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テンカウント 2巻とは?
出版社:新書館
発売日:2014/10/7
作者 :宝井理人
「今日ずっと、黒瀬くんに触られることばっかり想像してました」
心を預けはじめていた黒瀬から、突然カウンセリングの終了を告げられた城谷。
ショックで引き籠もる彼のもとに、再び黒瀬から呼び出しのメールが届く――。
黒瀬の隠された胸の裡を知り、城谷は……?
無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、二人の関係が加速する、急展開の第2巻!!
雑誌掲載時のカラーを再現したデジタル版限定仕様!
テンカウント 2巻のネタバレ
テンカウント7話のネタバレ
音信不通
黒瀬と最後の握手を交わした後、城谷はショックのあまりふさぎ込んでいた。
心配した同僚が城谷の携帯に連絡をするが城谷とは連絡が取れない。
社長と同僚がどうしたものか話しているうちに二人から黒瀬の話題が飛び出してくる。
同僚が黒瀬に連絡を取り城谷が調子を崩して欠勤していることを告げ、なんとか黒瀬から城谷に連絡を取って欲しいと頼み込む。
黒瀬は一度は断るもののどうしても連絡を取って欲しいと頼まれ城谷に電話をかけるが、あいにく城谷の携帯は電源が入っていなかったため連絡が取れなかった。
ずっと待ってます
ようやく携帯を充電し会社からたくさん連絡が来ているだろうとクビを覚悟で画面を覗き込む城谷、するとそこには黒瀬からの連絡が何件も入っていて思わず目をみはる。
最後に残されていたメールには”いつものカフェで待っている”と言う文面と日時の指定、そしてもう一つ”来るまでずっと待っている”との文が残されていた。
指定されていた日時は本日で、すでに5時間も経過している。
”待っているわけがない”と思いつつも城谷は雨の中ずぶ濡れになりながら急いで喫茶店に向かい走っていく。
城谷が喫茶店の扉を開けるとそこには5時間以上城谷を待ち続ける黒瀬の姿があった。
元の状態へ・・・
息を切らせ、ずぶ濡れの状態で黒瀬の前に突ったつ城谷。
城谷は”なぜ突き放したくせにまた連絡を取ってくるのか”と黒瀬を攻める。
そんな城谷に対して黒瀬はただ謝りたかったと言って、雨に濡れたことを心配してくる。
黒瀬の態度に対し今度は城谷が”もう電話もメールもして欲しくない、自分を黒瀬と会う前の元の状態に戻して欲しい”と言いその場を立ち去って行く。
テンカウント8話のネタバレ
嘘
城谷は自宅へ帰ろうとポケットに手を突っ込んだときにはたと気がつく、持っていたICカードを何処かに落とし尚且つ急いでいたため財布まで忘れるという失態を犯したことに。
途方に暮れしゃがみこんでいるところへ声をかけて来たのは、先ほど捨て置いて来た黒瀬だった。
黒瀬の手には城谷のICカードが握られている。
俯き顔を上げない城谷に対し黒瀬は同僚から電話で聞いていた、本当は回し飲みや握手が余裕でできるわけではなかったという話題を持ち出す。
あの時の言葉は嘘だったのか?を問われ、嘘がバレた城谷はようやく顔を上げ差し出された黒瀬の手を握る。
本当の理由
城谷は黒瀬の手を握り立ち上がると、自分の潔癖症がうまく快方に向かっていかないことに嫌になったからではないのかと声を詰まらせる。
そんな城谷に黒瀬は自分のコートを巻きつけるとその上からぎゅっと抱きしめる。
黒瀬は冷えた城谷を抱きしめながらなぜ城谷を突き放したのか本当の理由を述べる。
その理由は黒瀬が城谷のことを好きになっていることに気がついたからだと言うものだった。
それでも会えますか?
