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黒崎くんの言いなりになんてならない 12巻とは?

出版社:講談社
発売日:2018/7/13
作者 :マキノ

バレンタインで黒崎くんとの気持ちのつながりを感じた由宇。だけどまだまだ、対等な恋人同士になるには遠いことが発覚。どうにか振り向かせたい、と思っていた矢先、進級でまさかの別クラになっちゃった! さらには黒崎くんに猛アプローチする美少女まで登場して由宇の恋路は大ピンチ!! と思いきや──黒崎くんは、なぜか、甘い雰囲気で…!? 新章開幕で、ますます見逃せない悪魔級ドS男子との24時間ドキドキラブ☆

 

黒崎くんの言いなりになんてならない 12巻のネタバレ

45話 天使級清楚美女 のネタバレ

クラス替え

新学期、クラスが貼りだされている。
 
由宇は見事に、黒崎と芽衣子とタラと別々になった。
 
ショックを受けながら、忘れたネクタイを寮に取りに戻る由宇。
 
途中で、黒崎と白河に会った。
 
白河は由宇の表情で、黒崎とクラスが離れたことを読み取る。
 
由宇は、黒崎と芽衣子とタラとクラスが離れたことを話した。
 
その後、黒崎は自分のネクタイを取り、由宇の首にかける。
 
遠慮する由宇だが、周りの生徒に見られているとわかり、そのまま黒崎のネクタイを借りることにした。
 
過保護な黒崎は、由宇が寮に戻る間に何かあるのではないかと心配になる。
 
教室に入り、黒崎のネクタイで元気を取り戻した由宇。
 
隣には、タラとクラスが離れショックを受けている梶がいる。
 

手強いライバル

HRでは、自己紹介から始まった。
 
由宇の前の席には、バレンタインに黒崎に告白した女子がいる。
 
相田ミナ、2年生では恋愛を頑張るそうだ。
 
黒崎にキッパリとフラれたにも関わらず、諦めることができないらしい。
 
由宇は、みんなの前で黒崎の彼女宣言をできればどんなに楽か・・・
 
自己紹介終了後、相田と二人組で服装チェックをすることになった。
 
相田は、綺麗で清楚な女子。
 
でも実は、由宇と同中だったようだ。
 
相田は由宇のネックレスに気付き、とても似合っていると言う。
 
そして寮生の由宇に、黒崎のことを聞こうとする。
 
由宇に好きな人がいるのなら、協力するつもり。
 
交換条件を、突きつけられる。
 
でも由宇は、はっきりと協力はできないと答えた。
 
断った由宇に対し、笑顔で引き下がった相田。
 
その後、服装チェックで、由宇がネックレスをしていることを書いて提出し、由宇は学級委員をさせられることになった。
 

君のこときらい!!

