
事故で記憶を失ってしまった詩織は、兄・明夫への恋心に悩む日々を送る。スカウトマンの目に留まった詩織は、モデル活動をスタート。記憶喪失後、初めて人に認められた気がした詩織は、居場所を確保しようと頑張る。一方、明夫は恋人の瑞希に「自分と詩織は血が繋がっていない」と告白して…!?
シックスハーフ 5巻のネタバレ
20話 のネタバレ
血の繋がり
明夫は瑞希に対して詩織とは血が繋がっていないことを話す。
瑞希は動揺を隠しきれずにいた。
死んだ父親の話、父親の再婚相手の話をしていく明夫。
明夫にとっては父親の存在はとても大きかった。
話を聞いていくうちに、瑞希は涙を流す。
明夫は詩織と真歩が母親を失ったのは自分のせいだと思っていた。
ひとしきり話し終えて”怖かった”と言う明夫に寄り添う瑞希。
不機嫌な開
実生活とは切り離したいという理由で芸能界では本名は隠すことにした詩織。
””くらた歩””という芸名をもらう詩織。
””蔵が建つほど成功するように””
””この道を歩む””
という意味だという。
詩織とユースケの事務所の話をしばらく聞いていた開は不機嫌になり、その場を立ち去る。
”あいつは先輩が遠くにいっちゃうみたいで不安なんだ”とユースケは言った。
お兄ちゃん
詩織が家に帰ると瑞希が来ていた。
明夫をお兄ちゃんと呼ぶ詩織を気にする瑞希。
歩は”学校の友達が呼んでいた影響らしい”と言った。
明夫は”距離を感じる”と少し寂しそうにしていた。
瑞希は”記憶をなくす前の詩織ちゃんは血が繋がってないこと知ってたの?”と問いかける。
少し間をおいた後”知ってたよ”と明夫が答える。
一度だけ、出て行った母親が詩織と真歩を連れ帰そうとしたことがあるという。
父親は、男を作って裏切った母親を許せずに追い払った。
その時の口論を詩織は聞いていた。
詩織は気にせずに笑っていたと話す明夫。
しかしすぐに詩織の態度は急変した。
”うざい””兄貴面すんな”とよく言うようになった。
詩織は荒れていても真歩に家庭環境のことは言わなかったという。
詩織が苦しんでいたはずだということや知った時の真歩を想像すると怖い、という気持ちになる明夫。
””フツーの家族だったら””と明夫は何度も思っていた。
”あたしが一生明夫ちゃんと一緒にいてあげるから”と瑞希は言った。
告白
詩織は開の家に訪ね、芸能界に入ったことを謝った。
”一緒にいるのは前の自分だとわかってる”
”けど心強かった”
”もう記憶が戻るのを待つのはやめてほしい”
と詩織は言った。
詩織が出て行こうとすると、開は止める。
”俺と付き合って”
唐突に開は言った。
”1号がでしょ?”と苦笑いする詩織。
開は”全部まとめて菊川詩織が好きだ”と言った。
開は詩織を抱きしめる。
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21話 のネタバレ
体温
急に抱きしめられた詩織は思わず開を突き飛ばす。
開は友達であることと、明夫のことがやっぱり好きだということで詩織は開を拒否する。
開は食い下がり気を紛らわすために付き合えばいいと言った。
開は”そのうち好きになってくれればいい”と楽観的に笑った。
夜、明夫を見ながら明夫に抱きしめられたときのことを思い出す詩織。
あったかくて安心した明夫の体温とは反対に苦しくて痛くて少し怖かったと開を思い出す詩織。
しかし詩織の心の中は決して嫌そうではなかった。
真面目
断ったにも関わらず上機嫌な開に詩織が疑問に思うと”やっと本音が言えたから”と開は笑った。
開の振る舞いに詩織の調子は狂う。
明夫は大樹に家庭環境のことを瑞希に打ち明けたと話す。
”泣いてくれる瑞希ちゃん見て信じてなかったのかってちょっと落ち込んだ”
と明夫は言う。
大樹は”クソ真面目”だと説教する。
開に振り回される詩織
詩織は完全に開に振り回されていた。
うなだれながらユースケに相談する詩織。
記憶喪失の前の自分も、開に何度も告白されていたことで複雑そうにする詩織。
ユースケは”過去の自分に嫉妬するって面白い”と笑った。
詩織は強く抵抗する。
ユースケからまったくその気がないのか聞かれる詩織。
”好きで好きで仕方ない人としか付き合いたくない”と詩織は言った。
”開はいいやつだから余計にいい加減なことはしたくない”と詩織は言う。
開はチカに”詩織と付き合わないで”と言われたことを”なかったことにしてください”と頭を下げた。
グラビア
麻木は詩織に対してモデル界は若さが最強の武器であることと知名度をあげて寿命を延ばすためとしてグラビアの撮影を勧める。
拍子抜けする詩織に”水着””男向け”だと言う麻木。
詩織は取り乱して抵抗した。
言い訳をする詩織に麻木は”体型や雰囲気はグラビアのほうが生きると思う”と冷静に言った。
困惑する詩織に
”グラビアの仕事下に見てる?”