近くにいたらまた触れてしまうかもしれないがそれでもまた自分と会うことはできるかと黒瀬は城谷に質問する。
急な展開に動揺する城谷だが、”いきなり黒瀬にまた会えなくなるのは嫌だ”と言う。
黒瀬はにこりと笑うとその返答だけでも十分だと言う。
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テンカウント9話のネタバレ
無我夢中
以前は電車に乗ることすらできなかった城谷だが、黒瀬に会いたい一心でいつの間にか一人で電車に乗ることができていた。
黒瀬は素晴らしい前進だと褒めるが、風邪をひくといけないので帰りはタクシーの方がいいと言う。
しかし城谷は財布を置いて来てしまっていたことを恥ずかしそうに告げ、黒瀬に自宅マンションまでタクシーで送り届けてもらうことになる。
交換しましょう
別れ際に先ほど渡しそびれていたと言って黒瀬が直に手で触れないよう布で包み込んだICカードを渡そうとする。
だが床に落ちたものに触れられない城谷に気がついた黒瀬はそれならばと言って、自分の新品のカードケースと交換しようと提案する。
他人とものを交換する行為はリストにあった項目の一つでもあり、城谷はその提案を受け入れる。
交換したケースを見つめる城谷。
黒瀬は一歩あゆみを進めると壁に手をつき城谷に語りかける。
今日会いに来てくれたことへの感謝と、近くにいることが許される限り城谷に好きになってもらえるよう努力すると言う事を。
黒瀬が去った後へたり込む城谷は胸のドキドキが抑えられないでいた。
その後すぐに城谷の携帯にメールの着信音が鳴る。
再び会いましょうと約束の日時が書き添えられた黒瀬からのメールだった。
それに城谷はOKの返信を送る。
どうしても今日会いたかった
約束の日時にカフェについた城谷に一本の電話がかかる、黒瀬からだった。
電話の内容は仕事が終わらず約束の時間に間に合いそうにないので今日の約束を変更して欲しいと言うものだった。
すぐに連絡すればよかったのにできなかった事を謝る黒瀬は、どうしても今日城谷に会いたかったのだと本音を言う。
夜の心療内科
一人残された城谷はおもむろに歩き出し、近くにある黒瀬が務める心療内科までやってくる。
会いに来てくれたのかと喜ぶ黒瀬に対し城谷は素直になれず、帰るついでに覗きに来たと言う。
黒瀬の仕事にキリがつく間待合室のソファーに腰掛けるよう城谷に促し、黒瀬は缶コーヒーを渡しそそくさと仕事部屋へ戻っていく。
もう寝る時間ですか?
黒瀬を待つ間いつの間にか城谷はうたた寝をしていた。
ようやく仕事を終えた黒瀬は城谷の前にしゃがみ込むと声を掛け、呼ばれた城谷は目を覚ます。
黒瀬は手袋をしていない城谷の手を触りそっと指にキスをする。
なんども確認はしない
黒瀬は城谷に”この間忠告しましたよね?”と城谷の手を掴んだまま静かに問うと、城谷の手のひらにキスをし舌で舐め回していく。
黒瀬に一段と深く指の股を舐め上げられてると城谷の股間は思わず硬くなってしまう。
テンカウント10話のネタバレ
服の上から
股間が硬くなったことを黒瀬に揶揄されて城谷は赤面する。
だが黒瀬は遠慮することなくそのまま城谷の股間に手を伸ばし、力の入らなくなった城谷の体を共用のソファーに押し倒す。
じかに触るのは嫌だろうから服の上からしますと言って黒瀬は城谷をなおも責め続ける。
責められている間、黒瀬のことしか考えられなくなった城谷は初めて人の手で達してしまう。
スーツが汚れてしまい、城谷は黒瀬の新品の白衣を借りその日は家路につく。
お詫びです
翌日黒瀬からメールが届く、この間のお詫びに食事を奢りたいと言う内容のものだった。
院内での出来事にムカムカしていた城谷だがそれでも黒瀬に会いに行ってしまうのはどうしてなのだろうと自問自答する。
テンカウント11話のネタバレ
食事を終え酔い冷ましのために夜の街を歩く二人、しかし城谷はずっとモヤモヤしていた。
黒瀬に何度も振り回され嫌な思いをするのもわかっていて、会わなければいい事なのにまた会いに来てしまう事などを。
医院でのことも気にしていた城谷は黒瀬は気持ち悪くはなかったのかと聞き、その問いに対し黒瀬はそんなことを考えていたのかと呟く。
黒瀬に”自分に触れられるのは嫌か?”と聞かれ、城谷は嫌なのに黒瀬に触れられることばかり考えてしまうと本音をぶつける。
そんな城谷を見て黒瀬は不敵に笑う。
押してはいけないスイッチ
黒瀬は城谷からの本音を聞いた後”隠しているスイッチをいつも無理やり押していく”といって城谷を自宅へ強引に連れていく。
不穏な気配を感じ取った城谷は踵を返そうとするが黒瀬に退路を断たれ無理やりベッドに連れ込まれる。
抵抗できない城谷の衣服をスルスルと脱がせていく黒瀬。
乳首を舐められて我慢ができなくなった城谷にどうして欲しいかと黒瀬が問う。
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テンカウント12話のネタバレ
ご一緒いいですか?