廊下を歩いている黒崎を、隠れて眺める由宇。
 
ネクタイを借りてしまったため、服装検査に引っかからなかったか心配している。
 
女子に声をかけられても、全く相手にしない黒崎。
 
由宇は相田が黒崎に近づくと、奪われてしまうのではないかと不安になる。
 
2年生に相田の追いかける宣言が広まり、芽衣子とタラも知っていた。
 
黒崎をガン見する由宇を見つけ、タラは由宇の不安を煽る。
 
寮に帰り、女子力を磨こうと考える由宇。
 
雑誌を見ながら、自分には程遠いことを実感する。
 
由宇はやはり黒崎に、女の子として見て欲しい。
 
翌日、由宇は清楚な女子をイメージして準備をした。
 
ネクタイを返すため、食堂に行くがもうみんな登校したあとである。
 
クラスでは、相田のさりげない気遣いがみんなの心を掴んでいた。
 
頭もよく、気が利いて文句のつけようがない。
 
由宇はベランダで、黒板消しをはたいている。
 
グランドには、黒崎の姿があった。
 
黒崎と目が合い、手を振ろうとした由宇だが両手に黒板消し。
 
こんな状態では、女子力が下がってしまうと思い隠れる。
 
タラは、黒崎が由宇のクラスを見ていることに気付いた。
 
クラスが違うだけで、由宇が何をしているのかがわからない。
 
でも黒崎は、寮で一緒だから特に問題ないのかと思うタラ。
 
しかし、「クラスが離れてどうとかは考えていなかったな」と呟く黒崎に新鮮さを感じた。
 
梶は由宇の気持ちも知らず、ベランダへ出てタラに手を振る。
 
白河はそんな由宇と梶を見て、ベランダへ出てきた。
 
今日の由宇は、いつもと雰囲気が違うことに気付いた白河。
 
由宇が、無理をしているように見える。
 
そこへ、相田がやって来た。
 
白河に、ゆっくり話をしたかったと耳打ちする相田。
 
白河は笑顔だが、相田のことが嫌いだとはっきり言う。
 
そう言われた相田は、笑顔だが一瞬白河を敵視したようにみえた。
 

寂しい!?

授業で使った道具を、片付ける由宇。
 
黒崎は、そんな由宇の姿を見ている。
 
途中で男子生徒とぶつかって道具を落としてしまう由宇だが、男子生徒にはあまり関わらないように落ちたものを拾う。
 
社会科準備室に入っていく由宇を追って、遅れてそこに入る黒崎。
 
そこでは、由宇が何かブツブツ言っていた。
 
よく雑用をやっている由宇を、黒崎は知っている。
 
由宇は、服装検査で引っかかってしまったことを話すが、ネックレスが原因だとは言えなかった。
 
ネクタイを返してもらうために、黒崎は来たのだと思う由宇。
 
今から取りに行こうとするが、黒崎は後でいいと言う。
 
前に用がないと合う理由がないと言われた由宇は、ネクタイ以外の用事は考えられなかった。
 
でも、黒崎はそのことで後を追って来たわけではない。
 
ただ、由宇に会いたかっただけだが素直になれず、また横暴な態度をとってしまった。
 
由宇から、ネクタイを奪い取る黒崎。
 
そして、そのまま出て行った。
 
ドアの外で立ち止まり、何かを考える黒崎。
 
由宇のクラスの男子が、道具を置きに来たが、今はこの中に入れたくない。
 
由宇はおとなしくしているのに、自分の行動に呆れてしまう黒崎だった。
 
 
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46話 ふりむかせたい! のネタバレ

相田の計画

寮では、新入生の歓迎パーティーが行われている。
 
黒崎は寮長として挨拶をするが、寮側厳守であることを強調した。
 
でも1年前、由宇が入寮した時に比べると少し柔らかい感じがする。
 
あの準備室以来、黒崎とは目も合わない由宇。
 
新入生の挨拶が行われているが、なんと相田が入寮していた。
 
マコは、相田が由宇のライバルなので、黒崎の彼女だと暴露した方がいいと思う。
 
だが黒崎は、由宇のことを考え伏せておきたいと思っているため、おとなしくする。
 
一方、相田は黒崎に接近し飲み物を渡そうとしていた。
 
炭酸のジュースを黒崎の前で開けて、ジュースが飛び散り黒崎も相田も濡れてしまう。
 
濡れた黒崎に構おうとする相田、由宇は二人の間に割って入った。
 

気のせい!?

