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暁のヨナ 32巻とは?

出版社:白泉社
発売日:2020/4/20
作者 :草凪みずほ

始まった四龍御披露目の武術大会。キジャとジェハは、ジュド・グンテ相手に闘技台を壊すほどに力を発揮する。力を使い果たしたキジャとジェハが倒れ、試合は終わるが、ヨナ姫・雷獣の帰還に加え、四龍の力を見た民衆は湧き立つことに。そして、ヨナや四龍と隔てられてしまったハクは…?

 

暁のヨナ 32巻のネタバレ

第182話 劇薬 のネタバレ

思惑

グンテの動きがおかしいことに気付いたスウォンは、何か言いましたね?とケイシュクに質問を投げた。
 
試合前に少しお願いをしただけですと、悪びれることなく言うケイシュク。
 
参謀の考えは分かるんですけどね…と納得いかない様子を見せるスウォンに、ヨナはなぜケイシュクの勝手を許しているのかとスウォンに尋ねた。
 
スウォンは武術大会は必要だと思ったと答え、あなたをそこに座らせたことが気に障るのなら別の席を用意させますと告げる。
 
するとヨナは表情を崩すことなく、私は案内された席に腰かけているだけだと答えた。
 
ところがケイシュクは、雷獣はそう思っているでしょうか?と挑発する。
 
ハクはあなたの思い通りになんかならない、とヨナは気丈に答えた。
 
これはケイシュクの作戦でもあった。
 
四龍とヨナをいいように扱われ、もしハクが怒りを抑えられずに危害を加えるような真似をしたらその時は即捕える。
 
それこそがケイシュクの目的でもあったのだ。
 
するとその時、キジャとジュドの闘技場の闘技台が打ち割れる音がした。
 
いつも以上に暴れているキジャが闘技台をボロボロにしているのだ。
 
そしてジェハの方も負けず劣らず地面を割ってみせる。
 
破壊された闘技台が次々と投げ飛ばされ、スウォンの元や貴賓席、観覧席にまで岩が飛んで来る。
 
会場は騒然とした。
 
この騒ぎに乗じてヨナを攫って逃げるかと思われたハクだったが、意外にも冷静に勝負を見守っていた。
 
そしてジェハの蹴ろうとした岩が妻のユウノに向かっていると気付いたグンテは、思わずジェハを斬ってしまった。
 
そしてキジャの方も力尽きて倒れ込んでしまう。
 
それを見ていたハクはジェハの元に駆け寄り、傷を負ったジェハを支えた。
 
まだシンアとゼノは試合に出ていなかったが、とても試合を続けられる会場の状態ではなかった。
 
キジャとジェハの考えにようやく気付いたスウォンは、よほど青龍と黄龍の能力を見せたくないみたいですねと呟いたのだった。
 
 
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第183話 終幕 のネタバレ

危険

ボロボロになった闘技場に倒れ込むジェハとキジャを、闘った相手のジュドとグンテが運ぶ。
 
これを見た観衆たちは感激し、スウォンや四龍に万歳をした。
 
何とか事なきを得たヨナはホッと胸を撫で下ろす。
 
ゼノとシンアの元に戻ったキジャとジェハは、ゼノとシンアからしっかり叱られていた。
 
しかしキジャとジェハは、ゼノ達の能力は人の感情を良くない方向に揺らすと考えていた。
 
第二・第三のゴビを生み出しかねないその能力を大勢の前で晒すのは危険すぎると判断しての行動だったと言うのだ。
 
ところがシンアは、それはキジャとジェハも同じだと言い返す。
 
自分たちを隠してもキジャとジェハが危険になるのならそれは解決じゃない。
 
正論を言われたキジャとジェハは返す言葉もなかった。
 
一方その頃、ハクはある考えにたどり着いていた。
 
同盟を結ぶのは千歩譲って了承したが、ヨナの専属護衛をはく奪される筋合いはこれっぽっちもない。
 
そう思ったハクは、ケイシュクの部下を見つけて自分の部屋に来るように告げて会場から去っていったのだった。
 

決意

ハクが呼んだケイシュクの部下が部屋までやって来た。
 
そこでハクが告げたのは、自分を空の部族軍に加えてくれという言葉だった。
 
ここで食っちゃ寝してても仕方ないし、仕事をしようってんだと言うハク。
 
スウォンには近づかないことも約束し、ジュドかケイシュクにこのことを伝えてくるよう告げるのだった。
 
兵が出て行ったあと、ユンはハクにどういうつもりなのかと尋ねる。
 
自分の欲しい居場所は自分で作ることにしたと呟くハク。
 
ヨナのいるところまで、一兵卒から駆け上がってやると言って立ち上がったのだった。
 
 
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第184話 違う景色 のネタバレ

仕事ぶり

意外にもあっさりとケイシュクの許可が下り、ハクは空の部族の兵となった。
 
階級は1番下の一兵卒から。
 