”カワイイ恰好してちやほやされるだけのつもりでこの世界入ってきた?”
と麻木は言った。
好きな気持ち
家に帰った詩織は明夫の見るグラビアが載っている雑誌を手に取る。
写真を見て素直に感心すると同時に周りの反応が気掛かりとなる詩織。
寝ている明夫の側に寝ころんだ詩織は明夫への好きの感情を見つめなおすように考える。
いつの間にか寝てしまっていた詩織を明夫は抱き寄せる。
瑞希だと思って抱き寄せた詩織を見つめて大樹から言われたことを思い出す。
大樹は明夫に対して詩織と一度も女として見たことがないか、聞いていた。
明夫はあくまで妹だということで否定していた。
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22話 のネタバレ
呼び出し
チカは詩織と開のことを思い出していた。
詩織に付きまとう開と、適当にあしらう詩織。
チカが開のことを話したときの詩織の人を見下すような顔を忘れられずにいた。
チカは男に開を呼び出させていた。
チカに気がある男は開をどうするかわからない雰囲気だった。
心配するウッチを鬱陶しく思って冷たい態度を取るチカ。
開が来ると男は”しつこく付きまとっていた””DVをしていた”と開に対して言う。
身に覚えのない開がチカを見ると何かを察したような顔をする。
男は仲間を連れて来ており、開に殴り掛かった。
チカは””開くんが悪い””と暗い気持ちで見ていた。
暴力
詩織が目を覚ますと明夫が自分の部屋に運んでいたことに気付く。
開が迎えに来ると、ひどい怪我をしており詩織達はビックリする。
開は”絡まれたからケンカした”と嘘をついた。
詩織は非常に怒った。
チカは学校を休んでいた。
オーノが抜けて、チカと2人で行動していたウッチを詩織が気に掛ける。
チカは1人、自分のしていることや変わった自分自身にどうしていいのかわからなくなっていた。
詩織はグラビアをしたとき、周りにどう思われるのかどう反応されるのか気にし続けていた。
帰り道で瑞希と会う詩織。
半ば明夫の惚気のような話をする瑞希に詩織は羨んだ。
優しいチカ
開に放課後デートに誘われた詩織はすぐさま断って一人で帰る。
途中、男に絡まれるウッチを見つける。
男がチカと連絡が取れなくなったことを話すとユースケやウッチからチカに騙されたのだと聞かされる。
ウッチはチカの家を訪ね、開がわざと殴られにいったことを話した。
”どうでもいい””学校辞める”
”ウッチだって本当はあたしのこと嫌いじゃん”
”ボッチになるのが嫌だっただけでしょ?”
とチカは立て続けにウッチに対して冷たい言葉を投げる。
次第にウッチの顔色が曇り”チカが嫌いだ”と言った。
一瞬ショックを受けるような顔をした後、チカは”帰れば”と顔を背けた。
ウッチとチカは昔は仲が良かった。
チカは元々優しかったが、詩織と出会って変わってしまった。
”もう一度昔のチカと遊びたい”と涙を流すウッチ。
チカは涙を堪えきれず、泣き出す。
しばらく2人、泣き続けた。
気持ちの違い
ユースケから開が覚悟をして殴られに行ったことを聞いた詩織は一方的に怒ったことを後悔していた。
明夫が詩織の部屋に入ってくる。
”お兄ちゃん、あたし開に付き合ってって言われた”
そう言った詩織に一瞬黙った後明夫は嬉しそうに笑った。
そして楽しそうに応援しようとする明夫に詩織はだんだんと顔を曇らせていく。
”仕事の邪魔になるから開とは付き合わない”と詩織は言った。
一瞬、詩織の目はとても冷たいように見えた。
開には普通に怒った詩織は””もし同じことが明夫に起こったら””と考えていた。
その差を感じて開への気持ちはやはり恋ではないと思っていた。
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23話 のネタバレ
緊張
明夫と話した後、すぐに麻木から連絡が入った詩織は半ばヤケでグラビアをすることにした。
撮影前、緊張する詩織に麻木は声をかける。
”グラビアは完全にキミ自身が主役である”
”長くて30分で慣れる”
”絶対守ってあげるから思いっきり女の子してきなさい”
その言葉を聞いて詩織は少し肩の力が抜ける。
お墓参り
三人でお墓参りに行くことになる。
真歩や明夫とは違い、現実味を感じることが出来ずにいる詩織。
移動中、詩織はグラビアが思いがけず楽しかったことや写真に撮られることが好きだとぼんやり思っていた。
お墓の前に立った詩織は改めて父親が亡くなったことを実感する。
真歩は手を合わせて泣いていた。
父親は生前、自分自身で亡くなった後のことを全て手配していた。
明夫たちにとって年に一度、お墓参りに行くことだけが父親の死に関する行事だった。
”会ってみたかったな”と詩織は言った。
親の記憶がないことが寂しいことだと再確認する詩織。
自慢の彼氏
瑞希はバイト先で仕事仲間に声を掛けられる。
明夫の話になり”いい彼氏がいて自慢になるね”というようなことを言われる瑞希。
瑞希は明夫の経歴に惹かれたわけじゃない、とムッとする。