黒崎は、着替えるため寮の中に入る。
 
テラスには見たことのない生徒が数人いて、黒崎は声をかけた。
 
一人の男子が、今日から入寮したと答える。
 
一緒にいる男子が気分悪くなったようで、黒崎は医務室の場所を教えた。
 
去って行く新入生たちを見て、黒崎は違和感を覚える。
 
由宇が会ったという後輩に、何となく似ているが気のせいかと思った。
 
黒崎はパーティーが面倒になり、そのままテラスで時間をつぶした。
 

黒崎不足

学校では選択授業の時間になるが、由宇は黒崎と同じ授業は受けられない。
 
黒崎と白河は同じ授業で、黒崎が由宇のクラスに来る。
 
平常心を保ちながら、黒崎のことを見ている由宇。
 
梶は黒崎にベッタリで、自分の席へ連れて行く。
 
だが、そこにまた相田が現れる。
 
黒崎の前に座ろうとする相田に、黒崎は「俺に纏わりつくな」と冷たく言い放つ。
 
由宇は、その言葉を聞いて驚いた。
 
隣のクラスに移動する由宇、タラが黒崎の席を確保してくれている。
 
由宇は黒崎が足りず、机で匂いをかいで充電。
 
一方白河は、相田の後ろに座っている黒崎を見て、黒崎から相田を離した。
 
白河は黒崎と二人になり、話をする。
 
今、黒崎がかなり我慢しておとなしくしていることをわかっていた。
 
でも黒崎が、「俺はこのままじゃ嫌になった」と呟く。
 
その頃由宇も、黒崎と同じ気持ちだった。
 
どうにかして、黒崎との時間を作りたい由宇。
 
日曜日に会いたいと、自分のノートにメモを残し黒崎の机に置いて行った。
 
放課後、クラスに戻った黒崎はノートを見つけ、忘れ物だと思う。
 
でも由宇の名前が書かれたノートだとわかり、中を覗く。
 
黒崎は由宇に、先を越されたことに腹が立った。
 
寮に帰った由宇は、寮監から落とし物だとノートを渡される。
 
黒崎は、中のメモに気付いていないのかと諦めかけたが、今夜の約束が書かれていた。
 

二人の時間

風呂に行こうとしている由宇は、相田に会ってしまう。
 
脱衣所で見る相田は、とても色っぽい。
 
相田は、どうにかして黒崎と二人っきりになりたいと思っている。
 
この前のジュースも、計画的犯行だとわかった。
 
由宇は、黒崎に彼女がいても諦めないのかと問いかける。
 
落としてしまえば自分のもの、相田は手強い。
 
この前のお礼に、相田は由宇にクリームを渡し、邪魔しないで欲しいと牽制する。
 
焦る由宇は、黒崎を絶対に振り向かると決めた。
 
約束の時間を過ぎてしまったが、由宇は色気のある服で黒崎に会いに行く。
 
相田からもらったクリームも、しっかり塗っている。
 
非常階段、由宇のカードキーでは開かないようだが、扉か開く。
 
黒崎に手を引かれ、外に出た。
 
遅れたのに怒らない黒崎は、由宇に見せたいものがある。
 
階段から下を見ると、裏庭には桜の木があった。
 
黒父が植えたらしく、由宇は同じ景色を見せたかったのだと思う。
 
黒崎も由宇の意見に賛同し、優しく笑った。
 
由宇は急に今日会うことになり、何か用事があったのだと思っている。
 
でも黒崎の口からは、「二人で話したかっただけだ」と意外な言葉が出てきた。
 
 
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47話 アクマで密会!? のネタバレ

甘い黒悪魔

黒崎の甘い言葉に驚いた由宇は、顔を真っ赤にしている。
 
優しく髪に触れ、いつもより柔らかく感じる由宇の髪。
 
由宇は黒崎に触れるチャンスだと思った矢先、頬にキスをされた。
 
黒崎の態度に戸惑う由宇は、今のキスは何かと問いかける。
 
いつものキスは、イジワルにされるキス。
 
黒崎だって、全く由宇が足りていない。
 
もう理由にこだわるのはやめろと、すました顔の黒崎。
 
その時、寮の館内放送が始まった。
 
放送しているのは、梶と相田。
 
シアタールームで、みんなで映画をみようとという放送だった。
 
勝手なことをする梶と相田に怒る黒崎は、中に入って行こうとする。
 
相田は、黒崎ともっと近づきたいことを放送した。
 

行かせない!!