空の部族の兵たちも困惑するが、ケイシュクも了承済だと言われて従わざるを得なかった。
 
ハクが所属する三十五番隊の主な仕事は掃除や給仕・洗濯という雑用ばかり。
 
しかしハクはてきぱきと仕事をこなし、空いた時間で素振りを行うなどマイペースに鍛錬を積み重ねていった。
 
先輩たちはそんなハクに手合わせを頼むが、もちろん歯が立たない。
 
ハクの強さや見事な仕事ぶりを見ていた先輩たちは、少しずつハクに心を許していくのだった。
 

お話をしたい

一方その頃、四龍の元にスウォンがやってきた。
 
お見舞いの品を持ってきたと言うスウォンは、先日の武術大会でのお礼を口にする。
 
そしてスウォンはゼノに声をかけ、あなたと少しお話をしたいと言い出した。
 
ゼノはそれを了承し、2人きりで外へと出かけるのだった。
 

なぜ…

ハクが洗濯をしていたその時、ハクの近くをジュド将軍が通りかかった。
 
そしてハクの姿を見て驚き近付いてくる。
 
なぜここにいる?と尋ねられ、ケイシュクの許可で空の部族兵となったことを告げた。
 
するとジュドは、空の兵はスウォン陛下に絶対の忠誠を誓ったものでなければ入れないはずだと声を荒らげる。
 
どうしてもというのならスウォン陛下に忠誠を誓えと言って剣を向けた。
 
それを聞いたハクは、イル陛下はどうして殺されなければならなかった?と呟いた。
 
どうしてイル陛下とヨナはあんな裏切りを受けなければならなかったのかと逆に問い返すハク。
 
するとジュドは、スウォンの父であるユホンの死の真相は知っているかと尋ねた。
 
事故ではないのか?と言うハクだったが、ジュドは違う答えを口にした。
 
ユホン様はイル陛下に殺害されたのだというジュドの言葉を聞いて、ハクは一瞬固まった。
 
その言葉を信じることが出来ないハク。
 
するとハクの元に、鷹のグルファンが飛んできた。
 
普段はスウォンの元にしか降りてこないグルファンだったが、なぜかハクの元へと降りてきたのだった。
 
 
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第185話 郷愁 のネタバレ

反故にはしない

グルファンが降りてきたことで、張り詰めた空気が少しだけ緩んだ。
 
そしてハクは、自分がここでスウォンに忠誠を誓うと言ってもそれは意味がないとした。
 
けれど、ヨナが覚悟を持って緋龍城に戻ってきたのだから主君の誓いを自分が一方的に反故にはしないと断言する。
 
その言葉を聞いたジュドは、刀を納めてどこかへと立ち去っていくのだった。
 

不老不死

一方その頃、スウォンとゼノは2人きりで話をしていた。
 
黄龍の能力に興味があるというスウォン。
 
不老不死がこの世に存在する現象に興味があるのだと口にした。
 
その時、ゼノはスウォンの様子がおかしいことに気付いてどうした?と声をかける。
 
スウォンは何でもないと話をはぐらかすのだった。
 
その時、ジュドがスウォンの元にやってきてハクが空の兵に入隊したことを報告した。
 
それを聞いたスウォンは、小さな声でなにやってんの…と言ってうずくまってしまう。
 
ところがすぐに立ち上がると、ゼノを部屋まで送っていくようにジュドに指示を出してどこかへと立ち去っていくのだった。
 

昔みたいに

その夜、ヨナは部屋でたった1人夜空を見上げていた。
 
するとその時、部屋の片隅から物音がしたことに気付いたヨナは、お付きのミンスが帰ってきたのだと思って物音のしたほうへと向かう。
 
しかし部屋に入ってきたのはミンスではなく、何とスウォンだった。
 
スウォンは苦しそうな表情をして倒れ込み、頭を必死に押さえている。
 
あまりのスウォンの苦しみようを見ていられなかったヨナは、とっさにスウォンを抱き締めた。
 
鎮まれ…と何度も繰り返し呟くヨナ。
 
その声を聞いたスウォンは夢だと勘違いし、昔のようにヨナに話しかけた。
 
──今日、ハクが空の部族の戦士になっていた。
 
──グルファンが傍らに嬉しそうに飛んでいた。
 
そう呟くスウォンの声は、昔のように優しい声だった。
 
 
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第186話 向き合わなくては のネタバレ

倒れたスウォン

スウォンが昔みたいに優しい声で話しかけてきたことに、ヨナは胸を痛めた。
 
するとその時スウォンが我に戻り、慌てて部屋から出て行こうとする。
 
ところがヨナはそれを止め、寝床に無理やり押し倒した。
 
スウォンはそのまま意識を失うように眠りについたのだった。
 
それからすぐにケイシュクがヨナの部屋にやってきた。
 
ヨナが状況を説明すると、ケイシュクは誰かを呼ぶために部下に指示を出しに行くのだった。
 

医務官

ちょうどその時、緋龍城の書庫ではユンとミンスが一緒に医学書を呼んでいた。
 