黒瀬に乳首を責め立てられて硬くなってしまった股間に直に触れることを城谷は許してしまう。
その時囁かれたのは自分も一緒にしたいとの黒瀬の要望だった。
返答を待つこともなく黒瀬は自らのものも衣服から取り出し城谷のものと一緒に絡めていく。
黒瀬によって流されるまま強引に行為は進んでいき、城谷はなすすべなく追い上げられていってしまう。
シャワーを浴びた後向き合う二人。
少し間を置いてから黒瀬は”自分に依存してくれますか?”と城谷に尋ね、城谷は”はい”と答える。
<買い物に行こう
いつも髪をアップにしている城谷だがシャワーを浴びると前髪が降りて幼く見え、その方が好きだと黒瀬は言う。
照れた城谷は髪をアップにすると言うが、黒瀬が城谷の髪に触れた途端手をおもわず振り払ってしまう。
城谷はすみませんとばつが悪そうに謝罪すると”もう少ししたらタクシーを呼ぶ”と帰るそぶりを見せるが、黒瀬はよかったら今日OFFならば買い物に行かないかと城谷を買い物に誘う。
スーツをダメにしたことを黒瀬は気にしていたようで、城谷はそれを承諾しスーツを買いに行くことになる。
描き下ろし 黒瀬さんと城谷さんと洋服のネタバレ
城谷さんのお着替え事情
いつも替え用の手袋を持ち歩いている城谷に、黒瀬はふと服が汚れたりした時はどうするのかを尋ねる。
そんな黒瀬に城谷は一時的に我慢ができるルールがあることを伝える。
そのほかにも帰ってから衣服をどうするのかなどを嬉しそうに話す城谷を尻目に黒瀬は遠くを見ながら一言、玄関先でどこまで脱ぐのかを真剣に聞いてくる。
それに対し城谷が声を荒げる。
描き下ろし 黒瀬くんと城谷さんと敬称のネタバレ
おもむろにいきなり”黒瀬先生”と城谷に呼ばれ、むせ返る黒瀬。
以前倒れた時にそう呼ばれていたのを聞いたと城谷に言われ、そうだと黒瀬は返答する。
城谷に”先生”と呼ばれても萌えないと言う黒瀬に、畳み掛けるように城谷は”さん””様””殿”などと敬称を連呼し最終的に”黒瀬”と呼び捨てにする。
最後の呼び捨てに黒瀬は過剰反応を見せる。
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テンカウント 2巻の感想
黒瀬に突き放されショックのあまり会社を休み外との連絡を一切立ってしまった城谷。
心配した同僚たちが城谷の安否を気遣い動いてくれた事が逆に城谷と黒瀬が再会するきっかけになります。
ずっと城谷を待ち続ける黒瀬にも胸がキュンとなりますが、息を切らしながらずぶ濡れになって現れる城谷にはドキっとさせられました。
いつもは隙なくスーツを来こなしている城谷ですが、この巻は序盤から彼の色気が前面に出されて描かれています。
胸元の開いたシャツや水の滴り具合など黒瀬でなくとも目が釘付けになってしまいました。
これが俗に言う”水も滴るいい男”・・・と言ったところですかね・・・。
喫茶店では啖呵を切って走り去る城谷ですがお約束とばかりにICカードを落とし、もう一つおまけに財布まで家に忘れていくと言う抜け具合です。
しっかりした秘書の仮面が外れた瞬間が見えたところで黒瀬の再登場。
後半部分で黒瀬が言っている彼が”必死に隠そうとしているスイッチ”をここでも城谷は探し出して押してしまったのでしょう、城谷を抱きしめて黒瀬はどうして突き放したのかを説明します。
この時にようやく黒瀬は城谷のことを好きになっていることを伝え、正々堂々と触っていくと宣言します。
はっきり宣言する黒瀬とは違って自分の気持ちがはっきりわからない城谷は嫌だと戸惑いながらも拒絶する事ができません。
冷静に自分を分析し淡々と行動し発言をしていく黒瀬と城谷はつくづく対照的だなあと・・・。
そんな黒瀬にも城谷の同僚に嫉妬して見せたり可愛らしい部分があります。
その一方で優しそうなふりをしておきながら裏ではどう城谷を仕留めようか画策している意地の悪さのようなものも見え隠れして、黒瀬の表情や仕草に目が離せなくなります。
城谷には他人に触らせない領域があったりガードが固い部分と、その反面普通の人が知っていることを知らなかったりと世間知らずな部分がチラチラ描かれていて今回は城谷のギャップ萌えのようなものが多かったように思えます。
そんな要素にも黒瀬は惹かれるのだろうなと読んでいる方は想像をめぐらせる事ができました。
この巻は1巻では信じられないほど城谷が他人との接触を受け入れていきます。
半ば黒瀬が強引と言うこともありますが、年下の男に調教される年上の男という部分も見どころの一つだと思いました。
城谷の心の傷になった回想シーンも幅が広くなっていきます。
まだまだ真相は先ですが次巻はどこまで二人の距離が縮まり、心の傷をどう乗り越えていくのか展開が楽しみです。
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