相田のことが目障りだと感じた黒崎は、放送をとめに行こうとする。
 
だが由宇は、黒崎を押し倒し、「ちゃんとあたしに集中してよ」と言った。
 
黒崎のことしか考えられない由宇は、もっと女の子として黒崎に見られたい。
 
一瞬ビックリした表情の黒崎だが、ドSスイッチオンになった。
 
その気にさせてみろと思う黒崎は、いきなりイジワルな笑みを浮かべる。
 
由宇も、黒崎にされるは嫌だと思い、首筋を思いっきり噛んだ。
 
これは由宇の彼氏だという証のキスマークのつもりだったが・・・
 
由宇の独占欲に、優しく笑う黒崎。
 
館内放送はまだ続いていて、梶が白河もいるので黒崎にも来るように言った。
 
白河もいるのなら、黒崎も行った方がいいと考える由宇。
 
でも黒崎は、白河に反応する由宇が気に入らなかった。
 

おまえが足りない

もし、二人がいないことに気付かれたらマズいと思う由宇。
 
由宇は先にここから出ようとしたが、黒崎に囲われる。
 
黒崎だって、もっと由宇と一緒の時間を過ごしたい。
 
由宇のことで、頭がいっぱいになり、悩んでいる黒崎。
 
そのことを知った由宇は、黒崎が悩んでいることに驚いた。
 
そして、唇が触れそうな距離に近づいた顔。
 
その流れになるのかと思ったが、黒崎は由宇のクリームの匂いが臭いと言う。
 
洋服の中に黒崎の手が入ってきて、ドキドキする由宇。
 
由宇の肌触りが、とても気持ちよい。
 
そのままお腹の肉を掴まれ、太ったかと聞かれた。
 
心臓が爆発しそうな由宇は、ここから出て行こうとするが、ドアが開かない。
 
黒崎のカードキーでしか開かないドア、由宇は開けてもらい涙目で出て行った。
 
由宇の涙に弱い黒崎は、由宇が足りないことを自覚する。
 
部屋に戻った由宇は、結局自分だけが振り回された。
 
でも、これは前進したのだと思う。
 
その後、すぐに黒崎から着信があり、これからは電話をするように言われた。
 

邪魔しないで

黒崎は中に入り部屋へ戻る途中、1年男子とすれ違う。
 
この1年、氷野に使われている男子である。
 
黒崎から相田の匂いが漂うことに気付いた男子は、相田と密会していたのだと思う。
 
そのことを、氷野に報告した。
 
学校では、新たな1年王子がいると噂されている。
 
由宇はその王子を見て、黒崎の後輩だと名乗った男子だと気付いた。
 
彼の名前は、氷野。
 
思わず、氷野を追いかけた由宇。
 
氷野は由宇に気付き、周りに人がいるにも関わらず、「彼女さんでしたっけ?黒崎先輩の・・・」と言った。
 
周りの視線に慌て、彼女であることを否定する由宇。
 
氷野は当然だと言わんばかりで、黒崎には一人が似合うと口にする。
 
白河は、由宇と氷野が二人で話している姿を見つけた。
 
雨の中、寮に帰る由宇。
 
男子寮の前には、相田が立っている。
 
カードキーを失くしてしまい、黒崎に報告しようと待っていた。
 
そして、黒崎をかけた女同士の戦いが始まる。
 
相田は由宇に、邪魔しないでと再度釘を刺した。
 
とりあえず、カードキーを一緒に探そうと思った由宇。
 
相田は、由宇の部屋に行くことにする。
 
カードキーを失くしたのも、計画的なのかと思う由宇だが、相田はそんな面倒なことは考えていない。
 
相田の部屋の前に行った二人は、部屋が開いていることに気付く。
 
誰かがカードキーを届けてくれたのかと思い、開いたドアを開ける。
 
すると、割れたカードキーが入り口に置かれていた。
 
 
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48話 押しても引いても のネタバレ

動じない相田

授業で、バスケをしている黒崎。
 
相変わらず、スポーツ万能で、カッコいい。
 
汗だくの黒崎は、首筋の噛み痕がしみる。
 
一方由宇は、カードキーが割られていたにも関わらず、いつもと変わらない相田に驚いていた。
 
あの日、女子の嫉妬だろうと笑って済ませた相田。
 
このことは誰にも言わないように、口止めされている。
 
割れたカードキーをまだ持っている由宇は、黒崎に相談した方がいいのか迷っていた。
 
そう考えている時、頭に洋服を被せられ、手を引かれてどこかへ連れて行かれる。
 
前が見えないが、この手の感覚で黒崎だとわかった。
 

我慢はやめた

屋上に連れて行かれ、黒崎の姿を確認する。
 
学校で会っても大丈夫なのかと、心配する由宇。
 
黒崎は、もう我慢するのは止めることにした。
 
会いたいときに会う、本来の黒崎の考えだ。
 
由宇は割れたカードキーを持ったまま、手を繋がれている。
 
黒崎は何も聞かないが、気付いていないのだろうか・・・
 
由宇に何か変わったことがないか、問いかける黒崎。
 
首筋を見ると、まだはっきりと痕が残っていて、由宇は顔を真っ赤にした。
 
カードキーのことを聞きだす黒崎だが、相田に口止めされているため由宇ははっきり答えない。
 
何とか誤魔化すことができ、すぐにチャイムが鳴り黒崎は先に戻る。
 

閉じ込められた!!