たくさんの書物に囲まれて興奮するユン。
 
ユンのその様子を見て、ミンスは他の本もあるから必要があれば言ってくださいと口にするのだった。
 
その時、ミンスは書庫にやってきた従者からスウォンの状況を知らされた。
 
急いでヨナの部屋に戻ったミンスはスウォンの介抱をする。
 
今夜は陛下が目覚めるまでここに、と指示を出すミンスだった。
 
ヨナはスウォンには何か病があるのかと尋ねるが、ミンスは少しお疲れになっただけでしょうと言って笑顔を見せるのだった。
 

急いだほうが良い

スウォンが倒れたことはケイシュクからジュドにも伝えられた。
 
ミンスの様子では、スウォンが倒れたのは今日が初めてではないだろうと推測するケイシュク。
 
これまでのスウォンの行動を見ても時折妙な行動や言動をすることがあったと言うケイシュクは、戒帝国への進軍計画を急いだほうが良いでしょうとジュドに指示を出すのだった。
 
 
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第187話 秘事 のネタバレ

怒り

今日からヨナと自由に会っていいと言われていた四龍だったが、その日訪れた女官がヨナの体調が優れないため今日は会えないと告げると四龍は意義を申し立てた。
 
お見舞いでもいいから行かせてほしいと交渉する四龍だったが、当然止められる。
 
ヨナに何かあったのではと推測するシンア。
 
もちろん他の四龍たちも我慢の限界だった。
 
時を同じくして、ヨナもジュドから今後自分とケイシュク参謀、そしてミンス以外の人間との接触は絶って頂きますと告げられていた。
 
ヨナは驚き、そして冷ややかな声で抗議した。
 
自分をみんなの前で王妃の席に座られたり部屋に監禁したりと、あなた達の言う同盟とは私を愚弄するためのものなの?と静かに問うヨナ。
 
しかしジュドは答えずに部屋から出ようとする。
 
するとヨナはスウォンに会わせてほしいと言い出した。
 
同盟相手に会えないのはおかしいでしょう?というヨナの言葉に固まるジュドなのだった。
 

頼む

一方その頃、変装したジェハがハクの元を訪れた。
 
ヨナに会わせてもらえないことをハクに報告するジェハ。
 
会えないならこっちから行くことにしたと言うジェハは、君も来るだろ?とハクを誘った。
 
しかしハクはそれを断る。
 
今宮殿に入って騒ぎになったら自分は反撃してしまうかもしれない。
 
そうなったらヨナの覚悟も、自分がここでやってることも全部無駄になる。
 
そう言ってハクはヨナを頼むとジェハに託したのだった。
 

最重要秘事

ヨナを連れたミンスがやってきたのは、書物が乱雑に積み重ねられた執務室だった。
 
ここでスウォンが待っていると言うミンスはスウォンの姿を探すが、スウォンは机に伏して眠っていた。
 
薬に強い睡眠作用がありましたので待っている間に眠ってしまわれたのだろうと言うミンス。
 
それを見たヨナは、とある過去の記憶が頭の中をよぎった。
 
そして自分がなぜ他の人との接触を避けるよう言われたかを悟る。
 
ヨナはミンスに、自分が昨日スウォンの病を見てしまったからでしょう?と尋ねた。
 
この伏し方はスウォンの母であるヨンヒ様と同じだ。
 
そう口にしたヨナを、ミンスが止めた。
 
王のお体に関することは国の最重要秘事で、それを見聞きした者も口外した者も死罪に処されると言うミンス。
 
どうかこのことは口にせず、ケイシュクやジュドに逆らわないで下さいと懇願するミンスなのだった。
 

会いたい

部屋に戻ったヨナは呆然としていた。
 
するとヨナの部屋の窓に、ジェハがやってきた。
 
ジェハはヨナの手を取り、今からハクの元へ連れて行ってあげると言う。
 
けれどヨナはジェハのその手を振り払った。
 
来られると困る、と言ってジェハを追い返すヨナ。
 
そこにジュドがやってきて、ジェハは仕方なく立ち去る。
 
去っていくジェハの背中を見ながら、ヨナはハクを思って涙を流すのだった。
 
 
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暁のヨナ 32巻の感想

32巻では、スウォンが何らかの病を抱えていることが明らかとなりました。
 
スウォンの身体を心配するヨナでしたが、それと同時に行動を制限されてしまいます。
 
ハクも自分の力でヨナの元に帰ろうとするのですが、一体これからどうなってしまうのでしょうか…。
 
スウォンの病は一体どれほど深刻なのか、気になりますね。
 
まるで命すら危ないようなミンスの言い方に、こちらまで不安になってしまいました。
 
今から続きが気になって仕方ありません…!
 
 
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