しかし明夫がいなくなったら自分には何もなくなることも同時に思っていた。
無理をする瑞希
チカはウッチが家に来たとき以来、雰囲気が変わっていた。
優しい感じでウッチと笑うチカを見て””変わった””と思う詩織。
麻木からグラビアの写真が思ったより早く載せられることを聞いて焦る詩織。
道中、開に会うが無視して走り抜ける。
開はショックを受け、落ち込んだ。
明夫と瑞希が歩いていると明夫の大学の友人に出くわす。
明夫がいつも自分のことで惚気ていることを聞いて浮かれる瑞希。
クリスマスの話題になる2人。
真歩を心配する明夫に対して、24日は皆でパーティーをすることを提案する瑞希。
明夫は”いつもウチの家族のことを考えてくれてありがとう”と笑った。
瑞希は””絶対必要な恋人になりたい””と思っていた。
コンビニに立ち寄り、詩織より早くグラビアの写真を見つける明夫。
顔色を変えた明夫は瑞希との食事をキャンセルして急いで家に帰る。
良い笑顔
詩織はグラビアが載った雑誌を宅配から受け取る。
緊張しながら雑誌を開くと、とても良い笑顔をしている自分の写真を見てホッとする。
””ちゃんと見てもらおう””
””事後報告になったことは謝って””
””あーちゃんはきっと認めてくれる””
詩織がそう思っていると明夫が急に部屋に入ってくる。
慌てる詩織の側にある雑誌を手に取って明夫は破いた。
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24話 のネタバレ
認めてくれない
自分の期待とは裏腹に怒る明夫にショックを受ける詩織。
”男に対して女っていうことを売りにするのがどういうことか”
”世の中にどう見られるのか簡単に考えちゃいけない”
”麻木さんに抗議する”
と明夫は言った。
”やってよかったと思ってる”と言って抵抗する詩織。
”じゃあどうして内緒にしたの”と言う明夫に言葉を返せなくなる詩織。
”ちゃんと見て”と詩織は言うが”見たくない”と明夫は言い、出て行った。
詩織は涙を流した。
男の目線
グラビアを見た開は詩織は避けていた。
詩織は男から”ファンです””おっぱい揉ませてください”と言われる。
”滅びろ”と言って詩織は逃げるように立ち去った。
家に帰った真歩は詩織の部屋に立ち入る。
グラビアの写真を見た真歩は悪くないと思っていた。
詩織と明夫の仲を気にする真歩。
しかし詩織を庇うことに抵抗を感じて黙っていた。
麻木に会う明夫。
”高校生であるにも関わらずに成人男性向けの雑誌に載ること”
”妹として詩織を守る権利がある”ことを主張する明夫はグラビアをさせないように、強く言った。
麻木はオーディションの中でも特別孤独を強く感じていた詩織の話をする。
”明夫や真歩に支えられていること”
”満たされるために必死で仕事をしていること”
”そのために、どんなことにも挑戦しようとしていること”
麻木は明夫に説明する。
別れを告げる開
詩織は開に自分を避けることを怒る。
”めちゃくちゃ可愛かった”
”だから、やっぱり無理だと思う”
と開は言った。
”何が”と詩織が聞くと、開は嫉妬で応援できないことを正直に打ち明ける。
”片思いならまだ粘れるけど”
”もう顔合わせないようにしようと思ってる”
開は言う。
開が自分の前から居なくなろうとして詩織は改めて大切さに気付く。
引き留める詩織を一瞬苦しそうな顔をして見つめた後、開は立ち去った。
明夫は大樹に麻木とのことを話していた。
明夫もまた、詩織のことを理解できていなかったのかと落ち込んでいた。
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シックスハーフ 5巻の感想
シックスハーフでは登場人物が決めたことは絶対にはあまりならないのかな、と思いました。
思春期らしい、ということでもあるのでしょうか…。
詩織さんは記憶喪失だから、という理由では流されやすくても納得なのですが。
開さんや瑞希さんも結構そういうところがあるな、と思いました。
チカさんは、まだ少し色々変わってしまうまでの理由がわかりやすかったのですが…。
開さんは結構重要なメインヒーローだと思うのですが…。
全てまとめて好きだと言ってからグラビアを見て離れようとするまであまりしっかり流れがなかったようにも見えました。
瑞希さんは、詩織さんとは血が繋がってないことを知るまでやそれまでも気になっていた流れはまだキレイだと思います。
クリスマスも、本来なら24日は恋人同士としてはメインになる日をパーティーにするところが明らかに無理をしているように感じられたので。
詩織さんのグラビアの写真自体も素敵だったのですが、個人的にはお墓参りに行く当日の寝起きの詩織さんが色気を感じて可愛いと思いました。
着ている格好は特別なものではなかったのですが、少し不思議でした。
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