夜、寮で黒崎に問いつめられなかったことに違和感を感じた由宇。
 
寮生との話に、集中できない。
 
風呂に入り、女子があんなことするはずがないと考えている由宇。
 
すると、相田が風呂に入って来た。
 
その頃女湯の前には、氷野に使われている男子が二人立っている。
 
何か、企んでいるようだ。
 
由宇は、気まずいまま一緒に風呂に入っている。
 
相田の目の前で、風呂から上がることができない。
 
由宇のスッピンが、地味だと知っている相田。
 
高校生になり、由宇が努力したことは見てわかる。
 
その時、脱衣所で音がしたが、特に気にすることはなかった。
 
一方男湯では、氷野が梶に近付き、黒崎のことを聞いている。
 
風呂から上がり、氷野と話しているはずの梶だが、気付いた時には一人になっていた。
 
白河は、梶の独り言に突っ込む。
 
黒崎は二人を捕まえ、梶の部屋でオセロをしている。
 
そこでカードキーの話をする黒崎。
 
二人に、寮で変わったことがないか尋ねた。
 
白河は、話の流れで由宇が絡んでいることを察知する。
 
いつもは強引な黒崎だが、もう由宇を泣かせるようなことはしたくない。
 
自分で聞けないのなら、白河が代わりに聞いてみようかと思ったが、黒崎は由宇に電話をかけた。
 
そんな時、由宇と相田は脱衣所に閉じ込められている。
 
相田への嫌がらせだということはわかったが、間違えて由宇の服を盗まれていた。
 
落ち着いている相田は、ドアをこじ開けようとする由宇を落ち着かせる。
 
昔から、嫌がらせに慣れている相田。
 
由宇は、自分の過去を思いだした。
 
やられっぱなしでは気が済まない由宇は、相田のことなのに怒っている。
 
相田は、由宇と一緒にされたくないと思った。
 
消灯時間になり、このまま待っているのはダメだと思った相田。
 
天井裏によじ登り、寮監を呼びに行くことにする。
 
由宇は、服がないためこのまま脱衣所で待つ。
 

見せられない

由宇に連絡が取れなかった黒崎は、白河と一緒に由宇を探している。
 
ちょうど二人がいる所に、天井から相田が落ちてきた。
 
何事かと思い、相田に事情を聞いた黒崎。
 
大急ぎで女湯に向かった黒崎は、壊されたドアを蹴って開けた。
 
梶は誰かの洋服を見つけ、急いで持ってくる。
 
黒崎は先に中に入り、ドアを閉めて誰も入れさせない。
 
目の前には、バスタオル1枚の由宇がいる。
 
黒崎は上着を脱ぎ、由宇に着せた。
 
由宇を抱きしめ、しばらくそのままである。
 
相田への嫌がらせの紙を見つけた黒崎は、カードキーが相田の物だったことを確認した。
 
女湯から出た黒崎は、相田に話を聞くことにする。
 
その光景を、防犯カメラを通してパソコンで見ている氷野。
 
計画はなかなか思うようにいかず、梶を使うことに決める。
 
由宇は、優しい黒崎に驚き、もっとSでもよかったと感じた。
 

スペシャルショート 王子と悪魔の3.14 のネタバレ

大量のチョコ

ホワイトデー前日、白河の母から大量のチョコが送られてきた。
 
推定200箱以上、本場のアイスワインチョコである。
 
部屋を占領し、黒崎に邪魔だと言われた。
 
タイミングよく、部屋のドアがノックされる。
 
白河は黒崎の冷たい視線から逃げるため、ドアを開けた。
 
そこには、寮生の男子たちが立っている。
 
彼らは、ホワイトデーのお返しに困っているようだった。
 
寮生女子から、ケーキをもらいお返しが必要である。
 
白河は、この大量のチョコを、彼らからのお返しにするようにおすそ分けした。
 
明日は、ホワイトデー。
 
女子たちは、黒崎と白河にリベンジするらしい。
 
午後は追試で授業がないため、黒崎はサボる予定。
 
そのことを聞いた白河は、由宇に何もしないのかと思った。
 

チャンス

何人もの女子から、チョコを渡される白河。
 
どの子にも冷たく断るが、逆に女子たちは燃え上がる。
 
やっとの思いで逃げ切った白河は、疲れて階段に座り込んだ。
 
そして、由宇のことを考える。
 
このタイミングで、押してみたら由宇を奪えるのではないかと思ってしまう。
 
でも、親友の彼女を奪うことはできない。
 
どうしようもなく、由宇に気持ちを伝えたくなるが、思いとどまって帰ることにする。
 

残念なことに隙はない!!

廊下を歩いていると、教室に由宇と梶の姿を見つける。
 
白河は、二人に呼ばれて教室に入った。
 
由宇と梶は異様にテンションが高く、机の上には白河が渡したチョコの空き箱が並んでいる。
 
このチョコで、酔っぱらったのだと認識した白河。
 
梶は白河の想いを込めて、間接的に由宇へチョコを渡したのだと言う。
 
白河は梶に黒崎を呼びに行かせ、由宇に水を渡した。
 
このチョコで酔ってしまうほど、昨日は遅くまで勉強したのだろうと思う白河。
 
由宇は黒崎と一緒に進級するために、頑張った。
 
酔った由宇に、自分ばっかり必死でいいのかと問いかける白河。
 
学年1位の黒崎と2位の白河、由宇は必死になるのは当たり前だ。
 
興奮して黒崎の彼女は、白河が相応しいのではないかと言う由宇。
 
由宇はふらついて、倒れてしまった。
 
大きな音がしたとき、ちょうど梶が黒崎を連れて戻ってくる。
 
白河は、由宇を支えようとして手を捻挫した。
 
由宇を外に連れ出し、ベンチに座らせる。
 
梶はちょうどタラと待ち合わせをしているらしく、女子寮へ運ぶためタラに手伝いを頼むことにした。
 
目を覚ました由宇は、「黒デビルくん?」と言う。
 
由宇は黒崎の背中にもたれかかり、また眠ってしまう。
 
黒崎は、由宇の頭を押さえて起こす。
 
由宇は、嬉しそうにもうすぐまた寮で一緒にいられることを話し出した。
 
そんな由宇の口に、小さなチョコを押し込んだ黒崎。
 
ホワイトデー、今はこれで我慢させる。
 
こんな二人を眺めていた白河は、入るスキなど全くないのだと思い知った。
 
今はこのまま、二人の友達でいたいと思う。
 
ホワイトデーのお返しをする黒崎を見て、成長したのだと思う白河だった。
 
 
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黒崎くんの言いなりになんてならない 12巻の感想

黒崎がやっと、自覚しましたね。
 
由宇が全く足りてないようですが、なかなか素直になれないようです。
 
由宇が思い切って誘ってみたから、夜の寮でコッソリ会えました。
 
甘々の黒崎に、感激です。
 
いつもこんなだったら、もっといい男なんですけどね・・・
 
突然悪魔になってしまって、横暴さ全開です。
 
でも、甘すぎるだけじゃ黒崎ではありません!!
 
ドSが売りですから、たまに甘くなるくらいがいいんですよね!?
 
閉じ込められた由宇を助ける黒崎、すごく良かったです。
 
由宇のバスタオル1枚の姿を、誰にも見せたくないという気持ちにドキッとしました。
 
さらに、口調が厳しいのですが優しく由宇を抱きしめるシーンは最高です。
 
こんな黒崎が度々出てきたら、由宇の調子が狂ってしまいますよ。
 
相田の積極的な行動に、由宇も負けてられません。
 
女子力を磨く由宇が、健気で可愛いです。
 
相田に黒崎をとられないように、すごく必死ですね。
 
相田のキャラが、あまり好きではないのですが、彼女もそれなりに色んなことがあったみたいです。
 
中学時代から、嫌がらせを受けていたんでしょう。
 
由宇は、自分と重なる部分があるって思ったようですね。
 
今後の二人の関係が、意外とよくなったりするのかなと感じました。
 
最後は、厄介そうな氷野。
 
彼が何を企んでいるのかわかりませんが、要注意人物ですね。
 
 
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